若竹七海のレビュー一覧

  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好きな作者だったので。

    元警官で犯罪をテーマにした実話の本を書いた主人公。
    その「現在」と、
    警察を辞めるきっかけとなった最後の事件という「過去」を
    行ったり来たりするお話。

    新婚で妊娠中の妻を強盗犯にひき逃げされ殺された、
    ということがわかってからは、
    主人公がその過去の事件の犯人なのではないかと、
    ハラハラしながら読んでいた。

    そういう意味では、
    作品の順番は違った方が良かったのでは。
    一つ一つの話は面白かったが。

    ミステリ作家の角田港大先生とか、
    葉﨑の名家前田家とか、
    最後には葉﨑市を訪れたりと、
    いわゆる「葉﨑市シリーズ」がちらちら出てきて
    楽しかった。

    0
    2022年11月06日
  • 不穏な眠り

    Posted by ブクログ

    短編集。どれも読み応えあり。
    聞き込み調査で得た噂話に左右されることなく、噂話をどう解釈するかで紐解いていくところがいい。そういうふうな考え方もできるなと不自然さを感じることなく腑に落ちる。
    終わり方もゴリゴリの一件落着って感じはなく、ちょっとした後味の悪さがこの本の魅力となっているのではないだろうか。

    0
    2022年11月04日
  • 名探偵は密航中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好きな作者だったので。

    再び船内ミステリー。
    前回の氷川丸に対して、今回は箱根丸、
    でも乗り込むのは似たような極楽とんぼ…、
    と見せかけて異なるお話。

    殺人犯や嫁入り予定の令嬢、猫と様々な乗客の話が続くが、
    面白かったのは、
    みんなで怪談をすると見せかけて、
    乗客のひとりを精神的に追い詰め、
    毒をもったかのようにふるまう復讐の話。
    財産を手に入れるため、
    子供を殺しそれを父親からの感染だと思わせた男は、
    毒ではなく、心臓発作で亡くなってしまう。
    ちょっと、オリエンタル急行殺人事件を思わせるお話だった。

    0
    2022年10月27日
  • 古書店アゼリアの死体

    Posted by ブクログ

    「葉埼市シリーズ」第二弾。
    各章に有名な映画をもじったタイトルがつけられていて、目次を見ただけで面白そうです。
    勤め先が倒産、泊まったホテルが火事、怪しげな新興宗教に勧誘され、二階から飛び降りて左足首を捻挫したという不運続きの相澤真琴が、葉埼市の海岸で人間の死体を発見してしまう。
    さらには〈古書アゼリア〉の店番をすることになり…。
    ユーモア・ミステリーなので、物語は軽快に進んでいくのですが、終盤に近づくにつれ、葉埼市始まって以来の名家、前田家にまつわる凄まじい過去が明らかになっていきます。

    シリーズものだけあって、前作で登場した「鬼頭堂」や、「黄金のスープ亭」や、その他の人物が、長い説明もな

    0
    2022年10月26日
  • 悪いうさぎ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ダークな話とは聞いていたが。。
    のっけから負の塊みたいなのとの衝突と負傷。
    次いで相次ぐ毒親達。
    葉村晶の切れ味なくして、この胸クソ悪さは乗り切れなかったところ。

    本筋の女子高校生のきな臭い失踪事件もさることながら、相場みのりの陥った泥沼、事件関係者の抜き差しならない状況、とにかく人間の黒い部分ばかりがまき散らされている今作。
    これまでの作品に出てきた面々が三々五々出てくる展開には、”やっぱりシリーズ物は順番に”だなと思いを強くした傍ら、あの悪魔との対決なのかと思っていただけにそこは肩透かし。
    モジュラー型の様相も呈し、次作以降への伏線も感じつつ事件は終結。

    いわゆる”イヤミス”ってやつな

    0
    2022年10月22日
  • 殺人鬼がもう一人

    Posted by ブクログ

    砂井三琴という辛夷ヶ丘署の女性刑事(じゃなかった、生活安全課の警察官でした。)が登場する短編集。
    シリーズものなのかな。
    背が高くて、傍若無人で、めんどくさがりやな、悪い警察官。

    若竹さんの短編は面白いなぁ。
    特に面白かったのは、次のふたつ。

    「黒い袖」(妹の結婚式の世話人を任された姉が、新婦立てこもりや新郎立てこもりなど、コミカルなトラブルを解決するけど、その裏で本物の事件が起きていた)
    ラストの姉の正体?にも、びっくり&納得。

    「きれいごとじゃない」(親子で清掃業を営む主人公が、砂井に潜入捜査協力を依頼された。近所で起きた老女殺人事件と、砂井が追っている強盗事件の二つの事件が

    0
    2022年10月14日
  • 八月の降霊会

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好きな作者だったので。

    資産家の戯れなのか。
    山の別荘で開かれる降霊会に招かれ、
    いや金と力にものを言わせ集められたのは、
    誘拐犯を父に持つメイドに至るまで過去に秘密を持つ者ばかり。

    はたして霊媒師は「本物」なのか、
    誘拐され戻っていない男の子はどうなったのか、
    資産家のも目的は何なのか。
    そして、殺人。

    最初のあたりは、
    名前がでてこないシェフが怪しいと思ったら、
    やはり他の人物と関係があったか、とか
    これが伏線なのか? これも手掛かりなのか?と
    きりきり舞いしながら読んでいた。
    途中から心霊要素が強くなってからは、
    さらにちょっとついていけなくなる。

    探偵役の主人公だと思っていたの

    0
    2022年10月13日
  • 不穏な眠り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても嫌な気持ちになるのに、どうしても何回も読んでしまう。晶のどうしようもない好奇心でガンガン首突っ込んで、1冊で何回死にかけるのかしらって。 フェアの目玉が盗難、居座り女のこと、彼氏の捜索といとこのこと。 短編なのにぐったり。すぐ読めるのにハリーポッター読んだくらいのどっしり感。 晶はずっと不幸だと思っていたけど、思えばずっと好きなことしているので、幸せなのかも。あんまりいじめないでって思うけど、ずっと読みたいシリーズ。

    0
    2022年10月09日
  • プレゼント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    葉村晶と小林警部補の共演。トラブルまみれの晶とすべてに飄々と対する小林警部補は、どっちももやっとするのに面白くてやめられない。 晶、若かったなー。職を転々とし、事件に遭遇して、うっかり解決してまた居場所を変える。羨ましい。責任転嫁も、おかしな姉も、どうしてそんなに、って思うほどに不運、のようで本人は達観しているのか諦めているのか、やっぱり飄々と生きてる。小林警部補はコロンボのように、いつの間にか真相の目の前にいる。ちゃんと進んでるのだろうけど。ふたりがタッグを組んで解決する超長編が読んでみたい。

    0
    2022年10月09日
  • 依頼人は死んだ

    Posted by ブクログ

    女性が主人公の作品で、ここまでハードボイルドのものはあまり読んだ記憶がない。
    人生に投げやりな感じがあるものの、真実を知る欲求を強く持つ葉村晶。よくも知人がこれだけ沢山の事件に巻き込まれるのものだと思うものの、いずれも結末はかなり苦くて、読むほどに同情してしまう。
    頑張れ、葉村さん!

    0
    2022年10月07日
  • さよならの手口

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    葉村晶、13年ぶりの長編。 信じられない。ずっと読んでいる気持ちだったのに。短編とかだったのか… 杉田比呂美さんのイラストが大好きで、若竹作品が大好きで、葉村晶が大好きだけど、盛りだくさんすぎて、窒息しそうだった。 何回スマホが壊れて、何回死にかけるんだ。なのに生きてるし、自分から面倒に飛び込んでいく晶はタフ過ぎる。女優の娘を探すだけだったはずなのに。変な女にくっつかれたり、消えた探偵を気にかける羽目になったり、警察に目をつけられたり。絶対300万もらってても足りない。とにかく、ただただ面白い。

    0
    2022年10月02日
  • 錆びた滑車

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    尾行対象の喧嘩に巻き込まれ、いつの間にやら別のおばちゃんと暮らすことに。晶だともう何も驚かない。今回は琉宇さんに驚く。シェアハウスじゃなくなるのは寂しいけど、古本屋の店長好きじゃないから別のところにいてほしいけど、きっと吉祥寺に落ち着くのだろうなぁ ミツエもヒロトも死んじゃって、なんだかやるせない話だった。こんなにも自分のことしか考えられなくて、頭おかしい人って、でもいるんだよなって思う。片桐もそうだけど、市子も。 晶にはいつかみんなのことをぎゃふんと言わせてほしい。 早く新作が読みたい。

    0
    2022年10月02日
  • 猫島ハウスの騒動

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    猫が好き。っていうだけじゃ、飼ってはいけない。本当によくわかる島。生き物ってこと忘れてる人が多いなぁって感じる。こういう、みんなが猫も仲間として過ごすことが当たり前の世界。 そんな少しだけ異世界の島で起こる事件。 何年も前の強盗事件も今回の転落事故、と思われたクスリの売買に絡んだ事故や殺人事件。展開が早くて、整理にばたつくところはあるのだけども、おもしろくて最後はすっきりする。刑事のおじさんが好き。犯人が自業自得なところもすきっとする。 でも、若いふたりは、結局なにが・・・

    0
    2022年10月01日
  • 依頼人は死んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    葉村晶は、読みたいけど、読むととても消耗するので、少し覚悟が必要。 対象者の死、友人の婚約者の死、依頼人のせいで死んだ女。自殺を追うのは、姉の自殺が原因なのか…。謎のアザ男はなんなのか、友人を殺した夫まで自殺して、死がまとわりつく。クセしかないおばさんがたくさん出てくるのも、それに振り回される晶も相変わらず。何回読んでも不快感は消えないけど、何回も読みたくなってる。そして疲れてる。ラストシーンはぞわっとする。 人間の、汚いところがどろどろ出るから、カエデみたいな女が清潔に見えたりするな。おかしくなる。

    0
    2022年10月01日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    細かいところが気になっちゃってイライラするのだけど、お菓子は美味しそうだし、事件はごっつりしていてちょっと後味が悪くて。でも、御子柴くんが小林さんに話して、小林さんが「思いつく」ところは爽快。 ちゃんと理不尽上司から守ってくれる先輩なんて、最高。 でも、最後の時間だけ爽快さがなかったかなー。ラストにふたりが会えたのはよかったけど。ああいう事件は、完全解決はしないのかなー
    これはでも、また読む。

    0
    2022年10月01日
  • 暗い越流

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    それぞれがとても暗い、恐怖。 殺人犯に手紙を送る女性の謎を調べる。 死んだ編集長が脅迫していたのは誰か調査する。 かつて誘拐された少年が協会に立てこもる 死んだ祖父の別荘から母の遺骨を持ってくる依頼 金庫の鍵になるこけしを探す 葉村晶なのかと思ったら全部じゃなくて、主人公が犯人かも知れなくて、全部が解明されるけど謎が残るままもやっとして終わったりして。 やっぱりむかついて、面白くて、読む手が止まらない。 でも。これはイヤミスではない。

    0
    2022年10月01日
  • プラスマイナスゼロ

    Posted by ブクログ

    始まりは、どう考えてもユーモア青春小説。葉崎市の女高生凸凹トリオならぬプラス・マイナス・ゼロ3人組が、不運にも下校時に死体を発見してしまう。ところがしばらくして、発見者のテンコがその死体の「幽霊」につきまとわれてしまう。

    テンコは金持ちお嬢様にして容姿端麗成績優秀性格良好なのに、不運にも「不運」を引き寄せる体質がある。しかも、べらぼうに。もう1人のユーリは超貧乏暴力優先の不良体質。ミサキは家庭容姿成績体力全てにおいて平均点の謂わば「ゼロ」の位置。その3人が何故か山の上のこじんまりとした「特別な」高校で仲良くなって、テンコの持ってくる様々な不運ミステリーを解決してゆくという、連作短編集である。

    0
    2022年09月20日
  • 依頼人は死んだ

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん。
    短編ですが、ギュッと詰まってて過不足なくどれも楽しめた。
    最後の最後、「!?」と声にならない声がでた。

    0
    2022年09月17日
  • 依頼人は死んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    "白黒つけないと気が済まない"女探偵葉村晶が主人公の連作短編第2弾。
    前作『プレゼント』では小林警部補+御子柴くんとの交互登場だったが、今回は全編主役を務める。

    解説の重里徹也氏が全くもって頷ける葉村晶の魅力について人物評を挙げてくれている。
    ”白黒つけないと気が済まない”に始まり、クールさやタフさは作品中の言葉で明文化されているが、”うまく適度な距離を取りながら、機敏に身をこなす”なんて評は「あ~そうそう、そこがくすぐられるんだよ」と自分の感情分解能力ではどこが魅力的に映っているのか言葉にできなかったもどかしさをすかっと論じてくれている。

    さて物語の方は、前作の最後で

    0
    2022年09月12日
  • 不穏な眠り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1.水沫隠れの日々
    2. 新春のラビリンス
    3.逃げ出した時刻表
    4.不穏な眠り      の4短編集

    1はラスト2行が…。
    2は新春から厳しい仕事で...。
    3のような次から次へと...好きです。
    4は嫌な話だなと思いながら読んでたら最後に...。
    葉村がいつものごとく真面目に取り組み巻き込まれて酷い目ににあって…事件に対する感嘆に共感させられる。
    2のウイルス、4の土砂崩れは後に起きることの予測?
    4に出てくる新宿駅の蕎麦屋は今は閉っちゃった。

    0
    2022年08月15日