あらすじ
高校生になった滝本望は変わらず祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前からお蔦さんと呼ばれる祖母は、気が強いし面倒くさがりだけれど、ご近所衆から頼られる人気者だ。そのお蔦さんが踊りの稽古をみている、若手芸妓・都姐さんが寿退職することになった。幸せな時期のはずなのに、「これ以上迷惑はかけられないし」と都姐さんの表情は冴えなくて……(「みやこさわぎ」)。情緒と歴史が残る街・神楽坂を騒がす事件をお蔦さんが痛快に解決していく! 人情と粋、望が作る美味しい料理がたっぷり味わえる、大好評シリーズ第3弾。
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お蔦さんシリーズ、2作目。読む順番が違ったかもしれないけど、この本は短編集だったので、平気。望のご両親も登場。お蔦さんの活躍だけでなく、望も活躍。料理以外で!
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シリーズ第三段、望君は中学生から高校生となりました。
周囲では何かと問題が続きます。
7節の短編物、今回感じた事は女性側の気持ち、望君と友達で解決していく様が多くなって成長ぶりが感じました。
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神楽坂みたいな情緒のある街で、粋で人情ある大人やお年寄りと過ごすことができたら、子供達もこんな風に真っ直ぐ育つ気がする。
大人も子供も一緒にご近所付き合いしながらちょっとした問題を解決する様子はやもすればお節介とも受け止められるかもしれませんが、こういう社会が消えないで欲しいな。
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内容(「BOOK」データベースより)
高校生になった滝本望は変わらず祖母のお蔦さんと神楽坂でふたり暮らしをしている。そんなある日、お蔦さんが踊りの稽古をみている若手芸妓の都姐さんが寿退職することに。けれど婚約祝いの会が行われた数日後、都さんが突然失踪してしまい?!情緒と歴史が残る街・神楽坂を騒がす事件をお蔦さんが痛快に解決!望が作る美味しい料理もたくさん味わえる、大好評シリーズ第三弾。
令和3年5月11日~13日
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前作から少し空きましたが、読み始めるとすっと入れた。登場人物の関係性が気持ちよくて、なんかほっとする作品。
お蔦さんは一本筋が通ってて気持ちいいね。
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四月のサンタクロース/みやこさわぎ/三つ子花火/アリのままで/百合の真贋/鬼怒川便り/ポワリン騒動
お蔦さんの気風が大好き。望くんの作るご飯を食べたい。
ご飯を作ってくれる旦那さんっていいよねぇ
? 毎回同じことを言ってるかも !
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シリーズ第3弾
今回は7編からなる短編集だったからか、事件性が薄いものでなっていた
お蔦さんに周りの人が相談して解決って、頼りすぎなんじゃないだろうか
相談に来る人々に振る舞う料理の数々に、滝本家の家計はどうなっているのかと、余計な心配をしてしまう
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202503/平積みにひかれシリーズ4作まとめて。西條奈加先生の時代小説は読むけど、こういう現代物語は初。登場人物達は個性的・魅力的で、人気シリーズなのが納得。事件パートは、都合良すぎたりリアリティがなかったり、理由や原因が納得も共感もしがたいものであったりで自分には微妙に思えたけど、ジュブナイルとしてならアリかも。子供にはヘヴィな大人の事情や人間関係等が容赦なく、きれいごとで終わらせないのは西條作品っぽい。望の彼女が親戚というのはちょっと嫌悪感。物語上では後から親戚だと知ったとはいえ、わざわざ親戚設定にしなくてもと思ってしまう…。創作につっこむのはヤボだけど、警察含め周囲の人達が頼りにしているとはいえ一般人のお蔦さんになんでもほいほい話したり、登場人物達の倫理観が自分とあわなかったり、スッキリしないとこも多いけど、面白く読めたので以降もチェックしようと思う。
お蔦さんの神楽坂日記 シリーズ
1)無花果の実のなるころに
2)いつもが消えた日
3)みやこさわぎ
4)よろずを引くもの
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西條さんの作品は、これが初めて。
ちょっと前に直木賞をとった、時代小説の作家さんだったと記憶している。
時代設定は現代。
でも、神楽坂の老芸妓さんが主人公とのことで、江戸情緒が漂うような作品かと思い、読み始める。
本作はシリーズの第二作。
視点人物の滝本望少年は、都内の私立高校一年生。
学校のため、北海道に移住した両親から離れ、神楽坂に住む祖父母の家に居候する。
主人公は彼の祖母、お蔦さん。
芸妓として生きてきた人で、人望は厚いが、料理はさっぱり。
滝本家はなぜか代々男性が料理を担う。
祖父なき今、望が料理男子として、日々の食卓に腕を振るう。
その家には、お蔦さんの年若い義弟、奉介さんが身を寄せているだけでなく、お蔦さんを頼って、ご近所のいろいろな人がやってくる。
そうしたちょっとした行き違い、いさかいを、お蔦さんが面倒がりながら、解きほぐしていくシリーズ。
お蔦さんは、なるほど、神楽坂芸者でなくてはならない気がする。
例えば京都の芸妓さんとすると、だいぶ作品のイメージが変わってしまいそうだ。
少なくとも、さばさばした感じにはならないだろう。
この手の本は、シリーズの一作目から読まなくてもどうにかなるように書かれているはず。
そう思って、たまたま手にしたこの本から読んでみたが、ちょっとしんどかったかも。
その理由が、登場人物の多さ。
ご近所さん、友人知人、遠い間柄も含めた親類などたくさんでてきて、ちょっと大変だ。
にぎやかで楽しいのだけれど、あれ、これ誰だっけ、ということも出てきてしまった。