西條奈加のレビュー一覧

  • 烏金

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     金貸しの「因業ババア」お吟の家に入り込み、様々な創意工夫で、借主の生活を立て直し、貸主も儲かる。浅吉の創意工夫も面白いし、登場人物たちの人情の機微が素晴らしい。

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    2025年12月07日
  • 銀杏手ならい

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    子供たちと共に成長する手習い所の萌先生。
    親や先生が教えたいことと、子供自身が学びたいことが、同じとは限らない。
    一人一人と向き合い、寄り添い、周囲の人達と助け合って導いていく。
    理想の教育が描かれている。
    是非シリーズ化して欲しい作品。

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    2022年10月21日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    3.8。一日で一気読みしたのは久しぶりだった。エンタメ的には地味かもしれないが確かな面白さ。アイヌ系の参考文献の少なさと新しさが話の中のアレやコレやに反映されちゃってるようでやや気にはなるが、あくまで最上徳内がメインで彼から見た範疇で、という解釈だからかなとも思え。ともあれ満足。

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    2022年10月10日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    ネタバレ

    主人公無暁の波瀾万丈の人生。激しい浮き沈みの中で、彼の心の中には、現実に反発する一方、人生への諦めを感じる。
    厳しい人生の中、弱い者への温かい視線を感じる。
    退廃した宗教に失望しつつ、もう一度、自分の身を削って信仰に身を捧げる求道者の姿を見た。
    江戸時代の八丈島の暮らしや、出羽国の山伏や即身是仏といったなかなか知ることのできない史実も、とても興味深いものだった。

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    2022年09月24日
  • 善人長屋

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    悪党が住む善人長屋に、超お人好しの本物の善人が住んだことから厄介事の嵐!
    一つ一つのエピソードは短くて読みやすい。
    それに悪党と言っても悪人じゃないのがいい。
    それぞれの事情があり、長屋全体で助け合って暮らしてるのが優しい気持ちになる。
    本物の善人、加助さんのお話もまた苦渋も入った納得の結末だった。

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    2022年09月23日
  • 九十九藤

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    江戸時代の口入屋(人材斡旋業)が舞台

    宿屋のお嬢様だった藤は祖母、母を立て続けに亡くしたことで一転
    出会いと繋がりによって、傾きかけた口入屋の差配となる

    新規開拓への策略と妨害を主筋に、女性が戦う職業小説

    ヒロインと言うほど若くもなければ、なよやかな女性でもない、鉄火肌なバツイチ藤が小気味良いです

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    2022年09月22日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    読み始めはアイヌの言葉が難しくて中々頭に入ってこなかったが途中からグッと引き込まれた。

    言葉も通じず字を持たないアイヌの人々がいかに虐げられ、奴隷のように労働を強いられたか…
    それでも誇りを失わず極寒の蝦夷で生きる様
    そしてそのアイヌ達を愛し、守る為に尽くした男
    百姓から武士にまでなった「最上徳内」は凄い!

    チタタプ、ニシパ、オハウ、カムイetc…知ったアイヌ語もありました(ゴールデンカムイより)笑笑

    もうちょっとアイヌ勉強しようかな_φ(・_・

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    2022年09月19日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    奉公に出た少女・お末と奉公先の若旦那が、傾いた料理茶屋を再建する話と思ったら、とんでもないミステリーで、予想外の展開、結末でした。時代小説、料理モノと言えば、シリーズ化されそうですが、一巻で完結です。

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    2022年09月16日
  • 睦月童

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    イオも央介も愛おしくて設定もファンタジー要素があって面白い!睦月の里は残酷だけど、女性の若さを失う恐怖や儚さが詰まっていて素敵だった‥
    この作者の方の作品は時代小説だけど読みやすくてとてもいい!

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    2022年09月15日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    ネタバレ

    何度読んでも面白い。成長物語としては清々しい、お料理も美味しそう、でも…人間の業の悲しさですかね。この後、登場人物の皆さんが、お元気でお過ごしであってほしいです。

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    2022年09月10日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     今回は芥子、麻薬に関した話になっていました。

     そして、ゴメスって女性だったの⁉ 読みが甘かったのですね(-"-;A ...アセアセ

     彼女のほかに新しい女性が裏金春へ。

     今回も楽しかったです(*^^*)

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    2022年09月10日
  • 曲亭の家

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    馬琴の息子に嫁いだ路の半生の物語。

    曲亭馬琴と言えば「南総里見八犬伝」ですね。
    子供のころNHKの「新八犬伝」を食い入るように見ていましたし、朝日新聞に連載していた山田風太郎の「八犬伝」(馬琴の世界と八犬伝の世界をリンクさせた名作)を毎日読んでいましたので、久しぶりの馬琴物で嬉しかったです。
    馬琴の日記があるので、それをベースに嫁の視点からの馬琴及びその一族を描かれていて、時代小説としても良い出来になっていました。

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    2022年09月02日
  • はむ・はたる

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    江戸の町を舞台に孤児たちが大人に見守られながらも自分たちの才覚で生きてゆく物語。
    この時代だからこそ成立する人情物語で、子供だからこその限界と折り合いをつけながら奮闘する様子が清々しい。はむって食べるのことか?と頭の中にクエスチョンマークを持ちながら読んでいたら、そういう意味だったのですね。作品は文句なしですが、このタイトルだけは少し凝り過ぎの印象でした。

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    2022年08月23日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    海外で出回る阿片??どこで作られた?江戸で?!!

    探索も命がけ、ゴメスの部下でいるのも大変だぁ!!

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    2022年08月22日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    住人が全員悪党の「善人長屋」第三弾。
    ただひとり、裏のない店子の加助。
    真っ直ぐで、厄介が向こう側から飛び込んでくる。
    今回もみなを巻き込み大騒動。

    父・儀右衛門と母・お俊の馴れ初めが書かれた
    「大川契り」。
    このシリーズを読み続けたいと思わせる内容だった。
    最新刊は出るだろうか。
    その知らせを楽しみに待ちたい。

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    2022年08月22日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    前巻のインパクトのある表紙から一転爽やかな感じの表紙に。夕暮れ時の不気味な雰囲気のゴメスから、明るい光を浴びていくらか親しみも感じるゴメスに。
    江戸時代の日本を縮小したような江戸国。遠く離れた島がない江戸国にも、刑罰としての島流しが存在するなんて。
    もっと江戸国を知りたい。

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    2022年08月16日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

    購入済み

    痛快

    ゴメス大好きです。
    破天荒さがたまらない。
    現代の江戸設定も面白くて とても好きです。
    ぜひぜひ 続編を期待します。
    シリーズになれば良いな。

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    2022年08月14日
  • 善人長屋

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    ネタバレ

    表の顔と裏の顔。二つの顔を巧い具合に使い分ける江戸は長屋の人情もの。
    すりに泥棒に美人局に文書偽造、と揃いも揃って裏稼業持ちの住人たちの中に、ひょんなことからお人好しの正真正銘"善人"が紛れ込んだことから様々な騒動を巻き起こす。

    唯一の"善人"加助は長屋にとって福の神なのか、はたまた貧乏神なのか、悪事を止めるストッパーなのか。
    根っからの"善人"ってのはほんと始末に負えない。タイミングも容量も悪く、真面目で思い込んだら一直線。巻き込まれた方は溜まったもんじゃない。また間違ってないだけに文句も言いにくい。

    悪人ぶってる住人たちも、ナ

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    2022年08月14日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    前作に続き待望の第二弾。

    今回も、善人長屋の店子が大活躍。
    p159
    〈義理人情というものは、決して縛られるものではない〉
    〈人のあいだにある当然の思いやりだ〉

    儀右衛門はじめ、店子たちが裏家業をフルに活用し夜叉坊主を追い詰める。
    せっかくの長編なのだから
    そこのところ(夜叉坊主との格闘)も大いに語ってほしかった。
    お縫の恋心。
    切ないような、彼女の成長がうれしいような。

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    2022年08月12日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    表紙のお侍さんがまあ格好いいこと。時々近未来小説じゃなくて時代小説を読んでる気になる。なかなかよろしい。

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    2022年07月29日