【感想・ネタバレ】不穏な眠りのレビュー

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ネタバレ

葉村晶シリーズ。事件は入り組んでいるし探偵は相変わらず不運に巻き込まれていくけれど、安定して面白いので何も心配せずに読めた。
調査のなかで想像もできない繋がりが見えてくるのが魅力でいつも驚かされる。
「不穏な眠り」の元凶の母娘を調べるうちに、深い闇が根を張っていることに気づくのがたまらなかった。娘はこういう母の元で育ち、顔の見えてこない大人に育ったのだなぁ。
知らない方が幸せなことが、世の中には沢山あるのかもしれない。

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2023年10月14日

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葉村晶シリーズの最新作。
相変わらず、ついていない。
だけど、このシリーズは読んでしまう。
今作も、短編集でどの作品も面白い。
葉村シリーズで私個人的に好きなのは、全部がハッピーエンドで終わる訳で無い点、現実だってその様な事が沢山あるから、このモヤモヤが、また読みたくなる。

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2023年09月24日

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ネタバレ

葉村晶シリーズ。今回は4編の短編集。最初の『水沫隠れの日々』で最後届けた娘と一緒に爆発して、過去この親娘というか、おばさんと遥香の過去の関係がどうだったのかは結局グレーのままで、そこがちょっと消化不良だった。最後の表題作『不穏な眠り』、母親が借金を払えない家族の家に娘を置いてくる、というのはほんとにぞっとした。娘の気持ちは一切無視じゃない。それでそのまま大人になるなんて、普通の神経じゃないというか、娘側もちょっと問題があったのかもしれないし、育ち方のせいでそうなってしまったのかもしれない。とにかく、人間の怖さ、愚かさをつくづく感じる。

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2023年09月05日

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非常に歯切れのいい推理小説。途中、登場人物が多くて脳みそが混乱したが、古本屋兼探偵の葉山と謎をひもといていくのが楽しかった。
必ずしもハッピーエンドにならないのが私的に好きな展開だった。

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2023年08月20日

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体張っても特にリターンない仕事を続ける主人公、ローテンションな感じだけど探偵業好きなんだなあと感じた。事件も毎回面白い方向に進むからどんどん次を読みたくなる。

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2023年01月09日

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短編集。どれも読み応えあり。
聞き込み調査で得た噂話に左右されることなく、噂話をどう解釈するかで紐解いていくところがいい。そういうふうな考え方もできるなと不自然さを感じることなく腑に落ちる。
終わり方もゴリゴリの一件落着って感じはなく、ちょっとした後味の悪さがこの本の魅力となっているのではないだろうか。

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2022年11月04日

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ネタバレ

とても嫌な気持ちになるのに、どうしても何回も読んでしまう。晶のどうしようもない好奇心でガンガン首突っ込んで、1冊で何回死にかけるのかしらって。 フェアの目玉が盗難、居座り女のこと、彼氏の捜索といとこのこと。 短編なのにぐったり。すぐ読めるのにハリーポッター読んだくらいのどっしり感。 晶はずっと不幸だと思っていたけど、思えばずっと好きなことしているので、幸せなのかも。あんまりいじめないでって思うけど、ずっと読みたいシリーズ。

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2022年10月09日

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ネタバレ

1.水沫隠れの日々
2. 新春のラビリンス
3.逃げ出した時刻表
4.不穏な眠り      の4短編集

1はラスト2行が…。
2は新春から厳しい仕事で...。
3のような次から次へと...好きです。
4は嫌な話だなと思いながら読んでたら最後に...。
葉村がいつものごとく真面目に取り組み巻き込まれて酷い目ににあって…事件に対する感嘆に共感させられる。
2のウイルス、4の土砂崩れは後に起きることの予測?
4に出てくる新宿駅の蕎麦屋は今は閉っちゃった。

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2022年08月15日

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若竹七海さん葉村晶シリーズ2冊目。
どのお話もテンポよく、転がる展開を楽しみながら一気に読み終わってしまった。やっぱり主人公の造形が好きだなぁ。
ただ、依頼主や雇い主とのパワーバランスがちくちくと気にかかる。

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2021年12月27日

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葉村晶シリーズ第6作の短篇集。
どれも人間の厭なところがふんだんに描かれている重い話だったなぁ。
好きなのは「水沫隠れの日々」と表題作「不穏な眠り」。衝撃のラストでばっさり終わる前者と、深い憂いの余韻が残る後者、やはり幅広い作家だ。

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2021年03月20日

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 女性探偵・葉村晶シリーズを読み始めると、頭の中では宍戸カフカさんが動きし、より魅力的な物語になっていく。今回のシリーズは2021年版『このミス』で10位を獲得した短編集だ。
 スピード感のあるストーリー展開で、ミステリーの要素も十分。主人公の判断力と行動の速さは、気持ちいいくらい期待に応えてくれる。ただ、短編ではあるものの、ストーリーにもう一回転の展開が欲しかった。各短編が終わった瞬間に『で、どうなったの?』と突っ込みに似た余韻が残る。

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2021年01月24日

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ネタバレ

シシドカフカさん主演のドラマ、録画したものも少しずつ見ている。イメージはとても合っている。本の葉村晶の方が、もう少しベージュで薄汚れてて、疲れて郊外を歩いていそう。この本だと、糞が混ざっているであろう池の泥水を飲んでしまい肺にまで入っていくようなイガイガした苦しさや、年越しの冷え切ったビル、災害級の雨、のような悪臭や不快感、寒さ冷たさ、大きな音まで自分も感じてしまう気がする。老眼疑いも、すぐに思いつかなかったこともあったけどそれでも、打つ手も打ってる、有能な探偵ぶりも健在だった。カズレーザーさんのお勧めで知り、シリーズ始めから読み始めて最新刊まで追いついた。同年代。これからも読みたい。

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2021年01月23日

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本シリーズを初めて読んでから約20年。ほぼ自分と同じように歳を重ねて40代になった葉村さんに親近感を禁じ得ない。思えば若竹七海さんの作品も90年代に創元推理文庫版『ぼくのミステリな日常』を手にしてずっとだから相当に長い。好きな作家の新作を定期的に読めるのは幸せだと思う。

本シリーズはトリック重視の本格ものではなく、ソフトなハードボイルドという感じ。何せ最近の葉村さんは推理を働かせる前に調べ物はネット検索。これがスパスパとヒットして、葉村さんの検索能力が意外に高いことがよくわかる。一匹狼の葉村さんは逞しく時代に順応しているのだ。
基本的には常識的な一般女性である葉村さんが、ドンパチ騒ぎや殴り合いの格闘をすることは(あまり)ないが、本書でも首を絞められ、スタンガンを当てられ、果てには土砂崩れに遭うなど、順当に相当な不運に巻き込まれていく。若竹さんはエスっけがあるに違いない。

しかし、不運に巻き込まれながらも、きっちり仕事の結果を出すのが葉村晶である。何ともカッコいいではないですか!軽妙なトーンに紛れているが、このシリーズの事件はシビアで、痛ましいものが多い。それらをすべて呑み込んで、葉村晶は一人、探偵であり続ける。

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2020年12月14日

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他人事とは思えない不運の連続で笑うに笑えない災難や厄災。
頑張れ!なくな!葉村晶!
ファンはまだまだ貴女の活躍を待っています。

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2020年12月09日

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ネタバレ

葉村晶の7作目。

前の依頼での自分が、都市伝説にされたこと知る場面が出てきたりもするが、
一応、短編集。
どんどん酷い目に遭う運命にある葉村晶としては、
短編集の方がいいのかもしれない。
それに、坂道を転がりだしたボールが止まることがないように、
事件がどんどん展開していくのが楽しい。

そういう点では、
刑務所から出所してくる友人の娘を連れてきてほしいという依頼、
「水沫隠れの日々」が一番面白かったかな。
ちょっと謎で、ちょっと面白くて、ほんのり怖い。

「逃げだした時刻表」では、
鉄道にまつわる連続事件を親子三代の警察官が追うとあるミステリー、
が出てきたが、是非読んで見たかった。
あとは、オレンジ色のトラ猫に肉球でパシパシと叩かれてみたい。

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2020年11月25日

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短編集。
水沫隠れの日々:出所した女性と育て親のちょっとゾクッとする悲しい物語。
新春ラビリンス:幽霊ビルでの警備と殺人。別の物語で、この時の葉村が都市伝説化して登場。
逃げ出した時刻表:伏線は分かりやすいものの、種明かしが難しすぎて2,3回読んだ。
不穏な眠り:山奥のニュータウンを舞台にした中編。最後のカタストロフィはちょっとびっくり。

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2020年07月31日

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またまた短編集。
一作目 嫌ミスだー
二作目 不幸の連鎖というか
三作目 古書店ミステリー。ビブリア古書堂を思い出した。
四作目 不運だ、不運すぎる(涙)
本当は前作からの続きの郡司さんのエピソードが読みたかったなぁ

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2020年07月06日

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『満身創痍で不運な女探偵』(裏表紙より)葉村晶シリーズ最新刊。
今回は長編ではなく四話収録だったが、これくらいのボリュームもスピード感があって楽しい。

相変わらずの富山店長のSっぷりから始まり、簡単な依頼の筈があれよあれよと思わぬ事態の出来や依頼人の豹変、事件関係者の身勝手さや毒に振り回され、あっという間にぬかるみに嵌まり込んでいくというお約束の流れだが飽きさせない。

刑務所から出てきたということは自分の犯した罪を償ったということに、少なくとも法的にはなるのだが、全く悪びれてもいない女。
彼女にも会社にも社会にも全く誠意を見せず、言われるがままに動き、困ったら土下座してそれで済むと思っている男。
自分の祖父の持ち物なのだからと、貸した古本屋の店員を怪我させて奪っても平気でいる男。

…とまぁ数え上げればきりがないほど、今回の作品にも迷惑な連中が次々出てくる。
とっくにブチ切れて罵倒するか、依頼を適当に切り上げて終わりにするかにしたくもなるのだが、葉村晶はそうしない。それでは探偵は勤まらないからということもあるが、結局のところは晶の心の問題なのだろう。

『なんで葉村はこうも面倒と関わりあうのかねえ』

晶が面倒と関わりあうのではなく、面倒の方から晶に寄ってくるようなところもあるが、これ以上突き進めば面倒なことになると分かっていながら自ら進んでいくところもあるのだから、桜井のこのセリフも間違いとは言えないだろう。

今回はあまりの寒い現場で凍死しそうになったりスタンガンで気を失った程度(?)でそれほど大怪我はしていないな…と思っていたら、最後の表題作でこれでもかというほど来た。
二度殺されかけ、最後は車もろとも泥流に巻き込まれ…さて、晶は生還出来るのか。

しかしこれほどいろんなエゴイズムや憎悪や悪意にさらされつつもそこに侵されない晶は誰よりも強く清らかだと思う。
女探偵だってタフで優しくなければ生きていけないのだ。

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2020年06月18日

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ネタバレ

店頭に並んだのを見つけて、買ったと思ったら、もう読み終えてしまった。
「水沫隠れの日々」
やはりハッピーエンドとはならない
「新春のラビリンス」
イグチ佳主馬、実在の人物かとウィキペディアで調べてしまった。
「逃げ出した時刻表」
書店員としての仕事のはずだが、調査の仕事になってしまった。二転三転、何が真実か。
「不穏な眠り」2度殺されかけた上に最後は土砂崩れに巻き込まれるとは、葉村晶の真骨頂。

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2019年12月29日

ネタバレ 購入済み

苦味強めを覚悟すべし

話は相変わらず面白いし、バリエーション
にも富んでいる。結末は意外だし、そこまで
二転三転あり楽しめる。

ただ、今回はいつも以上に、登場人物に嫌な
人が多いように感じるのは、気のせいか?

初登場ではないキャラまで、自分勝手な面が
より目立つ部分が多く、その辺りはちょっと
苦手。

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2019年12月06日

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葉村晶シリーズ。短~中編が4本。

どの話も、短いわりに登場人物多すぎて、複雑だった。
私は迷子になってしまったよ・・・。

そんで、葉村晶のしろくま探偵社の閑古鳥の鳴きっぷりが切ない。
全然探偵仕事できてなくて、警備員のバイトに駆り出されたり、本屋オーナーの使いっぱしりにされたり・・・不憫すぎる。

今回、晶の日常のほっとするような場面がなくて、読者としてもそれが寂しかった。
表題作「不穏な眠り」では、少しご近所に住む鈴木品子(高齢女性)との交流があって少しホッとしたけど、鈴木品子だって、この後すぐに房総へ引っ越してしまうんだよなぁ。
本屋も休日しか開店しないことになり、探偵業もほぼなく。
晶は普段何をしているの・・・。

現在(2022年9月時点)発刊されている葉村晶の最新作が、この不穏な眠り(2019年12月刊)だ。
次はまたぜひ、長編を読みたい。

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2022年09月14日

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葉村シリーズ短編集。60ページ弱の短編なのに話の転がり方風呂敷の広がり方そして見事な畳みっぷりを堪能できる。ほんとに笑っちゃうくらい不幸のオンパレードだしじわじわ老いを感じるし葉村は今回もよくがんばったよ…!特に『水沫隠れの日々』の切れ味がすごい。まだまだ新作待ってます。あとミステリー温泉ツアーどこいったら参加できますか???

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2022年03月13日

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葉村晶シリーズの7作目。1年ほど前(2020年1月~3月)、NHK総合で放送されたシシド・カフカ主演の連ドラのイメージにはピッタシ。私はこのシリーズ、全部読んでるんだけど、昔に比べ、入り込めなくなったのは何故だろう・・・

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2021年03月20日

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葉村晶シリーズ。
毎回毎回酷い目にあう主人公の体がが同年代として心配です。事件よりもそちらに気を取られてしまいがちでした。インフルエンザに罹らなかったのが意外でしたが。

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2021年03月18日

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私立探偵・葉村晶がトラブルに巻き込まれ真相に辿り着く、という毎度お馴染みのパターンで新味に欠ける気がしますが、どれもコンパクトに纏まっていて安定している印象。
マイベストは【逃げ出した時刻表】。ミステリに関する薀蓄が楽しいし、ホワイダニットの真相も興味深いです。
表題作の【不穏な眠り】も予想外な方向へ転がっていく様が面白くて好きですが、 若干話がややこしいのが難点です。

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2021年03月03日

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女性探偵シリーズのミステリ短編集。
とっかかりは地味な事件ではあるが、謎を追いかけていくと、そこいら辺の人たちが割と過激なことをしている。
今回はそれほどのめりこめなかった。

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2020年12月31日

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不運な女探偵シリーズの短編集。
簡単な依頼だと思って引き受けると裏があり、毎回殺されかけたり酷い目にあってしまうのは相変わらず。各話に登場する人々はけっこうひどいが、短編だとイヤミスっぷりはそれほど強烈ではない気がする。葉村が幽霊ビルの警備をした時のことが最終話で都市伝説になっていたのは笑った。

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2020年12月01日

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前回の『依頼人は死んだ』に続き、「うーん…」と言いながら母が貸してくれました
葉村晶シリーズの最新刊になるのかな?
母は適当に目に付いたものから買うので時系列もバラバラです
『依頼人は死んだ』の葉村さんは20代だったけど、本作ではいきなり40代後半になってました
40代後半の葉村さんは四十肩になってたり、ちょっと疲れてたりするけどやっぱりパワフルです

本作も短編集ですが、『依頼人は死んだ』が尻切れとんぼのように感じたのとは違い、しっかり結末が描かれていてストレスなく読めました

とはいえ、私も母と同意見で「うーん…」と言いながら読みましたが
それにしても、母も「うーん…」と言いながら何故コンプリートする勢いでこのシリーズを買うんだろうか
なんだかんだ言ってハマってんのかな

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2020年11月25日

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映像化されているとは知らなかった。生活感溢れる探偵、葉村晶。どこか天才じみて読書を置いて行く様な探偵では無く、リアクションもツイて無さも、まさに実物大で。お疲れ様です…と労いたくなるくらい怪我が絶えないですよね。

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2020年10月31日

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葉村晶シリーズ第6弾で短編集
簡単な依頼が簡単に終わってくれないのは葉村晶が葉村晶たる所以なのだろうか
やっぱりどれも面白かった
連作ではないものの都市伝説化してたりしてニヤリどころもニクイかぎり
信心深くはないだろうが そろそろちゃんとお祓いに行った方が良いのかも
シリーズ最新作まで読み終えてしまった
次作が早く出るといいなぁ

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2020年09月25日

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本編240頁。決して多い頁数ではないのにこの濃密さは何なのだろう。今回は収録作品四編、全て毛色の異なる内容で非常に読み応えがあった。しかし、短編なのに相変わらず内容詰め込み過ぎです、若竹先生。この密度が作品の魅力なのは充分承知だが、物語の展開をじっくり追いたい気持ちもあり、何とも複雑。葉村が【書店員】として活躍する「逃げ出した時刻表」も面白かったが、今作は表題作が特に秀逸。これは是非中編で読んでみたかった。しかし、白熊探偵社は依頼料から入院費・治療費を差っ引いてちゃんと利益が出ているのか毎度気になります。

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2020年01月11日

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