若竹七海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2010/6/21
サスペンスフル本格ミステリー!
と本書の紹介には書かれていましたがこれはホラーです。
最後の最後までホラーに突き進むのか、それともミステリーとして収束するのかとヤキモキさせますが、ワタシの出した結論はホラー。
確かにミステリー的な解釈ができる場面もありますが、ちょっとミステリー的な要素が薄かった気がします。
よくホラーとミステリーの融合と言いますが、このジャンルはミックス度合いが難しい。
例えば密室殺人があって、散々引っ張ったあげくそのトリックは「犯人が呪い殺した」ではクレームの嵐。
だからと言って、怨念が巣食う館で怪奇現象が発生。誰もが恐怖のドン底にいる中で密室殺人が -
Posted by ブクログ
海に面した半島に建つヴィラ・葉崎マグノリア---10棟が立ち並ぶコテージの空家で変死体が発見された。遺体の身元が確認できないような状況の中、刑事達が聞き込みを開始するが、ヴィラの住人達は皆個性的で証言を取るのも一苦労する有り様。おまけにトラブルメーカーの住人までが殺されてしまう。連続殺人の様相を呈してきたかに思われたが…。葉崎を舞台にした若竹印のコージー・ミステリ。ピリ辛ユーモアが随所に盛り込まれ、中でも一番興味を惹いたのは、ハードボイルド作家の角田港大。トレンチコートにサングラス、料理自慢のレストランでいきなり「テキーラ、オン・ザ・ロックで」と注文するような、作品を体現した胡散臭い男で笑える
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Posted by ブクログ
コージーミステリの若竹氏のもうひとつの顔ともいうべき心霊ものを含む短編集。(すべてではないが)連続する次の話にオチが繋がるような終わり方をしたり趣向を凝らしているのがおもしろい(それとも偶然?)ホラー系は苦手なのに、読み始めたら最後まで読まないと気がすまない性分のため、どうにか完走。(ネタバレ注意)短編はネタバレしないように感想を書くのが難しいので、一言コメントと納得の☆印を各小話につけることにする。「のぞき梅」迷信に囚われる家族。「影」はじめに出てくる怪談がなにげに怖い。「樹の海」自分でした怪談にビビる作家。「白い顔」次の話に繋がる最後のオチがホント怖い。でもなんで○○が?☆「人柱」丙午の女
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Posted by ブクログ
葉崎市の美術館で孤軍奮闘で働いていたのだが、市長が変わり美術館が閉館された。職を失いどうしようか考えてると大林国際観光グループの部長の大林孝雄から電話が掛かって来た。大学時代の先輩で、特に親しかった訳ではないのに・・・。彼からの話は、昔の女優・作家だった今は亡き曾根繭子のコレクションを整理して、資料室を作りたいと言う事だった。承諾して金沢市郊外にある銀鱗荘ホテルに・・・。
そこには、創始者が集めた曾根繭子の膨大なコレクションが眠っていた。コレクションは、舞台衣装から繭子が使った割り箸・下着・・・など異様なまでの執着が・・・。
そして、一つのフイルムと戯曲の本が見つかった。そこに書かれた事が -
Posted by ブクログ
日常の謎、コージーミステリーが得意な若竹七海が送るホラー系を集めた短篇集です。
「のぞき梅」
若くして死んだ友達の家から遊びにおいでと言われて、梅のゼリーを持って訪れたのだが、お土産の梅のゼリーを拒絶されてしまう。この家族は、どうして梅を口にしないのか・・・。
「影」
Kさんのマンションの駐車場の天井にあるシミを見て、Kさんはある話を始めた。それは、実家の部屋から見える一軒の家の話だった。
「樹の海」
口ばっか達者な作家の担当編集者は、その日も晩酌に呼ばれて嫌々ながら話を聞いていた。それは、最近彼が巻き込まれた殺人事件の話だった・・・。
「白い顔」
彼は、妻が居たのだが不倫を