西條奈加のレビュー一覧

  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    新聞連載小説だったからか、緻密な描写はあまりなく、あっさりした表現で話がどんどん進んでいく。そのせいか旅の過酷さがそれほど伝わってこない。
    徳内の誠実な性格でアイヌの皆と交流していく過程が今作で一番心に残った部分だ。

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    2025年03月21日
  • ほろよい読書 おかわり

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    1番最初のカクテルのお話が内容的には好きだった。
    牡蠣を食べたくなったし、日本酒も好きになれたらいいなー。

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    2025年03月21日
  • 心淋し川

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    ネタバレ

    心淋し川
    ちほ
    十九。針仕事をしている。

    きん
    母。針仕事をしている。

    昭三じいさん
    風邪がもとでひと月ほど寝込み、そのまま枕が上がることなく静かに逝った。

    荻蔵
    父。『柿の湯』で釜炊きをしている。

    てい
    姉。鮨売りをしていた男と一緒になって、浅草で所帯をもった。

    清太
    ていの息子。

    茂十
    差配。穏やかで愛想がいい五十半ばの男。

    手代
    志野屋の職人。

    元吉
    茅町の『丸仁』の上絵師。


    閨仏
    りき
    六兵衛長屋に住む。六兵衛の妾。

    大隈六兵衛
    六兵衛長屋で四人の妾を囲う。

    おぶん
    六兵衛の三人目の妾。

    おこよ
    六兵衛の四人目の妾。

    つや
    六兵衛の二人目の妾。

    楡爺
    六兵

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    2025年03月20日
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

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    離婚調停のスペシャリストたちが営む公事宿「狸穴屋」。
    自らも亭主に三行半を突きつけた絵乃が立ち向かう、
    次なる難題は…?江戸人情物語。

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    2025年04月19日
  • ほろよい読書 おかわり

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    Audibleで聴了。「きのこルクテル」「オイスターウォーズ」「タイムスリップ」が好きだった。一穂ミチさんは初めて読んだ作家さんだったが、この流れからのその流れかぁぁと2度びっくりした。西條奈加さんの本は他も読んでみたい。

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    2025年03月05日
  • ほろよい読書 おかわり

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    とあるテーマでのアンソロジー、好みとしては「2.5/5」といったところ。
    新しい作家さんの作品に触れられるのはありがたいのですよね、こういう出会いもまた、楽しからずや。

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    2025年03月03日
  • 隠居おてだま

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    ネタバレ

    『隠居すごろく』の時も思ったけれど、やっぱりこのシリーズは好きじゃない。

    西條奈加作品にも関わらず、登場人物が薄っぺらくて魅力がよく分からないし、何より徳兵衛が読んでいて気分が悪い。
    一家総出でお楽と秋治のことを内緒にして上手く事を運ぼうとしたのも徳兵衛の自業自得なのに、離縁だなんだと結局誰も幸せにならない結末。

    続編がありそうな終わり方だったけど、ちょっと読むのはしんどいかな。

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    2025年02月27日
  • まるまるの毬

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    江戸の街中で評判の菓子店南星屋。菓子職人で店主の治兵衛とその娘の母娘が店を切り盛りしながら仲睦まじく生きる姿を描いたホームドラマ風時代小説。
    出生に隠された秘密を持つ治兵衛と登場人物たちの関係に見える人情の機微に触れながら物語は進んでゆく。親子三代が三人三様に世の波風(それも結構な難儀) に揉まれながらも明るく生きる背景に家族の絆が強く感じられ、その大切さを思う。
    人の世の幸せは互いの配慮が築く良き人間関係にありと再確認できる心潤う作品。

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    2025年02月27日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    ネタバレ

    猫好きなので思わず手に取ってみました。

    ちょっと思ってたのと違いました。猫ってほとんど寝てるイメージだったので、歩き回るのが想像できなくて。

    それから西條さんにしてはテンポが悪かったような気がいたしました。

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    2025年02月27日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    相変わらずの加助さん、相変わらずの善人長屋
    最早小悪党の集まりではなく、正真正銘の人助け集団になりつつある
    お縫ちゃんの縁談も良いところに納まると良いね
    4作目ともなると長屋の一員になったようなそんな気持ちで読んでしまった
    加助さんの持ち込む厄介事オムニバスにしてしまうと長屋外の登場人物も増えてちょっと話がバタバタし過ぎる気もするので、次はまた長屋のメンバー中心のお話に戻してほしいな〜なんて思ったり
    何にせよ続きがまた楽しみです

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    2025年02月24日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    【収録作品】
    西條奈加「向日葵の少女」(〈お蔦さんの神楽坂日記〉シリーズ) 
    千早茜「白い食卓」 
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」 
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」 
    織守きょうや「対岸の恋」 
    越谷オサム「夏のキッチン」

    料理のつくり手をテーマにした短編集。
    「向日葵の少女」絵につけられた傷にこめられた思い。いい話風にまとまったが、離婚した父親に対してこれで納得でいいのかと思う。
    「白い食卓」昭和脳の傲岸不遜な男の態度がいちいち不愉快なので、ラストは痛快。つくり手の女性がいい。
    「メインディッシュを…」サタンに料理をつくるはめになった女性料理人。そのきっかけを作ったサタンの眷属が天使に

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    2025年02月22日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    善人長屋シリーズ初めて読みましたが、ほのぼのとしておもしろかったです。

    「白狐」の題名の方がしっくりくるかもでした。

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    2025年02月20日
  • 亥子ころころ

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    コーヒーではなく、緑茶を飲みながら読みたい本。
    前作に続くシリーズとは知らずに借りましたが、治兵衛の出生の謎は気になるものの、本作からでも楽しめます。
    物語に激しい展開ではないですが、少しずつ色々変わっていく感じ。
    丁寧な和菓子の描写に癒され、店を営む家族が互いに思いやっている様子が温かい、ホッとするような時代小説です。

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    2025年02月19日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    「誰の身の内にも、善と悪の両方があってあたりまえでしょ?なのに間違いを犯せばひたすら責められて、善をなせば神仏のように褒めちぎられる。それって、気味が悪いと思いませんか?」
    お縫ちゃん、それはむしろ善悪両面があるからこそなんじゃないかな。間違いを責めたててりゃ、己にはそんな悪心なんざありませんと世間に喧伝できる。自分自身にもそう思い込ませてるのかもしれない。善を褒めちぎるのも、私は善行の素晴らしさが分かる人間ですよって寸法だ。あるいは、善を持ち上げて、己の中の悪心を戒めてるのかもしれないね。
    加助さんは、剣呑なセリフを聴いてもその通りには受け取らなかったじゃないか。本心を隠すための強がりだって

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    2025年02月18日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    善人長屋シリーズの10年ぶりの新作。
    加助の紹介で,いつの間にか盗まれたという白狐の値付けを探しに来た女から始まる話。
    一応連作短編の体で,それぞれ別の事件が描かれているが,結局すべて白狐の値付けの話に繋がってくる。

    ・白狐
    ・三枚の絵文
    ・籠飼の長男
    ・庚申待
    ・白狐,再び
    ・牧谿の猿

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    2025年02月18日
  • 曲亭の家

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    映画八犬伝を観た後に、曲亭馬琴の息子嫁のお路さんに興味が湧いて購入。
    お路さんの性格、心の声、共感できる物ばかりで楽しく読めた。

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    2025年02月16日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    同じテーマでも作家さんによって全然雰囲気が違って面白かった。
    千早茜「白い食卓」、深緑野分「メインディッシュを悪魔に」、秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」が好みだった。

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    2025年02月15日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    西條奈加「向日葵の少女」
    千早茜「白い食卓」
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    織守きょうや「対岸の恋」
    越谷オサム「夏のキッチン」  

    創元推理文庫だと気づかずタイトルで選んで読み始め、いい意味で期待を裏切られたアンソロジー。美味しさの疑似体験はできなかったけれど、調理という行為に捻りがある作品ばかり。どれも面白く読んだ中、千早さんの依存させて支配する話、深緑さんの悪魔とシェフの話、越谷さんのハートフルな話が印象に残ったな。

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    2025年02月12日
  • バタン島漂流記

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    子供の頃から「ロビンソン・クルーソー」や「十五少年漂流記」、アニメ「ふしぎな島のフローネ」などの漂流モノ無人島モノが大好きでした。

    大人になってから読んだ小説ですぐに思いつくのが、
    ウィリアム・ゴールディング「蝿の王」
    吉村昭「漂流」「アメリカ彦蔵」
    津本陽「椿と花水木」
    宇佐美 まこと「ボニン浄土」
    です。

    この「バタン島漂流記」もは"ザ・漂流モノ"と言える作品ではありますが、流れつく島が無人ではないため、現地人や船仲間と交流が主になります。
    生存サバイバル物語というよりは、人情物語という方がしっくりくると感じました。

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    2025年02月07日
  • 曲亭の家

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    曲亭馬琴と言われてもピンとこないが、南総里見八犬伝の作者と言われれば誰でも知っているか。失明後に代筆に励んだ嫁を中心にみた物語だが、気になって調べてみると背景が正確で、当時実際にあったことも本書で語られることに近かったのではと、リアルに感じられた。

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    2025年02月06日