【感想・ネタバレ】婿どの相逢席のレビュー

あらすじ

小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助は、大店の仕出屋『逢見屋』の跡取り娘・お千瀬と恋仲になり、晴れて婿入り。だが祝言の翌日、大女将から思いもよらない話を聞かされる……。与えられた境遇を受け入れ、陰に陽に家業を支える鈴之助。〝婿どの〟の秘めた矜持とひたむきな家族愛は、やがて逢見屋に奇跡を呼び起こす。直木賞作家、渾身の傑作人情憚。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

仕出し屋に婿入りした、楊枝屋の四男坊、鈴之介と、婿入した逢見屋の人たちのお話。
主人公の鈴之助は、逆玉で逢見屋に婿入りしたのはいいけれど、そこは女性が代々主を務め、男性はおまけみたいな存在。
一瞬だけその境遇に腐った鈴之助たったけど、持ち前の素直さとコミュ力で?周りと打ち解けて困りごとなんか解決していき、人と人とを結びつけていく、そんなお話。

主人公の鈴之助は、平凡で人の良い性格ではあるんだけど、嫉妬もするし余計なことも言っちゃうし、すぐもらい泣きなんかしちゃう。身近にいそうなキャラクターだからかとても好感がもてる。
同じく西條奈加さんの「善人長屋」の時は、そこに出てきたのはホンマモンのぜんにんで、善人すぎるあまり、周りが振り回されちゃうってところも面白かったんだけど。

あと、江戸の仕出し屋が舞台なせいもあって、出てくるお料理がみんな美味しそう!途中で立ち寄るお茶屋さんのお菓子も美味しそうだし、やっぱり江戸のお話に美味しい食べ物は欠かせないよね!と思った。

このお話、1巻で終わりなのかなあ。
1巻だけで終わるのは少し物足りないようなきもするから、もう少し続いてほしいけど。

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

 この時代には珍しい女系の家に婿入りした鈴之助、色々と不甲斐なさを自覚しつつも、いつの間にか大活躍。
 婚家の女たちはそれぞれ癖強いがだんだん可愛さが見えてくる。夫婦仲の良さは微笑ましい。
 全てが解決した後、泰介がすぐに板前に再昇格できたのか少し気になっている。

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2024年06月11日

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面白かった!
この作者の時代ものは、登場人物が一見イヤなヤツでも実は事情があったり…と人間味溢れる清々しさがある。
代々女将が商売を回す逢見屋に婿入した鈴之助が、婿は種馬と一刀両断される家の中で、唯一の味方の妻・お千瀬と共に様々な事件を通じて家族の繋がりを見つけ直していく物語。
「あたりまえとは実に厄介なものだね。そんなものに縛られなければ、よほど楽に生きられるのに」という鈴之助の言葉は、今の時代にこそ当てはまる。
いい本を読んだな〜!

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2025年09月16日

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久しぶりの西條奈加さんの本

どうしても読めない一冊はあるが それ以外はとても読みやすい 

おうみや 逢見屋 に婿入りした鈴之助の物語 
あまりにも 上手くできすぎてると思ってしまう西條さんのこれは 鼻につかない好きな本 

毎日の慌ただしい暮らしの中で 違う世界に入り込める時代物に 手が出てしま

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2025年06月24日

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小さな楊枝屋の4男である鈴之助が、大店の仕出し屋の長女であるお千瀬に見染められ婿入り。誰もが羨む結婚だったが、喜びは結婚式まで。翌朝、言い渡されたのは仕事には口出しせず、所謂、種馬だけと大女将と女将からあり、衝撃的な導入部。救いはお千瀬だけ。ここから徐々に鈴之助は家族に認められて行く。
同業の仕出し屋の妨害騒ぎや大女将、女将、義父などの秘密が出て来たり、あっという間に読み終えてしまった。最後は納まるところに収まりホッコリさせられた。鈴之助の将来や生まれてくる子供の性別など、続編が読みたくなってくる。

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2024年11月29日

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若旦那の名推理名奉行かと思いきや、ほのぼのとあったまる噺でした。最後は丸く治まって、女系経営者が役に立ってたし安房蔵の不甲斐ないのと大女将が大元だったし。若旦那の嘘なんか一瞬で見破れるし何故そこで誤魔化し隠すのか?だね。もはや手の内ようがない伊奈月を助けたのが大女将と女将でおすがの冷静な告白も女系の一つなんだよなって事。 あと小痴楽の解説も粋だね

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2024年11月23日

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読んでいて「はて?」と思う。
前に読んだ事があるらしい。先がわかるのだ。
TVドラマ?ラジオドラマ?
よくよく考えたら新聞連載だったよーな気がする。
夏疲れであまり読書していなかったので、なかなか軽快で安心感のある本で良かった。

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2024年10月27日

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全く違う背景なのに登場人物の心情を理解できるような本だった。穏やかな感じでめっちゃ面白かった。もう一回読むべき!

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2024年10月13日

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逢見屋の婿/閻魔の休日/井桁の始末/初午の災難/
菱に片喰/墨堤・花見の宴/伊奈月の宵/落ち椿/
悲喜交々/因果応報

のほほんとした鈴之助は、終いまでパリッとはしなかった。難題をゆっくりほぐして、ほっこりおさめる。ひょっとして出来た人?と一瞬思ったけど違うね。その のほほんさが良いのだよきっと

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2024年09月23日

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読み始めは時代物にしてはどこか綺麗過ぎる感じが…と思いましたが、読み終わる頃には新しい視点だなと感じ方が変わりました
実際のあの時代に生きた人達にもきっと生きづらさを感じた人は居ただろうし、同調圧力や偏見の目は今より強かったはずだろうと想像したら、なんだかよしながふみの大奥と似たようなものを感じまし
若旦那と若女将とその子供が生まれてから逢見屋がどう変わっていくのかも読んでみたいです

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2024年09月22日

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主人公の鈴さんが、なんだかかわいらしくて。ホントいい人で人たらし。
家族の今後も気になるし、続きが読みたいですね〜。

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2024年09月14日

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よくある?時代小説なのかなーと読んでみたが、それだけではなく、ちょっと感動してしまった。
親の気持ち、子供の気持ち、最後は涙してしまった。
鈴之助さんの優しさが胸に染みる。
鈴之助の奥さんのお千瀬ちゃんの妹たちもかわいい。

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2024年07月19日

Posted by ブクログ

「善人長屋」シリーズや「南星屋」シリーズで
西條さんの編み出す江戸の町の
心温まる人情話の虜になり
次は本作を手に取りました。

代々、女将が商いの一切を取り仕切る
江戸の商家に婿入りすることになった
鈴之助の奮闘ぶりがなんとも心地よい。

それは、気が弱いけれど、
古いしきたりに縛られることのない柔軟な発想、
柔らかな物腰で周りの人々に正対し
じっくりと話を聞き届ける姿勢、
さながら江戸のカウンセラーのような
立ち居振る舞いが
次第に周りの人々に受け入れられて
いったからなのでしょう。

それでもやっぱり気弱な
婿入り若旦那のキャラクターが
とても好ましく映ります。

こちらも「婿どの」シリーズで
続いていくといいなぁと
期待してしまいました。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

小さな楊枝屋の四男・鈴之助は、相思相愛のお千瀬の
生家である大店の仕出屋「逢見屋」へめでたく婿入り。
誰もが羨む逆玉婚のはずだったが…。夫婦奮闘記。

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2024年08月16日

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