若竹七海のレビュー一覧

  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    裏表紙の作品紹介に書かれている、『スイーツ&ビターなミステリー』の意味が分からない。

    まあ、スイーツに関しては、地方から出向している刑事を題材にしたシリーズということもあり、各地の名産品を美味しそうに紹介していることなのであろうが、問題はビターの方である。

    これ、ビターなの?
    私からしたら、既にビターを思い切り通り越して、どこかが破綻している、シャレにならないようなイメージなのだが・・若竹さんの中では、比較的、毒が無いと言われている、このシリーズでこう思っているのだから、私にはやはり合わないのだろうか?

    ただ、視点を変えれば、これくらいで、あたふたしなさんな、ということなのかもしれず、そ

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    2023年05月22日
  • 依頼人は死んだ

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    葉村晶のミステリ短編集。最近目にする気がしてもう少し最近の本なのかなと思っていたら98-99年頃掲載の話なのね。でもあまり文章は古くない。
    探偵で情報収集しながら点と点を結びつけて婚約者の、絵画の、依頼人の死の真相を解き明かす。ひねったトリックで理路整然というよりも、感情を揺さぶってこういう結末なのか、と読者の見方を変える感じで終わる。意外とモヤっと不気味な読後感のものが多い。

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    2023年03月16日
  • 暗い越流

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    あら葉村さんが出張されてる(笑)
    こっちでも相変わらず気を失うんですね。

    葉村晶ものが二篇とノンシリーズものが三遍。
    ラストで物語がエグいほうに振り切られて終わる事が多い若竹七海さんの作品は結構中毒性があるなあ。

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    2023年02月06日
  • 依頼人は死んだ

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    中々作品に入り込む事ができなかったなー。登場人物はどれもこれも現実にいそうで良かった。最後はちょっと納得いかないけど!続きは気になる!

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    2023年02月04日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    大晦日に吹雪の山荘で発見された首無し死体。登場人物たちは真相を見抜けるのか…??

    豪華推理小説家たちのリレー小説。でも最後の方はちょっと設定が混乱してきて読むの大変だったかな…。学生アリスが出てきてるのに、有栖川さんの執筆がないのはそういうわけかー(あとがきより)。試みとしては面白かったかもですが。

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    2023年01月17日
  • 悪いうさぎ

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    ネタバレ

    葉村晶シリーズ初読みだったようです。しまった…でも面白かった。
    葉村晶、体張ってました。命懸けです。ハラハラし過ぎて心臓に悪い。
    事件の真相は、こういう特権意識もりもりの人たちは碌な事しない…でした。法の裁きを受けたら良いです。
    何人かその後どうなったんだろ…という人が居るのですが今後シリーズ読み進めたらわかるのかな。

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    2023年01月03日
  • 御子柴くんと遠距離バディ

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    ネタバレ

    第2弾は、御子柴くんが大変なことになって長野に帰らされ、小林警部補は定年退職してしまい、御子柴くんの元相方が大変な苦労を負わされる…
    本当に、本当に腐った奴ばかり出てくるけど、それを補って余りある事件の面白さと複雑さ。わからなさが読む手を止めてくれない。
    上の奴がふんぞり返って大金もらってるのに、下は駆けずり回って気使って、こんなしか貰えないのかって一般社会のあるあるがそのまま。
    たまに嫌なやつをぎゃふんと言わせられると嬉しくなる自分は相当性格が悪い。
    ポップなのに読み応えがあって、最後は次につながっているようで、楽しみ。

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    2022年11月27日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    ネタバレ

    リレー小説。 初めて読んだけど、馴染みのキャラがたくさんいて嬉しい。 他の著者の時にちょっとイメージと異なるキャラに描かれているのも楽しめた。 アリスはどこで出てくるのかしら、このアリス、だめだめじゃないか?と思っていたら作者さんたちの「予想」で明らかに。 書くのもとっても大変だと思うけど、読むのもすっごく大変だった。 またそれぞれのシリーズが読みたくなっちゃって、それも大変だ。

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    2022年10月01日
  • 不穏な眠り

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    葉村晶シリーズ。短~中編が4本。

    どの話も、短いわりに登場人物多すぎて、複雑だった。
    私は迷子になってしまったよ・・・。

    そんで、葉村晶のしろくま探偵社の閑古鳥の鳴きっぷりが切ない。
    全然探偵仕事できてなくて、警備員のバイトに駆り出されたり、本屋オーナーの使いっぱしりにされたり・・・不憫すぎる。

    今回、晶の日常のほっとするような場面がなくて、読者としてもそれが寂しかった。
    表題作「不穏な眠り」では、少しご近所に住む鈴木品子(高齢女性)との交流があって少しホッとしたけど、鈴木品子だって、この後すぐに房総へ引っ越してしまうんだよなぁ。
    本屋も休日しか開店しないことになり、探偵業もほぼなく。

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    2022年09月14日
  • プレゼント

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    面白そうなシリーズの第1作ということで読んでみた。
    小林警部補と葉村晶という投げやりな雰囲気のフリーターが交互に主人公となる短編集の体裁ですが、最後に2人が交わるもののその必然性は不明でした。
    もう少し読んでみて初めて納得するのだろうか。
    小説として面白そうな雰囲気があるものの、まだ不完全燃焼の感も強く、どう評価してよいか判断できない。
    うーん。。。

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    2022年08月29日
  • 静かな炎天

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    ネタバレ

    葉村晶も四十肩になり、もう無理できなくなったんだなとしみじみする。元々無理はしたくないかもしれないけど。
    相変わらず頭のキレは良くて、年齢を重ねても変わらず私の大好きな葉村晶だ。カッコいいところだけじゃなくて、生活を感じるところが特に好き。洋服を選ぶちょっとしたシーンとか、サンドイッチに凝って手作りしてみたりだとか、早く帰って寝るんだと考えているところとか、そういう地味な部分がとても好き。
    口に出して読みたくなる文体だなと思う。
    今回は葉村を労いたくなった。こき使われながらよくやり切っていて、お疲れ様〜と声をかけたくなる。

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    2022年08月28日
  • 殺人鬼がもう一人

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    都心から離れた寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘(こぶしがおか)を舞台に描かれる数々の不穏なお話。
    腹に一物ある人ばかりが住む町で、閉じた世界の中での結婚式やお葬式に市長選、事件に出張ってくるのは悪徳警官。
    この作者らしいダークなユーモアと技巧に満ちていて、面白くないことはなく、いや、寧ろ良く練れた話で楽しめたのだが、あまり適当な感想が思い浮かばない。毒気を抜かれるとはこのことか。

    「辛夷」はフリガナがあったので良いけれど、「刀自」や「家作」、「旗竿地」に「窩主買い」、他にもこの歳になっても知らない単語が出て来てウロウロした。「高野聖ごっこ」って何ですか?

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    2022年08月04日
  • ポリス猫DCの事件簿

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    「葉崎市シリーズ」の7冊目。また元に戻って光文社。

    「猫島ハウスの騒動」でとても頑張った巡査の七瀬くんとポリス猫DCのお話。
    猫島で起きる様々なトラブルを描いて短い話を一話完結させながら、全体として大きな事件につながるというお話。みたいに最初のほうでは思えたのだけど、時折まかれた伏線は一応最後の話につながりはしても、そこまで効果的でなかったような感じ。
    お話も色んな趣向があって作者としては楽しんで書いているのだろうけどがちょっと間延びしたものもちらほら。
    ポリス猫DCが意外にしっかりした探偵猫(Detecitive Catだったとは)で、それに引きずられるように前作では小間使いだった七瀬くん

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    2022年06月20日
  • 依頼人は死んだ

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    ネタバレ

    少し前なので簡単に。
    プレゼントとは違う構成。葉村晶の話のみ集めた小説。
    プレゼントとの繋がりは薄いと思って読んでいたが、最後の話?で過去にでてきた痣の男が出てきたり、葉村晶にも痣が出来たり「どういうこと?続き気になるんだけど!!」となる描写あり。
    (ただ今その先読んでるから分かるけど、その伏線は別に回収される訳ではなさそう。。)
    そこがとてもワクワクした。

    どの話も解決までの展開が読めないのが面白い。作者は の頭はどうなっているんだか。。

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    2022年05月31日
  • プレゼント

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    面白かった!
    最初は気が付かなかったけど、交互に主人公が変わっていて最後の章でその2人が関わる事件が起きるという構成が凄く面白い。

    短編のミステリーがいくつもある構成だが、そのどの話も面白い。
    ミステリーだと展開が分かりやすかったり、
    これ布石だなっていうのが分かるようになってくるけど、この本の話は意外性のある結論が多い。

    最後の話がかなり途中で終わったので早く次の章が読みたい。

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    2022年05月31日
  • みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

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    【収録作品】文月/葉月/長月/神無月/霜月/師走/睦月/如月/弥生/卯月/皐月/水無月/文月ふたたび//十数年後の文月
    2013年刊のポプラ文庫ピュアフルに、パンデミックにちらっと触れた書き下ろし「十数年後の文月」を加えて文庫化。

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    2022年05月27日
  • 殺人鬼がもう一人

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    東京の外れにある寂れたベッドタウン<辛夷ヶ丘>を舞台とした連作ミステリー短編集。登場人物全員悪人という惹句の通り、全編シニカルなブラックユーモアに溢れた作品である。著者の技巧性は言わずもがなだが、今作は毒気があり過ぎて流石に辟易してしまった。どの収録作品も短編に収まる情報量をゆうに超えており、冒頭から一気に畳みかけてくるので読み疲れるし、表題作で主要人物に一線を越えさせるのも好ましく思えず。私は<葉村晶シリーズ>のファンだけれど、今作には全く乗り切れなかった。中盤の「黒い袖」がせめてもの救いと言えるかも。

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    2022年05月15日
  • プラスマイナスゼロ

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    「葉崎市シリーズ」の5冊目。今度はポプラ社になった。

    葉崎市の山のてっぺんにある葉崎山高校に通う、お嬢様テンコ、不良娘ユーリ、歩く全国平均値ミサキの女子高生トリオが出くわす出来事。
    プラスとマイナスとゼロの3人の、コミカルで時に鋭い掛け合いを楽しむ。不運に愛されるテンコは葉村晶みたいなもんだな。
    出くわす事件は他愛もないように見えてちょっとした毒を含んでいるところがこの作者らしい。
    文庫版のために書き下ろされた最後の2話には珍しくそうした毒がないが、3人の仲良し加減がいい感じに描かれていて、これはこれで余情あり。

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    2022年03月31日
  • みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

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    一度読んだことあったな。。。あんまり覚えてなかったけど、その後の話をちょっとだけ付けたして、再販するってなんかずるいぞ。まんまと引っかかったじゃないか。こころちゃんが、あんまりにもあんまりで受け入れにくい。大どんでん返しあるかと思っていたが、最後までただの?トラブルメーカーだった。

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    2022年03月23日
  • 不穏な眠り

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    葉村シリーズ短編集。60ページ弱の短編なのに話の転がり方風呂敷の広がり方そして見事な畳みっぷりを堪能できる。ほんとに笑っちゃうくらい不幸のオンパレードだしじわじわ老いを感じるし葉村は今回もよくがんばったよ…!特に『水沫隠れの日々』の切れ味がすごい。まだまだ新作待ってます。あとミステリー温泉ツアーどこいったら参加できますか???

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    2022年03月13日