西條奈加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「無垢な心のままに罪を犯すと、ときに鬼の芽を生じる」
あかん!
鬼の芽ができるかも?
私!無垢な心持ってるし〜♡
その鬼の芽を摘むのに、現在、過去を奔走する小鬼たち、それには、
悲しい
悲しい
悲しい
出来事が…
しかし、鬼の芽を持った人が、人鬼になる時って、そら鬼にでも何にでもなってまうやろ!って状況やん!
最愛の人を殺されたり、何か無残な状況で鬼なる。
我を忘れるみたいな。
何か「大魔神」みたい。
(こんな古い映画、誰も知らん(^^;;)
鬼の芽を摘む小鬼がかわいそうで…
あんなに頑張ったのに、遂に力が…
でも、微かやけど光見えて良かったかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ直木賞受賞後第1作。思っていたよりも新しい作品だった。
朝井まかてさんの馬琴を読んでから読んだのだが、こちらはお路の視線で描かれているので、対比するととても面白かった。
以下ネタバレの内容を含みます。
これは馬琴の長男の嫁となった、お路の目線で描かれた馬琴の家の様子だ。嫁というだけではない、まさにお路のいる場所としての家。夫の宗伯を亡くしてからも、この家に居続ける決心をしたのはなぜなのか。「横暴で理不尽な舅、病持ち、癇癪持ちの夫とそんな息子を溺愛する姑」のいるこの家に。
お路の八犬伝への批評は辛辣だ。女の描き方が大雑把で気に入らない。小難しい言い回しも馴染めない。舅になじられながら口述筆記さ -
Posted by ブクログ
おとぎ話かなと。
読み始めの感想はそんな感じ。
主な登場人物は小鬼・黒鬼・天女・そして民。
人間は、無垢な心のままに罪を犯すと「鬼の芽」を内に秘めてしまう。
それがいずれ人鬼にさせ身を滅ぼし災いのもとになってしまう。
過去を見せられる小鬼が力を使い、そんな人々に希望が持てるきっかけをあたえ芽を摘み取ってゆく。
前半の各章わかりやすいお話で章の最後に少しずつ全貌が明かされて、千年にも及ぶ小鬼と一人の童女「民」の物語が浮かびあがってくる。
このあたりから小鬼と民の切ない話になり救いがないような境遇に心を痛めてしまった。
最後、まだまだ長い旅になりそうではあったが、一縷の希望がある