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Posted by ブクログ
葉村晶シリーズ。事件は入り組んでいるし探偵は相変わらず不運に巻き込まれていくけれど、安定して面白いので何も心配せずに読めた。
調査のなかで想像もできない繋がりが見えてくるのが魅力でいつも驚かされる。
「不穏な眠り」の元凶の母娘を調べるうちに、深い闇が根を張っていることに気づくのがたまらなかった。娘はこういう母の元で育ち、顔の見えてこない大人に育ったのだなぁ。
知らない方が幸せなことが、世の中には沢山あるのかもしれない。
Posted by ブクログ
葉村晶シリーズ。今回は4編の短編集。最初の『水沫隠れの日々』で最後届けた娘と一緒に爆発して、過去この親娘というか、おばさんと遥香の過去の関係がどうだったのかは結局グレーのままで、そこがちょっと消化不良だった。最後の表題作『不穏な眠り』、母親が借金を払えない家族の家に娘を置いてくる、というのはほんとにぞっとした。娘の気持ちは一切無視じゃない。それでそのまま大人になるなんて、普通の神経じゃないというか、娘側もちょっと問題があったのかもしれないし、育ち方のせいでそうなってしまったのかもしれない。とにかく、人間の怖さ、愚かさをつくづく感じる。
Posted by ブクログ
とても嫌な気持ちになるのに、どうしても何回も読んでしまう。晶のどうしようもない好奇心でガンガン首突っ込んで、1冊で何回死にかけるのかしらって。 フェアの目玉が盗難、居座り女のこと、彼氏の捜索といとこのこと。 短編なのにぐったり。すぐ読めるのにハリーポッター読んだくらいのどっしり感。 晶はずっと不幸だと思っていたけど、思えばずっと好きなことしているので、幸せなのかも。あんまりいじめないでって思うけど、ずっと読みたいシリーズ。
Posted by ブクログ
1.水沫隠れの日々
2. 新春のラビリンス
3.逃げ出した時刻表
4.不穏な眠り の4短編集
1はラスト2行が…。
2は新春から厳しい仕事で...。
3のような次から次へと...好きです。
4は嫌な話だなと思いながら読んでたら最後に...。
葉村がいつものごとく真面目に取り組み巻き込まれて酷い目ににあって…事件に対する感嘆に共感させられる。
2のウイルス、4の土砂崩れは後に起きることの予測?
4に出てくる新宿駅の蕎麦屋は今は閉っちゃった。
Posted by ブクログ
シシドカフカさん主演のドラマ、録画したものも少しずつ見ている。イメージはとても合っている。本の葉村晶の方が、もう少しベージュで薄汚れてて、疲れて郊外を歩いていそう。この本だと、糞が混ざっているであろう池の泥水を飲んでしまい肺にまで入っていくようなイガイガした苦しさや、年越しの冷え切ったビル、災害級の雨、のような悪臭や不快感、寒さ冷たさ、大きな音まで自分も感じてしまう気がする。老眼疑いも、すぐに思いつかなかったこともあったけどそれでも、打つ手も打ってる、有能な探偵ぶりも健在だった。カズレーザーさんのお勧めで知り、シリーズ始めから読み始めて最新刊まで追いついた。同年代。これからも読みたい。
Posted by ブクログ
葉村晶の7作目。
前の依頼での自分が、都市伝説にされたこと知る場面が出てきたりもするが、
一応、短編集。
どんどん酷い目に遭う運命にある葉村晶としては、
短編集の方がいいのかもしれない。
それに、坂道を転がりだしたボールが止まることがないように、
事件がどんどん展開していくのが楽しい。
そういう点では、
刑務所から出所してくる友人の娘を連れてきてほしいという依頼、
「水沫隠れの日々」が一番面白かったかな。
ちょっと謎で、ちょっと面白くて、ほんのり怖い。
「逃げだした時刻表」では、
鉄道にまつわる連続事件を親子三代の警察官が追うとあるミステリー、
が出てきたが、是非読んで見たかった。
あとは、オレンジ色のトラ猫に肉球でパシパシと叩かれてみたい。
Posted by ブクログ
店頭に並んだのを見つけて、買ったと思ったら、もう読み終えてしまった。
「水沫隠れの日々」
やはりハッピーエンドとはならない
「新春のラビリンス」
イグチ佳主馬、実在の人物かとウィキペディアで調べてしまった。
「逃げ出した時刻表」
書店員としての仕事のはずだが、調査の仕事になってしまった。二転三転、何が真実か。
「不穏な眠り」2度殺されかけた上に最後は土砂崩れに巻き込まれるとは、葉村晶の真骨頂。
苦味強めを覚悟すべし
話は相変わらず面白いし、バリエーション
にも富んでいる。結末は意外だし、そこまで
二転三転あり楽しめる。
ただ、今回はいつも以上に、登場人物に嫌な
人が多いように感じるのは、気のせいか?
初登場ではないキャラまで、自分勝手な面が
より目立つ部分が多く、その辺りはちょっと
苦手。