若竹七海のレビュー一覧

  • パラダイス・ガーデンの喪失

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    「葉崎市シリーズ」の8冊目。今度も光文社。

    葉崎市が舞台と言うだけで、特段のつながりもなく色々な話が出て来るこのシリーズだが、今回は楡ノ山西峰地区にある海を見下ろす崖の上の庭「パラダイス・ガーデン」で死体か見つかったことに端を発する物語。
    事件を巡って、警察、ご近所さん、その他訳あり怪しげな人々が次々と登場する前半は、誰が誰やら、通勤電車の中で細切れに読んでいく身には頭に入れていくのがかなり大変。
    続く後半は、そうした登場人物の過去のしがらみやら隠しておきたかったことが出るわ出るわ。
    この作者らしくギョッとするようなことが頻出しなかなか面白く読めたのだが、前半がしっかり頭に入っていないので何

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    2024年06月24日
  • 古書店アゼリアの死体

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    若竹七海の長篇ミステリ作品『古書店アゼリアの死体』を読みました。
    ここのところ、若竹七海の作品が続いています。

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    勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。
    不幸のどん底にいた相澤真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。
    運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が! 
    事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった……。
    笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作!
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    2000年(平成12年)に刊行された、架空の都市・神奈

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    2024年06月09日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    若竹七海の連作ミステリ短篇集『御子柴くんの甘味と捜査』を読みました。
    ここのところ、若竹七海の作品が続いています。

    -----story-------------
    長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。
    甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。
    上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。
    傑作ミステリー・葉村晶シリーズ第一弾『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、スイーツ&ビターなミステリー短篇集。
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    2024年05月31日
  • 古書店アゼリアの死体

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    〈再登録〉作品のシチュエーションや会話に重点を置いたコージーミステリ。地元の資産家一族や、ロマンス小説専門古書店アザレアを経営する前田紅子など、登場人物がクセ強めでユニーク。謎解き部分が弱いかなとも思いますが、こういう雰囲気重視のミステリも悪くはないのでは。

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    2024年05月28日
  • 依頼人は死んだ

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    ネタバレ

    どんでん返しがある短編探偵物
    主人公の女探偵がとてもサバサバしていて、セリフにたくさん皮肉が入ってて面白かった
    オチがわからない話もあったけど、、
    繋がってないと思った話がラストに繋がってたり、ただの短編集ではなかった
    お姉さんの自殺がショック(?)で自殺の理由を知りたがってたのは、たしかに共通点
    二作目も読もうかなぁ

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    2024年05月22日
  • 依頼人は死んだ

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    ずっと気になってた作家さん。短編集だけど、どのお話も読み応えがありました。短編集と思いきや、巻の終わりには、つながってきて次巻へ謎を残すおもしろさもありました。

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    2024年05月04日
  • パラダイス・ガーデンの喪失

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    お久しぶりの葉崎市もの。
    若竹七海がよく使う手を知っているはずなのに、気持ちよく騙され、今回も二度読み必至。楽しい。

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    2024年04月21日
  • パラダイス・ガーデンの喪失

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    若竹作品らしいビターな作風がGoodでした!!

    登場人物が多く把握するまでは大変だった。

    伊坂幸太郎【ラッシュライフ】のような物語が絡み合っていったらもっと面白かったかも!?

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    2024年03月29日
  • 暗い越流

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    ネタバレ

    苦い後味が残る5編のミステリー短編集。
    そのうち2編は不運な探偵・葉村晶が登場!37歳の時と、40過ぎの葉村晶も相変わらず危険な目に遭っているけれど、根性があるので転んでもただでは起きない。最後はきっちり依頼をこなし解決するところが頼もしい。
    ほか3編はそれぞれ主人公が違うけれど、最後の最後で毒をひと垂らし。人の心の奥底に蠢く闇を見ているうちにだんだん気が重くなってきて、次の話を読み始める前に一旦休憩が必要なくらいだった。でも最初と最後が大好きな葉村晶シリーズなので中和される。毒を味わいたい時によい短編集だと思う。

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    2024年03月09日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    前作がなかなかにおもしろかったのでこちらの続編も。
    で、なんか思ってたのと違ったな。。。これはこれで悪くはないんだけど、御子柴くんのとぼけた味わいがかなり減ってる・・・というか、出番事態が激減。どちらかというと前作の小林警部補のように長野から事件を解決していっているような。。。そして主人公はほぼ竹花くんに交代?
    甘味も前作ほど焦点当ててるわけでも・・と思ったけど、まあタイトル通りなんだよな。これはもうこういうものとして楽しむのが吉。

    ただ、警察の面々のコメディさと事件の後味の悪さというか悲惨さが結構ギャップありますね・・・

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    2024年03月07日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    長野県警から警視庁に出向している若い刑事の御子柴くん。上司やら同僚やらにやたらスイーツのお使いを頼まれるお話。スピンオフ小説らしいんですが、元を知らなくても問題なく楽しめました。というか、あとがき曰く作者さん本人も元を忘れていたようですしw

    基本的には御子柴くんの事件に際して長野の小林警部補が安楽椅子探偵を決めるという流れなんですが、そこらへんはあまり重要ではないというか・・・読み終わってみるとスイーツ情報しか頭に残ってないという。長野に今回紹介されたスイーツを買いまくる小旅行にいきたくてたまらなくなります。ホントに。

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    2024年02月14日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    御子柴くんのキャラクターがちょっとつかみどころがない感じだったんですが、小林警部補が影の主人公だったんですね(違う?笑)。
    短編が続いていくのでさくさく読めます。
    長野県各地のお菓子が美味しそうで食べてみたくなりました。

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    2024年02月06日
  • 静かな炎天

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    長編よりは短編のほうが好きかもしれない。
    長編は、仕込みがちょっとくどくなってくる気がしている、、、

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    2024年02月05日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    コージーミステリーの表紙で中身は刑事が主人公の警察小説。
    次々に起きる事件を御子柴刑事とバディの竹花刑事が解決していきます。
    それぞれの地域の警察署の縄張りというか面子というか仁義というかが
    色々大変そう。現実もそうなのかな。
    関係を和ませる地元の銘菓の数々が美味しそうで食べたくなります。

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    2024年01月26日
  • 依頼人は死んだ

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    錆びた滑車に続いて。
    読んでいて、主人公が30前の女性とは全く思えない。

    短編だが、1つのテーマを色濃く感じる。意図的なものなのかは読み終えても分からなかった。

    全般的に心理的な要素を強く感じる。執着、または、こころが壊れるといったモチーフに関して。
    いくつかの短編は、楽しく読めた。しかし、短編集としては全体を通してあまり理解できていないように思う。

    このシリーズの次の作品を読めば分かるのかもしれない。

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    2024年01月21日
  • 錆びた滑車

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    硬い文体。読み始めるとハードボイルドものかなと思わされる。でも、主人公はおばさん。
    だから、という不満も特にはないのだが。

    途中から興に乗って最後まで一気に読んだのだけれど、正直、微妙な後味。
    全般的に死人に口無し、っといった感じ。死者の話を探偵が語るだけ。一人語りなのかな?

    ミステリとしては、物語が提示する謎に興味がわかないので、惹き込まれることもない。
    物語に、読み手の気持ちを掴むようなフックを仕込めていない感じ。

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    2024年01月13日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    若竹七海さんの「御子柴くん」シリーズ2冊目。短編集。
    といっても、私は1冊目を読んでないのですが。

    御子柴くんと言えば、「プレゼント」(こちらも短編集。あの葉村晶のデビュー作)に小林刑事の相棒として登場していた。
    私はプレゼントのなかで小林刑事の話が結構好きで、それを読んだ時に「御子柴くんシリーズもあるのか、これも面白そうだ」と期待してたことを思い出した。
    しかし、本作のあとがきによれば、作者はあれ以来小林警部補のことは忘れ去っていたらしい…。なんと。

    「プレゼント」で刑事だった小林さんは定年退職していて、若手っぽかった御子柴くんはベテランな感じになってる。時の流れよ…。
    御子柴くんの現在

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    2023年09月03日
  • プラスマイナスゼロ

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    ネタバレ

    いつもだけど、やっぱりずっともやっとするし、すかっとする。
    何回読んでもテンコが好きじゃないし、あの考え方のひん曲がり方が苦手。
    人巻き込んでおいて神の試練て…
    極端だけどキャラが濃いふたりより、平凡だと思ってるミサキの推理力とか達観の仕方とかの方がよっぽど個性的だと思う。
    平凡って自覚が引いてみることに慣れたのかもだけど。
    話の内容よりも「お礼が言えないやつはクズ」「謝れないやつは(見た目が可愛くても)ブス」とか極端な言葉にすかっとした。
    ひとりで出来てると思ってる人間は信用ならないし、高校生でそうなってるのすごいな。

    面白くて、また読んじゃうんだろうな。

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    2023年08月26日
  • プレゼント

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    葉村晶シリーズ一作目。
    この作者さんは初挑戦なんですが、文体に何故かあまり馴染めず、読むのに少し時間がかかってしまった(後半は流石に慣れたけど)
    ハードボイルド調というか、良くも悪くも淡々と冷めた感じで個人的にあまり好みではないけど、葉村晶の雰囲気にはピッタリなので、違和感は感じなかった。
    8つの話からなる短編集なのですが、その殆どが後味が悪い... 人の悪意や汚さをこれでもかと描写していて、なかなかシンドイところも...
    というか葉村晶の周りの人たちクズが多すぎる...そりゃあんな性格になるわ...

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    2023年08月05日
  • みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

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    ネタバレ

    ココロちゃんが香坂さんに狙われている時はミステリアスな話になるのかと思いきやそんな事もなく、誰かに狙われようが狙われまいが最後までドタバタなココロちゃんに最後はクスッと笑えた。10年後も相変わらずだけどなんだかんだ元気そうで良かった。
    ココロちゃんの行く末が気になって最後まで読んだ。

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    2023年06月15日