【感想・ネタバレ】みやこさわぎのレビュー

あらすじ

高校生になった滝本望は変わらず祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前からお蔦さんと呼ばれる祖母は、気が強いし面倒くさがりだけれど、ご近所衆から頼られる人気者だ。そのお蔦さんが踊りの稽古をみている、若手芸妓・都姐さんが寿退職することになった。幸せな時期のはずなのに、「これ以上迷惑はかけられないし」と都姐さんの表情は冴えなくて……(「みやこさわぎ」)。情緒と歴史が残る街・神楽坂を騒がす事件をお蔦さんが痛快に解決していく! 人情と粋、望が作る美味しい料理がたっぷり味わえる、大好評シリーズ第3弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

202503/平積みにひかれシリーズ4作まとめて。西條奈加先生の時代小説は読むけど、こういう現代物語は初。登場人物達は個性的・魅力的で、人気シリーズなのが納得。事件パートは、都合良すぎたりリアリティがなかったり、理由や原因が納得も共感もしがたいものであったりで自分には微妙に思えたけど、ジュブナイルとしてならアリかも。子供にはヘヴィな大人の事情や人間関係等が容赦なく、きれいごとで終わらせないのは西條作品っぽい。望の彼女が親戚というのはちょっと嫌悪感。物語上では後から親戚だと知ったとはいえ、わざわざ親戚設定にしなくてもと思ってしまう…。創作につっこむのはヤボだけど、警察含め周囲の人達が頼りにしているとはいえ一般人のお蔦さんになんでもほいほい話したり、登場人物達の倫理観が自分とあわなかったり、スッキリしないとこも多いけど、面白く読めたので以降もチェックしようと思う。

お蔦さんの神楽坂日記 シリーズ
1)無花果の実のなるころに
2)いつもが消えた日
3)みやこさわぎ
4)よろずを引くもの

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2025年05月16日

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