【感想・ネタバレ】初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記のレビュー

あらすじ

断ち切れぬ相手への想い。繋がる縁もわかれ縁も――
人情時代小説の名手が描く江戸の離婚模様

〈離婚調停のスペシャリスト〉たちが営む公事宿、狸穴屋。
自らも亭主に三下り半を突きつけた絵乃が立ち向かう次なる難題は――?

◎収録作品
祭りぎらい…浅草三社祭りが離縁の種に!?
三見の三義人…200年前、質に入れられたのは「海」だった
身代わり…訴えられたのはなんと、評定所のお偉方
夏椿…離縁を承知しない夫に嗅がせた妙薬とは?
初瀬屋の客…公事師の娘の頼みは、「客の後をつける」こと
証しの騙し絵…30年前に別れた夫が町へ戻ってきたらしい。狙いは?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

舞台は江戸の、おもに離縁を扱う公事宿。離縁後、せわになった公事宿狸穴屋で手代として働き始めた絵乃が主人公。気風の良い女性が次々に登場し、義理人情あつく、次々に問題を解決して行く様は、なかなかスカッとして面白い。
時代ものの義理人情のあつさが好きな人には、きっと面白く読めると思います。

0
2025年11月04日

Posted by ブクログ

江戸時代の人情物と言ったらいいのかな!素晴らしい話しが6割。当時公事宿という宿があったことを初めて知った各短編とも面白かった。これからも良き作品を著して下さい期待しています。

0
2025年04月03日

Posted by ブクログ

前作の『わかれ縁』から5年。
公事宿「狸穴屋」で手代見習いとして働く絵乃。
女将の桐、手代の椋郎の助けを借り
離縁調停人としてさまざまな難題に立ち向かう――。

さすが西條奈加さんの時代小説。
その時代に生きる人々の様子が文面から伝わってくる。
本作もおもしろいことに変わりはない。
ただ、サクッと読めてしまう。
物語にのめり込むこともなくスルスルと。
もう少し深掘りし、窮屈な時代に生きる苦労を読みたかった。

0
2025年08月05日

Posted by ブクログ

訴訟は現代も江戸時代でも大変
公事宿というのもこの話で初めて知った
狸穴屋が関わりうまく事を納めることもあれば、納まったようで今後が気になる事案も…
『身代わり』の弥栄志郎を自分で育てたいと思う親心もわかるが、養子になった側からすると納得いくはずがないよなぁ
『初瀬屋の客』からのニ作、過去の恨みを晴らせてよかったが終わり方は思ったよりあっさり。もう少し読みたかった

0
2025年06月08日

Posted by ブクログ

公事宿の手代の絵乃を主人公とする江戸の人情短編集。
公事宿と言うものがわからなくて調べたら、江戸初期からある訴訟の関係者が泊まる宿で、弁護士みたいな役割も兼ねていたらしい。
あらゆる係争事を扱いながら、当事者に寄り添う狸穴屋の人々の気持ちが描かれていた。

0
2025年05月21日

Posted by ブクログ

なんか前作より内容が薄くなってきたような。西條さんらしからぬ…。「法とは権力を持つ者が定め、下々には理不尽も多々ある」

0
2025年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

西條奈加さんの最新刊。「狸穴屋」に見覚えがあると思ったら,「わかれ縁」の続編だった。
「祭りぎらい」
笛師の金次が婿入した親方から追い出されて,娘とも離縁させようとしているという話。金次は人柄もよく笛
師としての腕も確かということで,一体何が原因だったのか。
「三見の三義人」
播磨の国の村から申し立てにやってきて狸穴屋に逗留している三人組。隣村との100年にもわたる揉め事二有利に決着をつけたいというのだが。
「身代わり」
評定所留役の朝生南堂が養子の突然周堂を縁切りしたことで周堂が公事を起こそうとしている。そんなことになれば朝生家の面目は丸つぶれでお役御免にもなりかねない。何故南道は豹変したのか。
「夏椿」
古道具を扱う鶴勢屋の先代の女房,越が離縁したいと狸穴屋にやってくる。先代が卒中で倒れて世話に疲れたというだけではなさそう。
「初瀬屋の客」
狸穴屋の女将の古い知り合いの初瀬屋という旅籠のお笠が女将に急ぎの相談があるとやってくる。旅籠の客に何やら懸念がある様子。
「証の騙し絵」
前の話の続き。お笠の懸念は別れた亭主が何やら事件に関わっているらしいということだった。別れた亭主の日賀蔵は腕の良い公事師だったが何者かに密告されて公事の免許を取り上げられ,所払いになっていたのだった。

0
2025年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】祭りぎらい/三見の三義人/身代わり/夏椿/初瀬屋の客/証しの騙し絵

『わかれ縁』続編。この感じだとさらに続きそう。前作でダメ亭主と無事離縁した絵乃が、公事宿の手代として働く様子が描かれる。

0
2025年04月09日

Posted by ブクログ

離婚調停のスペシャリストたちが営む公事宿「狸穴屋」。
自らも亭主に三行半を突きつけた絵乃が立ち向かう、
次なる難題は…?江戸人情物語。

0
2025年04月19日

シリーズ作品レビュー

「歴史・時代」ランキング