【感想・ネタバレ】依頼人は死んだのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月26日

9つある短編の全部が面白いという、個人的に破格な短編集。んでも、相変わらず大小問わずの悪意がきつぅい。
短編集ゆえ一冊で区切りがつくと思っていたら、まさかの黒幕?続投で驚くばかり。少し落ち着いてから、続編の『悪いうさぎ』を読み始めよう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月22日

女探偵が舞い込む依頼に向き合っていくミステリー連作短編。
登場する女たちに皆個性があって、魅力的に感じる。中でもクールでシニカルな主人公に惹かれ一発でファンになった。
ストーリーの重みや人間の悪意にゾッとさせられる箇所もあり、その匙加減が好奇心をくすぐる。表題作の展開が面白かったが、1番興奮したのは...続きを読む『たぶん、暑かったから』。

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Posted by ブクログ 2020年05月29日

まだ読んでなかった葉村晶シリーズの初期のものを読んでみる。
この頃って葉村はまだ29歳だったのだなぁ。シシド・カフカより若いってわけか。

季節を巡りながら短い話が9つ。
この頃はまだ住むところにも苦労しないし、殴られたり刺されたり物が落ちてきたりの酷い目にもあまり合わないんだな。
とは言え、話の落...続きを読むちはここでもなかなかにゾッとしないものばかり。
妄想の産物と思われたものが現実に現れたり、調べた挙句がなんにも関係なかったり、見事な推理と思わせたものがひっくり返されたり…。
加えて、葉村が探偵する話ばかりでなく色んな話の作りでも楽しめる。
表題作は、短い中に複雑でドロドロした人間関係が渦巻き、聞き込みの度に局面が変わる、今に続くシリーズのテイストがぎっしり詰まった内容で、思わず行ったり来たり読みになる。
最後の話は最初と5話目とリンクして、これがもうダーティハリーみたいで、サスペンスフル。息が詰まりそうでドキドキしながら読んだ。
さっき、酷い目には合わないと書いたが、最後に来て爆発、よく死ななかったね。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

私は基本的にはイヤミスはあまり好きではない。
けれど、何故か一年のうちに何回かは葉村晶に会いたくなる時がある。
それが何のきっかけなのかは分からないのだけれど。


葉村晶シリーズはもう何と言うか「これがイヤミスです!」とイヤミスを知らない人間に紹介しても間違いない話だと私は思っているんですけど(そ...続きを読むうだよね?)、やっぱりこの話でも葉村晶はとんでもない依頼に巻き込まれるし、周りの人間は人の悪意を煮詰めまくったような存在ばかりだった。


親友の相場みのりだけが唯一のオアシス的な感じなのだけれど、正直読んでいる間中「大丈夫よね?あなたは裏切らないよね?」と疑心暗鬼になってもいた。いや、葉村晶シリーズに関してはそういうことが本当に有り得るのだから怖い。
寧ろあんな世界を孤独に生き抜いていける葉村晶はカッコよすぎるとすら思う。
イヤミスでもありハードボイルドでもあるのかな。


個人的に一番好きだったのは「女探偵の夏休み」ですかね。
話の展開に完全に引っかかりました……そうかそういうことだったのか!って。
この話は人間の悪意的なものが少ないので読みやすいのもいいのかも。ちょっとシャイニングっぽくはありますが。

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Posted by ブクログ 2023年03月19日

葉村晶最高。犯人と対峙し真相を明らかにする際の描写が物凄い淡白で、他の作家ならもっとダラダラと続けるのになあといつも思う。まあでもそれがまた魅力なのかも。

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Posted by ブクログ 2022年10月07日

女性が主人公の作品で、ここまでハードボイルドのものはあまり読んだ記憶がない。
人生に投げやりな感じがあるものの、真実を知る欲求を強く持つ葉村晶。よくも知人がこれだけ沢山の事件に巻き込まれるのものだと思うものの、いずれも結末はかなり苦くて、読むほどに同情してしまう。
頑張れ、葉村さん!

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Posted by ブクログ 2022年10月01日

葉村晶は、読みたいけど、読むととても消耗するので、少し覚悟が必要。 対象者の死、友人の婚約者の死、依頼人のせいで死んだ女。自殺を追うのは、姉の自殺が原因なのか…。謎のアザ男はなんなのか、友人を殺した夫まで自殺して、死がまとわりつく。クセしかないおばさんがたくさん出てくるのも、それに振り回される晶も相...続きを読む変わらず。何回読んでも不快感は消えないけど、何回も読みたくなってる。そして疲れてる。ラストシーンはぞわっとする。 人間の、汚いところがどろどろ出るから、カエデみたいな女が清潔に見えたりするな。おかしくなる。

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Posted by ブクログ 2022年09月17日

初めての作家さん。
短編ですが、ギュッと詰まってて過不足なくどれも楽しめた。
最後の最後、「!?」と声にならない声がでた。

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Posted by ブクログ 2022年09月12日

"白黒つけないと気が済まない"女探偵葉村晶が主人公の連作短編第2弾。
前作『プレゼント』では小林警部補+御子柴くんとの交互登場だったが、今回は全編主役を務める。

解説の重里徹也氏が全くもって頷ける葉村晶の魅力について人物評を挙げてくれている。
”白黒つけないと気が済まない”に始...続きを読むまり、クールさやタフさは作品中の言葉で明文化されているが、”うまく適度な距離を取りながら、機敏に身をこなす”なんて評は「あ~そうそう、そこがくすぐられるんだよ」と自分の感情分解能力ではどこが魅力的に映っているのか言葉にできなかったもどかしさをすかっと論じてくれている。

さて物語の方は、前作の最後で羽村がいびつな確執を抱く身近な人物に殺されかけるという悲惨な事件の結末で幕が引かれたが、今作の冒頭ではその人物は既に自殺し、この世にはいない設定で始まる。
転々としていた職についても、困ったときにあてにされる契約調査員ではあるものの、長谷川探偵事務所の一員として”探偵”が定職となり、やや安定感が出た。
そんな日々に舞い込む奇妙な依頼の数々。

なんか自殺案件が多いなとか、どうにも歯に衣着せぬ物言いの女友達が多いなとか思いながら、タフさとnever give up精神で真相に辿り着く予定調和を楽しみながら最終話まで読み進めると、あぁそういう筋書きでしたかと。

よもやそんな悪魔的黒幕が世界観を覆う展開とは。
この先因縁の対決めいたものがあるのかな。
次作『悪いうさぎ』に続きます。

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Posted by ブクログ 2022年07月17日

お初の作家さんです。
短編集だったので期待していなかったのですが、1つ目の「濃紺の悪魔」のラストに驚かされてから、心を掴まれたように一気に読みました。全てのお話に感じられる人間の悪意にゾッとします。全体的にもやのかかったような不思議な空気感があり、他の作品も読んでみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2022年07月02日

コナンくんばりに死を引き寄せる主人公だけど、まぁ話を面白くするためには良しとしよう。
ウダウダ言いながらもえらく人付き合いが良いというか、妙に知り合いも多く、他人にもガンガン話していくとか、そういう謎の設定も良しとしよう。
怪しげなライバルの設定もありがちだけど良しとしよう。
というの主人公みたいな...続きを読むタイプは好きなんだもん。頑張ってるし、応援したくなるというか。登場人物もいちいち癖があって、飽きないのよね。個人的には金属バットふりまわす城都さんがなんか怖くてツボだった。
ていうかみんな病んでるわね。

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Posted by ブクログ 2021年09月20日

シリーズ2作目とのこと。全作読破決定です。
太刀洗さんを彷彿とさせる、いい感じに女子でない主人公がいいですね。自分を分析するのに微塵の容赦もないのが好みドストライク。
真相を明かす口数が少なく、余韻の残る作品が多かったです。最終話で急にモリアーティみたいのでてきて、ゾクッとして終わりました。「都合の...続きを読むいい地獄」、ほんま容赦ないわ~。好っきゃわ~。

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Posted by ブクログ 2021年09月03日

初作家。非常に面白かったが、騙され過ぎた感やその悔しさも少し残った。読み始めたときの文章で星新一が浮かび、読み終えた後、アガサ・クリスティーが残っている。分かりやすい文章だったが僕には理解が難しく、それぞれ何度も読み返した。

「まーちゃんさん」が高評価されていたため手に取り、楽しむことができました...続きを読む
いい作家にめぐり合わせていただき、ありがとうございました。

①濃紺の悪魔
虚言か真実か、ただの1本のヒモを力いっぱいこんがらがらせた感じ。すごい。
②詩人の死
幸せなはずの詩人の自死。その理由を模索した挙句、答えはラストの光景がすべて。
③たぶん、暑かったから
ラストが恐怖映画のよう。敵を欺くにはまず味方から。そんな言葉が浮かんでくる。
④鉄格子の女
学生、課題、不倫・・・そして視界は冒頭に。著者の思い通りに翻弄される。秀逸。
⑤アヴェ・マリア
あれ、この話だけ葉村晶の語りではないな?うー、このやられた感は昔読んだあれに。
⑥依頼人は死んだ
嘘をつく犯人。その後の長い文章がカムフラージュに。3回読み返した。悔しい。
⑦女探偵の夏休み
時間が交錯。デジャヴのようにチーズケーキを勧める純代の台詞がぐるぐる回る。
⑧わたしの調査に手加減はない
犯人の予感を抱いたまま、揺さぶられる快感。この短編集の中では安心して読めた。
⑨都合のいい地獄
読んでる最中一番ワクワクしたけど、ラストこうくるか、これしかないか、ん〜。

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Posted by ブクログ 2021年07月14日

葉村晶シリーズ2作目。短編集。
葉村晶、激クールでかっこいいな。皮肉屋だし。
この本に書かれている文章の半分くらいが、皮肉で構成されている。

最後の一言で「あっ…」と気付かされるのが、倒錯もの好きとしては非常にクセになる。
紺色のBMWに乗った悪魔は何者なの?晶だったということ?
今後、読み続けれ...続きを読むば悪魔の正体も分かるのだろうか。

また素敵なシリーズものに出会えて読書のたのしみができた。うれしい。

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Posted by ブクログ 2020年10月08日

【腹減り度】
なし
【食べ物の割合】

【1番美味しそうだったもの】
オーシャンビュー・プチ・ホテルのコーヒー

*感想*
作中で"朝食をみっちり食べさえすれば、夕飯はゆで卵一個で十分"と本人が言っているように葉村晶はあまり物を食べないのね。がっくり。
というわけで、1番美味し...続きを読むそうだったものにコーヒーなんてあげちゃうくらい食べものとは無縁の女探偵の連作短編集。
驚きの展開あり、意外な結末ありで大変楽しかった!(特に女探偵の夏休み.面白い!)
本当に一瞬で読み終わったよね。
最終話はちょっと変化球というか、受け入れがたい所もありつつ‥。少し不思議な要素にモヤモヤ。
世にも奇妙な的なのがOKな人は気にならないと思う。私はちょっとだけ「なんじゃー」と思ってしまった。とはいえ変なミステリなんかより遥かに面白かったので全体通して90点くらいつけたい(何様)。

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Posted by ブクログ 2020年09月25日

葉村晶シリーズ第1弾(とする)
連作短編集で面白かったのに ここに載せるのを忘れてたみたい
ちゃんと発売順に読破

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Posted by ブクログ 2020年08月27日

葉村晶の2作目。

通は河豚の肝を食べると聞く。
ほんの少しビリビリしながら食べるとか。
命を賭けてまで食べる美味しさなのか、
命を賭けて食べるから美味しいのか。

このシリーズはちょっと毒らしい。
女探偵、葉村晶のシニカルさ、
露わになる人の悪意、
生きにくい人生、
ビリビリする。

ミステリー好...続きを読むきではあるが、
残酷さも、悲惨さも、不幸も好きではない。
タバスコも、くさやも、パクチーも好きではないのに、
この痺れは癖になる。

強烈な友人をはさんで一晩だけの友達の話も、
同居人というか大家の友人が主人公の話も面白かった。
最初と最後がホラーなのかと思ったのが残念だった。

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Posted by ブクログ 2020年05月04日

御子柴くんシリーズが一段落ついたところで、改めて葉村晶探偵が単独で主人公になる第1冊目を紐解く。ところが、ハードボイルドのお約束は踏襲しつつも、かなり異色作。

何しろ、文藝春秋社に鞍替えして単独主演を勝ち取ったこの主人公は、中央公論社の単行本の結末を最初から引きずっているのだ。凄いことに、それが最...続きを読む後まで続いている。でもよく考えたら、葉村晶シリーズは、常に過去の話が新しい単行本の中に平気で出ていた。あゝそうなのか。このシリーズは、あと味の悪い事件と、晶の切れ味鋭い推理だけが魅力ではなかったのだ。外国でもハードボイルドは、主人公の個人ヒストリーを追っていくことがよくある。

だとすると、彼女が何故40代になっても正業に就かず、独身を貫き通すのか、その秘密は、このアラサー時代の単独主演であらかた出尽くしている。というか、実はそこを描くための作品になっている。私はずっと不思議だった。葉村晶ぐらい優秀ならば、正規探偵職になってもいいし、恋人ぐらいできてもいい。それを阻む「家族の事情」は、「プレゼント」の時に消えているはずじゃないか。

でも、葉村晶は優しすぎるし、葉村晶は拘りすぎるのだ。よく分かる。だから、独身になるのだ。私のように(←言い過ぎた)。

一見、冒頭短編「濃紺の悪魔」と最後の書き下ろし「都合のいい地獄」は、不条理ホラーのようだが、この葉村晶の「個性」を決めるためには無くてはならないものだった(テレビドラマでも使われた原作だけど、原作の方がよっぽどわかりやすかった)。この後は安心して、「調査には手加減はなく」「好奇心旺盛で」「カネにならない仕事も手掛けてしまう」「何故か事件を呼び寄せてしまう」(今回はなかったけど)「不運にも痛い目によく遭う」非正規探偵調査員が登場するだろう。

このすぐ後に描かれた長編「悪いうさぎ」で結婚詐欺男に夢中になる相場みのりは、実はほぼ全編に出てくる。ばかりか、「女探偵の夏休み」では、主人公を食うほどの推理を働かせる。都合のいい彼女とのルームシェアを、葉村晶は何故解消したのか、がこの作品の「真犯人(真のテーマ)」である。

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

ずっと気になってた作家さん。短編集だけど、どのお話も読み応えがありました。短編集と思いきや、巻の終わりには、つながってきて次巻へ謎を残すおもしろさもありました。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

錆びた滑車に続いて。
読んでいて、主人公が30前の女性とは全く思えない。

短編だが、1つのテーマを色濃く感じる。意図的なものなのかは読み終えても分からなかった。

全般的に心理的な要素を強く感じる。執着、または、こころが壊れるといったモチーフに関して。
いくつかの短編は、楽しく読めた。しかし、短編...続きを読む集としては全体を通してあまり理解できていないように思う。

このシリーズの次の作品を読めば分かるのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年03月16日

葉村晶のミステリ短編集。最近目にする気がしてもう少し最近の本なのかなと思っていたら98-99年頃掲載の話なのね。でもあまり文章は古くない。
探偵で情報収集しながら点と点を結びつけて婚約者の、絵画の、依頼人の死の真相を解き明かす。ひねったトリックで理路整然というよりも、感情を揺さぶってこういう結末なの...続きを読むか、と読者の見方を変える感じで終わる。意外とモヤっと不気味な読後感のものが多い。

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

中々作品に入り込む事ができなかったなー。登場人物はどれもこれも現実にいそうで良かった。最後はちょっと納得いかないけど!続きは気になる!

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Posted by ブクログ 2022年05月31日

少し前なので簡単に。
プレゼントとは違う構成。葉村晶の話のみ集めた小説。
プレゼントとの繋がりは薄いと思って読んでいたが、最後の話?で過去にでてきた痣の男が出てきたり、葉村晶にも痣が出来たり「どういうこと?続き気になるんだけど!!」となる描写あり。
(ただ今その先読んでるから分かるけど、その伏線は別...続きを読むに回収される訳ではなさそう。。)
そこがとてもワクワクした。

どの話も解決までの展開が読めないのが面白い。作者は の頭はどうなっているんだか。。

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Posted by ブクログ 2021年12月01日

自殺の原因を調査する不思議なミステリーですね。
ミステリーようでミステリーでないような。
シリーズ1作目という事なので次が読みたいです。


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Posted by ブクログ 2021年10月24日

 女探偵・葉村晶シリーズ第1弾、9編を収めた連作短編集。
 このシリーズがそうなのか、作者の語り口がそうなのかはよくわからないが、とてもサバサバした感じを受ける。主人公の感情があまり表面に出てくることはなく、台詞もいたって乾いている。だからこそ淡々と読めるし、会話も淡々と進むのだが、かといって事件が...続きを読む単純というわけではない。そのあたりの構成の妙というか、そういった印象が強い作品集。熱い感じがないミステリーといった趣である。

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Posted by ブクログ 2021年08月07日

評判がいいシリーズなので読んでみたが、一作目もこの二作目と、今一つのめり込めない。

葉村晶タイプの女性に出会った事ないので、どうも現実離れした感じがする。と思っていたが、案外、カミさんが近いところがあるかもしれないと思い当たる。

それはそれで怖い・・

ともあれ、少し親近が湧いたのでこのシリーズ...続きを読む続けて読みたい

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Posted by ブクログ 2021年03月09日

若竹さんの本はいい意味で厭なミステリだな。若竹さんの描く事件の底には人間の、【悪意】ではなく【醜さ】が流れているように感じる。
今回の短編は自殺の理由を探るストーリーが多い。殺人であれば、殺意が存在する。それがどんなものであれ、少なくとも犯人は殺す理由を持っている。
自殺には他者による直接的な殺意は...続きを読むない。人間の醜さや身勝手さが、自殺者を追い詰めるのだ。

世間を冷めた目で見つめている葉村さんだからこそ耐えれるんだな。私だったら人間不信になってしまうかも。

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Posted by ブクログ 2020年11月25日

母が「イマイチだった…」と言いながら貸してくれました
イマイチなのかぁと思いながら読むのは気が進まなかったけど読んでみました

葉村晶シリーズの2作目に当たるみたいですね
この後に刊行された『悪いうさぎ』『さよならの手口』を先に読んでしまいましたが、本作はこの2作と違い、短...続きを読む編集でした
結末ははっきりとした表現にせず、読者に考える余白を残しているものが多かったです
…が、私には尻切れトンボのように感じるものが多くてイマイチすっきりしませんでした

インスタでもいい評価が多かったので、私みたいに感じるのは少数派かもしれないですねー

本作の葉村さんともやっぱりお友達にはなれないなと思いました
『さよならの手口』の葉村さんとは図書委員くらいなら一緒にできそう…と思ったけど
残りの作品はどうかなー

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Posted by ブクログ 2020年06月14日

葉村晶シリーズ。
9篇の短編。

短編なのにこの重厚さときたら!
しかも、軽妙洒脱。
著者の世界に引き込まれてしまい、これは確かに映像化して、たくさんの人に見てもらいたい、この世界観を味わって欲しい!
と思うに違いない。
どれもこれも、結末はなんとも苦くて、すっきりしないのだ。
なのに、惹きつけられ...続きを読むてしまう。

「アヴェ・マリア」
葉村晶の友人夫妻の物語。
これは、こう言う話なのだよ、と言いたいのに、言えば全てが台無し。
だから、一言だけ言おう。
「こんな夢を見た」と。

表題作「依頼人は死んだ」
葉村の友人が死亡する物語。
コナン君や金田一少年ばりに彼女の周りの人間はよく死ぬ…。
実際の捜査なら真っ先に怪しい人物だ…。
彼女の行動が、少しでも弔いになればいいのだが。

「濃紺の悪魔」と「都合のいい地獄」は連作になっている。
依頼人の死亡、不条理。
本書中では理由は明らかにならない。
ならないのだが、次作以降でまた、この悪魔は出てくるのではないかと思わせる。
悪魔は自ら命をたったとしても、必ず出てくるのだ。
何度も、亡霊として蘇る。
だから、悪魔、なのだ。

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Posted by ブクログ 2020年05月26日

諦めが悪い女探偵さんのお話。理由は上手く言えないけど、何故が私の思考には合わないみたい。場面のイメージがしにくくて・・
話の展開は良く考えられていると思う。

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