若竹七海のレビュー一覧

  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

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    もの凄い久しぶりに若竹さんの本を読みました。
    「あ~若竹さんはこんな感じだった」と思いだしました。
    コージーミステリーとしてユーモアには包んでいますが、毒も含まれてます。
    人の悪意を書くのが、とにかく上手い人なので、かなり癖もあります。
    けど、そんなところが病みつきにさせる要因なんですよね。

    この本は元警察官の大道寺がまだ警察にいるときの話と、辞めてからの話が交互に書かれます。
    文庫本だし、表紙の絵も可愛いので、さらっと読めそうかなぁと思っていたら、工夫に満ち溢れていて丁寧に書かれているなぁという印象の本でした。
    大道寺は警察を辞めてから「間抜けな犯罪者」を本にしているんですが、その具体例が

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    2012年06月22日
  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

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    ネタバレ

    自分が気に入ったのはその本の作りというか構成というか。フリーライターの女性が亡くなった事件を最後の事件として真相を捜査しながら、警察を辞めた後に本を出版して犯罪者に巻き込まれ・・という短編が挟まる。短編を読むうちに殺人事件の真相も徐々に明らかに・・という。
    こういう話の持っていきかたが非常に上手な作家さんですね。
    最後の毒のある終わり方もなかなかにいい感じ。
    少しずつ読むよりも一気に読んでしまいたいそんな一冊。

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    2012年02月29日
  • 八月の降霊会

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    閉ざされた洋館ものミステリが好きなんだなあ、という自分の嗜好を再認識。最後がミステリじゃなくてホラーっぽい不完全燃焼オチになってしまったのがちょっとがっかりだけど、雰囲気はとても好きで最後以外は楽しく読んだ

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    2012年02月15日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    割とベタなミステリ小説ですね。でもなかなかにおもしろかった。ミスリードや伏線がいい感じの量で読んでいていらいらしないというか。ユーモアミステリ風でありながら毒も結構あるし。
    なんかシリーズ化されてるみたいだし次も読んでみようと思います。

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    2012年02月07日
  • 古書店アゼリアの死体

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    照れくさくてロマンス小説に手が伸びないのが、少し読んでみたくなった。
    SFの「たんぽぽ娘」とか。「レベッカ」とか。

    本編は軽快に進むのに、所々に毒があって後味が 悪い。
    でも現実的に考えると、後味の良い事件なんてないか。

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    2012年01月28日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    ネタバレ

    ヴィラ・マグノリアという全部で十件からなる建売住宅でおきた殺人事件の話。というか、その殺人事件に巻き込まれる住民たちの話。厳密にはその上にある大豪邸も巻き込まれているけれど。

    コージー・ミステリーの定義がわからなくなってきた。死んでもコージーなんですか?

    とにかく、登場人物が皆クセのある人物。出てこなかった人までクセがある。これは第二弾も書けそう…と思うくらいキャラが立っています。(事実、これ以上人がここで死ぬわけにもいかないが)人間、裏のない人なんて、いないんだよ。人間、他からみた評価なんてあてにならないんだよ。

    殺人事件!と構えずに、気楽に読みましょう。

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    2011年12月21日
  • バベル島

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    短編集。
    大半は日常生活に潜むホラーで、作者のデビュー作に近い。
    表題作は日常的な話しではなく面白ろかった。

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    2011年11月11日
  • 名探偵は密航中

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    ネタバレ

    ≪内容覚書≫
    豪華客船、箱根丸。
    横濱港を出航し、世界をまわりながら、倫敦を目指す。
    殺人事件の容疑者の乗船疑惑や、
    令嬢の駆け落ち騒ぎ、幽霊船の出現にさらには殺人事件まで。

    昭和の時代の様々な人々を乗せ、船は倫敦を目指す。

    ≪感想≫
    人物がドドッと登場するので、最初は混乱。
    特徴を掴んで、誰がどれかわかる2、3話目から、
    グッと面白くなって引き込まれた。

    それにしても、龍三郎さんの影が薄いな、と思ったら、罠だった。
    なにかおかしぞ、とは思いつつも、次々と起こる事件の展開に
    うっかり彼の存在を忘れさせられていた。
    中途半端な推理小説より、よほど見事に騙してくれた。

    一話一話も、小気味よ

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    2011年05月31日
  • バベル島

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    どのお話もほのかな毒があって面白かった。
    私は冒頭の「のぞき梅」が一番怖い。
    梅が……そんな……怖過ぎるやろ!

    因縁話は、人の心を捉える魔力をもっておりますな。

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    2010年10月10日
  • 猫島ハウスの騒動

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    今回はちょっとゆるかったなー
    人物造詣もトリックも

    そこそこ楽しめはしたけどいつもの毒が欲しい

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    2010年09月08日
  • 八月の降霊会

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    2010/6/21
    サスペンスフル本格ミステリー!
    と本書の紹介には書かれていましたがこれはホラーです。

    最後の最後までホラーに突き進むのか、それともミステリーとして収束するのかとヤキモキさせますが、ワタシの出した結論はホラー。
    確かにミステリー的な解釈ができる場面もありますが、ちょっとミステリー的な要素が薄かった気がします。

    よくホラーとミステリーの融合と言いますが、このジャンルはミックス度合いが難しい。
    例えば密室殺人があって、散々引っ張ったあげくそのトリックは「犯人が呪い殺した」ではクレームの嵐。
    だからと言って、怨念が巣食う館で怪奇現象が発生。誰もが恐怖のドン底にいる中で密室殺人が

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    2010年06月22日
  • 猫島ハウスの騒動

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    いたる所にネコ猫ねこばかりの島。
    これは確かに猫好きにとっては楽園ですね。
    そして不要になった猫を捨てようとする身勝手な人にとっても
    かなりな楽園ですね。

    猫のぬいぐるみから起こった奇妙な事件が
    まさかこんな状態に~という感じです。
    イラストの猫も可愛いので、猫好きには楽しいかも?
    ただ、最後にまったく関係ない人が紛れ込んでくるのが…。
    穴がなくなっていいのですが、ちょっとしらけてしまいました。

    そして関係ないですが、結局修学旅行
    一体何が起こったのでしょう?
    どうでもいい、気になる謎です~!!w

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    2010年01月20日
  • バベル島

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    コージーミステリーを得意とする著者ならではのホラー要素の強いミステリ短編


    最初2作は温いホラーだからあれはずれかなと思ったけど。

    「回来」がとても好き

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    2009年10月07日
  • 猫島ハウスの騒動

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    さすがの安定感。程よいユーモアとややこしすぎない展開で、さくさく読める。「猫好きにはたまらない」とか言うのはあまりにもべたかなあ、という気がしなくもないけど、ほんとに猫の描写がいいんだよなあ。

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    2011年08月06日
  • 猫島ハウスの騒動

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    若竹氏の作品は安定して面白いんだけど、出演者(?)と目くらましのような出来事が多すぎて混乱してくる。
    でも「そこにつながっていたのか」という種明かしも楽しい。

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    2009年10月04日
  • 猫島ハウスの騒動

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    文庫待ちしていた本だけど、待ってた分、期待しちゃっていたのか、ちょっと期待はずれ。無駄にエピソードが多くて。表紙の響子ちゃんが主人公って訳でもない感じの展開だし。
    猫島が舞台なんだから、もっと猫好きが萌える猫の登場場面であって欲しい〜。数だけいればいいってもんじゃないし、猫が死んでいる場面があるのはもってのほか。小説で人が死んでも、猫が死ぬのは嫌なんです。
    クライマックスでやっと、ちょっと満足だったので★3つ。

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    2009年10月04日
  • バベル島

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    愛する若竹七海さんの短編集。見つけるなり即購入しました。

    私は表題作の「バベル島」と「回来」が好きです。
    「バベル島」は表紙の絵が作品を物語り過ぎていて何となくオチが読めちゃったのですが、それでも怖い。

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    2009年10月04日
  • 猫島ハウスの騒動

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    猫で観光を成立させている島が舞台のライトミステリ。ライトさ赤川次郎並。どこめくっても猫なんですが個々の猫描写がそれほどでもないせいか、猫ラブ的な空気は薄いです。別に悪くはないけど取り立てて良い思い出も残らない感じ…。カバー裏のあらすじが何か猫主役っぽい書き方で謎だったんですが、本編のラストの持って行き方、あれはないよな…さすがに…。

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    2009年10月07日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    海に面した半島に建つヴィラ・葉崎マグノリア---10棟が立ち並ぶコテージの空家で変死体が発見された。遺体の身元が確認できないような状況の中、刑事達が聞き込みを開始するが、ヴィラの住人達は皆個性的で証言を取るのも一苦労する有り様。おまけにトラブルメーカーの住人までが殺されてしまう。連続殺人の様相を呈してきたかに思われたが…。葉崎を舞台にした若竹印のコージー・ミステリ。ピリ辛ユーモアが随所に盛り込まれ、中でも一番興味を惹いたのは、ハードボイルド作家の角田港大。トレンチコートにサングラス、料理自慢のレストランでいきなり「テキーラ、オン・ザ・ロックで」と注文するような、作品を体現した胡散臭い男で笑える

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    2011年07月22日
  • バベル島

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    コージーミステリの若竹氏のもうひとつの顔ともいうべき心霊ものを含む短編集。(すべてではないが)連続する次の話にオチが繋がるような終わり方をしたり趣向を凝らしているのがおもしろい(それとも偶然?)ホラー系は苦手なのに、読み始めたら最後まで読まないと気がすまない性分のため、どうにか完走。(ネタバレ注意)短編はネタバレしないように感想を書くのが難しいので、一言コメントと納得の☆印を各小話につけることにする。「のぞき梅」迷信に囚われる家族。「影」はじめに出てくる怪談がなにげに怖い。「樹の海」自分でした怪談にビビる作家。「白い顔」次の話に繋がる最後のオチがホント怖い。でもなんで○○が?☆「人柱」丙午の女

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    2011年07月22日