若竹七海のレビュー一覧

  • プラスマイナスゼロ

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    プラスとマイナスとゼロ。違う個性同士がうまく噛み合ったトリオが、いろんな事件に巻き込まれる。私はテンコみたいな人の側にいて不運に巻き込まれるのは嫌かな。いい人なんだろうけど。

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    2021年09月19日
  • 猫島ハウスの騒動

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    「葉崎市シリーズ」を読むのは4作目。殺人、3億円強奪、覚醒剤売買などを盛り込みながら、深刻にはならずクスクス笑いながら軽く読み通せるのがコージーミステリの醍醐味。

    今回の舞台は猫が島民の3倍も暮らしているという、葉崎半島の先に位置する通称・猫島。
    長閑な島で起こった物騒な事件に、お馴染み葉崎署の駒持警部補と二村巡査部長、それに島の派出所勤務の七瀬巡査とポリス猫・DCが絡んできてのひと騒動。

    ミステリの真相そのものは、思ったよりも拍子抜けで辻褄合わせで急ぎ足の解説が展開されるのはコージーミステリ故仕方のないことか?
    一応伏線はしっかり回収されたものの、既刊のヴィラ・マグノリアとか古書店アゼリアと比べると少し残念。

    それでも、猫アレルギーの駒持警部補が毒ガス用のマスクをして島内を闊歩する姿は想像するだけでも笑えるし、ヴィラ・マグノリアの双子ちゃんが高校生になっていたり、葉崎FMの千秋がしっかりDJを続けていたり、シリーズ前作の後日談も楽しめるのは嬉しい。

    ポリス猫は別に主役となる作品もあるみたいだし、今後のシリーズの展開が楽しみ。

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    2021年09月17日
  • 猫島ハウスの騒動

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    推理小説としても楽しめましたし、娯楽としても楽しめました。 猫の描写には毎回癒されました。
    猫好きなら、この作品は娯楽だけでなく、癒しにもなると思います。

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    2021年09月16日
  • 静かな炎天

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    探偵・葉村晶シリーズの最新作。私はこのシリーズを初めて読みましたが、前作を読んでいなくても充分楽しめました。
    主人公、葉村晶のキャラがとても素敵。彼女がすごく不運で、探偵業が一筋縄ではいかないところもこの作品の魅力的なところだとおもいます。
    このシリーズの他の作品も読みたいです。

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    2021年09月16日
  • 悪いうさぎ

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    やっぱり面白いわ、若竹七海の作品。
    読んだらやめられずあっという間に終わっていた。

    葉村晶シリーズ7つの特徴。

    1.のっけからのスピードあるアクションで引き込まれる。

    2.おかしみのある会話で笑ってしまう。

    3.主人公、女探偵葉村晶はけっしてオールマイティではなく普通の女。

    4.失敗したり、悩んだり、怒ったりする。

    5.掃除をしたり、食事を作ったりする様子が好もしい。

    6.すさまじい事件のようなだが、非日常ではなく。

    7.怪我をしたり、精神がボロボロなりながらも、不屈の闘志を棄てない。

    あらすじをいうのはやめる。

    うさぎはかわいい。文庫本のカバーの絵も意味深。章ごとのうさぎのカットもなかなかのもの。でもこわーい。

    「依頼人は死んだ」の次の葉村晶シリーズ第二弾。

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    2021年09月14日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    若竹さんの本でコージー・ミステリーというジャンルを知った。
    コージーとは居心地のよい、くつろいだ親しみやすいという意味だそう。

    小さな町を舞台として、登場人物のキャラクターを書き込み、あまり暴力的でない凄くない殺人が起こり、誰が犯人かという謎解きを楽しむ、後味のよいミステリー。

    そのコージー・ミステリーである。

    始めのページに登場人物、23人。次ページに「葉崎」という架空の市の説明。3ページ目に「ヴィラ・葉崎マグノリア」の見取り図。

    おーお、相変わらずきちっとしている若竹さん、安心して読みに取り掛かれる。
    なるほど、なるほどキャラクターが面白い。本関係がとくによい。

    海の見えるひな壇の瀟洒な建売住宅の住人たち。

    姉妹編の「古書店アゼリアの死体」の前田紅子を思わせる、翻訳家である入江菖子。
    古本屋「鬼頭堂」の経営者、鬼頭典子。

    そしてその上なる丘に建つ元「前田家」の別荘を、すてきな邸宅にして住んでいるハードボイルド作家で、かっこいい角田港大。

    前田家!葉崎市一帯を所有していた大地主。この前田家が「古書店アゼリアの死体」に繋がっているのも興がある。

    その建売住宅「ヴィラ・葉崎マグノリア」全棟10軒。
    1軒空家、そこに死体が転がっていたのだのだから、静かな海の見えるのどかな住宅地の住人は大騒ぎとなる。

    死体もミステリーなのだが、普通の人である住人の過去の謎がおかしくも哀しい。人間性は様々、過去も様々。アガサクリスティーのように深層心理までは暴いていないが、そのさらっとした描写がコージー(cozy)なのだろう。

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    2021年09月14日
  • プラスマイナスゼロ

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    でこぼこ3人組女子高生の話。テンポがよく面白かったけれど,ちょっと突飛すぎるように感じるところも多々あった。

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    2021年07月17日
  • 錆びた滑車

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    葉村晶シリーズの5冊目。本作も不運と悪意とユーモアがバランスよくブレンドされた上質なミステリに仕上がっており、楽しめた。

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    2021年06月20日
  • プレゼント

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    最近話題の葉村シリーズの第1作という事で、期待して読み始めたが可もなく不可もなくと言う感じかな。

    この本は丸ごとが葉村晶の話ではなく、小林警部補との話しが交互に出てくる作りになっている。個人的にはこの段階では小林警部補の方に親しみを感じる。

    こちらをシリーズ化しないで、葉村晶をシリーズ化したのは作者の考えがあったのでしょうが勿体ないな。

    葉村シリーズも本は購入済みなのでこれから楽しみたい。

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    2021年06月03日
  • 悪いうさぎ

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    もちろん(?)ドラマを少し見たのをきっかけに読み始めた葉村晶シリーズ。これはちょっと嫌なお話だった。

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    2021年05月31日
  • プレゼント

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    ◆海の底。ハードボイルドな作家のハードボイルドな殺され方。◆冬物語。殺した男と殺された男。◆ロバの穴。ストレスの先のブラックホール。◆殺人工作。死んでほしくなかった人と殺したかった人。◆あんたのせいよ。責任転嫁だらけの殺人事件。◆プレゼント。面白い人が殺した人。◆再生。迂闊な嘘と偶然の一致。◆トラブル・メイカー。出会う探偵(被害者)と刑事。●短編だとわかりにくい。誰が何のことを言ったのか、謎はどう解けたのか。キャラがハードボイルドでお気に入りなだけに、そのあたりが非常に残念。

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    2026年01月12日
  • プレゼント

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     本書で登場する人物は主に3人。フリーターの葉村晶、警部補の小林舜太郎、それに刑事の御子柴だ。この人たちが遭遇する事件が8つ収録された短編集。葉村晶はシリーズとして文春文庫から出版誰ているが、その葉村晶シリーズが本格的に始まる前の作品集といった趣が強い。また、御子柴刑事はこの後、この中公文庫でシリーズとして登場している。
     葉村晶と小林舜太郎が交互に活躍するようになっているが、葉村晶のほうが急転直下突然の解決を見る感触が強い。よく動くがゆえに犯人に遭遇することも多く、偶然解決に至るケースもある。一方、小林舜太郎は刑事らしく筋立てていく感が強い。そのため、二つの味を楽しめる作品集となっている。

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    2021年03月25日
  • 不穏な眠り

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    葉村晶シリーズの7作目。1年ほど前(2020年1月~3月)、NHK総合で放送されたシシド・カフカ主演の連ドラのイメージにはピッタシ。私はこのシリーズ、全部読んでるんだけど、昔に比べ、入り込めなくなったのは何故だろう・・・

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    2021年03月20日
  • 不穏な眠り

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    葉村晶シリーズ。
    毎回毎回酷い目にあう主人公の体がが同年代として心配です。事件よりもそちらに気を取られてしまいがちでした。インフルエンザに罹らなかったのが意外でしたが。

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    2021年03月18日
  • 不穏な眠り

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    私立探偵・葉村晶がトラブルに巻き込まれ真相に辿り着く、という毎度お馴染みのパターンで新味に欠ける気がしますが、どれもコンパクトに纏まっていて安定している印象。
    マイベストは【逃げ出した時刻表】。ミステリに関する薀蓄が楽しいし、ホワイダニットの真相も興味深いです。
    表題作の【不穏な眠り】も予想外な方向へ転がっていく様が面白くて好きですが、 若干話がややこしいのが難点です。

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    2021年03月03日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    元の話はまだ読んでないところにシリーズの連作短編集。
    長野と東京の名物スイーツと山岳や名所のネタ満載。毎回取って付けたように出てくる小林警部補。
    気軽に出かけられない昨今、楽しく読んだ。

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    2021年02月15日
  • 錆びた滑車

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    シリーズの6作目。これまでの5作も全部読んでて、前作の「静かな炎天」を読んでから3年余りだが、昨年(2020年)の冬にシシド・カフカさん主演のNHKの連ドラを見たので、そのイメージしか出て来ない。ドラマの時は、こんなんだったっけって思いながら見てたんだけど、もうカフカさんのイメージしか出て来ないし、ピッタシやわ。恐ろしいなあ、目からの情報は ^_^

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    2021年01月30日
  • 不穏な眠り

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    女性探偵シリーズのミステリ短編集。
    とっかかりは地味な事件ではあるが、謎を追いかけていくと、そこいら辺の人たちが割と過激なことをしている。
    今回はそれほどのめりこめなかった。

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    2020年12月31日
  • 暗い越流

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    若竹七海さんを代表する探偵「葉村晶」が主人公を務める2編と、ノンシリーズの3編が収録されています。シリーズものならではの面白さと、ノンシリーズならではの面白さが感じられるミステリ短編集でした。

    最初に収録されている「蠅男」と最後に収録されている「道楽者の金庫」が、葉村晶の登場する作品。
    アラフォー、独身、彼氏なし、かつ不幸体質だという葉村晶。葉村晶シリーズを読むのは初めてでしたが、青春ミステリやライトミステリの探偵たちのような、甘酸っぱさや初々しさ、特異なキャラづけとは無縁。

    なんとなく地味で、そしてこの年代ならでは……と書いてしまっていいかどうかあれだけど、気怠さというか、めんどくさそうというか、どこか諦観を交えつつ、依頼者や状況に振り回されていく語り口が、なんとも可笑しかった。

    事件自体も入りからして珍しい。「蠅男」は母親の遺骨を運んでほしいという依頼。そして「道楽者の金庫」はこけしに隠されている、金庫を開けるカギの話。奇妙な依頼から、予期せぬ展開にキレイに流れ込んでいく。どちらも巧さが光る作品です。

    対してのノンシリーズの3編も負けず劣らず技巧が光る。日本推理作家協会賞を受賞した、死刑囚に届いたファンレターの真意を探っていく短編「暗い越流」
    行方不明になった雑誌編集長を探す「幸せの家」
    教会に立て籠もった男の独白で綴られる「狂酔」

    いずれも思いもよらない展開に引っ張られていって、その巧さに思わず唸ってしまう。そして、最後の最後に思わぬところから、ボディに重たい一撃を喰らわせてくるような、後味の悪さを残していくところが、これもまたたまらない……

    イヤミス3編を、シリーズもの2編でサンドイッチされているので、最終的な読後感はややマイルドに収まっているのが、個人的に優しい構成だと思いました。
    イヤミスの後味の悪さを楽しみつつ、シリーズものの安定した書きっぷりや、乾いたユーモアも楽しみつつ、そしていずれの短編もミステリの技巧にうならされる。若竹七海さんは初読でしたが、この一冊でそうした二面性と、ミステリ作家としての確かな実力を感じました。

    第66回日本推理作家協会賞〈短編部門〉

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    2020年12月23日
  • 錆びた滑車

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    このミス2019年版3位。葉村晶シリーズ5作目くらい。独特の文体。主人公の探偵の頭が切れてクール。アクションシーンもこなすけど不器用っぽい。探偵の発言や探偵視点の地の文が、友達同士で軽口をたたくようなノリで楽しい。軽い雰囲気だけど、推理の展開が早く、推理内容の説明も少ないので、ほとんど展開についていけない。このミスでいつも評価高いんだけど、皆さんこれきちんと理解しながら読んでるんですかね。登場人物も誰が誰だか覚えられなくって、これ、自分の頭が老化してるからなのかが気になる。平易な文章でユーモアにあふれており、一見、ラノベのようなんだけど、実はストーリーが難解で時間かかる。多分、自分が読むのは4作目なんだけど、もう少し頭が回って展開についていければもっと面白いのかもという消化不良感がいつも残ってしまうのです。あと、ミステリーのうんちくが多いのもちょっとしんどい。

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    2020年11月19日