あらすじ
葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が人気のコーナーだ。そこに届いた一通の投書。「聞いてください、わたしの友だち、こんなにも不幸なんです……」。海辺の田舎町・葉崎市を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、どんなことにもめげない17歳のココロちゃんと、彼女を見守る女子高生ペンペン草ちゃん、周囲の人々が繰り広げる、一気読み必至の極上コージーミステリー!
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Posted by ブクログ
葉崎FMに届く人気のコーナー、「みんなの不幸」。このコーナーに届くお便りの中でも、ラジオネーム「ココロちゃんのぺんぺん草」こと17歳の高校生からのお便りがメイン。
バイト先で出会ったココロちゃんの不幸っぷりが語られるのだった。
ココロちゃん不幸すぎて面白い!笑
書き下ろしでは、ついに葉崎FMの収録スタジオにココロちゃんが!!笑
次から次へと事件が発生していく感じが著者っぽいなあ、この感じが好きなんだよなあ、と実感。
葉村シリーズの葉村のツイてなさがココロちゃんに全振りした感じ?
不幸だな〜かわいそう…と思いつつ次はどんな不幸が起きるんだろうか…とわくわくしてしまう。そんな一冊でした。
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神奈川県の僻地・葉崎のローカルラジオ局「FM葉崎」。
ラジオ番組の中の人気コーナー「みんなのふこう」に「ココロちゃんのペンペン草」というラジオネームの女子高生からメールが届く。
バイト先のお弁当屋さんにいる「ココロちゃん」は、17歳とは思えないほどの不幸をしょっているのです・・・。
ココロちゃんは不幸体質というか、危険を察知する能力が著しく劣っているせいで、危ないことに巻き込まれまくり。大麻草の栽培の手伝いをさせられていたあたりはけっこうありそうかもと思ったけど、保険金殺人のターゲットにされたり、途中からはめちゃくちゃ。
ペンペン草ちゃんからのメールを紹介したあと、ニュースを紹介すると必ずココロちゃんがらみのニュース・・・という前半のくだりは面白かったな~。
怪しげな宗教団体が出てきたあたり、とくに病院の図書ボランティアたちの申し送り事項のやりとりは、ココロちゃんの状況を間接的に説明するにしても、ちょっと間接的過ぎないか?と眠くなったが、全体的にとてもおもしろかった。
ココロちゃんに惹かれてしまうラジオの作り手とリスナーたちの気持ちはよくわかる。
ココロちゃんとの別れ、そして、十数年後の再会。
ココロちゃんがなぜこんなに不幸なのか?なぜココロちゃんにひどいことをする人は不幸になるのか?後者については謎のままだけど、そういうこともあるよねってことで。不幸を不幸とも思わないココロちゃんが一番の勝者なのかな。憧れることはないけども。
1個どうしてもわからなかったのが「星の滴教団」のマークが「星がよだれをたらしているような」と表現されているんだけど、どういうの・・・?
星に水滴がついているようなら「星が汗をかいているような」のほうがしっくりくるし。星に口がかいてあってよだれたらしているの(ローリング・ストーンズ的な)?表紙にもそのイラストなしで謎のまま。
ココロちゃんて、トー横キッズにもならず、パパ活をするでもなく、お弁当屋さんや清掃会社で働いて健気だよなぁと、感心するのであった。
そしてどうやら「葉崎市シリーズ」というシリーズものがあるらしい。読むべし読むべし。
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ほのぼの系だと思って読み始めたら…途中からのミステリー展開に「おっ!?」となって一気に読めちゃった。
自分も葉崎FMのいちリスナーみたいな気持ちになって、ココロちゃんの行く末にお耳がダンボに。他のキャラクターもちょっとクセありだけどその辺に居そうな感じで、背景情報はあんまりなかったけど想像しながら読むのが楽しかった。
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葉崎FMで放送される「みんなの不幸」に投稿される17歳のココロちゃんの不運ぶりやそこから事件に発展していく様子が、不謹慎ながらクスリと笑えてしまうのと、登場人物の動向に驚いてしまうのとで楽しんで読むことができました。
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葉埼市でおなじみの葉埼FMの人気コーナー「みんなの不幸」に届いた一通のメールをもとに繰り広げられる青春(?)コージーミステリー。
17歳のリスナー〈ココロちゃんのぺんぺん草〉ちゃんは、バイト先で予想不能なことばかりをしでかすココロちゃんのことが気になって仕方がない。
ココロちゃんの近況を綴って「みんなの不幸」にメールを送っているのですが、ほんとにひっくり返るようなことばかりで、リスナーの反響がすごくて、毎回何らかの事件にかかわっているのですけど、そのかかわり方が半端ないのです。
吹き出しそうになるのをこらえながら、思わず一気読みしてしまいました。
葉埼市、個性強すぎます。
駒持警部補や角田港大などおなじみのキャラクターにも出会えて大満足です。
これを読むと、自分の身に起こる不運なんて何でもないことのように思えてくるから不思議です。
Posted by ブクログ
とにかくおっちょこちょいでいつもなにか事故に巻き込まれたりと不安な女の子について、月々色んな表現者によってその子の状況が、分かるようになってる話。とにかく面白い!瞳子のラジオが1番好きだけど、病院にボランティアとして貸本やる高校生とおばさんの交換ノートでする喧嘩が面白かった!
話もココロちゃんは最後全部計画的に自分に何かした人を傷つけてるかと思ったけどそういうことは書かれてないし最後までおっちょこちょいで怪我をしてて笑えた。
Posted by ブクログ
葉﨑市シリーズ七作目。
ちょっとのれなかった。
おなじみの葉﨑FMで放送されるコーナーに投稿された、
かなり不幸な、かつ不運な、
それでいて明るく生きている女の子の話が、
犯罪がらみになってしまうミステリー。
「プラスマイナスゼロ」のテンコにも少し感じていたが
あまりの不運さにちょっとついていけない感じ。
というよりかは、
ココロちゃんにもうちょっと幸せになってほしかったのかもしれない。
全体としては面白かったし、
葉﨑市に住みたい気持ちに変わりはないけれど。
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葉崎FMで放送される「みんなの不幸」はリスナーの不幸自慢。そこに届いた投書。厄病神がついていると噂される17歳の友達ココロちゃんと、彼女を見守る女子高生ぺんぺん草ちゃん。ココロちゃんの不幸は周囲も巻き込みながら、宗教団体や犯罪も…。
ココロちゃんの不幸が…。色んな事件と繋がったり、犯人やら死体をみつけたり。個性的な登場人物たちも良い。
Posted by ブクログ
不運な流浪の民ココロちゃんをめぐる人々が語る、ココロちゃんの顛末。ラジオの投稿から始まり、メールのやりとり、病院文庫のボランティアのいざこざ(本筋とあまり関係ない気がするが面白い)。
ネタか、計算か、陰謀か、と思いきや、見たまんまのココロちゃんなのだった。
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ココロちゃんが香坂さんに狙われている時はミステリアスな話になるのかと思いきやそんな事もなく、誰かに狙われようが狙われまいが最後までドタバタなココロちゃんに最後はクスッと笑えた。10年後も相変わらずだけどなんだかんだ元気そうで良かった。
ココロちゃんの行く末が気になって最後まで読んだ。
Posted by ブクログ
【収録作品】文月/葉月/長月/神無月/霜月/師走/睦月/如月/弥生/卯月/皐月/水無月/文月ふたたび//十数年後の文月
2013年刊のポプラ文庫ピュアフルに、パンデミックにちらっと触れた書き下ろし「十数年後の文月」を加えて文庫化。