西條奈加のレビュー一覧

  • 睦月童

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    独創性とスピード感もあり楽しく読めた。作者の鋭い感性を感じた。イオと応助の掛け合いも楽しく読めたが前半のイオの力が活躍するシ―ンがもっとあっても良かったと思う。続編が出て欲しい作品だった。

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    2022年07月28日
  • 烏金

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    業突く張りの金貸婆さんと、その金を狙うヤクザ出身の主人公浅吉が頭を振り絞って貸金を増やす話しと思ったら深い訳があった。徐々に出自が明かされ、庄屋の息子だったのだが、家を出てやさぐれる。算術師の師匠に出会い、無理矢理お供ににさせられるが算術にも目覚める。得意の算術で借金苦に喘ぐお客を助け、お客を増やす。
    なぜこんなに増やしても金貸し婆さんのお金がないのか不思議に思い、お婆さんが実は良い人で施しをしていたとか勝手に想像したが、違っていたようだ。
    スリや置引きをしていた子供達を更生させるために浅吉仕事を融通したが、これが足を引っ張り犯罪者に。
    助けられた人々の支援や、一緒に育てた烏達の助けもあったり

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    2022年07月25日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    1冊目よりよかった!
    白坂様、お侍さんが私の好みだったからかもしれません笑

    長編で前回より長屋のメンバーがバランス良くかかれていて物語に深みがでだように思いました

    2022.7.23
    100

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    2022年08月21日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    閻魔組を名乗り、世直しと表して裏社会の頭たちを屠っていく彼らに見えていないものは何だろう。
    悪党がいなくなれば良い世の中になるならそれでもいいのだけれど。いなくなるっていう事は無いのかなやっぱり。

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    2022年07月20日
  • 亥子ころころ

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    シリーズ2作目。前作は主人の治兵衛の出自で大騒動があったが、今作ではお菓子中心に書かれつつ娘の恋愛も出てくる。
    手首を痛めた治兵衛の店の前に、行き倒れの男・雲平が現れる。これが治兵衛と同じように諸国を修行してきた菓子職人。行き倒れの原因の人探しは、サスペンスのような様相。これも菓子で解決。
    雲平の来し方が治兵衛と似通っているため、治兵衛と全国を経巡った娘のお永は憧れのような恋のような感情で元夫も含めて騒動が起きる。
    職人同士が切磋琢磨し、色々な全国の菓子を職人同士の感性でチャレンジする姿が良い。写真や絵があったらもっと美味しそう、と思うのは私自身の想像力の欠如か?
    それにしてもお永の記憶力は凄

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    2022年07月20日
  • 善人長屋

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    善人長屋/泥棒簪/抜けずの刀/嘘つき紅/源平蛍/
    犀の子守歌/冬の蝉/夜叉坊主の代之吉/野州屋の蔵

    親や店子の裏の仕事に心から納得はできない お縫 のイライラとする気持ちはわかる気がする。でも、まっとうに育てられているとも思う。表しかない加助にこそ違和感を感じる私は変かしら?

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    2022年07月18日
  • まるまるの毬

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    和菓子好きにオススメ  全国各地の和菓子が江戸で食べられる!
     和菓子好きにはたまらない、おいしそうな物語です。もちろん、人情ものとしても絶品!

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    2025年12月07日
  • ごんたくれ

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    歴史に名を連ねる絵師達が生きた、その時代に自分いるかのように錯覚しました。
    それぞれの人物が生きて動いている姿を見ているかのよう。
    歴史上の人物としてでなく、とても「人間」らしく身近に感じられ、感情移入しながら読みました。

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    2022年07月08日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    武士もアイヌも、人々が時代に翻弄されながらも前へと進み続ける姿が生き生きと描かれていました。
    先が気になり一気に読みました。
    恥ずかしながら、最上徳内という人物を全く知らなかったけどこの本をきっかけに興味を持ちました。

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    2022年07月08日
  • 亥子ころころ

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     美味しそうな諸国の和菓子が次々に出てきて、それだけで口の中が甘くなる。人情話も、職人も一人加わって、話が膨らむ。「まるまるの毬」と同じテイストで楽しめます。

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    2025年12月07日
  • いつもが消えた日

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    短編集的な前作とは異なり、今作は1冊で1つのミステリー。
    お蔦さんも望も頭が回るな〜。
    何にピンと来ているんだい。

    今回は誘拐?殺人?疑惑が出てくるシリアスめな展開でした。

    望が誰かのためにかっとなって冷静になるところ、すごくかっこいい。
    お蔦さんの気風の良さも変わらずで、今回はより商店街の和気あいあいさが出てたのも好きです。

    許すまじと思う人もいると思うけど、過去にしてしまったことを抱えながら人生進んでいく感じはいいな、と思いました。

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    2022年06月26日
  • 善人長屋

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    来月(2022年7月)からNHK BSプレミアムで連ドラ化されると云うことで読む。西條さん、直木賞受賞作は私にはイマイチだったが、これはなかなかいい。だんだんメンバーが分かって来ると読んでて楽しくなった

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    2022年06月18日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    徳内の蝦夷への思い、そしてそのいきざまに、心が奪われた1冊でした。没頭しました。
    読み終えた今、最上徳内のファンになったような気分です。
    この時代に蝦夷へ赴き周遊するのは相当な困難があったと思いますが、アイヌ語の習得など大変な努力と信念、純粋な思いで貫いたその生き方に、今のこの自由な時代に、いろんな所に行きたいのに、私は何をしてるんだろう?なんて気持ちにもなりました。
    また、徳内は、素敵な伴侶にも恵まれましたね。
    1冊の本の中に引き込まれました。

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    2022年06月16日
  • 千年鬼

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    ネタバレ

    最初は鬼の目を身内に宿した人間たちと鬼の関わりを写した短編集かと思った。

    たったひと時の、たまらなくし幸せな思い出のために、千年もの間命を削ってどうしても1人の女の子に会いたかった小鬼のお話。
    小鬼のことを思い出せば女の子の凄惨な過去を思い出させてしまうから、名乗らず、小鬼は千年ずっと姿を変えて現れ、民を愛して守っていた。

    見返りを求めずに相手の幸せを願うのが愛なのかと思っていたけど、少しの、たった一つの願いなら、欲しがってもいいのかしら。

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    2022年06月11日
  • 銀杏手ならい

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    子に恵まれず離縁され、実家の手習所『銀杏堂』を継ぐことになった萌。
    離縁されたことを引きずり、先生として中途半端だった萌が、子どもたちや周りの人たちとの関わりの中で、少しずつ強くなっていく様子が読んでいて気持ちよい。
    子どもたちも、悪ガキだったり、引っ込み思案だったり、のんびりだったり、皆それぞれの味があって、愛おしく思えてしまう。

    短編集のように沢山の話があるので、一つ一つをもう少し深く長く読みたいと感じるところはあるが、この作家さんとは相性が良いのか今まで読んだどの作品も、読み終えた時に「好きな作品だなぁ」としみじみ思います。

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    2022年06月02日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    武士の息子から寺の小坊主
    出奔して江戸でヤクザ
    罪を犯して八丈島へ流刑

    その後、主人公が選んだ道は・・・

    とにかく重くつらい内容
    己を見つめ仏の道に進むには
    あまりにも純粋な主人公が最後に選んだ道が
    凄まじく厳しく心を打たれます

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    2022年05月30日
  • 無花果の実のなるころに

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    著者が初めて手がけた現代ミステリー。
    主人公は中学生の男の子ですが、祖母のお蔦さんに近い年代の私も楽しめました。江戸の粋と人情に触れたい方におすすめします。

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    2022年05月22日
  • 雨上がり月霞む夜

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    まともに読んではいないが、雨月物語を題材にした作品。
    それぞれの話は不思議な世界観とを醸し出している。
    最後に物語全体の謎が解けます。
    解説を読んでなるほどと思った。元の雨月物語も読んでみたいと思います。

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    2022年05月17日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    『善人長屋』シリーズ、第二作。前作は連作短編でしたが、今回は長編。しかも話のスケールが大きくて驚きました。それでも長屋のみんなは変わらず情に厚い。切なく苦しい恋模様も織り込まれ、読み応えあります。

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    2022年05月12日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    良かったかな・・・主人公の一生の話でした。そうか、行き着くところはそこだったのかとちょっと驚くような展開ではあったけど、そういう生き方もありかと思った。
    出会いに焦点があったような内容だと思った。

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    2022年05月04日