【感想】七瀬くんは自他共にダメ警官と思われてるようだけど、実はけっこうちゃんとしてない? ものごとに懸命に対応してるし身勝手なキャラが多い中けっこううまく処理してるし。ホンマモンのダメ警官の属性は無気力、無関心、無責任、高圧的などでしょう。>内容と杉田比呂美さんのお気楽な感じのイラストがよく合ってます。
【内容】小さい事件がパラパラ間断なく降り続くけど、そんなこんなも七瀬くんとポリス猫DCコンビにかかるとあっさり解決。
■猫島に関する簡単な単語集
【アイーダ】〈G線上のキャット〉の猫。
【アジくん】芦田くん。〈鮮魚亭〉の若いの。いつも「おまわりさん、たいへんだ」と厄介事を持ってくる、銭形平次のガラッ八みたいな存在。
【アムシャ・スパンダ】〈モカ猫コーヒー店〉の猫。名前の意味はゾロアスター教の「聖なる不死者」らしいがスタンガンを押し付けられて気絶した。
【亜矢と麻矢】杉浦響子と同じクラスの双子の同級生。
【アルベルト・茂平】ニコラス・ケイジ似でシャツのボタンを四つ開けた見るからに怪しい男。
【ヴァニラ】原アカネのとこに出入りしている猫。おなかのところにあるブチがハート形に見えなくもなく観光客に追いかけ回されている。泥棒猫だともっぱらの評判。
【ヴィクトリア・エヴァラード】「マン島の女王」と呼ばれる猫。飼い主(召使い?)はジェラルド・エヴァラード。種類はマンクスらしく日本の猫に似ている。
【ウェブスター】島で一番大きい猫で黒猫だが黒豹のように見え不穏な外見だがじつは心優しきヤツ。「弁慶」と別個体かどうかは不明。
【黄金の猫像】小指の先ほどの24金製藤丸様像レプリカで猫島神社の社務店では最も高価で15万円。
【大倉屋】民宿。老夫婦が切り盛りする。雑魚寝から和風ドミトリー&朝食バイキングに変えてから人気が出た。1泊2,500円。七瀬くんも泊まりたい。
【鬼山善三】葉崎警察署警務課警部補。超激辛カレーが好き? まだ40歳前でスタッフ部門一筋だったのになぜか古株の刑事と間違われがち。
【鎌原義弘】猫島の一番新しい住人。蕎麦マニアの会社員で〈G線上のキャット〉のマダムが夜逃げした後の店舗に仲間2人と共に蕎麦屋を開こうと画策していたが妻に阻止されたものの、会社をリストラされ蕎麦屋〈そば処ねこじま〉を開けることになった。店舗の場所は綿貫宮司の口利きでメインストリートから〈キャット・アイランド〉の〈スパ・リゾート〉に向かう道になった。どうやら綿貫宮司は美味い蕎麦を気軽に食べに行きたかっただけのようだ。
【キャットアイランド・リゾート】葉崎市市営の保養所。猫立ち入り禁止ということになっている。支配人は田崎。『ポリス猫DCの事件簿』では幽霊が出た? 最近裏手で猫島神社の宮司が金を出して温泉を掘る事業を始めた。
【草もち】猫島神社の名物。元々は猫島ハウスのおばあちゃんの草もちが名物だったが十数年前それを猫島全体の観光に利用しようということになった。
【クリスタロ】三田村さんちの白猫。
【ケイ】死のうと思っていてなんとなく猫島に行き着いた。
【小久保恵子】猫島ハウスに宿泊してるらしい女性カリスマ歌手のSHOBIっぽい服を着ている。『ポリス猫DCの事件簿』の最初で死にたいと考えていたケイと同一人物かどうかは不明。最近のミステリの傾向からするとたぶん別人。品切れ中の猫島ハウスオリジナルTシャツを注文した。
【駒持時久:こまぢ・ときひさ】遊びに来ていて事件に巻き込まれた不幸な刑事。猫アレルギーなので猫島ではガスマスクをかぶって行動せざるを得ずダースベーダーのような威圧感をかもし出している。
【近藤啓太郎】葉崎帆布の社長でプロレスラーのマスクをかぶってマリンバイクを楽しんでいたらなんか事故か事件かに巻き込まれたらしい。
【ゴン太】長いこと猫島神社の下働きしている怖い顔と裸足のおっさん(爺さん?)で本名は佐藤浩太。
【里中登志生】葉崎市役所総務部総合防災安全課の職員。激辛カレーが好きなようだ。
【三億円強奪事件】府中市のとは別もので18年前勘当銀行の現金輸送車が襲われた事件だが話だけは出てきている杉浦響子の大叔父であり綿貫宮司のいとこでもある幸次郎が犯人集団の中にいた。
【G線上のキャット】猫グッズショップ。店主は「マダム」と呼ばれている。
【市長】主婦感覚が売り。次の市長候補たちはいがみ合ってばかりでついに喧嘩に発展し投票日には留置所の中にいた。
【修学旅行】鳥取に行ったらしいがなにかがあったらしくそのせいで響子と虎哲の間がぎくしゃくしている。
【ジョフリイ】やせた虎猫。
【シルヴァー】島で二番目に大きい猫でとても狂暴。
【菅野虎鉄】腹筋が6つに分かれた高校二年生のナンパ野郎。
【杉浦響子】祖母の経営する民宿「猫島ハウス」で働いている17歳高校二年生で『猫島ハウスの騒動』カバー絵の女性は彼女だと思われる「猫島ハウス」の3階の大きなペルシャ絨毯が敷かれた部屋に多数の猫たちをかこい猫屋敷の婆さんと化している。
【スパ・リゾート】綿貫宮司の肝煎りで〈キャット・アイランド〉奥の竹林に温泉を掘り見事噴出し〈キャット・アイランド〉に併設される形で開かれた施設。湯量は多くなく低温なので沸かさねばならないので当面そこだけで運営し、うまくいくようだったら手を広げる可能性もあるとかないとか。
【鮮魚亭】魚屋。夏の台風で猫島神社の鳥居が倒れ店舗がぺしゃんこになったが再建し、新店舗にはフィッシュ・アンド・チップスの揚げたて売店が併設された。
【SHOBI】カリスマ歌手。真冬の北海道の流氷上でグラビア撮影しているさなか姿を消した。最近未公開映像をつなぎ合わせて未発表曲が発売された。
【そば処ねこじま】鎌原義弘が最近出した蕎麦屋。メニューは今のところ、平日は「もり」と「かけ」のみで、仲間2人が応援にはいる土日には「たぬき」「きつね」「ねこ」も出す。「ねこ」とは地元で穫れたじゃこと桜えびのかき揚げ天のトッピング。
【ゾロアスター教】綿貫宮司の説によると島のミズチ信仰とつながっているらしい。
【田崎一蔵】保養所キャットアイランド・リゾートの支配人で元市役所勤めの物腰ていねいななかなか味のあるおっさん。非常に手回しがいい。
【高森酒店】昨夏の台風の後店舗の一部を気軽な居酒屋に変えた。酒はビールとワンカップのみでつまみは店内の缶詰とかわきものを買う。せがれの喜一は50歳過ぎで孫もいるが父親がいまだ達者で相変わらずせがれ呼ばわり。冬でも毎日のように水上バイクを駆り、バンドを組んで父親や息子を嘆かせている。
【橘】警備員。元強行犯係刑事。猫島神社春の大祭のとき警備に来ていた。かつて捜査した殺人事件の結末に若干の違和感を覚えている。
【ツナキチ】水口さんちのブチ猫。酒臭いゲップを吐き目ヤニだらけで毛並みぼさぼさでなぜようとする物好きな観光客に襲いかかる、昼間っから仕事もせず飲み歩き駅のベンチでふて寝して起こされると駅員に暴行を加えるおっさんみたいな猫。
【角田港大:つのだこうだい】ハードボイルド作家。散歩中異変に気づき殺猫事件を未然に防いだ。
【DC】ポリス猫で七瀬の唯一の相棒で猫島臨時派出所勤務員で星章も与えられた猫島の観光資源でもある。どうやら猫島の猫たちの中でも顔役っぽいしおそらく登場人物(ニャン物も含み)誰よりも賢い。記憶力はあまりない。《猫は不愉快な記憶をとっとと忘れる》ポリス猫p.87。カレーの匂いは嫌いなようだ。
【トキソプラズマ症】猫のかかる病気。猫自身は発病しないようだが糞などから人間が感染することもあるらしい。特に妊娠中の女性が感染すると早産、流産、胎児の異常などが発生することもある。
【とどろき屋】猫島神社近くの土産物屋。木刀需要で葉崎西高校御用達。
【長咲堂】あまり美味しくない菓子舗。似勢屋と仲が悪いが似勢屋のヒット商品のパチもんを作っている。猫の毛が商品に入っても気にしないおおらかな衛生観念。
【七瀬晃】神奈川県警が間違って採用したダメ警官だと呼ばれ自分でもそれに賛同している。夏だけ猫島に駐在する巡査だったはずだが結局シーズンが終わっても観光客は減らず当面は臨時派出所のまま七瀬が勤務することになった。でちょっと軽い性格で高所恐怖症。毎日猫島に通勤し警察官としては優雅で健康的で自由な生活を謳歌することができているがその代わり猫島で起こる厄介事すべてに1人で対応しなければならない。カレー好きのおかげでグレずにすんだと言える。
【南洋の仮面】怪人。少年探偵団のソケット小僧を誘拐し、前田家から家宝の黄金地蔵を盗み出した。長細い南洋の仮面をかぶっている。角田港大著の小説。
【似勢屋】美味しい和菓子屋。どら焼きアイスは綿貫宮司の大好物で島に店を作ってほしいとか思ってたらしい。
【沼野秀朗:ぬまのひでお】水口徳子の甥で最近になってしきりに特養に入ることを勧めてくるようになった。〈フルーク製菓〉の営業員でいつも猫へのみやげとして自社製品のおみくじ入り「フォーチューンチョコ」を持ってきている(かもしれない)。
【猫島】葉崎半島の西にある小島で、猫がいっぱい、たぶん100匹以上いる。それに対して人口は30人。本名は砂渡島(さわたりじま)。潮が引くと砂州が出てきて半島から渡ることができる。
【猫島神社】《時は鎌倉時代、葉崎一帯を支配していた豪族が北条一族との戦いに敗れた後、藤丸という猫がただひとり生き残った姫君を猫島に連れて逃れた》ポリス猫p.55。それが由来(ということになっている)で猫島神社には藤丸様が祀られている。宮司は綿貫、その娘森下美砂、その夫哲也、使用人のゴン太などがいる。
【猫島ハウス】民宿。看板娘は杉浦響子。元は土産物屋?
【葉崎市】「神奈川の盲腸」と呼ばれる。温暖な気候だからか葉崎市民は他の神奈川県民から「ねじが一本ゆるんでる」と思われている。
【花園譲五】まぬけな犯罪者を数多く輩出している花園一族の末っ子。ヴィクトリアと間違えてDCを誘拐した。
【原アカネ】本業イラストレーターで自分のための手づくりハウス(リフォーム系)をつくったらとんでもない巨額で売れてしまった38歳の独身女性で今は猫島ハウスに滞在しながら再度くつろげる家を手づくり中。
【橋口勲】時代の寵児的な実業家だったが今はちょっと落ちぶれている。
【フェリー】干潮以外のときは本土から猫島へは船で渡るしかなく通常「フェリー」で行き来するが定員25人くらいの、漁船に毛が生えたような船。
【二村喜美子】警部補。小型タンクのような女性。他の話てはマスクがなくてその代わりに黒いフェイスサンバイザーで顔面すべてを覆った怪しい刑事として登場してた。
【不発弾】温泉目的に〈キャットアイランド・リゾート〉の裏の竹林を掘ってたら見つかったのだが、なんせゆるい葉崎市民だし経験もないしで大騒ぎ。個人的にはウチの近所にかつての大阪砲兵工廠があり頻繁に空襲があったようで、それも工場を破壊するための大きな爆弾がゆるい埋立地に大量に降ってきたものだから爆発せず埋まってしまうのも多く、子供の頃は始終不発弾が出てきて通行止めは日常茶飯時、行政も市民も手慣れたもので、特別なことをした記憶もなく、撤去作業も常にあっさり終わってました。もちろん現場は凄い緊張感だったのだろうけど。
【弁慶】黒猫。黒豹の異名を持つ巨体。「ウェブスター」と別個体かどうかは不明。
【細井キミ子】22年前から猫島ハウス住み込みの料理人でまかない飯の達人。
【前田紅子】古書店〈アゼリア〉店主。
【マグウィッチ】猫島ハウスの看板猫。
【マシュー】ペットフードやグッズを主に扱う企業。ここの猫缶は「猫またぎ」の異名を持ち安売りしているのをうっこり箱買いなどしたら愛猫に悪魔を見るような目つきをされる。
【マダム】猫グッズショップ〈G線上のキャット〉店主。どんな猫も「猫ちゃん」と甘ったるく呼ぶ。かつて猫にドレスを着せて嫌がった猫がそれをバリバリに引き裂くと人間用の精神安定剤を飲ませて殺しかけた。猫のためを考えず自分が猫好きであることに酔っているよくあるタイプの「猫好き」のようだ。「猫島キャッツフェスタ」を推進する。三田村成子とは犬猿の仲。
【魔猫像】黒くて長細い。土倉天童(どくらてんどう)の彫刻。土倉天童は戦前の彫刻家で海外からの評価も高いが、ある日内妻とともに殺された。そのときの凶器がこの魔猫像。像はその後所有者がどんどん変わっていくが、かかわった人の多くが様々な原因で死んだ。〈そば処ねこじま〉に贈られたが島内を転々と徘徊している。
【ミスター・ソロモン・ティンクルス】猫が入ってはいけないはずの「キャットアイランド・リゾートになぜか出入りできている白猫。
【水口徳子:みずぐちのりこ】〈G線上のキャット〉のお隣。78歳。ブチ猫のツナキチと同居している。甥は沼野秀朗。
【三田村成子:みたむらしげこ】翻訳家にして猫書専門店〈The Cats & The Books〉経営者で今はキャットアイランド・リゾート4階に猫ミュージアムをつくりたいメモ魔の女性。猫島の愛猫家ネットワークの主。〈G線上のキャット〉の「マダム」とは犬猿の仲。
【三東寺】住職が市長選に出たいと言っているらしい。わりと影響力ある人物らしい。
【美作良平】神奈川県庁から来た。
【メルちゃん】猫島神社にいついたペルシャ猫。
【森下哲也】元銀行員で美砂の夫。猫島神社で働いている。
【森下美砂】「猫島ハウス」を手伝ってくれる(こともある)若い女性で綿貫宮司の娘にして哲ちゃんの妻で猫の生まれ変わりではないかと疑われておりいつも眠っている。
【柳原健彦:やなぎはらたけひこ】七瀬の研修時代の先輩。今では横浜のどこかの署で刑事をしている。いかにもなデカ面。30歳になったばかり。おっちょこちょい。惚れっぽく人妻とか被疑者の妻とかに惚れることが多い。ある事件で殺された老人が飼っていた猫11匹(元は30匹いた)を妊娠7カ月の娘が可哀想だと言うので猫島で引き取ってもらえないかとやってきた。
【由良祥造】イベント会社社長。いつのまにか三田村成子に雇われ「猫島キャッツフェスタ」を推進する。
【ラ・バール・イ・ヴァ】オープンカフェ。
【ロコ】おそらくは「地元民」という意味で使われていると思われる。
【YSS】〈横葉セキュリティーシステム〉。葉崎一帯に限ってはシェアNo.1の小さなセキュリティ会社。
【渡辺千秋】葉崎FM放送のパーソナリティーだが『猫島ハウスの騒動』本編に人物として登場することはない。
【綿貫芳治】猫島神社の宮司で猫島の中心人物。島から出ないで生活している。何か理由があるのかもしれない?