西條奈加のレビュー一覧
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廻船問屋「飛鷹屋」の末っ子、鷺之介は、齢11。
クセが強過ぎる三人の姉たちに振り回される日々を過ごす。
万両店での事情、身分の違い、男女の事情、そして謎解き。
・螺鈿の櫛・・・お瀬己の嫁ぎ先で大事な櫛が行方不明に。
知るのは家の事情と男女の心の行き違い。
・ふういんきり・・・芝居小屋で仲良くなった五百吉は、怪しい
男たちに狙われていた。事件の原因は、封印切!
・箍の災難・・・箍回しを小僧の根津松に教わるが、侍に難癖を
付けられてしまう。根津松の決心とお日和の心情。
・とりかえばや・・・戯作者に弟子入りしたい、お喜路に付き添う。
が、訪ねた一刻 -
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人の変化、子どもの成長、そういったものがしみじみと心に迫る感じのいい時代小説でした。
主人公となるのは代々続く糸問屋の主人だった徳兵衛。店を息子に任せ悠々自適にすごそうと考えていたものの、趣味も見つからず暇を持て余す日々。そんな中、徳兵衛の元に孫の千代太が訪れるようになり、徳兵衛の周囲はにわかに騒がしくなっていきます。
まず徳兵衛の心理の書き方が絶妙。引退を引き留められるかと思いきや、思ったほどの反応は得られず、自分より女将さんのほうが頼られる瞬間に悶々としたり、そんな女将=妻にどこか遠慮がちになったり。
隠居する徳兵衛のこの年ならではの悲哀、というほど大げさなものではないけど、自尊心と -
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いきなり足だけの幽霊が現れる。
事情が飲み込めていない私は霊能力のあるイケメン警官向谷が殺害された女性の霊(見えるのは足だけ)をサポートして秋葉原先留交番までやってきたのだと理解するのに前のページを読み直したりしてしばらく時間がかかった。
そしてそこにいる出世嫌いで秋葉原好きのオタクでダサい、けれど東大卒の切れ者警官権田は交番(実は駐在所)の自宅部分にはアイドルの写真やポスター、フィギュアで埋め尽くされている。
こうなるとこの作は品軽妙でコミカルなお楽しみな内容なんだなと思っても仕方ない。
けれども実はなかなかどうして、家庭、家族の中にある現代的な根深い問題を扱っていた。
そして作品の中に流 -
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江戸時代中期から後期にして、蝦夷地に9度渡り、蝦夷地のエキスパートとして人生を全うした最上徳内の半生記を描く。
この時代に極寒の未開の地である蝦夷地とその地に住むアイヌの人達に真摯に向き合い、これほどまでに彼の地や彼らを愛した人物がいたのだなぁと深く感銘した。幕府や松前藩の身勝手な思惑に翻弄され、有らぬ仕打ちを受けつつも諦めずに蝦夷地に向かおうとする彼の不屈の精神は凄い。フルウをはじめ、彼を慕うアイヌの人たちも魅力的に描かれ、彼の蝦夷地行きを陰ながらに援助する周りの人たちも皆、魅力的で、ただ半生記を綴っているだけなのに、1冊丸ごと面白く読めた。本書では4度目の蝦夷地行きが決まるところで終わる -
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面白かった!江戸の猫町で起きる事件を解決する、傀儡子のミスジ、めちゃめちゃかっこいい。そして、傀儡の阿次郎がとってもいいキャラで、非常に違和感なくするりと物語に入り込める。西條本はあまり読んでないが、上手いねぇ。いくつかの事件や出来事がうまく絡んで、しかも、ちょい役のカラスの三日月や医犬のタロ先生がとても良い。子猫もたんまり、猫雑学も存分にナチュラルに盛り込まれてて、なんといっても悪役が猫嫌いで、良い人は全員猫好きってところが猫好きすぎてしんどい感じ。牢に近づいても、張り番が猫でご機嫌になってお咎めなしとか、おもろすぎる。
順松のバトルシーンには号泣した。