若竹七海のレビュー一覧

  • さよならの手口

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    葉村晶、13年ぶりの長編。 信じられない。ずっと読んでいる気持ちだったのに。短編とかだったのか… 杉田比呂美さんのイラストが大好きで、若竹作品が大好きで、葉村晶が大好きだけど、盛りだくさんすぎて、窒息しそうだった。 何回スマホが壊れて、何回死にかけるんだ。なのに生きてるし、自分から面倒に飛び込んでいく晶はタフ過ぎる。女優の娘を探すだけだったはずなのに。変な女にくっつかれたり、消えた探偵を気にかける羽目になったり、警察に目をつけられたり。絶対300万もらってても足りない。とにかく、ただただ面白い。

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    2022年10月02日
  • 錆びた滑車

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    尾行対象の喧嘩に巻き込まれ、いつの間にやら別のおばちゃんと暮らすことに。晶だともう何も驚かない。今回は琉宇さんに驚く。シェアハウスじゃなくなるのは寂しいけど、古本屋の店長好きじゃないから別のところにいてほしいけど、きっと吉祥寺に落ち着くのだろうなぁ ミツエもヒロトも死んじゃって、なんだかやるせない話だった。こんなにも自分のことしか考えられなくて、頭おかしい人って、でもいるんだよなって思う。片桐もそうだけど、市子も。 晶にはいつかみんなのことをぎゃふんと言わせてほしい。 早く新作が読みたい。

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    2022年10月02日
  • 猫島ハウスの騒動

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    猫が好き。っていうだけじゃ、飼ってはいけない。本当によくわかる島。生き物ってこと忘れてる人が多いなぁって感じる。こういう、みんなが猫も仲間として過ごすことが当たり前の世界。 そんな少しだけ異世界の島で起こる事件。 何年も前の強盗事件も今回の転落事故、と思われたクスリの売買に絡んだ事故や殺人事件。展開が早くて、整理にばたつくところはあるのだけども、おもしろくて最後はすっきりする。刑事のおじさんが好き。犯人が自業自得なところもすきっとする。 でも、若いふたりは、結局なにが・・・

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    2022年10月01日
  • 依頼人は死んだ

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    葉村晶は、読みたいけど、読むととても消耗するので、少し覚悟が必要。 対象者の死、友人の婚約者の死、依頼人のせいで死んだ女。自殺を追うのは、姉の自殺が原因なのか…。謎のアザ男はなんなのか、友人を殺した夫まで自殺して、死がまとわりつく。クセしかないおばさんがたくさん出てくるのも、それに振り回される晶も相変わらず。何回読んでも不快感は消えないけど、何回も読みたくなってる。そして疲れてる。ラストシーンはぞわっとする。 人間の、汚いところがどろどろ出るから、カエデみたいな女が清潔に見えたりするな。おかしくなる。

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    2022年10月01日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    細かいところが気になっちゃってイライラするのだけど、お菓子は美味しそうだし、事件はごっつりしていてちょっと後味が悪くて。でも、御子柴くんが小林さんに話して、小林さんが「思いつく」ところは爽快。 ちゃんと理不尽上司から守ってくれる先輩なんて、最高。 でも、最後の時間だけ爽快さがなかったかなー。ラストにふたりが会えたのはよかったけど。ああいう事件は、完全解決はしないのかなー
    これはでも、また読む。

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    2022年10月01日
  • 暗い越流

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    それぞれがとても暗い、恐怖。 殺人犯に手紙を送る女性の謎を調べる。 死んだ編集長が脅迫していたのは誰か調査する。 かつて誘拐された少年が協会に立てこもる 死んだ祖父の別荘から母の遺骨を持ってくる依頼 金庫の鍵になるこけしを探す 葉村晶なのかと思ったら全部じゃなくて、主人公が犯人かも知れなくて、全部が解明されるけど謎が残るままもやっとして終わったりして。 やっぱりむかついて、面白くて、読む手が止まらない。 でも。これはイヤミスではない。

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    2022年10月01日
  • プラスマイナスゼロ

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    始まりは、どう考えてもユーモア青春小説。葉崎市の女高生凸凹トリオならぬプラス・マイナス・ゼロ3人組が、不運にも下校時に死体を発見してしまう。ところがしばらくして、発見者のテンコがその死体の「幽霊」につきまとわれてしまう。

    テンコは金持ちお嬢様にして容姿端麗成績優秀性格良好なのに、不運にも「不運」を引き寄せる体質がある。しかも、べらぼうに。もう1人のユーリは超貧乏暴力優先の不良体質。ミサキは家庭容姿成績体力全てにおいて平均点の謂わば「ゼロ」の位置。その3人が何故か山の上のこじんまりとした「特別な」高校で仲良くなって、テンコの持ってくる様々な不運ミステリーを解決してゆくという、連作短編集である。

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    2022年09月20日
  • 依頼人は死んだ

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    初めての作家さん。
    短編ですが、ギュッと詰まってて過不足なくどれも楽しめた。
    最後の最後、「!?」と声にならない声がでた。

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    2022年09月17日
  • 依頼人は死んだ

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    "白黒つけないと気が済まない"女探偵葉村晶が主人公の連作短編第2弾。
    前作『プレゼント』では小林警部補+御子柴くんとの交互登場だったが、今回は全編主役を務める。

    解説の重里徹也氏が全くもって頷ける葉村晶の魅力について人物評を挙げてくれている。
    ”白黒つけないと気が済まない”に始まり、クールさやタフさは作品中の言葉で明文化されているが、”うまく適度な距離を取りながら、機敏に身をこなす”なんて評は「あ~そうそう、そこがくすぐられるんだよ」と自分の感情分解能力ではどこが魅力的に映っているのか言葉にできなかったもどかしさをすかっと論じてくれている。

    さて物語の方は、前作の最後で

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    2022年09月12日
  • 不穏な眠り

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    1.水沫隠れの日々
    2. 新春のラビリンス
    3.逃げ出した時刻表
    4.不穏な眠り      の4短編集

    1はラスト2行が…。
    2は新春から厳しい仕事で...。
    3のような次から次へと...好きです。
    4は嫌な話だなと思いながら読んでたら最後に...。
    葉村がいつものごとく真面目に取り組み巻き込まれて酷い目ににあって…事件に対する感嘆に共感させられる。
    2のウイルス、4の土砂崩れは後に起きることの予測?
    4に出てくる新宿駅の蕎麦屋は今は閉っちゃった。

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    2022年08月15日
  • プレゼント

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    職を転々とする中で何故か事件を引き寄せる葉村晶と、娘の自転車が主な移動手段という一見ほがらかな風体の中に鋭さを隠し持つ小林警部補の連作短編集。

    『ぼくのミステリな日常』を読んで宮部みゆき氏に似てるかなと思ったけれど、続けて読むとやはり違うかなという印象。
    でも、くせのない真っ直ぐな文体は読み易くて、読むのが遅い自分でもさくさく読める。

    序盤はそれぞれ独立した主人公達の物語だが、最終章で待ってましたとばかりに交錯する。
    なんと言っても葉村パートが面白過ぎる。
    20年以上前の作品にして、女性主人公で面の皮が厚過ぎる言動、怪しい状況・ありきたりの展開に対する冷めた皮肉交じりの一刀両断っぷり。

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    2022年08月14日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    海辺の街にある〈ヴィラ・葉埼マグノリア〉という、全部で十軒からなる建売住宅の空き家になった三号棟で、死体が発見される。
    外からは鍵がかかっていて、被害者の顔は完全につぶされていた。

    登場人物がやたらに多くて、どの人物も個性が強く、みんながそれぞれの秘密を抱えていて裏がありそうで、誰もが犯人のように思えてくる。

    ヴィラの住人に加えて、警部補と巡査部長の名コンビの掛け合いと、粘り強い聞き込み捜査も面白く見事なものだった。
    そして、死体の身元もわからないまま、第二の殺人が起きて…。

    ユーモアたっぷりのミステリーで、怖がりの私でも楽しく読むことができました。
    見事な推理、住人たちの生活も落ち着い

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    2022年07月31日
  • 依頼人は死んだ

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    お初の作家さんです。
    短編集だったので期待していなかったのですが、1つ目の「濃紺の悪魔」のラストに驚かされてから、心を掴まれたように一気に読みました。全てのお話に感じられる人間の悪意にゾッとします。全体的にもやのかかったような不思議な空気感があり、他の作品も読んでみたくなりました。

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    2022年07月17日
  • 錆びた滑車

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    ネタバレ

    葉村晶シリーズの長編。
    探偵の仕事として高齢女性を尾行していた晶は、ターゲットのトラブル現場に遭遇して怪我を負ってしまう。
    それがきっかけで、青沼家と近づき、なぜか青沼のアパートに暮らすことになる。
    青沼ヒロトから「自分が交通事故にあったとき、父となぜあの場所にいたのか調べてほしい」と頼まれる。また、事故死したヒロトの父の遺品整理も頼まれる。
    遺品整理を翌日に控えた日の夜、アパートは火事により全焼、晶は助かるが、火元になった部屋にいたヒロトは死んでしまう・・・。
    壮絶すぎませんか?!
    ヒロトとの生前の約束を果たそうとする晶に、様々な人間が関わってきて、次々と問題がおき、事件はふくれあがっていく

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    2022年07月10日
  • 依頼人は死んだ

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    コナンくんばりに死を引き寄せる主人公だけど、まぁ話を面白くするためには良しとしよう。
    ウダウダ言いながらもえらく人付き合いが良いというか、妙に知り合いも多く、他人にもガンガン話していくとか、そういう謎の設定も良しとしよう。
    怪しげなライバルの設定もありがちだけど良しとしよう。
    というの主人公みたいなタイプは好きなんだもん。頑張ってるし、応援したくなるというか。登場人物もいちいち癖があって、飽きないのよね。個人的には金属バットふりまわす城都さんがなんか怖くてツボだった。
    ていうかみんな病んでるわね。

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    2022年07月02日
  • プレゼント

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    犯人、身勝手率高し。なんかこう、イラっとするやつばかりです。一線を越えておきながら、「だってあいつが○○したから…」ぢゃねぇわ!
    葉村晶シリーズ一作目です。さっそく不幸に見舞われてます。でも何作か読んだあとに見返すと、「あ、全然大した目に遭ってないわ」と思ってしまいます。

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    2022年06月23日
  • みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

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    とにかくおっちょこちょいでいつもなにか事故に巻き込まれたりと不安な女の子について、月々色んな表現者によってその子の状況が、分かるようになってる話。とにかく面白い!瞳子のラジオが1番好きだけど、病院にボランティアとして貸本やる高校生とおばさんの交換ノートでする喧嘩が面白かった!

    話もココロちゃんは最後全部計画的に自分に何かした人を傷つけてるかと思ったけどそういうことは書かれてないし最後までおっちょこちょいで怪我をしてて笑えた。

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    2022年06月13日
  • 殺人鬼がもう一人

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    東京郊外のだいぶ外れに位置する辛夷ヶ丘(こぶしがおか)。高度経済成長期には栄えたであろうこの街も、住民の高齢化によって嘗ての活気は失われた。そんなのどかな地域だから凶悪事件など起こるはずもなく警察は隙…かと思えばそうでもなく、生活安全課の捜査員、身長178cmの大女、砂井三琴は大忙し!

    窃盗、放火、強盗、詐欺…事件は一件落着に終わるものの事件の陰で事件にならない犯罪がくすぶっている。
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    若竹さんの真髄コージーミステリーにかなりダークな皮肉を込めて、それでいてドライな作品群。ぼんやり読んでるだけだと裏側の事件を思わず見落としてしまう。一話読み終わってから少しでも

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    2022年05月31日
  • さよならの手口

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    すごく面白かった。今までの葉村晶シリーズで1番の面白さ。
    本のタイトルが、最終的に「あ、ここに掛かってるのね。そこをタイトルにしたのね」とクスッと笑えるのも良い。手口と書いてあるから、犯罪に関わることかと思いきや、そこかーい!って。笑

    メインの話もすごく面白い。

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    2022年05月31日
  • 悪いうさぎ

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    今までの葉村晶シリーズは短編をいくつか詰め込んでいて、その中の1タイトルを本のタイトルとして持ってきてる感じ。
    悪いうさぎはなんと、短編をいくつかではなく、葉村晶シリーズでは初の長編。1冊が1物語になっている。

    父親が居なくなった娘を葉村晶に依頼して探し出すという内容だが、それ以外にも色んな事件が起き、それが最終的に繋がり解決していくのが面白いしすごい。
    この話は関係ないだろう。と思っていた脇役の話も最終的にはメインの事件に関わることもある。(関わらないことも逆にある)
    事件の真相も、えーーーーー!!!!となる展開。これは短編・長編関わらず読めない展開。長編だと辻褄が合わなくなるかと思いきや

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    2022年05月31日