感情タグBEST3
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若竹作品特有のなんとも損している気がする主人公に、襲いかかるたっくさんのトラブル。
猫がたくさんの島、もちろん架空だけど、楽しそうだなあ。住むには本当の好きが必要だけど。動物を大切にしない人への報復も描かれているところも好き。
事件はでも、いつもごっつり。昔の謎が出たり殺人者が上陸したり。
おまわりさんが猫島のこと好きで、人が良いから起こることもあるけど、それで事件が解決もする。うまいんよなあ…
最後のDCとおまわりさんとの出会いの章、すごく好きだった。
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猫島臨時派出署にたった一人で勤務している七瀬晃巡査と、丸顔で目つきの悪い太ったドラ猫(ポリス猫DC)が絶妙のコンビで事件を解決していく。
〈猫島ハウス〉の響子ちゃんや、猫島神社の宮司さんなど、「猫島ハウスの騒動」に出てきたひとたちに再会できて、リピーターのような気分で楽しめました。
「プラスマイナスゼロ」の三人娘が駆け抜けて行ったのも見逃しませんでしたよ。
〈キャットアイランドリゾート〉の裏手の竹藪で不発弾が発見された事件で、不発弾処理の際に、島民よりも猫の避難に力を入れてるとこなんか、猫島らしくて面白かったです。何と言ってもこの島の主役は人間ではなく猫ですから。
一話完結編のようだけれど、最初と最後に、ポリス猫DCがこの島に来たいきさつと、七瀬巡査との出会いが書かれていて、なんかしみじみとしてしまった。
ポリス猫の活躍、みごとでした。さすが探偵猫ですね。
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葉﨑市シリーズ六作目。
ああ、猫島に住みたい。
加熱だけど温泉が出て、
平日はもりとかけだけだけど蕎麦屋が出来て、
葉﨑市の猫島はさらにパワーアップしていた。
でもかなり個性的でないと住民にはなれないようなので、
猫島海岸がいいところかな。
美味しい定食屋が住宅街にできたらしいし。
ランチや週末の忙しい時にアルバイトで通うのはどうだろう。
でもそれだと、いかにのんびりした葉﨑市でも暮らしていけないか。
まあ、でも賄いをだしてもらえれば、とりあえずは生きて行けるかな。
百匹の猫たちだって、暮らしてるんだから。
今回は猫島臨時派出所のポリス猫が主人公。
七瀬巡査を手伝わせながら、大小の事件を解決していく。
一番面白かったのは、最大の山場は、不発弾処理の現地説明会で、
市長が猫を軽んじたことで怒号飛び交ったところ。
それと、
「プラスマイナスゼロ」の三人組が、
幸せのハート猫を追っかけていたのを、読み逃さなくて良かった。
Posted by ブクログ
「葉崎市シリーズ」の7冊目。また元に戻って光文社。
「猫島ハウスの騒動」でとても頑張った巡査の七瀬くんとポリス猫DCのお話。
猫島で起きる様々なトラブルを描いて短い話を一話完結させながら、全体として大きな事件につながるというお話。みたいに最初のほうでは思えたのだけど、時折まかれた伏線は一応最後の話につながりはしても、そこまで効果的でなかったような感じ。
お話も色んな趣向があって作者としては楽しんで書いているのだろうけどがちょっと間延びしたものもちらほら。
ポリス猫DCが意外にしっかりした探偵猫(Detecitive Catだったとは)で、それに引きずられるように前作では小間使いだった七瀬くんも結構洞察力に優れたところを発揮するのが見どころ。
「猫島ハウスの騒動」でお馴染みの人たちがに加えて、駒持警部補や角田港大先生は勿論ユーリ(プラスマイナスゼロ)や前田紅子さん(古書店アゼリアの死体)まで登場する賑々しさを楽しむ本。
これでようやく「葉崎市シリーズ」で文庫になっているものは読破した。去年出た「パラダイス・ガーデンの喪失」が文庫になるのを待つとする。