若竹七海のレビュー一覧
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若竹七海の連作ミステリ短篇集『殺人鬼がもう一人』を読みました。
若竹七海の作品は、先月読んだ『暗い越流』以来ですね。
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都心まで一時間半の寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘。
二十年ほど前に連続殺人事件があったきりののどかな町だが、二週間前の放火殺人以来、不穏な 気配が。
そんななか、町いちばんの名家の当主・箕作ハツエがひったくりにあった。
辛夷ヶ丘警察署生活安全課の砂井三琴は相棒と共に捜査に向かうが……。
悪人ばかりの 町を舞台にした毒気たっぷりの連作ミステリー!
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光文社が発行する『宝石ザミステリー』 -
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ネタバレ猫好きだし、好きな作者が含まれいたので。
好きな作者、若竹七海の「神様のウインク」は
文字通り沈みつつある公団に住む中学生の話。
幼い頃の火傷の痕が顔にある少年は、
母親はいるが顔を合わせてもらえず、
母親に代わって祖母の面倒をみるヤングケアラー。
その相方は、
そんな火傷の痕なんて大したことないと言って、
父親によるたばこの痕で水玉模様になった尻を見せた同級生。
相変わらずひりりとした話で、かつミステリー仕立てで面白かった。
他の作者は全くチェックしておらず期待もしていなかったが、
「オロロ畑でつかまえて」の作者はYouTubeでバズった猫の秘密、
「ある日、あひるバス」の作者は四代に渡 -
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若竹七海のミステリ短篇集『暗い越流』を読みました。
若竹七海の作品は、昨年の6月に読んだ『古書店アゼリアの死体』以来ですね。
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凶悪な死刑囚に届いたファンレター。
差出人は何者かを調べ始めた「私」だが、その女性は五年前に失踪していた!(表題作)
女探偵の葉村晶は、母親の遺骨を運んでほしいという奇妙な依頼を受ける。悪い予感は当たり……。(「蠅男」)
先の読めない展開と思いがけない結末――短編ミステリの精華を味わえる全五編を収録。
表題作で第66回日本推理作家協会賞短編部門受賞。
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2014年(平成26 -
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ネタバレ葉崎FMに届く人気のコーナー、「みんなの不幸」。このコーナーに届くお便りの中でも、ラジオネーム「ココロちゃんのぺんぺん草」こと17歳の高校生からのお便りがメイン。
バイト先で出会ったココロちゃんの不幸っぷりが語られるのだった。
ココロちゃん不幸すぎて面白い!笑
書き下ろしでは、ついに葉崎FMの収録スタジオにココロちゃんが!!笑
次から次へと事件が発生していく感じが著者っぽいなあ、この感じが好きなんだよなあ、と実感。
葉村シリーズの葉村のツイてなさがココロちゃんに全振りした感じ?
不幸だな〜かわいそう…と思いつつ次はどんな不幸が起きるんだろうか…とわくわくしてしまう。そんな一冊でした。
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暑い。猫も杓子も炎暑に焼かれ熱いブリキの上の猫状態。で、ふと気がついた。
かつて私は年間10冊は若竹七海を読もう、と誓いを立てた。ファンを任ずるには、そのペースではないとダメだと思ったからである。ところが、気がつけば2年間ご無沙汰。葉村晶シリーズはあと1冊残っているし、葉崎市シリーズは4冊しか読んでない(あと4冊)。せめてシリーズモンだけでも踏破しておかないと猫の恩返しもできない。
で、手に取った(電子書籍だけど)。葉崎市シリーズの私的に5冊目。舞台と若干人物が被るだけで、完全に独立しているミステリ。
うーむ、なく猫はネズミを捕らぬ。せめて7月27日から8月5日にかけてのお話なので、それまで -
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若竹七海の長篇ミステリ作品『ヴィラ・マグノリアの殺人』を読みました。
ここのところ、若竹七海の作品が続いています。
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海を臨むヴィラ・マグノリア。
その空き家になった一棟で、死体が発見された。
ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。
捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。
粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作!
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1999年(平成11年)に刊行された、架空 -
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ネタバレ一見、怪異系のホラーかと思いきや、コワイのは人間である、というスタンスの短編集。
表題作の「バベル島」で、フリューゲルの描いたバベルの塔を実際に建ててしまった伯爵が、いちばん怖かった。両親からナニーに丸投げされて、きちんと育ててもらえないまま大人になった伯爵が、子供の頃に抱いた願望を実行してしまう。子供はなんのために砂で城を作るのか…。
もう一つ、「上下する地獄」は、他と違って怪異もの。他にはない設定というわけではないけど、それがわかるのが意外と終盤で、ゾクっとした。幽霊を怖がっている人物が実はー。
ラストがあいまいだったり、話運びがわかりづらかったりもあったけど、全体的にはうっすらジワ