【感想・ネタバレ】依頼人は死んだのレビュー

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Posted by ブクログ

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9つある短編の全部が面白いという、個人的に破格な短編集。んでも、相変わらず大小問わずの悪意がきつぅい。
短編集ゆえ一冊で区切りがつくと思っていたら、まさかの黒幕?続投で驚くばかり。少し落ち着いてから、続編の『悪いうさぎ』を読み始めよう。

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2022年01月26日

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女探偵が舞い込む依頼に向き合っていくミステリー連作短編。
登場する女たちに皆個性があって、魅力的に感じる。中でもクールでシニカルな主人公に惹かれ一発でファンになった。
ストーリーの重みや人間の悪意にゾッとさせられる箇所もあり、その匙加減が好奇心をくすぐる。表題作の展開が面白かったが、1番興奮したのは『たぶん、暑かったから』。

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2021年05月22日

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葉村晶は、読みたいけど、読むととても消耗するので、少し覚悟が必要。 対象者の死、友人の婚約者の死、依頼人のせいで死んだ女。自殺を追うのは、姉の自殺が原因なのか…。謎のアザ男はなんなのか、友人を殺した夫まで自殺して、死がまとわりつく。クセしかないおばさんがたくさん出てくるのも、それに振り回される晶も相変わらず。何回読んでも不快感は消えないけど、何回も読みたくなってる。そして疲れてる。ラストシーンはぞわっとする。 人間の、汚いところがどろどろ出るから、カエデみたいな女が清潔に見えたりするな。おかしくなる。

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2022年10月01日

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ネタバレ

"白黒つけないと気が済まない"女探偵葉村晶が主人公の連作短編第2弾。
前作『プレゼント』では小林警部補+御子柴くんとの交互登場だったが、今回は全編主役を務める。

解説の重里徹也氏が全くもって頷ける葉村晶の魅力について人物評を挙げてくれている。
”白黒つけないと気が済まない”に始まり、クールさやタフさは作品中の言葉で明文化されているが、”うまく適度な距離を取りながら、機敏に身をこなす”なんて評は「あ~そうそう、そこがくすぐられるんだよ」と自分の感情分解能力ではどこが魅力的に映っているのか言葉にできなかったもどかしさをすかっと論じてくれている。

さて物語の方は、前作の最後で羽村がいびつな確執を抱く身近な人物に殺されかけるという悲惨な事件の結末で幕が引かれたが、今作の冒頭ではその人物は既に自殺し、この世にはいない設定で始まる。
転々としていた職についても、困ったときにあてにされる契約調査員ではあるものの、長谷川探偵事務所の一員として”探偵”が定職となり、やや安定感が出た。
そんな日々に舞い込む奇妙な依頼の数々。

なんか自殺案件が多いなとか、どうにも歯に衣着せぬ物言いの女友達が多いなとか思いながら、タフさとnever give up精神で真相に辿り着く予定調和を楽しみながら最終話まで読み進めると、あぁそういう筋書きでしたかと。

よもやそんな悪魔的黒幕が世界観を覆う展開とは。
この先因縁の対決めいたものがあるのかな。
次作『悪いうさぎ』に続きます。

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2022年09月12日

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初作家。非常に面白かったが、騙され過ぎた感やその悔しさも少し残った。読み始めたときの文章で星新一が浮かび、読み終えた後、アガサ・クリスティーが残っている。分かりやすい文章だったが僕には理解が難しく、それぞれ何度も読み返した。

「まーちゃんさん」が高評価されていたため手に取り、楽しむことができました
いい作家にめぐり合わせていただき、ありがとうございました。

①濃紺の悪魔
虚言か真実か、ただの1本のヒモを力いっぱいこんがらがらせた感じ。すごい。
②詩人の死
幸せなはずの詩人の自死。その理由を模索した挙句、答えはラストの光景がすべて。
③たぶん、暑かったから
ラストが恐怖映画のよう。敵を欺くにはまず味方から。そんな言葉が浮かんでくる。
④鉄格子の女
学生、課題、不倫・・・そして視界は冒頭に。著者の思い通りに翻弄される。秀逸。
⑤アヴェ・マリア
あれ、この話だけ葉村晶の語りではないな?うー、このやられた感は昔読んだあれに。
⑥依頼人は死んだ
嘘をつく犯人。その後の長い文章がカムフラージュに。3回読み返した。悔しい。
⑦女探偵の夏休み
時間が交錯。デジャヴのようにチーズケーキを勧める純代の台詞がぐるぐる回る。
⑧わたしの調査に手加減はない
犯人の予感を抱いたまま、揺さぶられる快感。この短編集の中では安心して読めた。
⑨都合のいい地獄
読んでる最中一番ワクワクしたけど、ラストこうくるか、これしかないか、ん〜。

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2021年09月03日

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ネタバレ

どんでん返しがある短編探偵物
主人公の女探偵がとてもサバサバしていて、セリフにたくさん皮肉が入ってて面白かった
オチがわからない話もあったけど、、
繋がってないと思った話がラストに繋がってたり、ただの短編集ではなかった
お姉さんの自殺がショック(?)で自殺の理由を知りたがってたのは、たしかに共通点
二作目も読もうかなぁ

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し前なので簡単に。
プレゼントとは違う構成。葉村晶の話のみ集めた小説。
プレゼントとの繋がりは薄いと思って読んでいたが、最後の話?で過去にでてきた痣の男が出てきたり、葉村晶にも痣が出来たり「どういうこと?続き気になるんだけど!!」となる描写あり。
(ただ今その先読んでるから分かるけど、その伏線は別に回収される訳ではなさそう。。)
そこがとてもワクワクした。

どの話も解決までの展開が読めないのが面白い。作者は の頭はどうなっているんだか。。

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2022年05月31日

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