西條奈加のレビュー一覧

  • みやこさわぎ

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    シリーズ第三段、望君は中学生から高校生となりました。
    周囲では何かと問題が続きます。
    7節の短編物、今回感じた事は女性側の気持ち、望君と友達で解決していく様が多くなって成長ぶりが感じました。

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    2023年02月27日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    前作に引き続きとても面白い。
    日本の一部を江戸化するという発想は、時代小説を読んで素朴な当時の暮らしを思い描く自分にとって、謂わば夢の世界のよう。
    怖すぎるゴメスなのに部下たちが親分の個性を正しく理解し、信頼して愛する雰囲気が良い。
    こんなに魅力的な作品なのに、続編が書かれてないのか寂しいな。

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    2023年02月16日
  • ごんたくれ

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    西條奈加さんの小説は、どれも面白くて一気に読んでしまう。
    ごんたくれは、絵師の物語。まるで本当に居た人のよう。
    職人として求められる絵を描くか、自分の描きたい物を描くか。という視点で、モデルになった絵師の絵を見てみたくなりました。

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    2023年02月15日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    面白かった!江戸の猫町で起きる事件を解決する、傀儡子のミスジ、めちゃめちゃかっこいい。そして、傀儡の阿次郎がとってもいいキャラで、非常に違和感なくするりと物語に入り込める。西條本はあまり読んでないが、上手いねぇ。いくつかの事件や出来事がうまく絡んで、しかも、ちょい役のカラスの三日月や医犬のタロ先生がとても良い。子猫もたんまり、猫雑学も存分にナチュラルに盛り込まれてて、なんといっても悪役が猫嫌いで、良い人は全員猫好きってところが猫好きすぎてしんどい感じ。牢に近づいても、張り番が猫でご機嫌になってお咎めなしとか、おもろすぎる。
    順松のバトルシーンには号泣した。

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    2023年02月13日
  • 四色の藍

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    紺屋の主人が殺害された事件の裏には、藩の有力者が糸を引く真相が隠されていた。
    全く個性が異なる4人の女性の関係性が非常に好ましく、悲惨な事件が重なる割に雰囲気が暗くならず、むしろ微笑ましいのは作者のバランス感覚の為せる技か。

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    2023年02月12日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    目次
    ・泥つき大根
    ・弥生鳶
    ・兎にも角にも
    ・子供質
    ・雁金貸し
    ・侘梅
    ・鴛鴦の櫛
    ・大川契り

    裏稼業を持つ悪党ばかりが住む善人長屋のはなし、これにて幕なんだなと思った。
    理由は後に回すとして。

    善人長屋に住む唯一の善人・加助が連れて来て世話をしている怪我人が実は悪党で、長屋で空き巣を行い逃げた。
    これには加助もショックを受け、長屋を去る決意をしたのだが、加助の知らないところで加助から人の情けを教わり救われた人もいるという、ちょっといい話。(兎にも角にも)
    卯年の御隠居さんの話は、まるで今年のための話のようでほっこり。

    痛みというものを知らずに生まれてきた子ども。
    人の痛みを知らずに大人になれば大変と思う親心。
    人の心の機微をわきまえているからこそ、騙りのお竹は痛いということの意味を教えることができたのだ。
    体に痛みは感じなくても、心が痛くなることもある、と。(子供質)

    テレビドラマの方を先に見てしまった(雁金貸し)。
    これ、詐欺の仕掛けが難しいから、先にテレビで見ていてよかったな。

    さて、書下ろしの(鴛鴦の櫛)と(大川契り)は、続き者であり、主人公お縫の両親のなれそめの話でもある。
    テレビドラマでは出てこなかったと思うけれど、お縫には10歳年上の姉と5歳年上の兄がいる。
    二人とも家業を嫌って家を出たのだけれど、年に一度は実家に顔を出す兄と違って、結婚してから一度も実家に顔を出さない姉。
    この謎も、この話で明らかになる。

    美人で切符のいい母のお俊が若かりし頃、自分の慢心からピンチを招き、生まれ育った家を出ていかなければならなくなったとき、同じく若かった儀右衛門はどう接したのかを、母が娘に語る。
    悪人に囚われて縛られているときに。
    帯の一文に噴き出す。
    「ねえ、とびきりの人助けをしたはずなのに、なんであたしたち、縛られているのかしら?」
    絶体絶命の時に聞く両親のロマンス。
    これでお縫の腹は決まったと言える。

    そして、最後まで自分の気持ちに気づかない薄らとんかちの文吉より先に、お縫は自分の気持ちに気づいたんだね。
    いい話を読ませていただきました。
    ありがたや~。

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    2023年01月22日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    ネタバレ

    巷では善人ばかりが住む『善人長屋』と呼ばれる千七長屋の住人は、表の顔とは別に裏稼業を生業にしている者ばかり。
    善人でいるのは、お上に目をつけられないためだ。
    だが、唯一本物の善人である加助が、行方知れずになった父親を探して路頭に迷った6人の子供たちを保護したことから、血なまぐさい事件に巻き込まれていくことになる。

    千七長屋の差配である儀右衛門のように、極力罪のない庶民に迷惑が掛からないように裏組織を牛耳っている親分たちが次々と惨殺される事件が起こる。
    『江戸の悪党どもは、すべて閻魔組が始末する。首を洗って待っていろ』と言う投げ文に、儀右衛門たちは、この事件の裏を探る。

    悪人はもちろん悪い。
    しかし、だからと言ってお上の裁きに任せることなく、命を奪うのがいいことなのか?
    儀右衛門の娘、お縫は長屋の義理堅くてお人好しな面々たちのことを心配する反面、新しく定廻になった白坂長門に惹かれるものを感じるのだった。

    悪人たちが惨殺される傍ら、江戸の人たちの心はすさみ、治安が良くなるどころか物騒な時間が多発するようになった。
    悪人を成敗しても世の中が一向よくならないのはなぜか?
    閻魔組も一枚岩ではなくなった。

    閻魔組とは何者なのか。
    また、それを後で牛耳っているのは誰なのか。
    善人長屋の者たちは、真実にたどり着くことはできるのか。

    そして今回の見どころは、お縫の恋だ。
    長屋の唐吉に憧れていたのとは違う、考えるだけで胸が苦しくなるような本物の恋。
    おやおや、今後はお江戸版『ルパンの娘』になるのかい?
    ひとりヤキモキする文吉。
    いやあ、若いっていいわねえ。

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    2023年01月13日
  • 千年鬼

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    地名や時代などの漢字が乱立せず、物語の本筋がとてもわかりやすく書かれており、読みやすく引き込まれました。とても切なくてじんわり温かくなるお話でした。自分の中に鬼が芽生えそうになったら、この本を思い出して戒めたいと思いました。

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    2023年01月12日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    現代日本に鎖国で存在する「江戸」。
    入国は希望者の抽選で300倍。希望してもなかなか入れない。
    そして出国したら戻れない。
    そんな江戸に主人公が入国するところから始まる。
    もともと江戸の生まれで、幼い頃に出国したという。
    長崎奉行=外交担当など、用語の繰り回しも面白い。

    主人公の両親も江戸の生まれ育ち。何があって江戸を出ることになったのか?それを追う話。

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    2023年01月11日
  • 御師弥五郎 お伊勢参り道中記

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    伊勢の御師が主人公の小説を初めて読んだ。
    御師に関して表面的な知識はあったものの、実際の道中での様子を読んだおかげでより具体的なイメージを持てた気がします。
    肝心のストーリーは、貧乏藩を支えるために商人になった元武士という設定もさることながら、魅力的な登場人物がたくさんいて面白く読めました。

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    2023年01月08日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    前回よりはるかに読みやすくなっていて驚いた。
    私が前の本である程度の知識があったからかもしれないけど。
    日本の悪役とか、まだ続きそうな感じだったけど、このシリーズもう続かないんだろうか?

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    2023年01月08日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    結構登場人物が多く、また後半になってバタバタッと出てくるので「え?この人いつ出てきたんだっけ? 何て読むんだっけ?」と結構見返しが発生してしまった。
    ゴメスさん女である必要全くなかったけど、先にタイトルの方思いついちゃったんだろうな、って思った。
    松吉が腕切断しなくて良かった!と心から思った。
    ゴメスさんは日本の有名な医者か研究者だったみたいだけど、日本にいるときからあんな怪力でパワハラの鬼みたいな感じだったんだろうか…。

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    2023年01月06日
  • 時代小説アンソロジー てしごと

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    春雀二羽:澤田瞳子/藍の襷:志川節子/
    掌中の天:奥山景布子/姉妹茶屋:西條奈加/
    浮かれの蝶:小松エメル/おもみいたします:あさのあつこ

    薬師、麹造り、根付職人、そば打ち職人、口寄せ、揉み屋

    様々な職を持つおんなたち。
    手の仕事は人の息と想いがほんのり薫るのが良いなぁ

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    2022年12月31日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    即身仏になった男性の複雑な物語   この筆者の作品は、今まで「鱗や繁盛記」や「御師
     弥五郎」を読んだ。それに比べてこの作品は、苦しい人の一生を綴ったもので、ハッピーエンドとは言えない。

     それでも読んでしまった。行者の世界も初めて知った。生とは?死とは?仏はいるのか?

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    2026年01月18日
  • いつもが消えた日

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    男子高校生にしておばあちゃんが美味しいと思うご飯を毎日作れてる望くん、すごすぎる!!
    神楽坂のアットホームな街並みにぴったりなお蔦さんが素敵だった✨
    ああいう街が今後もなくならないで欲しい‥

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    2022年12月24日
  • 無花果の実のなるころに

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    望君と祖母の蔦さんの日常、その日常も、ちょっとした事件の解決策。ほのぼの系で好き。この先も気になりシリーズを読もうと思う。

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    2022年12月23日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    日本であって日本ではない江戸国。
    阿片をめぐっての陰謀をゴメスが読み解く。頭も腕も桁違いのゴメスが後ろにいる安心感。子分たちのゴメスへの信頼が気持ちいいし、個性ある子分たちも魅力的だった。

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    2022年12月21日
  • 亥子ころころ

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    前作がおもしろくて引き続き。

    雲平が登場することにより、南星屋の模様に変化が。
    その変わりようがうまく描写されており非常におもしろい。

    欲を言えば親子三代の日常のやり取りをもっと見たかった
    ようにも思うが、、、
    まあこれはこれで良し。

    最新作ももうすぐ出るらしい。
    そちらもぜひ読んでみたい。

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    2022年12月06日
  • 御師弥五郎 お伊勢参り道中記

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    お伊勢詣り盛んだったことは知っていましたが、こんな職業?があったとは知りませんでした。しかも全国にいて布教活動をしていたとか、驚きでした。
    それぞれの登場人物の心模様というか動機が切なく、一方的にいい者、悪者にならず、奈加さんらしいなと思いました。

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    2022年12月04日
  • 千年鬼

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    結末には色んな感想があるだろうけれども、個人的にはよかった。繋がる先にある、いつかの未来を夢見てる。

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    2022年12月02日