若竹七海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「葉崎市シリーズ」の8冊目。今度も光文社。
葉崎市が舞台と言うだけで、特段のつながりもなく色々な話が出て来るこのシリーズだが、今回は楡ノ山西峰地区にある海を見下ろす崖の上の庭「パラダイス・ガーデン」で死体か見つかったことに端を発する物語。
事件を巡って、警察、ご近所さん、その他訳あり怪しげな人々が次々と登場する前半は、誰が誰やら、通勤電車の中で細切れに読んでいく身には頭に入れていくのがかなり大変。
続く後半は、そうした登場人物の過去のしがらみやら隠しておきたかったことが出るわ出るわ。
この作者らしくギョッとするようなことが頻出しなかなか面白く読めたのだが、前半がしっかり頭に入っていないので何 -
Posted by ブクログ
若竹七海の長篇ミステリ作品『古書店アゼリアの死体』を読みました。
ここのところ、若竹七海の作品が続いています。
-----story-------------
勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。
不幸のどん底にいた相澤真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。
運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が!
事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった……。
笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作!
-----------------------
2000年(平成12年)に刊行された、架空の都市・神奈 -
Posted by ブクログ
若竹七海の連作ミステリ短篇集『御子柴くんの甘味と捜査』を読みました。
ここのところ、若竹七海の作品が続いています。
-----story-------------
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。
甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。
上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。
傑作ミステリー・葉村晶シリーズ第一弾『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、スイーツ&ビターなミステリー短篇集。
------------------ -
Posted by ブクログ
若竹七海さんの「御子柴くん」シリーズ2冊目。短編集。
といっても、私は1冊目を読んでないのですが。
御子柴くんと言えば、「プレゼント」(こちらも短編集。あの葉村晶のデビュー作)に小林刑事の相棒として登場していた。
私はプレゼントのなかで小林刑事の話が結構好きで、それを読んだ時に「御子柴くんシリーズもあるのか、これも面白そうだ」と期待してたことを思い出した。
しかし、本作のあとがきによれば、作者はあれ以来小林警部補のことは忘れ去っていたらしい…。なんと。
「プレゼント」で刑事だった小林さんは定年退職していて、若手っぽかった御子柴くんはベテランな感じになってる。時の流れよ…。
御子柴くんの現在 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつもだけど、やっぱりずっともやっとするし、すかっとする。
何回読んでもテンコが好きじゃないし、あの考え方のひん曲がり方が苦手。
人巻き込んでおいて神の試練て…
極端だけどキャラが濃いふたりより、平凡だと思ってるミサキの推理力とか達観の仕方とかの方がよっぽど個性的だと思う。
平凡って自覚が引いてみることに慣れたのかもだけど。
話の内容よりも「お礼が言えないやつはクズ」「謝れないやつは(見た目が可愛くても)ブス」とか極端な言葉にすかっとした。
ひとりで出来てると思ってる人間は信用ならないし、高校生でそうなってるのすごいな。
面白くて、また読んじゃうんだろうな。