若竹七海のレビュー一覧

  • 殺人鬼がもう一人

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    何回目かの再読で、三琴が小悪魔なんてモンじゃないのかと最後の表題作でやっと思い至る。え、秘書なの…?

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    2023年12月11日
  • さよならの手口

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    待望の葉村シリーズ!前作からはや13年…
    葉村晶も40代になりましたが、相変わらず巻き込まれて大変なことになってます。

    探偵の職を失い、ミステリ専門書店で働いていたら事件に巻き込まれ、運ばれた病院で新たな依頼を受けることになる。

    巻末にはミステリ専門書店の店長による本作品内で登場したミステリ解説つき。
    こちらも読み応えたっぷりなので、ミステリ好きは読んでて楽しい作品だと思います。

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    2023年10月03日
  • さよならの手口

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    ここまで真面目に行動するのに、お愛想を言わないせいかいろんな人の反感を買い、何度も何度も大怪我をして、それにも負けずに一生懸命に進み続けて真相に辿り着く葉山さんがすごい!

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    2023年08月11日
  • 暗い越流

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    以前、単行本で読んだ。
    やっぱ面白い!
    単行本を読んだ時は「幸せの家」が印象に残ったようだが(以前の感想による)、今回はやはり葉村晶ものが良かった。
    最終話「道楽者の金庫」、ここからマーダー・ベアー・ブックショップとの縁が始まっていた。葉村晶、やはりキレッキレだ。満身創痍だけど。
    巻末の、近藤史恵さんの解説も良かった。
    「船上にて」「海神の晩餐」「名探偵は密航中」「火天風神」読んでみたい。

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    2023年06月12日
  • さよならの手口

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    こんなに頑張ってるのに。不幸の星って辛い、でも、これだけの事が起こっているのに相手へのフェアさを手放さないところがカッコいい

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    2023年05月28日
  • さよならの手口

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    再読。
    当時、文春のミステリ年間ランキングで上位に入ったのを見て、おもしろそうだったので読んでみたんだった。
    それから若竹作品を遡って読んだ。
    今回久々に読んだが、岩郷元刑事の失踪原因以外はほぼ忘れていたので、楽しく読めた。

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    2023年02月13日
  • プレゼント

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    他の作家なら最後の謎解きをもっと長く書くと思うのだがさにあらず。スパッと終わる物語にもう少し読みたいと思わせられるのがまた魅力。

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    2023年01月29日
  • 殺人鬼がもう一人

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    ネタバレ

    好きな著書だったので。

    悪徳警官とコージーミステリーが両立するとは、
    予想だにしていなかった。
    いや、悪徳警官と言っていいのかどうか。

    とある東南アジアの国では、
    警察官が家宅捜索をする際に、
    家財が盗まれたり、証拠をしこまれたりするので、
    必ず近所の人とかに立ち会ってもらう、と聞いたことがある。

    それと比較するのもどうかと思うが、
    最初の二篇の主人公、
    生活安全課の大女と小デブ男のコンビのことを
    悪徳警官、と呼ぶにははばかれる。

    いや、悪い警察官であることは間違いないのだが。
    流刑地ともいわれている辛夷ヶ丘署の上司がひどすぎるせいか、
    市長選挙の悪口の言い合が子供のけんかみたいだから

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    2022年12月11日
  • 古書店アゼリアの死体

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    ネタバレ

    若竹七海に出会った作品。ジャケットが可愛いのに、出だしからあまりのスピードで不幸な女の子。若竹作品には不幸な女の子がたくさん出てくる。 海でバカヤローって叫んだら、死体が転がってきた。そこから紅子さんに出会って、臨時店員になるまでも無理がなく、不幸に磨きをかけて葉崎市の面々と出会い、事件の中枢に巻き込まれていくところもテンポが早くて読みやすい。事件はごっつりしているのに楽しいって思うくらい。だからといってさらっとはしていなくて読み応えは十分。解決編も、秘密の真相も、疑問が全部解消されるところも、全部すき。

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    2022年10月02日
  • 錆びた滑車

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    やっぱり面白い。寝不足になる。
    葉村晶が思った気づいた事、でも、書かれていない事。書かれていない事がクセになる。
    伏線がたくさんある、というかほぼ伏線みたいな感覚になる。ちゃんと回収されていくのが気持ちいい。

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    2022年08月13日
  • 静かな炎天

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    このミス2017年の第2位、アメトーークでも紹介されて話題になった本書は、若竹作品の葉村晶シリーズの短編集だ。仕事はできるが不運すぎる女探偵として、その毒舌とウィットに富んだ最高のストーリー展開にため息が出る。
    ちゃんと伏線の回収があるのと、四十を迎えた女探偵が体の不調を訴えながら解決してしまう姿は海外の女性ハードボイルド小説に通ずる、、というより日本のハードボイルド小説の新たな形として、まさに唯一無二の存在だ。
    続いてほしいシリーズだが、そろそろ葉村さんの体が心配だ。

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    2022年07月19日
  • 悪いうさぎ

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     期待を裏切らない国籍・日本、性別・女、年齢・31歳の葉村晶、いや、若竹七海さん。

     女子高生殺人事件、同失踪事件、結婚詐欺に巨漢によるストーキング・・・。これでもかとまでに詰め込まれた事件は複雑に絡み合うが、終わってみれば、伏線を回収するかのように解決していた。女子高生が4人も出てくるので、名前と役どころを覚えるのが大変なことだけが難点か。

     冒頭から目を離せないストーリーだったけれど、終盤にかけて展開は加速していき、寝る間も惜しむ小説世界!このエンターテイメント性と風刺性、ジェンダーレスなハードボイルド!面白いとしか言いようがない。

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    2022年06月17日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    ネタバレ

    御子柴刑事の第二弾。

    なぜこんなに御子柴刑事に、そのバディの竹花刑事に、
    感情移入してしまうんだろう。
    著者の腕、と言ってしまえばそれまでだが、

    御子柴刑事の場合、長野県警から出向して三年近く、
    誰だかわからない上司からの無茶ぶりも
    だいぶ流せるようになってきた、と思ったら、
    年末の捜査に駆り出され、あげくの果てに刺されてしまったからか。

    竹花刑事の場合、御子柴刑事が長野に戻されたあと、
    刑事としても連絡係としても使えない後任がきて、
    振り回されたからか。

    芋づる式に犯人を捕まえてしまう「御子柴くんの災難」とか、
    女装した御子柴刑事と竹花刑事が東京ですれちがった「火の国から来た男」とか

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    2022年06月09日
  • 殺人鬼がもう一人

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    ゴブリンシャークの目
    丘の上の死神
    黒い袖
    きれいごとじゃない
    葬儀の裏で
    殺人鬼がもう一人

    6つの連作短編集です。
    あいや〜‼︎ 面白くってビックリ(°▽°)
    若竹七海さんは、時々読みます。
    いわゆる『コージー・ミステリー』といわれる《楽しい殺人のおはなし》が多く、軽いタッチの文体ながら、けっこうハードな事件も多いのですが…。

    今作はちょっと、飛び抜けてました。解説にありましたが、若竹さんがエッセイで書いた通り、
    『ひどすぎて笑える町』
    『ダーク・コメディ・ミステリー』なのです‼︎

    ってか、もうね~、悪い奴ばーっかり出てくる出てくる!でもね、なんか痛快なんです。あんまり現実とくらべて真

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    2022年05月25日
  • 静かな炎天

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    大好きな女探偵葉村晶が、今回は命の危機に晒されることがなくて良かった。
    そうは言っても相変わらず不運に振り回される。大部分は、憎めないけど愛せないオーナーのせい?
    小さなヒントや閃きをつなぎ合わせて真相を解明していく過程が面白い。かなり本気で足を使う作業で、その40代と思えぬ体力と気力と、やはり容赦のない調査能力に、激しく惹かれる。
    文章にも構成にも無駄がなく快適な読み心地。葉村晶シリーズ以外にも、そろそろ手を出してみようかな。

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    2022年05月09日
  • みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

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    ドジで笑える不幸な女子高生が笑える。
    FM局の「みんなの不幸」に寄せられる不幸話を中心に進んでいく。
    面白い。

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    2022年03月04日
  • さよならの手口

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    ネタバレ

    「人探しを頼まれる」という探偵ものミステリにありがちな導入からは、予想だにしない結末が待っていた!

    今作だけで、葉村晶は何度も病院に入院したり、大怪我したり。40でこれはつらい。しかも、何度も頭打ってるし。
    ここまでくると、葉村晶が今後穏やかに過ごせることを願うばかりです。読者としては葉村晶シリーズに続いてもらいたいものの、かわいそうすぎて。
    でも、一番かわいそうだったのは、怪我した時よりも、気が合うと思っていた舞美と、晶が病室で言い争いをしたとき。
    いつも心の中で毒づいたりツッコミ入れたりしてる晶が、舞美に感情的になって言い返して、そのあと泣いた時。不死身の葉村晶の哀しみを感じた。

    事件

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    2022年02月28日
  • さよならの手口

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    葉村晶の長編、堪能した。
    これでもかってほど複雑に絡み合った人間関係も、真相が分かればスッキリ。探偵モノでは当たり前なのかもしれないけれど、女探偵がここまで言葉通り身体張って楽しませてくれる作品、まだ出会っていない。
    次巻は入手済み、でもあえて時間をあけて、再会の喜びを倍増させる手をつかおう。

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    2022年02月18日
  • 依頼人は死んだ

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    ネタバレ

    9つある短編の全部が面白いという、個人的に破格な短編集。んでも、相変わらず大小問わずの悪意がきつぅい。
    短編集ゆえ一冊で区切りがつくと思っていたら、まさかの黒幕?続投で驚くばかり。少し落ち着いてから、続編の『悪いうさぎ』を読み始めよう。

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    2022年01月26日
  • 猫島ハウスの騒動

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    ネタバレ

    葉﨑市シリー作四作目。

    猫島とは!
    多少の不便も許せる絶景のオーシャンビューとか、
    本屋の2階とか、
    とにかく心揺さぶられる住まいが出てくる
    葉﨑市シリーズにして最も魅惑的な住まい、猫島とは!

    といっても現実(?)は厳しく、
    台風が来れば電気も水もガスも止まり、
    神社に全員避難、鳥居は倒れと大変な島ではあるが。

    その猫島で事故が起きる。
    崖から男が落ちてきて、マリンバイクに乗っていた男にぶつかり、
    双方が死亡したというなんとも奇妙な事故。
    ナイフが突き刺さった猫のはく製が
    発見されたこととつながりがあるのか?
    それとも、猫島きっての洋風民宿、猫島ハウスの身内が起こした、
    勘当銀行三億円事

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    2022年01月16日