西條奈加のレビュー一覧
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不思議な目を持った少女と、彼女によって改心させられた酒問屋の跡取り息子が繰り広げる時代小説とファンタジーとの融合小説。
ほのぼの系で推移するかと思いきや、後半は彼女の出生地での哀しい顛末を迎える。
睦月神がいるというその地は、不老不死の里?!
そこでの里長の言葉に、同感する女性もいるのでは。
「女子が何故、美しくあらんとするか。なぜ老いを恐れ、若くあらんとするかーそれはな、男が絶えず、若く美しい女子を求めているからよ」
「老いという誰もが直面する現実は、女から美を遠ざけ、子を産むという役目すら奪う。女としての価値を失ったとたん、男は見向きもしなくなる。女は誰しも、その不安から逃れることができな -
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ネタバレ『烏金』の続編。
十人以上の孤児たちをまとめて、盗みをはたらきながら何とか食べさせてきた勝平。長谷部家の婆様や金貸しお吟のおかげで、真っ当な生活を送っています。
今回は勝平をはじめとする孤児たちがそれぞれ語り手になり、周りで起こった事件を解決していく連作短編です。
長谷部家の次男、柾が江戸に戻ってきて勝平たちに協力します。柾はある目的を持っていました。そして勝平をはじめとする孤児たちもそれぞれ触れたくない過去があり、事件を解決していく過程でそれを克服していったりします。まるで家族のような絆で、それぞれを思い合う子どもたち。大人たちが思っているよりも、彼らは世の中を知っています。周りの大人たちに -
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中学3年生の滝本望とその祖母、滝本津多代(通称お蔦さん)の二人が主人公で日常の事件を解決していく。
お蔦さんは元神楽坂芸者で女優、神楽坂の自宅で草履屋を営んでいるが料理が全く出来ない。望は曽祖父、祖父、父親譲りで料理が得意。滝本家では代々男が料理が得意な家系らしい。望の両親は北海道へ転勤して、今望はお蔦さんと二人暮しで料理を担当。
学校の友達や幼友達、神楽坂のご近所のお仲間、お蔦さんの顔の広さから繋がっている色々な人達、後から関係が判る謎の登場人物などが絡む六つの事件簿の物語。
独立した短編でありながら、登場人物が重複して絡んできて、どんどん引き込まれていく。続編の「いつもが消えた日」も是非読