六花落々

六花落々

748円 (税込)

3pt

3.8

「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。尚七を取り立てた重臣・鷹見忠常とともに嬉々として蘭学者たちと交流し、様々な雪の結晶を記録していく尚七。だが、やがて忠常が蘭学を政に利用していることに気付き…。蘭学を通して尚七が見た世界とは―。

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六花落々 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    武士の話だったけど、重々しい語り部に武家社会の様を堂々と書いてあった。善人長屋とは違う語り部に、どんな風にでも出来るのだなあと、ファンタジーでもよく出来てるし、もう全て読み切れて満足しかない。直木賞だけじゃない既にたくさんの賞がある。底が見えない、まだまだ楽しい作品に出会えるのだろう自分

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月26日

    江戸時代を舞台に、知ることへの欲求に生きる男の物語。
    「何故なに尚七」というニックネームをもつ彼がこの時代にヨーロッパから持ち込まれる先端知識に対して興奮する様子が純粋で良い。
    後半は政治的にきな臭い部分が多くなってきて、この時代には仕方がないこととはいえ、もともとのトーンで終わっても良かったかも。

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月27日

    第一話 六花邂逅 第二話 おらんだ正月
    第三話 だるま大黒 第四話 はぐれかすがい
    第五話 びいどろの青 第六話 雪の華 最終話 白炎

    藩主と重臣と共に雪の様々な結晶を記録していく尚七。時は幕末、否応なく世界へ開かれていく日本にも育っている学ぶ心は...続きを読む

    0
    購入済み

    雪の殿様の時代背景

    2021年04月15日

    なんの気無しに購入した作品である。
    暫く読んで土井大炊頭の名前をみて、数ヶ月前に読んだ別の小説を思い出した『雪の殿様』まさかとは思うが、こんな事もあるのか?
    しかしこの時代に生きた実在の人物達の再確認になって面白く読んだ。
    最終章の大塩平八郎の乱は、最近読んだ別の小説でも見かけたが、少しきついかな。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月05日

    古河藩郡奉行配下で物書見習いの小松尚七は「何故なに尚七」と異名を持つほど、好奇心の強い青年であった。
    ある日、声をかけられた相手は「土井の鷹見か鷹見の土井か」と言われる程の逸材・鷹見忠常であった。
    藩主の若君の御学問相手となるよう請われる。

    雪の結晶に魅入られた主従は、大黒屋光太夫・シーボルト・間...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月03日

    202107/とても美しいタイトル。面白かったけど、シーボルトや大塩平八郎のあたりできつい展開になって史実的に仕方ないとはいえ、読後感がちょっと…。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年01月28日

    「何故なに尚七」というあだ名の下級武士の目を通した話。主要な登場人物は実在した人物とのこと。
    雪の結晶「六花」に魅せられた尚七が、藩の上級武士の鷹見忠常と出会い藩主のお学問相手となる。
    鷹見忠常を通して蘭学などを学ぶ尚七。ただひたすらに学問を探究し、権力に媚びることもなく俗にまみれることもない。いつ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年03月27日

    六花…雪華の学問的探求にのみ
    目を向けていられたら。

    そう嘆息したくなるほどに
    後半はきな臭く血生臭い。

    それが人の世の常とは理解しつつも
    大らかな人生を生き通すことのできる
    世の中であってくれたら…と泣きたくなる。

    この作品に 雪華の美しさは感じない。
    人が背負う業というものの過酷さをた...続きを読む

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