西條奈加のレビュー一覧

  • 心淋し川

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    ネタバレ

    淀みを流す、川。水。

    誰にでも淀みの思いはある。
    見えないのは、その人が本心を見せていないからだ。
    この言葉にハッとしました。

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    2024年04月02日
  • 心淋し川

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    私の中では「金春屋ゴメス」や「まるまるの毬」の作者さん。直木賞を獲られた作品が文庫になったので遅ればせながら手にしてみた。

    江戸、千駄木の一角に流れる小さく淀んだ心淋し川。そのどん詰まりに立ち並ぶ長屋で暮らす人々のお話。
    働かない父を抱えながら恋人と一緒に今の生活から抜け出ることを夢見る娘を描く表題作「心淋し川」をはじめ、死んだ兄弟子の後を継いで飯屋を切り盛りする料理人の過去の悔恨が滲む「はじめましょ」や同じ岡場所から異なる道を進んだふたりの女性の行く末を描く「明けぬ里」など、終盤の転換が鮮やかな話が並ぶ。
    四人の妾が住む家でお呼びのかからない最年長の女性の手慰みを描く「閨仏」には妙なおかし

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    2024年03月27日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    菓子屋「南星屋」シリーズの三弾。
    「南星屋」に中間の鹿蔵が足繁く通って来るようになる。人好きのするその人柄に主人の治兵衛は心安く付き合うようになるが、その鹿蔵がある日を境に姿を見せなくなる。
    鹿蔵とは何者か、託された手紙には何が書いてあるのか。菓子作りに励む治兵衛やその娘お永、孫娘お君、職人の雲平。「南星屋」の日常が描かれている。
    近場で大火事があったり、母娘の諍いに巻き込まれたりと色々な出来事がおきる。気の強いお君がなんとも勇ましくていい。この先もまた読みたい作品。

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    2024年03月18日
  • 心淋し川

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    (Ⅰ)「心淋し川」は流れのない川。塵芥が溜まっている。人もまた澱のように集まるが人にはそれでも流れがあるようだ。
    (Ⅱ)短編連作は、住人のひとりひとりにフォーカスを当ててそれぞれの澱を描き出す。流れていく澱もあれば流れない澱もある。
    (Ⅲ)じつのとこ、哀歓系時代ものは苦手やったりするんでたまにお試しのつもりで読む程度なんやけど、今回まあまあ読みやすかったのは一編一編が短くかつ展開があっさりしているからやろうか。文章がいいということもあります。

    ■簡単なメモ

    【一行目】その川は止まったまま、流れることがない。

    【心淋し川】ちほ、澱んだ心町(うらまち)から早く出ていきたい娘。仕立屋の志野屋で

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    2024年03月17日
  • いつもが消えた日

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    一作目の雰囲気が好きで、2作目も読んでみました。2作目は長編でミステリ調。ただ、ちょっとイメージにはそぐわないかな。

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    2024年02月14日
  • 永田町小町バトル

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    ネタバレ

    202312/時代モノじゃないので読むか迷ったけど流石面白かった。さほどバトルはないのでタイトルは違和感。現実はシビアだし、投票者の支持を裏切るやり方だし賛だけじゃないけど、希望を持たせる良エンタメ創作。

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    2024年01月16日
  • 四色の藍

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    亭主を殺された紫屋環、遊女のお唄、剣士姿の伊織、洗濯婆のおくめの4人が、事件の真相をあばくために動き出す。
    まさにミステリーの要素、人情噺の要素も加わったエンターテイメント時代小説ですね。

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    2024年01月05日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    これはテレビで放送していたような・・・たしかそうだった。
    まぁ、無難な内容だったかな。
    気楽に読めて楽しめた。

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    2024年01月02日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    新キャラ三好朱緒に男どもデレデレやけど、麻薬の流出で江戸存続の危機に緊張、辰次郎潜入捜査す。この話、キャラのわりに爽快感薄いんやなあ…。

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    2023年12月25日
  • 亥子ころころ

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    お菓子が人の心を温める、南星屋シリーズ2作目
    諸国のお菓子が手ごろに楽しめる店なんて、欲しい~
    雲平が残ってくれてひと安心

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    2023年12月23日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    親子三代で切り盛りする江戸麹町の評判の菓子舗・南星屋を舞台にしたシリーズ第3巻。
    正式なシリーズ名は無いようです。南星屋が舞台なので「南星屋シリーズ」が順当でしょうが、これまでの2編も『亥子ころころ』『まるまるの毬 』などというタイトルなのでオノマトベ・シリーズ??
    連作短編です。各短編は捕物(ミステリー)というより人情物。ただ背骨となる一つの「捕物」が全編を貫いています。ただ、その出来がいまいち良くない。
    そのせいもあって、良く言えば「安定の」、悪く言えば「マンネリの」作品でした。
    まだ続きそうだな。さて、次はどうするか?

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    2023年12月20日
  • 四色の藍

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    異なる背景を持つ女性4人が、それぞれの恨みを晴らすべく女将環の下、協力し合い犯人を追及していく。そしてその中で各々は自分の愛がどこに向かっているのかを認識する、四色の藍ならぬ四色の愛の話

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    2023年12月10日
  • まるまるの毬

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    生まれに曰くのある治兵衛が娘と孫娘とでこだわりの菓子を作り売る「南星屋」の話
    家族愛の話です。お菓子を読むだけで美味しそうで、困った困った

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    2023年11月28日
  • とりどりみどり

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    しっかりした長兄、傍若無人だが頭の切れる三姉妹と、末っ子気質な鷺の関係性が大変そうだけど微笑ましい。最後の締めが良い。

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    2023年11月21日
  • 曲亭の家

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    202306/面白かった。お路が気の毒だし、本気で馬琴一家にイライラして没頭一気読み。これまた見事な一作、作者のふり幅もすごい。

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    2023年10月25日
  • 曲亭の家

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     男性の強さと女性の強さは明らかに違うのだろうか?
     生きるのに必要なのは竹がしなるような折れない強さなのかもしれない。
     心の中で悪態をつくのも強さだと思う。
    懸命に生きる女性は美しい。無理だと思ってたこと、何時の日か超えていた自分に出会うと嬉しい。
     自分をしっかりもってるお路さん素敵だ。

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    2023年10月17日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    「人ってなぁ、てめえの思ったとおりには、決して動いてくれねえもんだな」p.232
    ■三つの魅力(1)金春屋ゴメスの人間離れした強烈さと、どつかれつつも活き活きしている周辺キャラクタたち。できればゴメスにはもっと大々的に活躍してほしかったかも。(2)すぐそこにある「江戸」の、スローでちょうどよい感じのゆたかな暮らし。(3)謎の病気「鬼赤痢」は人為的なものと推理したゴメスが犯人を搜すミステリも。

    ■江戸についてのてきとーなメモ
    【一行目】十三夜の月に照らされた濡れ縁に、黒いしみが浮いていた。

    【医師】江戸政府のお達しでどんな村にも最低二人は医師がいる。無医村などはない。その技術は東洋医療に西洋

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    2023年10月10日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    「西條奈加」の長篇時代小説『閻魔の世直し―善人長屋―』を読みました。
    『善人長屋』に続き、「西條奈加」の作品です。

    -----story-------------
    裏社会の頭衆を襲う閻魔組。
    「善人長屋」の面々は裏稼業の技を尽くしてその正体を暴く。

    周囲から「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。
    差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、実は裏稼業を営む悪党だらけ。
    ある日、「閻魔組」と名乗る三人組によって裏社会の頭衆が次々に襲われ、惨殺される事件が発生する。
    天誅を気取る「閻魔組」の暗躍は、他人事として見過ごせない。
    長屋を探る同心の目を潜り、裏稼業の技を尽くした探索は奴らの正体を暴けるか。

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    2023年10月02日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    いくつかのエピソードがあって、最終的には最初の発端となる事件に繋がった。江戸ものの割にはそんなに当時の時代背景が出てこなかったかなぁ。
    猫を擬人化する場合、大概可愛いか愛嬌があるのだけど、ミスジは根っからの江戸っ子でカッコいい系だった。
    ただ、ところどころ猫の生態の説明があるけど、猫は犬より鼻がいいです。(猫検中級保持者より)

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    2023年09月17日
  • とりどりみどり

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    大店の廻船問屋飛鷹屋。その家の次男坊鷺之介には三人の姉がいた。その姉達は傍若無人、わがままで金遣いも荒く、鷺之介にとっては目の上のたんこぶだった。その三人を早く嫁入りさせたいと願うが上手くはいかず、かえって三姉達の振る舞いに振り回されてしまう日々。
    そんな三姉と鷺之介に巻き起こる出来事を描いた作品。
    とにかく三姉達のパワーが強烈でおもしろい。
    賢いけど大人しい鷺之介が姉達に振り回される姿もなんとも可愛い。市井物ともちょっと違うなかなか楽しい一冊。

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    2023年09月15日