若竹七海のレビュー一覧
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やっちまった。ただ今、5月5日の午後12時。
〆切は明日朝1番なのに「未だ大丈夫」と思いながら、祝日の今日1日は、「つい」これを読み始めて一気読みしてしまった‥‥。どうすんだオレ。とりあえず、感想は置いてといて、徹夜覚悟で書き始めよう‥‥。
ーーーーーーーーーーーm(_ _)m
12時間後。
もはや、葉崎市の海岸に打ちあげられた溺死体、或いはアゼリア古書店で発見された撲殺死体の気分です。死んでしまえ!私。先月の教訓はどうなったんだ!いや、すみません。後もう少し‥‥。
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20時間後。
いやあ、すみません。とりあえず終わりました。いや、終わらせまし -
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ネタバレ葉村晶シリーズの短編集。
安定のおもしろさ。
ミステリ専用の本屋の書店員をしながら、探偵をしている葉村晶。というか、晶の話を聞きつけた人に頼まれて仕方なく引き受けている感じ。
人探しをしていたはずなのに、事件に巻き込まれる率、高し。
晶の心の声というか、心の中のツッコミが、キレが良くておもしろい。
私自身、若い頃は心に毒を持っていたつもりなんだけど、年をとるごとに丸くなり、自分の中から毒が抜かれていくさまを痛感しているのです。
晶は四十肩になるような年になっても、毒が健在で嬉しいよ。
表題作「静かな炎天」では、黒幕が狙った方法って、さらりと書いてあるけどすごく残酷な方法でぞっとした。
現 -
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ネタバレ葉﨑市シリーズ六作目。
ああ、猫島に住みたい。
加熱だけど温泉が出て、
平日はもりとかけだけだけど蕎麦屋が出来て、
葉﨑市の猫島はさらにパワーアップしていた。
でもかなり個性的でないと住民にはなれないようなので、
猫島海岸がいいところかな。
美味しい定食屋が住宅街にできたらしいし。
ランチや週末の忙しい時にアルバイトで通うのはどうだろう。
でもそれだと、いかにのんびりした葉﨑市でも暮らしていけないか。
まあ、でも賄いをだしてもらえれば、とりあえずは生きて行けるかな。
百匹の猫たちだって、暮らしてるんだから。
今回は猫島臨時派出所のポリス猫が主人公。
七瀬巡査を手伝わせながら、大小の事件を -
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ネタバレ葉﨑市シリーズ五作目。
「卒業旅行」というタイトルを見て最終章だと思い、
一度本を閉じた。
主人公は丘の上にある高校に通う女子高生。
学園祭、じゃなくて収穫祭で豚汁を作って売ったり、
卒業式で卒業生にかくし芸を披露したり、
海岸で友達と三人でクリームソーダを食べたり、
死体を発見したり、幽霊を見たりと、
高校生活を満喫していた。
そして、その親友たちと仲良くなるきっかけの心温まる話、の後の「卒業旅行」。
この著者の作品を読んだことがあれば、
ここから急降下が始まるのではないかと恐れるのは当然だ。
と、身構えた割には「卒業旅行」はどんでん返しでもなかったし、
最終章でもなかった。
と言って -
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葉村晶シリーズを読み進める中で、この本も読みました。
この本だけ表紙が違うなぁと思ったら、これだけ出版社が違うのですね。
この本は光文社、その他の葉村晶シリーズは文藝春秋。
あとがきによれは、表題作である「暗い越流」が、文学賞を受賞したものらしい。
暗い越流は、死刑囚に届いた1通のファンレターが発端になり、雑誌記者が差出人を探す…という話。
暗い越流は葉村晶シリーズではなく、葉村晶が登場するのは「蝿男」と「道楽者の金庫」だけだ。
しかしノンシリーズも含めて、全てワクワク、ゾワゾワするおもしろい短編ミステリーだった。
短編であることがむしろ心地よいと思った。
道楽者の金庫では「こけし」が謎 -
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ネタバレ葉﨑市シリーズ二作目。
前作のヴィラ・マグノリアの土地所有者だった、
地元の名家前田家をめぐる殺人事件。
「コージータイム」というどこかで聞いた雑誌
(編集長が殺されたような…)を発行していた勤め先がつぶれ、
泊まったホテルが火事となり、新興宗教に追われ、海に叫ぶ女。
挙句の果てに死体を発見する。
その死体は前田家の行方不明だった「若殿」なのか。
前作より面白かった。
死体を担いだり、棺の中で寝てしまったりと、どたばた要素があったからか。
恋愛要素がはっきりしていたからか。
最後のドンデン返しが良かったからか。
パンプキンスープとか、前作のネタがちょこちょこ出て来たのも、
楽しかった。
ロ -
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若竹七海の葉崎市シリーズ第一弾。ジャンルとしては「コージーミステリ」というものらしい。でもこれホントにコージーなの?喫茶店や古書店を舞台に、悩みを抱えた客の謎を、店主のお婆ちゃんや若い女性が解いていくものではなかったの?
作者本人がカッパノベルズの初版でコージーミステリを説明しているらしい(「解説」より)。
‥‥小さな町を舞台とし、主として誰が犯人かという謎をメインにした、暴力行為の比較的少ない、後味の良いミステリ‥‥これが「コージー」らしい。更にこの作品を説明して「重苦しい情念の世界も、鬼面人を驚かす類の大トリックもありません」と断ったうえで「舞台は海沿いの閑静な住宅地」で、「それぞれ一癖 -
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「葉崎市シリーズ」の2冊目。
今度は、前作でも当地の名家として紹介されていた前田家を巡る騒動の顛末。
海岸で発見された溺死体に行方不明になっている前田家の御曹司・秀春の可能性が浮上。
かつて秀春の失踪事件を担当した駒持警部補が過去のお家騒動をなぞりながら五木原巡査部長とともに捜査にあたる。
秀春を巡って、紅子に満知子に初穂に結衣にしのぶに麻衣、居並ぶ女性陣は皆、いわくあり。
とは言え、前田家の人々のみならず、葉崎FMのメンバー、東銀座商店街の面々、そしてトラブルに見舞われ続ける相澤真琴など登場人物は皆、なんとなく憎めない感じの人ばかりで、筋書きはとても面妖な話なのだが、それを感じさせない軽や