若竹七海のレビュー一覧

  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    【収録作品】御子柴くんの災難/杏の里に来た男/火の国から来た男/御子柴くんと春の訪れ/被害者を捜しにきた男/遠距離バディ

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    2018年02月07日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    シリーズ2作目にして御子柴くんなんてことに!!
    安楽椅子探偵的だった小林さんはさっさと引退しちゃうし。
    1作目とがらりと変わってましたが、
    事件をとことん追う御子柴・竹花は健在!
    読んでてスッキリします。
    続きもあるといいな。

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    2018年02月06日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    初・若竹七海です。
    ミステリー連作短編集。
    思わず甘味が食べたくなってしまうくらい溢れ出ました。
    探偵役がまさか安楽椅子探偵的なものだとは!
    走り回る御子柴と電話一本小林さんコンビとても良かった。

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    2018年02月02日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    長野県警から警視庁に出向している御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるけど、日々起きる事件はビターなものばかりで…

    また若竹ブームが来た(笑)短編集なので読みやすい。御子柴君を長野と呼ぶスイーツ好きの玉森が、葉村シリーズの富山店長みたいだった(^^;)でも、店長よりはまだいい人だけど。出てきたスイーツが気になってしまった。あと『静かな炎天』に出てきた角田港大先生の名前が出てきてビックリ。

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    2018年01月28日
  • プレゼント

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは。間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる。

    どうやら葉村晶シリーズがあるらしいが未読のためか今ひとつ理解しずらかった。ミステリーも最後のどんでん返しがあっと言わせる場面なんだろうが、人物の癖等が分からないため理解出来ずふ~んで終わってしまった。

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    2018年11月14日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    湘南の景観がいいけど住むには不便な建売住宅の空き家に死体が転がっていた。またもやクセの強い住人が多数登場する。捜査が進むうちに住人達の触れられたくない過去が次々暴かれ、二組の夫婦が破綻する。どちらも一見奥さんのほうに問題がありそうだけど旦那のほうも身勝手で結果に納得させられる。
    一方最後に二組のカップルが誕生する。この辺のバランスはいい。

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    2018年01月03日
  • 古書店アゼリアの死体

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    ネタバレ

    〇 評価 
     サプライズ ★★★☆☆
     熱中度   ★★★☆☆
     インパクト ★★★☆☆
     キャラクター★★★☆☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆

     複雑な人間関係と,数々の伏線がちりばめられた「若竹七海」らしい作品。殺人は2つ。海で見つかった謎の遺体と,前田真知子の殺人
     この二つは連続殺人ではなく,別々の犯人がいる。「オホーツクに消ゆ」風にいうと,連鎖殺人である。これは葉崎シリーズの第1作,「ヴィラ・マグノリアの殺人」と同じ構成。というか,謎の死体が見つかり,その身元調査と犯人調査をしている中で,別の死体が見つかる…という構成そのものが同じである。
     解説では,ヴィラ・マグノリアの殺人より,古書アゼリアの死体の方が完成度が高いとある。しかし,それほど差があると思えない。
     400ぺ―ジにわたる,それなりに長い小説だが,死体は2つ(プラス10年以上前の殺人が1つ)しか出てこない。登場人物も多いが,視点がころころ変わる。また,それぞれの視点から,伏線がちりばめられている。よって,非常に要約がしにくい作品になっている。
     トリックらしいトリックはない。マイケルカトウ=前田秀春は,前田しのぶに容疑を向けようと思って偽装をして自殺をしようとするが,たまたま出会ったかつての恋人,篠山麻衣達に自殺をほう助され,偽装工作が排除される。これにより,捜査が難航する。この,偶然あった他者の行為により,身元不明の死体についての謎が深まるという構成も,ヴィラ・マグノリアの殺人と同じである。
     根底にあるのが,10年以上前の秀春の母,初穂という女性を工藤が殺害したという事実。こういった込み入った背景事情と,それを示す伏線の数々が,この作品の魅力。このプロット…というか小説の構成は,綾辻行人っぽい。いろいろな描写,一見関係なさそうな描写の中に,膨大な伏線がちりばめられている。
     しのぶが男性とデートをしていたという千秋のセリフが,しのぶと秀春が会っていたことの伏線になっている。また,「犯行現場には,乳母車を押した女性を見たという目撃情報がある」といった警察のセリフが秀春と麻依親子が会っていたことの伏線となっている。こんなのがいっぱいつまっている。
     秀春が紅子の子どもだったこと,麻依が秀治の自殺に関わっていたこと,そもそも死体が本当に秀春の死体だったこと,子供時代のしのぶが秀治を殺そうとしていたことなど,最後の最後でいろいろな真相が暴かれ,後で読み返すとこのあたりの伏線もちりばめられている。そういった意味では,本格ミステリ好き=ミステリマニア向けの作品といえる。
     コージーミステリとしてのユーモアもあり,本格ミステリ好きのための伏線の数々もあって,マニアからは評判がよさそうな作品
     しかし,個人的な感想としては普通。伏線をちりばめるための余計な描写が多すぎる印象がある。そのため,物語の本筋がつかみづらく,それほど驚けなかった。書き方によっては,もっとスリムにして,驚かす構成にもできたと思う。
     若竹七海作品に出てくるキャラクターは嫌いではない。さっぱりしていて,悪役もそこまでどぎつくない。ただし,どの作品のヒロインも同じイメージなのが難点。物語の背景に漂う,底意地の悪さと読後感の微妙さ(特に紅子について)も若竹七海らしい。傑作とまではいえないが,それなりに楽しめる作品といえる。トータルは★3で。

    謎の死体(マイケル・カトウ=前田秀春)殺害
     篠山麻衣が犯人。秀春の自殺を助け,偽装工作を排除
    前田紅子殺害
     古川恒子が犯人
    トリックなど
     入り組んだ人間関係が動機を隠す。これといったトリックはなし

    相澤真琴
     不幸続きで,海に向かって「バカヤロー」というために波崎市に来た女性。死体を発見する。
    渡部千秋
     葉崎FMという地元ラジオ局で働く。
    前田満知子
     名家,前田家の女実業家。葉崎FMを開局
    渡部勝
     渡部千秋の父。喫茶店「ブラジル」のマスター
    前田しのぶ
     前田満知子の娘。女子大生
    前田紅子
     古書アゼリアを経営している。満知子の叔母
    前田秀春
     しのぶの従妹。失踪中
    五木原充
     巡査部長
    駒持時久
     警部補
    前田(由良)初穂
     元ホステス。秀春の母
    篠山結依
     前田家の分家
    丸岡平輔
     歯科医
    工藤光一郎
     葉崎Fのプロデューサー兼ディレクター
    木ノ内幸也
     葉崎FMのアルバイト社員
    木ノ内光彦
     幸也の兄。葬儀社の婿
    荻原武一
     構成作家
    古川恒子
     前田真知子の秘書
    〇 メモ
     勤め先の倒産,ホテルの火事,10円ハゲ,新興宗教からの勧誘…不幸続きの相澤真琴が海に向かって「バカヤロー」と叫ぶために葉崎市を訪れる。そこで,人間の死体を発見する。
     発見された死体は前田真知子宛ての手紙を持っていた。真琴は,葉崎ロイヤルホテルに泊まることになる。
     真琴は古書アゼリアを訪れる。真琴は,古書アゼリアで,紅子に見込まれる。紅子は,しばらく検査のため入院するという。そこで,第1回葉崎ロマンス祭りの開催のため,しばらく古書アゼリアを任せたいと依頼される。
     警察では,発見された死体は,前田秀春のものであろうと確認された。
     篠山麻依と渡部千秋は,前田秀春について話す。真琴は駐車場を借り,アゼリアで紅子と話す。
     前田真知子は病院で,死体が秀春だと証言する。手紙は遺書だったというが,駒持警部補は真知子に渡す前にコピーを取っていた。内容が変わっていた。
     警察の捜査。まずは,中華料理店〈福福〉で聞き込み。
     千秋の視点。工藤が秀春について調査をしていたのは,死体の身元が分かる前だったことに気付く。。喫茶ブラジルでの関係者の話
     捜査会議。秀春の死を自殺で片付けたい署長に,駒込と五木原は抵抗する。
     古書アゼリアの店番をしていた真琴は,千秋達に泥棒と間違えられる。
     駒込と五木原は捜査を続ける。工藤の雇った興信所の探偵を探り出す。
     五木原は真琴の捜査をする。結果として,真琴は疑われ,紅子に会いに行く。紅子の病室には,千秋と木ノ内兄弟がいた。
     紅子の頼みで4人は秀春の死体を紅子のもとに運ぼうとするが失敗する。
     駒込は,真知子のもとに秀春宛ての手紙を出した人物が「マイケル・カトウ」という人物であることを突き止める。その後,古書アゼリアで,前田真知子の死体が見つかる。
     真琴に尋問。真琴は,棺桶の中に入っていたというアリバイを主張するが,認められない。駒込達は,真知子殺害を紅子に伝える。
     真知子殺しの捜査。秘書の古川恒子への聞き込みで,丸岡平輔と真知子が以前から知り合いだったことが分かる。
     喫茶ブラジルで千秋達に聞き込み。真知子は信金の融資をかさに,商店街の経営にも口を出していた。そして
    ,警察は,中華料理店〈福福〉の店主から,離婚後の初穂を見掛けたという話が嘘であったと聞き出す。
     警察は,丸岡医師から,かつて真知子と不倫関係にあり,最近は脅迫されていたことを聞き出す。しかし,死体は秀春の死体だったと言い切る。
     紅子は死体を確認し,秀春ではないと言い切る。 
     千秋は真琴と話しをし,葉崎FMに戻り,真知子殺しの犯人が古川恒子であることに気付く。
     千秋は,真知子が派手な赤いスーツからチャコールグレーのスーツに着替えていたことから,葉崎FMに来て,着替えていたということに気付く。そして,そのことを黙っていた古川恒子が嘘をついていると見抜いた。
     古川恒子による動機の告白。恒子は,工藤に振られ,真知子に罵られたことから,発作的に真知子を殺害した。
     その後,古書アゼリアで,真琴が泥棒に襲われる。巡回に来た五木原が泥棒を捕まえると,泥棒は工藤光一郎だった。
     五木原,千秋達が喫茶ブラジルに集まる。工藤は,学生時代,古書アゼリアでアルバイトをしていた。
     葉崎ロマンス祭り。会場で,駒込は紅子から話を聞く。マイケル・カトウは,ホテルの火事で婚約者に先立たれていた。自殺をしようとしていたが,自分を殺害した疑いを真知子に向けようとしていた。マイケル・カトウは,前田秀春だったのだ。
     駒込と紅子の会話。工藤は,かつて,真知子に頼まれ初穂を誘惑し,離婚に追いやっていた。そのことがあったので,真知子は工藤を優遇していた。
     工藤は初穂を殺害してしまい,真知子は隠蔽に協力した。紅子もそのことに気付いていた。秀春は,紅子の力でアメリカに送られ,マイケル・カトウとして生きることになる。
     実は,秀春は紅子の子どもだったのだ。紅子は,かつて,日系三世のカトウと不倫をし,子供を産んだ。そして,英雄と初穂の子どもとして育てられた。
     篠山麻依の回想。実は,前田秀春を殺害したのは麻依だった。かつて,麻依の母結依と英雄との再婚を阻止した秀春。その秀春から心ない言葉を聞き,自殺に見せかけて殺害した。
     しのぶは秀春と会っていた。秀春は,自分をしのぶが殺したと見せ掛けようと思っていたが,麻依の行動がそれを阻止した。
     エピローグは,前田家でのディナー。しのぶは,葉崎FMを屋敷で放送するように,千秋に言おうとしている。 

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    2017年12月16日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    ネタバレ

    〇 評価 
     サプライズ ★★★☆☆
     熱中度   ★★☆☆☆
     インパクト ★★☆☆☆
     キャラクター★★★☆☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆

     架空の町,葉崎町を舞台としたシリーズ。ヴィラ・マグノリアという住宅地区で,連続して殺人事件騒ぎが起こる。コージーミステリという体裁をとっている。登場人物が非常に多い。その上,若竹七海の文体は,説明不足というか,無駄な描写がないので,誰が何をしているのか分かりにくい。そのため,冒頭からしばらくは物語に入り込みにくかった。
     最初の事件の謎は魅力的。空き家であるヴィラ・マグノリア三号棟の中で,顔と指を潰された身元不明の死体が密室状態で見つかる。この死体の身元がなかなか分からない。密室のトリックは連鎖的なもの。不動産会社がカギを掛け忘れていたこと,死体を運んだロバートが三号棟と八号棟を間違えたこと,三島が裏口のカギを閉めてしまったこと,という三つの出来事が起こったから密室になった。
     真相解明のシーンでは伏線が一気に回収される。牧野セリナの夫の自殺が偽装でロバートが夫(南春太)だった。三島芙由の夫は三年前に事故死しており,その死体が南春太の死体として引き取られていた。そして,謎の死体となった陽飛沖が,真相を知って恐喝しに来たと誤解し,隠蔽工作をしたというもの。ミスディレクションとして,鬼頭典子の元彼氏である笹間寿彦を出し,笹間と中里とのトラブルなどを絡める。ここに,松村朱美殺害が加わる。
     この作品の魅力は,ヴィラ・マグノリアに住むゆかいな人々,住人と警察の動向だろう。若竹七海特有のユーモアのある文体で,各個人が好き勝手に動くさまはそれなりに楽しい。
     それだけでなく,ミステリとしての骨格もしっかりしている。丁寧な伏線とその回収。ただし,トリックはしょぼい。プロットもそれほど凝っていない。
     雰囲気を楽しむミステリなのだが,若竹七海らしいシニカルな要素はある。それぞれの登場人物は,双子の子どもも含めて,単なるいい人ではない。無邪気な子どもですらない。最後の南小百合のモノローグもえぐい。実は事故ではなく,殺人でしたと明かさなくても…。単なるコージーミステリとして読むとここでガツンとくる。
     もう少し,内容を把握しやすいような文体だったらよかった。このあたりは相性だろう。トリック,プロットがしょぼいこともあって評価としては★3どまり。

     冒頭の書き出し部分がイマイチ。いきなり多数の固有名詞などの情報が多数登場し,物語に入り込めない。

    〇 メモ
    三島芙由
     一号棟の住人。公務員。双子の娘(亜矢・麻矢)がいる。裏口のカギを掛け,三号棟を密室にしてしまう。
    五代四郎・フジ
     二号棟の住人。四郎は引退した中学校校長。四郎は,入院している。五代四郎が倒れて救急車が呼ばれた騒ぎが,三号棟の密室の原因の一つ。
    岩崎晃・中里澤哉
     四号棟の住人。二人で塾を経営している。
    松村健・朱美
     五号棟の住人。朱美はトラブルメーカー。松村健は朱美殺しの犯人
    入江菖子
     六号棟の住人。翻訳家
    鬼頭時子・典子
     七号棟の親子。典子は鬼頭堂という古本屋経営をしている。典子はミスディレクション。
    牧野セリナ
     八号棟の住人。謎の死体に隠蔽工作をし,謎を深めてしまう。
    伊能渉・圭子夫妻
     九号棟の住人。夫は中古自動車の販売会社の社長。圭子にはかつて,不倫が原因で飛行機事故を起こしたという過去がある。渉は花岡みずえと不倫。二人そろってミスディレクション
    十勝川レツ
     十号棟の住人。猛烈老人
    角田港大・弥生
     ハードボイルド作家とその妻。実は妻がゴーストライター
    南小百合
     セリナの元姑。黄金のスープ亭のシェフ。陽飛沖殺害の真犯人
    ロバート・サワダ(南春太)
     菓子職人。二重国籍を持ち,牧野セリナの夫でもある。南小百合の息子
    笹間寿彦
     鬼頭典子の元恋人。
    三笠六郎,駒時時久,一ツ橋
     警察官
    児玉剛造・礼子
     小島不動産の社長夫婦。婦人は死体を発見する。
    花岡みずえ
     児玉不動産屋の従業員
    陽飛沖
     謎の死体の正体。謎の中国人
     謎の遺体(陽飛沖)殺害
     真犯人は南小百合。南春太(ロバート)と牧野セリナが偽装工作をしたこと,三島が裏口のカギを掛けたことなどが原因で密室殺人になった。
     松島朱美殺害
     犯人は松島健。母親からの電話などを使ったアリバイ工作

     ヴィラ・マグノリアに夫婦を案内した児玉礼子が死体を発見する。十勝川が警察に通報。三笠は3年前の中国人の密航騒ぎを思いだす。死体は顔を潰され,指も潰されていた。
     警察による聞き込み。その後,黄金のスープ亭に,ヴィラ・マグノリアの住人が集まる。住人による会話と推理。松村朱美は裏の道である人物を見掛けたといい,現場は密室状態だったので不動産屋が怪しいという話題が出る。
     警察による捜査会議。容疑は不動産屋に傾く。
     各住民による夜のシーン。
     翌日の捜査。警察は児玉剛造の話を聞き,剛造が伊能圭子を脅迫しようとして九号棟を訪れていたことなどを聞く。朱美が盗み聞きしたので,トラブルになる。
     警察は伊能圭子に聞き込み。脅迫のことも聞く。三島家の双子が学校でトラブルを起こす。
     警察が,黄金のスープ亭とホテルを調査。事件があった夜に東京の出版社の人間(進藤カイ)が急に泊まったことが分かる。
     伊能圭子に送られてきた脅迫状,進藤カイという謎の人物など,謎が増える。 
     警察が角田港大への聞き込み中に,松村朱美が殺害されているとの情報が入る。松村朱美の死体を発見した現場で,警察は十津川レツから,伊能渉が不倫をしていることを知る。
     三島芙由への聞き込み。警察の一ツ橋と三島が,高校時代の同級生であることが分かる。三島家の双子の娘から,鬼頭典子が昔付き合っていた男の話を聞く。その男の容貌は最初の被害者に似ていた。
     角田港大の妻,弥生への聞き込み。「進藤カイ」という名前が,角田の小説の登場人物の名前であることを知る。
     伊能渉は,花岡みずえと不倫をしていた。
     鬼頭典子への聞き込み。松村朱美が死亡した時間に,いたずら電話があり,もう少しでアリバイがなくなるところだったという。
     一ツ橋が三島芙由と食事をしながら夫のことを聞く。夫は3年前から行方不明。
     捜査が続く。松村健は妻の追悼パーティをしようとするし,伊能圭子は行方をくらます。捜査の中で,伊能圭子に脅迫状を出したのが伊能渉だったことが分かる。
     警察の捜査で,三島家の双子の子どもが,三号館の裏門のカギの在りかを知っていたことが分かる。
     殺人があった日,児玉剛造は,三号館のカギを掛け忘れていた。伊能圭子と昔不倫をしていた機長は既にしんでおり,中里は笹間を台風の日に殴っていた。
     松村家のお通夜。角田港大が松村健に推理を披露する。疑われていることに気付いた松村健は角田港大を殴り逃走。最後は車にひかれて捕まる。
     三島芙由は,双子が三号館のカギを隠していたことを知っていた。そして,事件のあった日,裏口に鍵を掛けたことを認めた。
     三島芙由が警察から疑われていたとき,牧野セリナが最初の殺人の犯人が自分であることを認めた。
     真相。松村朱美を殺害したのは松村健。もともと妻を殺害したいと思っていた松村健は,ヴィラ・マグノリアで起こった死体発見騒ぎに乗じて松村朱美を殺害した。母親からの電話や,松村朱美が魚を買おうと玄関にいたことなどを利用してアリバイ工作をした。角田港大の駐車場に車を止めたことなどが原因で発覚
     三号館で発見された死体は不法入国の中国人揚飛沖だった。犯人は牧野セリナ。牧野セリナは3年前,夫の自殺を偽装し,保険金をせしめた。実は,ロバート・サワダが牧野セリナの夫である南春太。二重国籍を持っていた。ロバートは,揚が自分を恐喝しに来たと誤解し,事故で頭を打ったロバートをセリナの住む8番館と間違えて3番館に運ぶ。進藤カイと名乗る男がホテルに来たりするなどして,その日は死体を動かせなかった。翌日は五代四郎の心臓発作騒ぎ。セリナは死体の顔と指を潰すなどして騒ぎに加わる。その後,三島芙由が裏口のカギを閉めてしまったので入れなくなる。
     3年前,セリナが南春太の死体として引き取った死体は,三島芙由の夫の死体だった。
     後日談。三島芙由と警察の一ツ橋はいい感じ。角田弥生は角田港大のゴーストライターだった。中里と鬼頭典子は八号館を買おうとする。
     そして,揚殺害の真犯人とこの事件の黒幕は南小百合だったことが最後に分かる。 

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    2017年12月07日
  • 猫島ハウスの騒動

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    若竹七海さんはコージーミステリの書き手だと思っていたのであまり読んでなかったのだけど、葉村晶シリーズにはまって(「さよならの手口」が最高)、ぼちぼちさかのぼって読んでいる。これもやはり、少しビターな味わいがあって面白かった。読後に、これは葉崎市シリーズの一つだと知る。他のも読もうかな。

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    2017年11月15日
  • 古書店アゼリアの死体

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    次々と不幸な目にばかり遭ってしまう真琴は、辿り着いた葉崎市の海岸で溺死体の第一発見者になってしまう。
    運良く古書店アゼリアの店番の職にありついた真琴だが、そこでも新たな死体が。
    事件の陰には葉崎氏の名門・前田家にまつわる秘密があった…。

    「ヴィラ・マグノリアの殺人」に続く、葉崎市を舞台にしたコージーミステリ。
    前作で登場した人物が少し出てきますが、独立したお話なので前作を読んでいなくても問題ありません。

    地方の資産家の親族同士の愛憎劇の上、トゥーマッチな登場人物たちがわんさか出てきて、ちょっとテレビの二時間サスペンスみたい…と思いきや、終盤のどんでん返しの見事さに感嘆させられました。

    軽妙洒脱な会話と細かいエピソードの積み重ねが後で効いてきて、見事に最後に収束させる手腕が巧み。
    前作よりも完成度が高く、伏線回収が綺麗です。

    ブラックすぎる皮肉な結末が若竹さんらしくて、読んでてゾクゾクしました。
    こういうゾッとする感じが大好きなので、若竹さんの本を読むのがやめられないんですよ~!

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    2017年08月06日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    豪華だけど、それぞれがかいたほうが読み応えがあるだろうなあ~
    でも、企画してみたい気持ちはよくわかる。

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    2017年05月21日
  • 遺品

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    2016.12.01
    ホラー?かな。という印象。
    ストーリー的に後半は特に強引だが、
    主人公とタケルの会話も面白いし、素敵だった。
    著者のホラー作品以外も読んでみたくなりました。

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    2016年12月02日
  • 遺品

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    若竹さんらしく一癖も二癖もあるキャラクターが次々現れ飽きない。
    ホラーなのでこの世ならざるものの存在が感じられたり不可思議な現象が起こったりするけど、あまり怖くはない。
    若竹さんの毒って逆にオカルトをマイルドにしてしまうのかもしれない。

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    2016年09月09日
  • 名探偵の饗宴

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    アンソロジーは、初読みの作家さんを手に取るきっかけにもなるのだけど、今回は、お馴染みの作家さんに大軍配な感じ。
    「ウシュクダラのエンジェル」
    他の国の宗教や慣習を安易に批判・否定するわけではないのだけど、なんとも切ない展開だった。そういうお話に、京介の語り口がやけに似つかわしい。

    「禁じられた遊び」
    ずっと綸太郎パパの入院話で、どんな事件に関わるのかと思ったら。
    あの映画を一ひねり二ひねりした展開はさすが。
    でも、名探偵の本領発揮はなかったような(笑)

    「詩人の死」
    なんていう毒を含んだ作品なんだろう。
    いかにも葉村晶、いかにも若竹七海。

    「バルーン・タウンの裏窓」
    懐かしのバルーン・タウン。
    どこかユーモラスな展開にほっとする。

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    2016年05月08日
  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

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    元警察官の大道寺圭は警察官時代に出会ったおバカな犯罪者達の事を書いた本を出版し、それがもとで様々な事件に巻き込まれる。

    犯罪を犯す人間は頭がいい…というイメージがつきまとうが、現実にはおバカな犯人も多いのかもしれない。

    それぞれの短編はコミカルで面白いのだけど、彼の警察を辞めるきっかけとなった「最後の事件」が細切れになって各話の間に書かれている。そして、最後の事件と今起こっている事件の関連性が少しだけある…という構成も面白い。

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    2015年11月10日
  • 名探偵は密航中

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    最初はゆるい物語の流れに少々退屈気味だったが、終盤の「幽霊船出現」や「船上の悪女」は若竹ワールドの毒気を堪能出来た。

    人生は船旅だと言われるが、なるほど、誰かが病気になっても亡くなってもう、船は予定通り進行し人々は自分の生活をまっとうする。

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    2015年10月11日
  • バベル島

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    人間が一番怖い、そんな話。
    前作中の言葉が次の作品のタイトルテーマになっている部分もあり、そこに気づくとゾワッとする。人柱、エレベーターであれれである。未発表短編作を集めた作品らしいが、構成の仕方に唸らされた。

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    2015年08月29日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    読まはじめは面白くて期待したのだけど、その分ハードルを上げてしまったか。後半はリレーものの常なのか、イマイチ。

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    2015年06月10日
  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

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    間抜けな犯罪者を笑う話かと思っていたら、かなりブラックな感じでした。話が現在・過去と交互に続いていくので、何度か行ったり戻ったりしてしまいました。
    後味がいいような悪いような…。読後、ちょっと重くなる感じですね。

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    2015年04月01日
  • 古書店アゼリアの死体

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    ネタバレ

    若竹さんの本は本屋さんになかなか無くて、いつも古本屋さんに行って見つけます。だからアゼリアの雰囲気とか真琴さんの編集での古本屋特集とか、読んでてワクワクします。若竹さんお得意のコージーミステリィ。とても面白かった!他のシリーズも目下探し中。

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    2015年03月20日