西條奈加のレビュー一覧

  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    掏摸、盗人、美人局…。そんな裏稼業持ち揃いの
    長屋に、日夜、人助けの種を運ぶ善人・加助。
    今日も商家のお内儀が、大事な値付けを探してほしいと
    訪ねてきたが…。大江戸人情ピカレスク時代小説。

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    2025年02月02日
  • 首取物語

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    ネタバレ

    首になった元武士と子供(ともに記憶喪失)が旅する話。
    いくつかの国で経験を共にすることでお互いのことを理解し、絆を深めていく。

    碧青の国は治めている人のやり方がまずいでしょう。5,6歳の子供なら「竜のお嫁さん」という説明でいいかもしれないけど、13歳の子であればきちんと説明してあげたら不幸は起きなかっただろうに。

    途中にあった↓これ。本当によく感じる。
    「悪事とは何だ?誰にとっての悪事か、誰が善悪を判じるのか。~権と力、政、常識、風潮、時代ー善悪とはこれらによって、猫の目のようにくるくると変わる代物ではなかろうか。」

    最後はちょっと残念だった。独楽の国に戻ることで人の暮らしを、幸せを表現

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    2024年12月09日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    一年半ほど前に読んだ「善人長屋」の続編。前作は短編連作だったが、本作は一冊まるまる「閻魔組」の話となっていた。そのせいか、ミステリー色がより強まり、その分だけ人情小話的な要素が減ってしまっていて、「善人」「長屋」の面白さが薄まってしまったのは個人的にとても残念。

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    2024年12月03日
  • 姥玉みっつ

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    時代物らしい勧善懲悪なドラマ。

    タイトルと表紙イラストから相当な元気な高齢女性三人の話かと思ったら、主人公のお麓が61歳なので現代ならまだまだ若い年代なのだが当時のことなので『余生』という表現をしている。
    主人公・お麓は長年武家勤めをしてきた、いわばキャリアを重ねてきた職業女性。現在は名主宅での書役をしている。
    彼女が住む長屋に転がり込んできた幼馴染のお菅は子供たちがそれぞれ巣立ち夫にも先立たれ、茶屋で働き始めたパートタイマー。
    もう一人、やはり同じ長屋の二階屋を貸し切るお修は水商売をしている時に出会った大店の主人の後妻に収まったものの、その主人が亡くなって家を追い出される形でやって来た。だ

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    2024年11月17日
  • バタン島漂流記

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    史実の海難事故をもとに、バタン島に漂流した船乗りたちを描いている歴史小説。
    江戸時代の船で遭難して生き残り、更に漂流先で船を作って再度日本に戻ってくることは奇跡的。
    漂流しているときの絶望感がすごすぎて、海は大きくて怖いものだと感じてしまった。ただ、仲間が頭を信じてついていくところは熱い気持ちにさせられた。
    極限状態で仲間を信じる、陸を信じる、生きて帰れることを信じる、、、本当に難しい。それを克服してしのいだ時は読み手までほっとしてしまった。
    バタン島で出会った人々との暮らし習慣など、厳しいこともあったが、生きて帰ることができてよかった。

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    2024年11月06日
  • 首取物語

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    「千年鬼」もそうだったけど、西條奈加さんの作品は、登場人物が、決して救われる訳ではないのに、何故か、ホッとするのは、不思議だ。読み進むにつれてオビトとトサの因果が解き明かされて行くのも、推理小説を読んでいるみたいでワクワクした。

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    2024年11月03日
  • 姥玉みっつ

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    ネタバレ

    西條奈加さんの「南星屋」シリーズ*が大好きで、こちらも読んでみた。
    *江戸の町で親子3代で和菓子屋を切り盛りするお話。
    (まるまるの毬、亥子ころころ、うさぎ玉ほろほろ)

    ーーー
    江戸の町屋にすむ3人の姥。子どものころの幼馴染で遠慮がない。
    考えるより先に口が出る、イヤミも出る、態度に出る 笑。
    それでも裏腹なく本音で体当たりなので、かしましい姥3人、楽しくやっている。

    ある日、行き倒れの母娘を助けて、流れで女の子を預かり暮らすことになる。
    どこかから逃げてきたようだが、女の子は口が聞けず名前すらわからない。どうやら何か訳あり??
    ご老齢の暮らしに「子ども」という楽しみ喜びができて、張り切る

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    2024年11月02日
  • 六花落々

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    西條奈加の長篇時代小説『六花落々(りっかふるふる)』を読みました。
    西條奈加の作品は、昨年1月に読んだ『せき越えぬ』以来ですね。

    -----story-------------
    「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。
    尚七を取り立てた重臣・鷹見忠常とともに嬉々として蘭学者たちと交流し、様々な雪の結晶を記録していく尚七。
    だが、やがて忠常が蘭学を政に利用していることに気付き…。
    蘭学を通して尚七が見た世界とは―。
    解説/東えりか
    -----------------------

    2014年(平

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    2024年10月22日
  • バタン島漂流記

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    男の意気地や団結ってなんやねんって毎度思うのにやっぱ感激させられてしまう。
    異国に流されてまでの主従関係。結束力、人情。
    まっすぐな男たちのお話です。

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    2024年10月19日
  • 心淋し川

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     澱んだ川に面した町と其処に住まう人々を描く群像劇。

     それぞれがそれぞれにどうしようも無い不幸を抱えているけれども、不幸の中にも僅かな希望や倖せが無い訳じゃない。


     流れの滞った川の如き人生のどん詰まりで、人は何を想い、考え、而して如何に生く可きか。そんなのは人の数だけ答があるのだろう。本作にはそれを無言で諭すような味わいがある。

     痍を抱えた人たちが、その痍と向き合い、時に目を逸らし乍ら、それでも痍と共に生きて行く。そんな人情噺の趣であった。

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    2024年10月12日
  • バタン島漂流記

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    漂流記、というだけあって、漂流中や流れ着いた島での暮らしなど、かなり詳細に描かれている。まざまざと目に浮かぶほどの徹底ぶりで臨場感はあるのだけど、時に少ししつこく感じるタイミングも正直あったものの、それが物語の熱量となって後半一気に読み切ることができた。

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    2024年09月27日
  • 善人長屋

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    二つ名とは反対にそれぞれ裏の稼業を持つ店子と差配一家。
    差配の娘、お縫と新たに店子になった加助を中心に様々なエピソードが描かれ、江戸時代の庶民の暮らしや価値観にふむふむとなる筆致。
    シリーズも読んでみたい。

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    2024年09月18日
  • バタン島漂流記

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    ネタバレ

    大事なところだから詳しい説明になっているのだとは思うけれど、船の造りや乗組員の役職などなじみが無さ過ぎてなかなか頭に入ってこず…
    苦難が多い漂流、バタン島での生活とつらい展開が続くところも、読み進めるのに苦労した理由
    頭や楫取ももちろん、門平には死んでほしくなかった
    史実に基づいている物語、知らなかった事を知れるのは面白かった

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    2024年09月13日
  • 姥玉みっつ

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    3人の幼馴染が其々の人生を歩み長屋に出戻ってくる。
    賑やかなのか煩わしいのか。
    そんな中、3人で女の子を預かる事に。
    女の子の正体は?
    段々悍ましい状況が浮かび上がってくる。
    何とか女の子を守りたい3人の奮闘が温かい。

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    2024年09月13日
  • 心淋し川

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    ネタバレ

    心淋し川

    著者:西條奈加
    発行:2023年9月25日
    集英社文庫
    初出:小説すばる
    「心淋し川」2018年7月号
    「閨仏」2018年10月号
    「はじめましょ」2019年1月号
    「冬虫夏草」2019年7月号
    「灰の男」2019年10月号、11月号

    9年前の2015年、初めて西條奈加作品を読んだ。睦月童(むつきわらし)という、江戸時代を舞台にしたファンタジー小説だった。7話からなる長編だったが、なかなか印象に残る作品であり、この作家は注目だと読書メモに書き留めていた。

    その5年後に発表された「心淋(うらさび)し川」で、直木賞を受賞した。それは読まなければと思いつつずるずる。今年、やっと読めた

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    2024年09月02日
  • 姥玉みっつ

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    一人静かな老後暮らしを始めようとしてた「おろく」の長屋に、幼馴染みの婆2人が集合。言いたい放題やりたい放題の2人に閉口する「おろく」そこへ訳ありの小娘が加わり起こる事件で、婆たちは一致団結して小娘の為に敵に立ち向かいます。母、いえ婆も強し!

    江戸時代の婆たちの会話が、どうも自分たちがしている会話に聞こえて(笑)

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    2024年09月01日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    ネタバレ

    【収録作品】
    序章 天野純希
    「有我」矢野 隆
    「死霊の山」天野純希
    「土筆の指」西條奈加
    「肉当て京伝」蝉谷めぐ実
    「ねむり猫」澤田瞳子
    終章 天野純希

    ゾンビテーマの時代小説アンソロジー

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    2024年08月23日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    お祭りを題材とした短編集。シリーズ物の中の一編が多かった。シリーズ物の他の作品も読んでみたいと思うものも有った。やはり宮部みゆきが断トツで巧い。

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    2024年08月16日
  • 千年鬼

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    心に「鬼の芽」を宿した者はそのままだといつか芽が育ち、いつか人鬼となってしまう。
    様々な時代に現れその芽を摘み取り集める小鬼がいた。
    それは遥か昔に小鬼が犯した罪によるものだった。

    それ自体は悪いことをしようとしたものではなくとも、罪は罪。
    それをわきまえてきちんと精算と向き合う日々を思うと、なんだかさみしくなった。

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    2024年08月11日
  • バタン島漂流記

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    「なんでそんな?」と思ったら実話だったからですね。難しいですね、作り話だったらもっと面白く書けたでしょうに。

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    2024年07月28日