若竹七海のレビュー一覧
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仕事が出来てタフで粘り強いけど、なにかと人から厄介事を押し付けられる苦労性の女探偵、葉村晶が主人公の大好きなシリーズ。
今回は短編集です。
読む順番はかなり前後しているんですが、相変わらずの葉村晶の活躍(というか不幸っぷり?)が楽しめました。
交通事故に居合わせたことがきっかけで窃盗事件の犯人を探す『青い影』、書店のご近所さんが次々に仕事を依頼してくる『静かな炎天』、35年前に失踪した作家の関係者を探す『熱海ブライトン・ロック』、長谷川探偵調査所時代の同僚が立てこもり事件に巻き込まれる『副島さんは言っている』、戸籍が他人に使われていた事件を調べる『血の凶作』、本を取りに行くだけの簡単なお使い -
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ネタバレ【収録作品】
傲慢 「罪の名は傲慢(プライド)」中山七里
怠惰 「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ
憤怒 「移住クライシス」川瀬七緒
嫉妬 「オセロシンドローム」七尾与史
強欲 「十五分」三上幸四郎
色欲 「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん
暴食 「最初で最高のひとくち」若竹七海
人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリー作家が描いたもの。
「罪の名は傲慢」 渡瀬警部・古手川刑事も登場。
「移住クライシス」ミステリ部分に目新しさはないが、老婆の存在がいい。
「最初で最高のひとくち」葉村晶も登場するが、脇役ポジション。なんなら彩り。冒頭 -
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ネタバレ葉村晶は50代に突入して身体の不調も増えている。あちこち悪いながらもその都度対処しながら日々を過ごす描写のリアルさが好き。でもいくらタフとはいえ、このままハードな仕事をやっていけるのか。葉村には、いずれ静かに暮らす老後というのは訪れないのだろうかと余計な心配をしてしまう。
ややこしい一族経営や投資詐欺が絡み、事件は思わぬ複雑さを見せたけれど、話がひとつに繋がっていきスッと腑に落ちるタイミングがあった。外から見ただけでは分からない複雑な人間関係や、それぞれの抱える事情を知るにつれ、同情的な感情が芽生えた。
それにしても葉村はお人好しすぎる。そこがいいところでもあるんだけれど……。 -
Posted by ブクログ
葉村晶シリーズ3作目。
冒頭から、葉村は不運すぎる探偵の名にふさわしい不運さをいかんなく発揮する。
遺品整理に訪れた家の床が抜け、地面に埋まっていた白骨死体の頭部に頭突きした上に助骨にヒビが入るのだ…そして、入院した病院で同室の女性から20年前に失踪した娘を探してほしいと頼まれる。
これでもかと様々な災難が降り掛かり満身創痍になる葉村には同情の念を禁じ得ない。
そして、依頼人やその関係者、警察、ひょんなことから知り合いになった女性…すべてのひとがアクが強く一筋縄ではいかない厄介さ…!!
飄々としたユーモアある筆致で描かれているので、うわーと思いながらも終始楽しく読める。
葉村は自分の慢心や油