あらすじ
訳ありの弥五郎は伊勢詣の世話役・御師の手代見習いとして修業中。ある日、侍に襲われる材木商・巽屋清兵衛を助けた縁で、用心棒を兼ねて清兵衛の伊勢参りに同行するはめに。「御師は盗人」と言い放つ変わり者の弥五郎だったが、伊勢を目指す人々と関わるうちに、心境に変化が。そして清兵衛の過去を知った弥五郎は…。時代小説界の気鋭が描く笑いと涙の道中記。
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御師の仕事を知った。コーディネーターと言われるとカッコいい。旅を描いて道中の出来事に対処するに人間性がわかる様になって、とこういう展開好きかも。しかしどれを読んでも面白くて、読み終わった瞬間の満足感が、不思議なんだ。西條奈加さんの心温まる生きてるなと感情が感謝しかない。直木賞の前からずっと好きです。
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御師の手代見習い、弥五郎は助けたことが縁で、材木商の
巽屋清兵衛のお伊勢参りに用心棒として、同行することに。
訳ありの弥五郎と清兵衛の道中には、様々な事件が待ち受ける。
第一話 旅立ち 第二話 小田原 第三話 浜松
第四話 桑名 第五話 松坂 第六話 伊勢
最終話 大和
参考文献有り。
伊勢講の御師の手代たちの道中での仕事や様子が知りたいと
思っての読書でしたが、物語自体が面白かったです。
行く先々での事件の連続、立ち回り、恋愛、ミステリー、
事情を抱えた人物たちは如何に?な、エンターテイメント。
登場人物それぞれの個性が光り、その心情も切ない。
特に、弥五郎と清兵衛の、双方の事情や人間関係の複雑さ、
お互いの心情の変化と信頼が深まる様子が良かった。
ラストの清兵衛のセリフが信頼の証?
弥五郎の、御師としての大事な務めを悟ったセリフもグッときます。
また、お伊勢参りの道中の食事や名物、宿の様子、
そして伊勢での豪華なもてなしが描かれていて、
当時の極楽を味わう様子が分かったのも、ありがたかったです。
千代と一緒の加賀犬のブチが、健気な存在で可愛かったなぁ。
Posted by ブクログ
伊勢の御師が主人公の小説を初めて読んだ。
御師に関して表面的な知識はあったものの、実際の道中での様子を読んだおかげでより具体的なイメージを持てた気がします。
肝心のストーリーは、貧乏藩を支えるために商人になった元武士という設定もさることながら、魅力的な登場人物がたくさんいて面白く読めました。
Posted by ブクログ
お伊勢詣り盛んだったことは知っていましたが、こんな職業?があったとは知りませんでした。しかも全国にいて布教活動をしていたとか、驚きでした。
それぞれの登場人物の心模様というか動機が切なく、一方的にいい者、悪者にならず、奈加さんらしいなと思いました。
Posted by ブクログ
お伊勢参りの案内役「御師」の手代見習・弥五郎は
縁あって材木商・清兵衛のお伊勢参りに付き合う
羽目に。だが行く先々でなぜか清兵衛が狙われて…。
笑い、涙、謎ありの痛快時代ロードノベル。
Posted by ブクログ
二度目ましての作者さん
御師をテーマにしているが深くは掘り下げていない
(山本一力先生とは違います)
事件仕立てで少しずつ謎とどんでん返しからの解決
手馴れた作者さん(´・ω・`)もう一冊積んでいるw
Posted by ブクログ
202107/お伊勢参りのツアコンみたいな御師という職業の主人公ってのが面白い。設定や事件が色々盛り込まれ過ぎの感はあるけど、テンポ良く一気に読んで楽しめた。道中やお伊勢参りの描写なども良い。