若竹七海のレビュー一覧

  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    【収録作品】
    傲慢 「罪の名は傲慢(プライド)」中山七里
    怠惰 「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ
    憤怒 「移住クライシス」川瀬七緒
    嫉妬 「オセロシンドローム」七尾与史
    強欲 「十五分」三上幸四郎 
    色欲 「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん
    暴食 「最初で最高のひとくち」若竹七海

    人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリー作家が描いたもの。

    「罪の名は傲慢」  渡瀬警部・古手川刑事も登場。
    「移住クライシス」ミステリ部分に目新しさはないが、老婆の存在がいい。
    「最初で最高のひとくち」葉村晶も登場するが、脇役ポジション。なんなら彩り。冒頭

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    2025年11月10日
  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    七つの大罪にちなんだ短編ミステリアンソロジー。子どもがめっちゃ読みたそうにしてきたけど、安心して中学生に読ませられる内容ではありませんでしたー

    けっこう後味悪いのとか、猟奇ものもあったけど、いくつか面白いのもあったかな。
    不登校の子の話はほのぼの、カモシダせぶんさんのも面白かった。出てくるフレーズが下品で、中学生には読ませたくないけど。

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    2025年11月08日
  • 七つの大罪

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    七つの大罪
    7人の作家

    どこか後を引くイヤミス感がある話もあれば、
    ひねりを利かせながら、更に味変してメインを
    挿げ替えたようなコミカルの話もあり。

    罪深さの多様性。

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    2025年10月10日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で死体が発見された。ヴィラの住人たちは癖のある人物たちで、事件を担当する刑事たちは聞き込みにてんてこ舞い。更に犯人が分かったと話していた住人が殺害される。

    ヴィラの住人たちが濃い。まともそうな人たちも、徐々におかしくなって行く…。若竹七海さんはこういう感じが上手いな〜。ただ登場人物が多く慣れるまでちょっと大変。

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    2025年10月05日
  • みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

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    葉崎FMで放送される「みんなの不幸」はリスナーの不幸自慢。そこに届いた投書。厄病神がついていると噂される17歳の友達ココロちゃんと、彼女を見守る女子高生ぺんぺん草ちゃん。ココロちゃんの不幸は周囲も巻き込みながら、宗教団体や犯罪も…。

    ココロちゃんの不幸が…。色んな事件と繋がったり、犯人やら死体をみつけたり。個性的な登場人物たちも良い。

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    2025年10月01日
  • まぐさ桶の犬

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    ネタバレ

    葉村晶は50代に突入して身体の不調も増えている。あちこち悪いながらもその都度対処しながら日々を過ごす描写のリアルさが好き。でもいくらタフとはいえ、このままハードな仕事をやっていけるのか。葉村には、いずれ静かに暮らす老後というのは訪れないのだろうかと余計な心配をしてしまう。
    ややこしい一族経営や投資詐欺が絡み、事件は思わぬ複雑さを見せたけれど、話がひとつに繋がっていきスッと腑に落ちるタイミングがあった。外から見ただけでは分からない複雑な人間関係や、それぞれの抱える事情を知るにつれ、同情的な感情が芽生えた。
    それにしても葉村はお人好しすぎる。そこがいいところでもあるんだけれど……。

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    2025年09月30日
  • 殺人鬼がもう一人

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    ネタバレ

    「ゴブリンシャークの目」
    「丘の上の死神」「黒い袖」「きれいごとじゃない」
    「葬儀の裏で」「殺人鬼がもう一人」

    都心まで1時間半の寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘。辛夷ヶ丘警察署は各地域から問題児が集められた問題だらけの警察署。登場人物がほぼ全員悪人…。まともの人間が出ない話は苦手だけど、この小説は小悪党的な悪人なので、あんまり気にならずに読めた。後半は砂井三琴がカメオ出演的な出方でそれも面白い。

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    2025年09月22日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    「哀愁のくるみ餅事件」「根こそぎにく酒饅頭事件」
    「不審なプリン事件」「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」
    「謀略のあめせんべい事件」

    長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。
    甘党の上司や同僚から何かしらスイーツやらお土産を要求される日々…。そんな中起きる事件はビターなものばかり。


    ついていないと言うより上司や同僚に恵まれない御子柴くん…。お菓子やらお土産やら要求されたり、食べられたり…。ちょっと可愛そう。小林警部補が救い。事件はちょっと切ない若竹七海さんらしい話だな〜。

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    2025年09月22日
  • まぐさ桶の犬

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    6年ぶりの新作、若竹七海の女探偵・葉村晶シリーズ。
    待ってました!
    あいかわらず満身創痍になりながら活躍中。
    といってもコロナ以降ひさしぶりの探偵業だったようす。
    コロナ明けわりとすぐの頃を舞台にしているので、マスク着用とかすでに懐かしい感じも。
    登場人物が多くてややこしくて、性格の悪い男性たちにイライラするけど、
    面白くて、ゆっくり読もうと思ってたのにあっという間に読んでしまいました。
    出来たら日本を舞台にしたこういう面白い女探偵シリーズってほかになにかあるかな?

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    2025年09月22日
  • ポリス猫DCの事件簿

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    30人ほどの人間と100匹以上がのんきに暮らす“猫島”。島の臨時派出所の巡査・七瀬と相棒のどら猫DC。個性的な住人や観光客の引き起こす騒動。

    若竹七海さんっぽい作品な気がする。色々理不尽な理由で掻き回されて大変な七瀬巡査。抜けてるようで実はちゃんとしてる感じは好きだな。

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    2025年09月19日
  • さよならの手口

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    葉村晶シリーズ3作目。
    冒頭から、葉村は不運すぎる探偵の名にふさわしい不運さをいかんなく発揮する。
    遺品整理に訪れた家の床が抜け、地面に埋まっていた白骨死体の頭部に頭突きした上に助骨にヒビが入るのだ…そして、入院した病院で同室の女性から20年前に失踪した娘を探してほしいと頼まれる。

    これでもかと様々な災難が降り掛かり満身創痍になる葉村には同情の念を禁じ得ない。
    そして、依頼人やその関係者、警察、ひょんなことから知り合いになった女性…すべてのひとがアクが強く一筋縄ではいかない厄介さ…!!
    飄々としたユーモアある筆致で描かれているので、うわーと思いながらも終始楽しく読める。
    葉村は自分の慢心や油

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    2025年09月18日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    御子柴くんシリーズ第2弾の連作短編集。
    長野県警から警視庁に出向しているところから始まるが、ひょんなことから長野に戻る羽目に。一方、警視庁時代の相棒だった竹花刑事は御子柴くんの後任と揉めてしまい…
    前作では若手っぽかった御子柴くんも30代後半になっている。長野と東京の事件が思わぬところでつながりを見せるのが面白いが、展開が早く情報量が多いので読み返すことも何度かあった。コメディ風だがビターな読後感なのはこの著者ならでは。

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    2025年09月12日
  • 七つの大罪

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    キリスト教における七つの罪とされる「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」をテーマにしたアンソロジー
    「罪の名は傲慢」中山七里/傲慢 
    「手の中の果実」岡崎琢磨/怠惰
    「移住クライシス」川瀬七緒/憤怒 
    「オセロシンドローム」七尾与史/嫉妬 
    「十五分」三上幸四郎/強欲 
    「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん/色欲
    「最初で最高のひとくち」若竹七海/暴食  
    どれも面白かったのですが、川瀬さんのと若竹さんのがお気に入りです。

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    2025年09月12日
  • まぐさ桶の犬

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    〈葉村晶シリーズ〉の9冊目。
    私がこのシリーズを読み始めた時に既に40歳を超えていた主人公は、いまや老眼鏡もあわなくなってきた50代に突入。
    コロナ禍が始まり、生き延びること丸3年。変わらず「ミステリ専門書店のアルバイト店員」にして「客の来ない探偵社で調査活動休止を余儀なくされている調査員」という立場のまま。

    プロローグみたいな話でいきなり殺されかけて、のっけから“世界で最も不幸な探偵”の面目躍如。
    とある学園の元理事長から“秘密厳守”の人探しの依頼を受けるが、その学園の創業者の一族がなかなかに面倒で、改めて冒頭の場面に行きつく399頁までの間に、いつもの通りに、関係あるのかないのか色んな人

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    2025年09月10日
  • まぐさ桶の犬

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    葉村晶シリーズ。
    年と共に体の不調が増えていく晶に共感しかない。
    それなのに周囲の人がみんな自分勝手すぎてあまりに酷いので正直読むのが辛かった。(他の人のレビューにもあったけどほんとそう)それがこのシリーズの持ち味なのかもしれませんが。内容も誰も救われない感じでしたが晶が早く健康を取り戻してほしい。

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    2025年09月08日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    6人の作家によるオムニバス
    ねこちゃんが大なり小なり出てくればOKのようで、必ずしもほっこりしたお話ばかりではない。

    見知った作家さんたちばかりなので読んでみました。短編だからかいつもの作風と少し違ったりしておもしろかった。
    猫、というはっきりしたキーワードの中で違いを出すのも難しいとは思うけれど、やはりもっと読みたい!と思わせるほどの作品はなかったかな。

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    2025年09月02日
  • 不穏な眠り

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    女探偵の不器用さが良くも悪くも親近感。
    ミステリー専門の古本屋店員という設定もあり、本の知識や背景がさりげなく織り込まれていて学びも多い。

    ただ、個人的には探偵はもう少し格好良くあっても良いと思う。
    独特の味わいを残す一冊だった。

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    2025年08月21日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    ネタバレ

    読み終わってみれば、登場人物が非常に多かった。それぞれに個性はあるのに、なかなか名前を覚えられなくて難儀した。住人たちは一癖も二癖もあり、誰のことも信用できない。
    でも双子が意外な魅力だった。喋りだしたら賢い生意気娘たちだったのでとても可愛かった。最後、犬に駒持と名前をつけるところなんか最高だった。この2人には誰も敵わない。
    全員が怪しくて誰が犯人なのか最後までわからなかった。犯人を追い詰めていく明確な探偵役というより、各々が推理している。
    犯人に同情の余地があると思わせて、最後の最後にそっと真実の爆弾を置いていくのがにくい演出!

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    2025年08月21日
  • 七つの大罪

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    人を罪に陥れる【七つの大罪】(傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲)をそれぞれ七に関係する7人の作者(中山七里、岡崎琢磨(7月7日生)、川瀬七緒、七尾与史、三上幸四郎(三+四で七)、カモシダせぶん、若竹ななみ)が書く短編集。 どの話も個性的で、作者が作品に登場したり、自分のシリーズの人物が登場したりという面白さもある。怠惰の話は出来すぎと思いながらもホッとした。嫉妬と憤怒は罪が罪だけに心がずーんと重くなる…特に憤怒はちょっとホラー寄り。最後の暴食はちょっと気持ち悪い。

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    2025年08月19日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    キャラが立つ住人達。そして事件は1人の犯人によってされていると思ったら意外や意外。人に探られたくない事1つや2つ誰だってあるよなぁ。双子がいいキャラして助けになりました。

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    2025年08月16日