西條奈加のレビュー一覧

  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    お節介・縁結びの神様“加助の巻”?善人長屋シリーズ、ホンワカしていいが、そろそろマンネリ感も。「善人ばかりの人なんているはずがないもの。誰の身の内にも、善と悪の両方があって当たり前でしょ?なのに間違いを犯せばひたすら責められて、善をなせば神仏のように褒めちぎられる。それって気味が悪いと思いませんか?」「人間は本来、多面的であるはずだ。木と同じように、日の当たる反対側には必ず影ができる。なのに人の一面だけを捉えて騒ぎ立てるのは、それが善であれ悪であれ、あまりに浅はかだ」おっしゃる通りですが…

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    2025年01月23日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    現代の日本の国内に、独立を宣言し治外法権を認められた鎖国状態の江戸国。
    その江戸国はかつての江戸時代のままの暮らしを送る。

    上物の阿片が出回り、日本やその他諸外国から槍玉に挙げられるが...

    金春屋ゴメスこと長崎奉行馬込播磨守が、冷酷非道、無慈悲に今日も裁きを下す。

    前作は爽快感が強い作品だったが、本作は自作に繋ぐ布石感が強い印象でした。
    上下巻の上巻的な。

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    2025年01月17日
  • 姥玉みっつ

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    隠居した老婆の長屋に、幼馴染の老婆二人が転がり込んできて起こるドタバタ人情噺。

    三人三様のおばばさまたち。最初は姦しいだけ(特に後の二人)だが、そこに行倒れの母子が運び込まれてからが、お節介老婆たちの本領発揮。女子の可愛さも相まって、楽しい読み物でした。終盤、女子の出自が明らかとなるにつれ、思わぬエグい展開になりつつも、最後は大団円でめでたしめでたしで終わったので良し。肩肘張らずに気軽に読める一冊です。

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    2025年01月12日
  • バタン島漂流記

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    天文航海術が入ってきていない時代、まさに命懸けの航海。難破、漂流、異国人との生活。この仲間だから乗り越えられたんだと思う。

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    2025年01月09日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    「料理をつくる」をテーマに、この豪華作家人が書きおろした短編集。西條奈加さんの神楽坂人情もの、千早あかねさんならではのちょっと幻想的な怖さ等々、それぞれの作風を存分に楽しめる!

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    2025年01月01日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    どんな料理の話があるんだろう?と思っていたけど、家庭料理がほとんどだった。
    料理がテーマのアンソロジーのはずなのに、料理の話があんまりないものも。
    面白かったのは千早茜さんの「白い食卓」。
    終始不穏で、料理を作っているだけなのに、はくりさんがとても怖い。
    食事=命と思うと、家族に食事を作る事が責任重大だと感じて荷が重かったことがあるけど、はくりさんのような思考になるパターンもあるんだなと思った。

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    2024年12月27日
  • ほろよい読書 おかわり

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    同一作者の短編集は星新一さんやコナン・ドイルで読んだことはあったのですが、オムニバスの小説は初めてです。
    青山美智子さんの名前があったので手に取りましたが、他の初めましての方の作品も面白かったです!新しい作者さんとの出会いがあって、たまにはこういうのも良いなあと。

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    2024年12月25日
  • ほろよい読書 おかわり

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    シリーズ2弾。
    今回もお酒が飲みたくなる作品ばかりでした。
    お酒についての情報も多く、勉強にもなりました。

    お話は個人的にはシリーズ1弾の方が好きでした。
    それでも今回のどの短編も楽しく読めました。

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    2024年12月21日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    掏摸、盗人、美人局…。そんな裏稼業持ち揃いの
    長屋に、日夜、人助けの種を運ぶ善人・加助。
    今日も商家のお内儀が、大事な値付けを探してほしいと
    訪ねてきたが…。大江戸人情ピカレスク時代小説。

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    2025年02月02日
  • 首取物語

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    ネタバレ

    首になった元武士と子供(ともに記憶喪失)が旅する話。
    いくつかの国で経験を共にすることでお互いのことを理解し、絆を深めていく。

    碧青の国は治めている人のやり方がまずいでしょう。5,6歳の子供なら「竜のお嫁さん」という説明でいいかもしれないけど、13歳の子であればきちんと説明してあげたら不幸は起きなかっただろうに。

    途中にあった↓これ。本当によく感じる。
    「悪事とは何だ?誰にとっての悪事か、誰が善悪を判じるのか。~権と力、政、常識、風潮、時代ー善悪とはこれらによって、猫の目のようにくるくると変わる代物ではなかろうか。」

    最後はちょっと残念だった。独楽の国に戻ることで人の暮らしを、幸せを表現

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    2024年12月09日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    一年半ほど前に読んだ「善人長屋」の続編。前作は短編連作だったが、本作は一冊まるまる「閻魔組」の話となっていた。そのせいか、ミステリー色がより強まり、その分だけ人情小話的な要素が減ってしまっていて、「善人」「長屋」の面白さが薄まってしまったのは個人的にとても残念。

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    2024年12月03日
  • 姥玉みっつ

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    時代物らしい勧善懲悪なドラマ。

    タイトルと表紙イラストから相当な元気な高齢女性三人の話かと思ったら、主人公のお麓が61歳なので現代ならまだまだ若い年代なのだが当時のことなので『余生』という表現をしている。
    主人公・お麓は長年武家勤めをしてきた、いわばキャリアを重ねてきた職業女性。現在は名主宅での書役をしている。
    彼女が住む長屋に転がり込んできた幼馴染のお菅は子供たちがそれぞれ巣立ち夫にも先立たれ、茶屋で働き始めたパートタイマー。
    もう一人、やはり同じ長屋の二階屋を貸し切るお修は水商売をしている時に出会った大店の主人の後妻に収まったものの、その主人が亡くなって家を追い出される形でやって来た。だ

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    2024年11月17日
  • バタン島漂流記

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    史実の海難事故をもとに、バタン島に漂流した船乗りたちを描いている歴史小説。
    江戸時代の船で遭難して生き残り、更に漂流先で船を作って再度日本に戻ってくることは奇跡的。
    漂流しているときの絶望感がすごすぎて、海は大きくて怖いものだと感じてしまった。ただ、仲間が頭を信じてついていくところは熱い気持ちにさせられた。
    極限状態で仲間を信じる、陸を信じる、生きて帰れることを信じる、、、本当に難しい。それを克服してしのいだ時は読み手までほっとしてしまった。
    バタン島で出会った人々との暮らし習慣など、厳しいこともあったが、生きて帰ることができてよかった。

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    2024年11月06日
  • 首取物語

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    「千年鬼」もそうだったけど、西條奈加さんの作品は、登場人物が、決して救われる訳ではないのに、何故か、ホッとするのは、不思議だ。読み進むにつれてオビトとトサの因果が解き明かされて行くのも、推理小説を読んでいるみたいでワクワクした。

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    2024年11月03日
  • 姥玉みっつ

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    ネタバレ

    西條奈加さんの「南星屋」シリーズ*が大好きで、こちらも読んでみた。
    *江戸の町で親子3代で和菓子屋を切り盛りするお話。
    (まるまるの毬、亥子ころころ、うさぎ玉ほろほろ)

    ーーー
    江戸の町屋にすむ3人の姥。子どものころの幼馴染で遠慮がない。
    考えるより先に口が出る、イヤミも出る、態度に出る 笑。
    それでも裏腹なく本音で体当たりなので、かしましい姥3人、楽しくやっている。

    ある日、行き倒れの母娘を助けて、流れで女の子を預かり暮らすことになる。
    どこかから逃げてきたようだが、女の子は口が聞けず名前すらわからない。どうやら何か訳あり??
    ご老齢の暮らしに「子ども」という楽しみ喜びができて、張り切る

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    2024年11月02日
  • 六花落々

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    西條奈加の長篇時代小説『六花落々(りっかふるふる)』を読みました。
    西條奈加の作品は、昨年1月に読んだ『せき越えぬ』以来ですね。

    -----story-------------
    「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。
    尚七を取り立てた重臣・鷹見忠常とともに嬉々として蘭学者たちと交流し、様々な雪の結晶を記録していく尚七。
    だが、やがて忠常が蘭学を政に利用していることに気付き…。
    蘭学を通して尚七が見た世界とは―。
    解説/東えりか
    -----------------------

    2014年(平

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    2024年10月22日
  • バタン島漂流記

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    男の意気地や団結ってなんやねんって毎度思うのにやっぱ感激させられてしまう。
    異国に流されてまでの主従関係。結束力、人情。
    まっすぐな男たちのお話です。

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    2024年10月19日
  • 心淋し川

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     澱んだ川に面した町と其処に住まう人々を描く群像劇。

     それぞれがそれぞれにどうしようも無い不幸を抱えているけれども、不幸の中にも僅かな希望や倖せが無い訳じゃない。


     流れの滞った川の如き人生のどん詰まりで、人は何を想い、考え、而して如何に生く可きか。そんなのは人の数だけ答があるのだろう。本作にはそれを無言で諭すような味わいがある。

     痍を抱えた人たちが、その痍と向き合い、時に目を逸らし乍ら、それでも痍と共に生きて行く。そんな人情噺の趣であった。

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    2024年10月12日
  • バタン島漂流記

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    漂流記、というだけあって、漂流中や流れ着いた島での暮らしなど、かなり詳細に描かれている。まざまざと目に浮かぶほどの徹底ぶりで臨場感はあるのだけど、時に少ししつこく感じるタイミングも正直あったものの、それが物語の熱量となって後半一気に読み切ることができた。

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    2024年09月27日
  • 善人長屋

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    二つ名とは反対にそれぞれ裏の稼業を持つ店子と差配一家。
    差配の娘、お縫と新たに店子になった加助を中心に様々なエピソードが描かれ、江戸時代の庶民の暮らしや価値観にふむふむとなる筆致。
    シリーズも読んでみたい。

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    2024年09月18日