西條奈加のレビュー一覧

  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    「誰の身の内にも、善と悪の両方があってあたりまえでしょ?なのに間違いを犯せばひたすら責められて、善をなせば神仏のように褒めちぎられる。それって、気味が悪いと思いませんか?」
    お縫ちゃん、それはむしろ善悪両面があるからこそなんじゃないかな。間違いを責めたててりゃ、己にはそんな悪心なんざありませんと世間に喧伝できる。自分自身にもそう思い込ませてるのかもしれない。善を褒めちぎるのも、私は善行の素晴らしさが分かる人間ですよって寸法だ。あるいは、善を持ち上げて、己の中の悪心を戒めてるのかもしれないね。
    加助さんは、剣呑なセリフを聴いてもその通りには受け取らなかったじゃないか。本心を隠すための強がりだって

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    2025年02月18日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    善人長屋シリーズの10年ぶりの新作。
    加助の紹介で,いつの間にか盗まれたという白狐の値付けを探しに来た女から始まる話。
    一応連作短編の体で,それぞれ別の事件が描かれているが,結局すべて白狐の値付けの話に繋がってくる。

    ・白狐
    ・三枚の絵文
    ・籠飼の長男
    ・庚申待
    ・白狐,再び
    ・牧谿の猿

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    2025年02月18日
  • 曲亭の家

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    映画八犬伝を観た後に、曲亭馬琴の息子嫁のお路さんに興味が湧いて購入。
    お路さんの性格、心の声、共感できる物ばかりで楽しく読めた。

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    2025年02月16日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    同じテーマでも作家さんによって全然雰囲気が違って面白かった。
    千早茜「白い食卓」、深緑野分「メインディッシュを悪魔に」、秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」が好みだった。

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    2025年02月15日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    西條奈加「向日葵の少女」
    千早茜「白い食卓」
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    織守きょうや「対岸の恋」
    越谷オサム「夏のキッチン」  

    創元推理文庫だと気づかずタイトルで選んで読み始め、いい意味で期待を裏切られたアンソロジー。美味しさの疑似体験はできなかったけれど、調理という行為に捻りがある作品ばかり。どれも面白く読んだ中、千早さんの依存させて支配する話、深緑さんの悪魔とシェフの話、越谷さんのハートフルな話が印象に残ったな。

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    2025年02月12日
  • バタン島漂流記

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    子供の頃から「ロビンソン・クルーソー」や「十五少年漂流記」、アニメ「ふしぎな島のフローネ」などの漂流モノ無人島モノが大好きでした。

    大人になってから読んだ小説ですぐに思いつくのが、
    ウィリアム・ゴールディング「蝿の王」
    吉村昭「漂流」「アメリカ彦蔵」
    津本陽「椿と花水木」
    宇佐美 まこと「ボニン浄土」
    です。

    この「バタン島漂流記」もは"ザ・漂流モノ"と言える作品ではありますが、流れつく島が無人ではないため、現地人や船仲間と交流が主になります。
    生存サバイバル物語というよりは、人情物語という方がしっくりくると感じました。

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    2025年02月07日
  • 曲亭の家

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    曲亭馬琴と言われてもピンとこないが、南総里見八犬伝の作者と言われれば誰でも知っているか。失明後に代筆に励んだ嫁を中心にみた物語だが、気になって調べてみると背景が正確で、当時実際にあったことも本書で語られることに近かったのではと、リアルに感じられた。

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    2025年02月06日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    ネタバレ

    【収録作品】白狐/三枚の絵文/籠飼の長男/庚申待/白狐、ふたたび/牧谿の猿

    善人長屋シリーズ第4作。第3作が2015年だから、9年ぶりの新作。前より読みやすい気がする。

    1人の善人・加助の存在が、裏稼業のある脛に傷持つ面々の善性を引き出すという仕組みが心憎い。

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    2025年01月30日
  • 無花果の実のなるころに

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     本作は、〈お蔦さんの神楽坂日記〉シリーズ第1作(現在4作刊行)です。西條奈加さんの作品は『心淋し川』(2021年直木賞)に続き2作目ですが、本作は『心淋し川』の10年前に刊行されているようです。

     6編の連作ミステリーというより、むしろ神楽坂を舞台にした人情もの、と言った方がしっくりする気がします。両親の転勤で、もと芸者の祖母・お蔦さんと暮らすことになった、中学生・望の成長の日々が綴られます。

     そして、そのちょこっとミステリーの人情話に彩を添えるのが、神楽坂の情景です。花街の歴史とともに、洗練された大人の街の印象があります。◯◯坂、◯◯横丁が多数あり、和洋混在の個性的でおしゃれな飲食店

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    2025年01月27日
  • ほろよい読書 おかわり

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    最後の「タイムスリップ」に出てくる居酒屋『十刻』が素敵でした。
    日本酒も料理も美味しそうだし、幼馴染三人の温かい雰囲気もいい。

    青山さんの「きのこルクテル」では懐かしい人が登場。
    読んでて、今まであまり関心がなかったモクテル(ルクテル)に興味が出てきました。

    「オイスター・ウォーズ」莉愛の気持ちの変化が唐突すぎて納得できなかった。
    「ホンサイホンベー」継母と娘の、艶めかしくて刺激のある関係。
    「きみはアガペ」友情と恋愛の狭間で揺れながら、友情を取る人生があってもいいと思う。

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    2025年01月26日
  • よろずを引くもの

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    お蔦さんは、やはり格好いいねぇ。
    少しずつ変化にさらされる神楽坂だが、
    経験に裏打ちされた人に優しい神楽坂商店街は続いて欲しい。

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    2025年01月26日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    加助の人助けから縁が繋がっていく
    お縫もお年頃。次あたりは加助がキューピットとなるのもアリかな

    善人長屋というタイトルではあるが、スピンオフでもいいから、長屋の面々の裏稼業をじっくり読んでみたい

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    2025年01月24日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    お節介・縁結びの神様“加助の巻”?善人長屋シリーズ、ホンワカしていいが、そろそろマンネリ感も。「善人ばかりの人なんているはずがないもの。誰の身の内にも、善と悪の両方があって当たり前でしょ?なのに間違いを犯せばひたすら責められて、善をなせば神仏のように褒めちぎられる。それって気味が悪いと思いませんか?」「人間は本来、多面的であるはずだ。木と同じように、日の当たる反対側には必ず影ができる。なのに人の一面だけを捉えて騒ぎ立てるのは、それが善であれ悪であれ、あまりに浅はかだ」おっしゃる通りですが…

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    2025年01月23日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    現代の日本の国内に、独立を宣言し治外法権を認められた鎖国状態の江戸国。
    その江戸国はかつての江戸時代のままの暮らしを送る。

    上物の阿片が出回り、日本やその他諸外国から槍玉に挙げられるが...

    金春屋ゴメスこと長崎奉行馬込播磨守が、冷酷非道、無慈悲に今日も裁きを下す。

    前作は爽快感が強い作品だったが、本作は自作に繋ぐ布石感が強い印象でした。
    上下巻の上巻的な。

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    2025年01月17日
  • 姥玉みっつ

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    隠居した老婆の長屋に、幼馴染の老婆二人が転がり込んできて起こるドタバタ人情噺。

    三人三様のおばばさまたち。最初は姦しいだけ(特に後の二人)だが、そこに行倒れの母子が運び込まれてからが、お節介老婆たちの本領発揮。女子の可愛さも相まって、楽しい読み物でした。終盤、女子の出自が明らかとなるにつれ、思わぬエグい展開になりつつも、最後は大団円でめでたしめでたしで終わったので良し。肩肘張らずに気軽に読める一冊です。

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    2025年01月12日
  • バタン島漂流記

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    天文航海術が入ってきていない時代、まさに命懸けの航海。難破、漂流、異国人との生活。この仲間だから乗り越えられたんだと思う。

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    2025年01月09日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    「料理をつくる」をテーマに、この豪華作家人が書きおろした短編集。西條奈加さんの神楽坂人情もの、千早あかねさんならではのちょっと幻想的な怖さ等々、それぞれの作風を存分に楽しめる!

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    2025年01月01日
  • ほろよい読書 おかわり

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    シリーズ1冊目の方が好みかな… 爽やかな読後感で、全く悪くはないけれど、1冊目の方が個人的には好きだったかな。でもこのシリーズはお酒を飲みながらまったり読書するのにちょうどよいヴォリュームと内容なので、お酒好きにはオススメ。

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    2026年01月12日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    どんな料理の話があるんだろう?と思っていたけど、家庭料理がほとんどだった。
    料理がテーマのアンソロジーのはずなのに、料理の話があんまりないものも。
    面白かったのは千早茜さんの「白い食卓」。
    終始不穏で、料理を作っているだけなのに、はくりさんがとても怖い。
    食事=命と思うと、家族に食事を作る事が責任重大だと感じて荷が重かったことがあるけど、はくりさんのような思考になるパターンもあるんだなと思った。

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    2024年12月27日
  • ほろよい読書 おかわり

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    同一作者の短編集は星新一さんやコナン・ドイルで読んだことはあったのですが、オムニバスの小説は初めてです。
    青山美智子さんの名前があったので手に取りましたが、他の初めましての方の作品も面白かったです!新しい作者さんとの出会いがあって、たまにはこういうのも良いなあと。

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    2024年12月25日