若竹七海のレビュー一覧

  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

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    元刑事の大道寺圭は幼馴染の編集者に強引に勧められて、刑事の時に遭遇したおまぬけな犯罪者たちの本を出版する。ところが、本に取り上げた犯罪者たちが、出版をきっかけに様々なトラブルを持ち込んでくる。命の危機さえ訪れるが、なんとか頭を働かせて解決する。出てくる登場人物たちがなにか間が抜けていて笑えるのだが、どうも自分勝手な奴らばかりでやれやれという感じである。それぞれの短編の終わり方も笑えないというか、結構ダークだ。間に挟まれた刑事時代の事件が最後に他の短編とつながってくる。若竹さんの小説って、こんな感じで人間の嫌なところばかりを描いていて、ちょっとやるせない気分になる。

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    2020年10月26日
  • ヴィラ・マグノリアの殺人

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    とある建売住宅(通称ヴィラ)の空き部屋で顔と指を潰された死体が発見されたことから、ヴィラの住人たちを巻き込む事件に発展する。
    一癖ある登場人物たちが楽しい。
    軽快なタッチで読みやすく、途中のおいかけっこは映像がありありと思い浮かぶほど活き活きと書かれている。

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    2020年10月24日
  • 静かな炎天

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    葉村晶シリーズ第4弾
    今回は短編集
    サバサバクール系っぽいのに頼まれたら断れない優しさが仇となり あれよあれよとお得意の不幸街道まっしぐら
    どれも面白かった
    けどやっぱり私は長編が好きかな
    このシリーズてわ今出てるのはあと2冊らしい
    はやる気持ちを抑えてじっくりと楽しみたい

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    2020年09月03日
  • 古書店アゼリアの死体

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    コージー・ミステリのなんたるかをよくわからないまま読んだけど、なんとなく、なるほど殺人事件があるんだけど、こういうちょっとユーモアも交えた、あまり深刻でない、まるで大袈裟な舞台を観ているような感じ、とでもいうのだろうか。
    それはそれでありな世界だとは思うけど、この物語に出てくる登場人物にはあまり魅力を感じなかった。

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    2020年08月02日
  • プレゼント

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    何だか読む順番が滅茶苦茶になっているのだけど、もう仕方がないな。
    ここに至って、葉村が最初に登場したこの本。
    葉村が出てくる話と、小林警部補&御子柴君のコンビが出てくる話が交互にあって、最後の話で3人が交わる。

    葉村は、2話目に『26歳になる』と出て来て、その後の話では28歳。3話目では長谷川探偵事務所に勤めていて、最後の話では辞めている。
    背表紙には“トラブルメイカーのフリーター”とあるが、正確には最終話の作中で長谷川が言うように『トラブルのほうが、彼女を慕ってやってくる』ということで、既にこの頃から、“世界で最も不幸な探偵”の片鱗。
    禄でもない知り合いたちにかき乱されながら、熱中し出すと

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    2020年08月02日
  • 錆びた滑車

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    空が降ってきた、とは『愛の讃歌』を歌う時のセリフの一つだが、本作では人が降ってきた。
    不幸中の幸いが、生死に関するような怪我を誰もしなかったということ。
    青沼ミツエ、石和梅子。
    このご婦人方が降ってきた人々。
    ちょっとした調査のはずが、たくさんの人を巻き込み、葉村晶自身も巻き込まれ、心が痛む。
    何より、青沼家の秘密が、心苦しくてたまらない。
    めんどくさいことに巻き込まれつつも、微笑ましい、ほっとする、そんな暖かな情景は、炎に包まれた。
    炎はあらゆるものを焼き尽くす。
    何もかも。
    大切な、ウサギの常夜灯も、なくなってしまった。(『悪いうさぎ』参照)

    やりきれない思いを残す本シリーズだが、見事な

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    2020年07月23日
  • プレゼント

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    「ハードボイルドで悲しい事件」(裏表紙より)から、励まされるとは思ってもみなかった。

    4月に勤務部署が変わり、コロナ禍のため、最近になって仕事を本格的に教えてもらうようになった。
    私が不器用なせいなのか、ダメ出しばかりだ。
    ここもダメ、あそこもダメ、とばかり言われると私はダメな人間なんじゃないかと思い込むようになる。
    仕事に行くモチベーションも下がった。
    ビジネス書は「努力せよ、できないのは全てお前のせい」ばかり(これだからビジネス書は嫌いだ)。
    上司の評価も、先輩の評価も、気になる。
    何より、私が私自身に下す評価が。

    『海の底』
    新進の作家が消えた。
    大男であったらしい彼の姿をみたものは

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    2020年07月09日
  • 悪いうさぎ

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    葉村晶シリーズ長編。NHKのドラマを録画してあるが観る前に原作を一通り読んでみようかと。以前読んだ短編集では主人公は淡々としたイメージだったが本作は長編ということもあってか意外と激情型?でした。終盤、本作の題名の意味が明かされるところからは一気読み。文庫本の裏表紙の説明に「何者かに監禁される」と書いてあり、いつ監禁されるんだろうと思いながらずーっと読んでました。ネタバレ的な要素ではないけどそこまで書く必要ある?

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    2020年07月04日
  • プレゼント

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    小劇場で観ているのうな感覚だった。
    大袈裟なトリックはなく、しずかに(?)事件は解決していく。
    次も楽しみだ。

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    2020年06月28日
  • プレゼント

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    葉村晶と小林警部補の短編が交互に展開
    葉村晶がドラマ化されたとのことで興味を持ちドラマを見る前にシリーズの原点とされているこちらに手を伸ばす。
    面白かった。
    職を点々としたりなかなかなお姉ちゃんがいたりともっと見ていたいので引き続きシリーズへ。

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    2020年05月26日
  • 静かな炎天

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    初の葉村シリーズ!ずっと気になっていたのだけど、このシリーズは中々古本屋においてなくて読めてなかった。
    おもしろかった!女探偵といえばお嬢様だったり美人だったりが常だけど、葉村晶は四十肩に悩むめちゃくちゃ素朴な探偵だ。なので非常に好感が持てて応援したくなる。物語は淡々と進むがその中に毒もあり癖になる。好きなシリーズになりそうだ。

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    2020年05月10日
  • 錆びた滑車

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    女探偵、葉村晶シリーズ。記憶喪失の依頼人・ヒロトの過去を明らかにしていく物語。伏線が多いがすべて回収するのは見事。

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    2020年05月05日
  • 静かな炎天

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    シリーズ4作目にして、6篇の連作短編。
    といってもこのシリーズはこれが初めて。
    でも大丈夫だ。

    NHKのドラマを見て、そんなに期待をせずに見てみたら「面白い」「これは原作に当たらなくては!」と読み始めた。
    もうイメージはシシド・カフカ氏なのだが、本作では四十肩を発症するという、ちょっとイメージとは異なる主人公、葉村晶。
    解説では海外ミステリ のようだ、と評されているが、確かに、このハードボイルドで、洒落っけと、重厚感を併せ持った感じがそれらしい。
    しかし、当たり前だが母語で書かれた作品なので、海外ミステリにありがちな、とっつきにくいような(それが文化の差なのか、外国語を日本語に直す際のニュア

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    2020年04月21日
  • 静かな炎天

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    ハムラアキラシリーズ。
    短編集。

    様々なパターンがあり、面白かった。どちらかというとよく振り回されている…
    葉村が年を重ねている様子も描かれて、そこも気持ちがわかる。

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    2020年03月06日
  • 暗い越流

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    葉村晶シリーズ二編+ノンシリーズ三編収録の短編集。正に【短編の名手】の若竹先生らしく、短編ながら濃密なミステリーが展開される。登場人物の大半が年配なので各々の抱える事情が重苦しく、全編独白で綴られる「狂酔」は特に読み応えがあるが、ノンシリーズ全て終盤でイヤミスに転ずるのは些かワンパターンの感が無きにしも非ず。葉村晶は従来通りの安定感だが、ここに来て更に洗練された最新作「不穏な眠り」と比較してしまうと、展開の弱さが少々目に付いてしまう部分も。MBB誕生秘話が明らかになる奔放な雰囲気のあとがきが一服の清涼剤。

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    2020年02月13日
  • プレゼント

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    やけに葉村関連が店頭に並び出したなーと思ってよく見てみたらドラマが始まっていたのか。

    最後の一行のドンデン返しが醍醐味。
    斬れ味の鋭さが毎回楽しみに。

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    2020年02月06日
  • 不穏な眠り

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    本編240頁。決して多い頁数ではないのにこの濃密さは何なのだろう。今回は収録作品四編、全て毛色の異なる内容で非常に読み応えがあった。しかし、短編なのに相変わらず内容詰め込み過ぎです、若竹先生。この密度が作品の魅力なのは充分承知だが、物語の展開をじっくり追いたい気持ちもあり、何とも複雑。葉村が【書店員】として活躍する「逃げ出した時刻表」も面白かったが、今作は表題作が特に秀逸。これは是非中編で読んでみたかった。しかし、白熊探偵社は依頼料から入院費・治療費を差っ引いてちゃんと利益が出ているのか毎度気になります。

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    2020年01月11日
  • プラスマイナスゼロ

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    不運なお嬢様と不良娘と歩く全国平均の三人の女子高生トリオの青春ミステリ・・・といっても若竹作品だからどす黒い話が・・・と思ったらかなりコメディよりでした。サクッと読める感じも悪くない。こういうお話も書くんですね。
    ただ、このポプラ文庫の特徴ではあるんでしょうけどね。紙が厚いんですよね。だから、こう、一見したよりもボリュームがちょっと少なめ。もっと三人のドタバタを楽しく読んでいたかったけど、割とすぐ終わっちゃうってのが寂しいところです。

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    2019年12月24日
  • 名探偵は密航中

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    昭和初期、豪華客船「箱根丸」を舞台に次々と起こる事件を描いたオムニバス形式の短編集。

    横浜から倫敦までの長い船旅中、殺人事件や令嬢の逃亡騒ぎや密航騒ぎなど、個性的な乗客たちが起こす魅力的な事件はそれぞれ趣向が凝らされていて、まったく退屈しません。

    少し不思議で奇妙な話もあれば後味の悪い話もあり、ロジックできちんと解決される話もあり…。
    ひとつひとつの密度の濃い謎もさることながら、全編を通した仕掛けもあり、豪華な気分にさせてくれます。

    自分も旅をしているかのような、昭和初期のゆったりとした旅情ムードに浸りつつ、サスペンスフルな気持ちも味わわせてくれるという、なんともお得感あふれる短編集でし

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    2019年10月14日
  • 名探偵は密航中

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    軽くドタバタ読めるミステリーでした。
    面白かったです。
    航海中の客船という密室で起こる様々な事件。探偵役がいる訳でもなく。
    でも、猫はすごかったです。
    あと、怖い話を順々に言っていくお話も好きでした。あんなオチとは。
    一番好きなのは、ピサの斜塔の仮装です。

    七海で好きなのは、皆川七海さん。

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    2019年09月12日