若竹七海のレビュー一覧
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若竹七海のミステリ短篇集『暗い越流』を読みました。
若竹七海の作品は、昨年の6月に読んだ『古書店アゼリアの死体』以来ですね。
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凶悪な死刑囚に届いたファンレター。
差出人は何者かを調べ始めた「私」だが、その女性は五年前に失踪していた!(表題作)
女探偵の葉村晶は、母親の遺骨を運んでほしいという奇妙な依頼を受ける。悪い予感は当たり……。(「蠅男」)
先の読めない展開と思いがけない結末――短編ミステリの精華を味わえる全五編を収録。
表題作で第66回日本推理作家協会賞短編部門受賞。
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2014年(平成26 -
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ネタバレ葉崎FMに届く人気のコーナー、「みんなの不幸」。このコーナーに届くお便りの中でも、ラジオネーム「ココロちゃんのぺんぺん草」こと17歳の高校生からのお便りがメイン。
バイト先で出会ったココロちゃんの不幸っぷりが語られるのだった。
ココロちゃん不幸すぎて面白い!笑
書き下ろしでは、ついに葉崎FMの収録スタジオにココロちゃんが!!笑
次から次へと事件が発生していく感じが著者っぽいなあ、この感じが好きなんだよなあ、と実感。
葉村シリーズの葉村のツイてなさがココロちゃんに全振りした感じ?
不幸だな〜かわいそう…と思いつつ次はどんな不幸が起きるんだろうか…とわくわくしてしまう。そんな一冊でした。
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暑い。猫も杓子も炎暑に焼かれ熱いブリキの上の猫状態。で、ふと気がついた。
かつて私は年間10冊は若竹七海を読もう、と誓いを立てた。ファンを任ずるには、そのペースではないとダメだと思ったからである。ところが、気がつけば2年間ご無沙汰。葉村晶シリーズはあと1冊残っているし、葉崎市シリーズは4冊しか読んでない(あと4冊)。せめてシリーズモンだけでも踏破しておかないと猫の恩返しもできない。
で、手に取った(電子書籍だけど)。葉崎市シリーズの私的に5冊目。舞台と若干人物が被るだけで、完全に独立しているミステリ。
うーむ、なく猫はネズミを捕らぬ。せめて7月27日から8月5日にかけてのお話なので、それまで -
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若竹七海の長篇ミステリ作品『ヴィラ・マグノリアの殺人』を読みました。
ここのところ、若竹七海の作品が続いています。
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海を臨むヴィラ・マグノリア。
その空き家になった一棟で、死体が発見された。
ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。
捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。
粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作!
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1999年(平成11年)に刊行された、架空 -
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ネタバレ一見、怪異系のホラーかと思いきや、コワイのは人間である、というスタンスの短編集。
表題作の「バベル島」で、フリューゲルの描いたバベルの塔を実際に建ててしまった伯爵が、いちばん怖かった。両親からナニーに丸投げされて、きちんと育ててもらえないまま大人になった伯爵が、子供の頃に抱いた願望を実行してしまう。子供はなんのために砂で城を作るのか…。
もう一つ、「上下する地獄」は、他と違って怪異もの。他にはない設定というわけではないけど、それがわかるのが意外と終盤で、ゾクっとした。幽霊を怖がっている人物が実はー。
ラストがあいまいだったり、話運びがわかりづらかったりもあったけど、全体的にはうっすらジワ -
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若竹七海の長篇ミステリ作品『さよならの手口』を読みました。
『依頼人は死んだ』、『静かな炎天』、『不穏な眠り』に続き、若竹七海の作品です。
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仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた!
探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。
入院した病院で同室の元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。
当時娘を調査した探偵は失踪していた――。
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2014年(平成26年)に刊行された、前作から13年振りとなる葉村晶シリーズの第4作です。
■さよな -
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若竹七海の連作ミステリ短篇集『不穏な眠り』を読みました。
『依頼人は死んだ』、『静かな炎天』に続き、若竹七海の作品です。
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仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ。
吉祥寺のミステリ専門書店でアルバイトとして働きながら、〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。
「さよならの手口」(2014年4位)「静かな炎天」(2016年2位)、「錆びた滑車」(2019年3位)と「このミス」上位常連の人気ミステリシリーズ、文庫オリジナルの最新刊。
「水沫(みなわ)隠れの日々」
終活で蔵書の処分を頼んできた藤本サツキのもう一つの依頼は、死んだ親友の娘・田 -
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若竹七海の連作ミステリ短篇集『静かな炎天』を読みました。
『依頼人は死んだ』に続き、若竹七海の作品です。
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史上最もタフな女探偵・葉村晶の最新作!
・バスとダンプカーの衝突事故を目撃した晶は、事故で死んだ女性の母から娘のバッグがなくなっているという相談を受ける。晶は現場から立ち去った女の存在を思い出す…「青い影~7月~」
・かつて息子をひき逃げで重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。晶に持ち込まれる依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く…「静かな炎天~8月~」
・35年前、熱海で行方不明になった作家・設楽創。その失踪の -
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若竹七海の連作ミステリ短篇集『依頼人は死んだ』を読みました。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。
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女探偵・葉村晶(あきら)は探偵事務所からの仕事で生計をたてながら、時に家族がらみの無料捜査も押し付けられる、何でも屋だ。
念願の本を出版し、結婚直前だった順風満帆の婚約者はなぜ自殺したのか?
受けてもいない健康診断の、ガンを知らせる通知書が届いた意図は?
瀟洒なプチ・ホテルに集う常連に隠された惨事とは?
彼女に持ち込まれる事件の真相は、少し切なく、ぞくっと怖い。
構成の妙、鮮やかなエンディングにうならされる、みごとな連作短篇集。
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私は基本的にはイヤミスはあまり好きではない。
けれど、何故か一年のうちに何回かは葉村晶に会いたくなる時がある。
それが何のきっかけなのかは分からないのだけれど。
葉村晶シリーズはもう何と言うか「これがイヤミスです!」とイヤミスを知らない人間に紹介しても間違いない話だと私は思っているんですけど(そうだよね?)、やっぱりこの話でも葉村晶はとんでもない依頼に巻き込まれるし、周りの人間は人の悪意を煮詰めまくったような存在ばかりだった。
親友の相場みのりだけが唯一のオアシス的な感じなのだけれど、正直読んでいる間中「大丈夫よね?あなたは裏切らないよね?」と疑心暗鬼になってもいた。いや、葉村晶シリー -
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神奈川県の僻地・葉崎のローカルラジオ局「FM葉崎」。
ラジオ番組の中の人気コーナー「みんなのふこう」に「ココロちゃんのペンペン草」というラジオネームの女子高生からメールが届く。
バイト先のお弁当屋さんにいる「ココロちゃん」は、17歳とは思えないほどの不幸をしょっているのです・・・。
ココロちゃんは不幸体質というか、危険を察知する能力が著しく劣っているせいで、危ないことに巻き込まれまくり。大麻草の栽培の手伝いをさせられていたあたりはけっこうありそうかもと思ったけど、保険金殺人のターゲットにされたり、途中からはめちゃくちゃ。
ペンペン草ちゃんからのメールを紹介したあと、ニュースを紹介すると必ずコ -
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ネタバレ読んだことあったのかなぁと思いながらいたけど、なかったやつ。登場人物が多く、混乱しそうと思いつつ、でも意外とそうでもなく。登場キャラがたってるからだろうかね。
さよならの手口というタイトルの回収は十分ではない気もするけど、ミステリーらしく人のつながりが重要で、どこかで誰かが裏切るのでは?と思いながら、実際裏切りがいくつか出てきて、あぁなるほどなーと思いつつ、それ以上にこの人がそっち側に心変わりかよ!みたいなことの方が、小さいながらもインパクトがある。
ボリュームの割に展開が早いのでどんどん読み進めてしまう。秋の夜長にちょうどいい。