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江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。拒絶すれば江戸国は消滅――。開国以来の危機に襲われる江戸国をゴメスは守り切れるか。書き下ろし長編。
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Posted by ブクログ
現代から江戸時代へタイムスリップする話は幾つかあるものの、近未来の日本の中に属国として江戸を再現するという荒技は本シリーズだけ。 なのにタイムスリップものよりも江戸の表現が優れているように感じるのは、時代小説がメインの西條さんならではです。 そしてシリーズ第3弾の本書は明暦の大火まで再現してしまう荒...続きを読む技の一方で、牢役人として石田帯刀家の直系子孫を登場させる芸の細かさまで披露するなど、どんどん進化していきます。 金春屋メンバーの造形のこなれ方や、ゴメスの驚くべき過去など、読みどころを挙げればキリがないほど面白い。
ひっさびさのゴメスです!前作から結構経ってて、登場人物がなかなか思い出せませんでしたが…いやぁ面白かった~!にしても、ゴメス親分の経歴がスゴすぎて…いったい何歳なんだ?!本編はもちろん面白いんですが、おまけ劇場もなかなか…ほぅ、そんなエピソードが!って感じで良かったです。
ゴメス、やっぱり無敵だw 久々すぎて、ゴメスは女性だったよね?というところに自信がなくなってたけどw 豪快すぎるその姿に言動。なのにお名前が「寿々」というのも愉快。 江戸国という特殊な設定がうまくいかされていて最初から最後まで目がそらせない展開。 ゴメスの部下たちも個性的で好き。 黒幕のあの執念は恐...続きを読むろしい。 それにもましてタイトルにもなっている「因果の刃」の意味が凄まじい。そんなことを思いつくゴメスって。 作中に「トコジラミ」が登場して、まさか、作者様何か先読みした?!とびっくりしたし。 なんにしても、この続きを、今度はこんなに間があかないうちに読ませてほしい。
15年ぶりの復活、それも文庫書き下ろし!直木賞まで取って箔が付き、歴史ファンタジーは見限ったのかと心配していたが、パワーアップして戻ってきた。昔の事件は難なく記憶取り戻せたが、因果の刃はちょっと展開雑では?それでも時々笑い転げてしまった。次の展開楽しみ。「日本にいると、いろんなものが目まぐるしく変わ...続きを読むるだろ?人間の方が置いてきぼりになっちまう。ちょいと途中下車をして、景色をながめてみようかと」江戸国あれば、住んでみたいかも。
「金春屋ゴメス」の3冊目。 って、前の巻を読んだのは2009年5月(15年前!)で、今は「芥子の花」に変わっているタイトルも「異人村阿片奇譚」という版だった。今ごろ続きが出ようとは…。 なので、どういった話かをすっかり忘れていて、“人が月に住む近未来の日本で、関東と東北の間に人工的に江戸時代を再現...続きを読むした「江戸」という国が存在”という設定にそんな話だったかと驚き、自分の以前のレビューを見て、そうだったんだと思った次第。 登場人物も話の流れも前2作を受け、鬼赤痢や阿片などの事件にも触れられるが、覚えていなくても問題はなかった。 お話はその阿片流出事件について日本から査察団が入ってきたところからスタート。査察団の隠された真の狙いを前にして、ゴメスをはじめ長崎奉行所の面々が奔走する。 江戸の風情の上に、殺人事件の謎解きや大火の中での脱出劇、ハイテクローテク織り交ぜながら進む話は、「江戸国」という設定が良く活かされていて、最後まで面白く読める。 あることによって動きを封じられたゴメスに代わって、辰次郎と朱緒を中心に裏金春の面々は元より幕閣のお偉方やら役人までもがそれぞれ良いところを見せるのが今回のミソだが、何やかや言いながらゴメスについていく面々がなかなかかわいらしくて好ましい。 また忘れた頃に続きが出るのかしらんね?
金春屋ゴメスシリーズ、3作目。 前2作を読んだのがちょうど10年前。続編をずーっと待ち焦がれていただけに、今回新作が出て嬉しさ爆発したのだけれど、さすがに覚えてなさ過ぎて、一から読み直した。で、これは、間違いなく前2作を読み直してから読んだほうが良い。事件の背景や、人間関係もがっつり前作からの続き...続きを読むなので、うろ覚えのまま読むのは勿体ないかな。全く読めないわけじゃないけど。 とりあえず、このシリーズはまず設定が大優勝。近未来日本の中に鎖国体制の江戸国を新たに置くという設定が上手く機能している。黒幕の正体が意外に小物で拍子抜けしちゃったけど、ゴメスのキャラが相変わらず爆発してて良い。豪快なんだけど、繊細なところもあったり、意外と複雑で可愛いんだよね。まだまだシリーズ続編作れると思うので、ぜひぜひお願いします。
ゴメス劇場仕舞いました。ゆっくりのんびり(途中風邪に見舞われるって事)登場人物も名前だけで思い出せないが、得意分野でそうだねという感じで、辰次郎に松吉が中心人物ですが、あっ十三もラストに江戸に現れたよ。松吉が奈美を、辰次郎が朱緒を好きでのドタバタなんだけど、事件が起きて解決する柱なんだよね、江戸の街...続きを読むの再生もあるし 前2作の事件も含んで物語にしているのが上手ですね。江戸なんだけど時代劇にはなっていない。読み終えて沁みるもないし、ワクワク感ないし、うーんやっぱりゴメスの癖が凄いって事
江戸国のみなさま うかうかしてると 日本に好きなようにされますわよ ほら そこにも ここにも 日本の手の者が いらっしゃいますわよ ところで 私も黒鬼丸に乗ってみたいのですが…… 振り落とされて踏み付けられるのがオチですか やっぱり 諦めましょうかねぇ
近未来に「建国」され、江戸時代と同じ生活を守っている人たちが暮らす江戸国。長崎奉行ゴメス(通称)と、その配下が理不尽と戦う。「金春屋ゴメス」の続編(3作目です)で、江戸の危機にハラハラし、恋愛模様にほのぼのする。
待ってました。やっぱりゴメスは凄い。 今回は、特に凄さが際立っている。緻密で豪快。運まかせの様で、しっかりバックアップも仕込んである。 江戸国の住民のエネルギーは、江戸時代に成長した江戸の住民のエネルギーに 匹敵している様で、なんだか嬉しい。
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金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)
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西條奈加
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