若竹七海のレビュー一覧

  • 不穏な眠り

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    葉村晶シリーズ第6作の短篇集。
    どれも人間の厭なところがふんだんに描かれている重い話だったなぁ。
    好きなのは「水沫隠れの日々」と表題作「不穏な眠り」。衝撃のラストでばっさり終わる前者と、深い憂いの余韻が残る後者、やはり幅広い作家だ。

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    2021年03月20日
  • 不穏な眠り

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     女性探偵・葉村晶シリーズを読み始めると、頭の中では宍戸カフカさんが動きし、より魅力的な物語になっていく。今回のシリーズは2021年版『このミス』で10位を獲得した短編集だ。
     スピード感のあるストーリー展開で、ミステリーの要素も十分。主人公の判断力と行動の速さは、気持ちいいくらい期待に応えてくれる。ただ、短編ではあるものの、ストーリーにもう一回転の展開が欲しかった。各短編が終わった瞬間に『で、どうなったの?』と突っ込みに似た余韻が残る。

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    2021年01月24日
  • 御子柴くんの甘味と捜査

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    すごく読みやすい作品でした。

    色々な甘味が出てきて、食べたくなりました。
    事件の内容が甘くなくヘビーだなと思いました。
    主人公の御子柴くんもよかったけど、個人的には小林警部補がお気に入りです。「なーんか変なこと思いついちゃった」ってお茶目な感じが素敵だと思いました。小林警部補が主人公の作品があることを知らなかったので読んでみたいです。

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    2021年01月24日
  • 不穏な眠り

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    ネタバレ

    シシドカフカさん主演のドラマ、録画したものも少しずつ見ている。イメージはとても合っている。本の葉村晶の方が、もう少しベージュで薄汚れてて、疲れて郊外を歩いていそう。この本だと、糞が混ざっているであろう池の泥水を飲んでしまい肺にまで入っていくようなイガイガした苦しさや、年越しの冷え切ったビル、災害級の雨、のような悪臭や不快感、寒さ冷たさ、大きな音まで自分も感じてしまう気がする。老眼疑いも、すぐに思いつかなかったこともあったけどそれでも、打つ手も打ってる、有能な探偵ぶりも健在だった。カズレーザーさんのお勧めで知り、シリーズ始めから読み始めて最新刊まで追いついた。同年代。これからも読みたい。

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    2021年01月23日
  • 不穏な眠り

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    本シリーズを初めて読んでから約20年。ほぼ自分と同じように歳を重ねて40代になった葉村さんに親近感を禁じ得ない。思えば若竹七海さんの作品も90年代に創元推理文庫版『ぼくのミステリな日常』を手にしてずっとだから相当に長い。好きな作家の新作を定期的に読めるのは幸せだと思う。

    本シリーズはトリック重視の本格ものではなく、ソフトなハードボイルドという感じ。何せ最近の葉村さんは推理を働かせる前に調べ物はネット検索。これがスパスパとヒットして、葉村さんの検索能力が意外に高いことがよくわかる。一匹狼の葉村さんは逞しく時代に順応しているのだ。
    基本的には常識的な一般女性である葉村さんが、ドンパチ騒ぎや殴り合

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    2020年12月14日
  • 不穏な眠り

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    他人事とは思えない不運の連続で笑うに笑えない災難や厄災。
    頑張れ!なくな!葉村晶!
    ファンはまだまだ貴女の活躍を待っています。

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    2020年12月09日
  • 錆びた滑車

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    最近テレビドラマ化。見てみたい。読んでいて苦しくなるほど、災難に見舞われる女探偵。これだけ、つらくても、頑張れのは探偵という仕事が好きだからなんでしょうね。シリーズ終了の際にはぜひもう少しいい暮らしができることを望みます。

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    2020年11月30日
  • 悪いうさぎ

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    【腹減り度】
    なし
    【1番美味しそうだったもの】
    山中で食べるチョコレートバー

    *感想*
    う〜ん、葉村晶不幸すぎる(笑)笑い事じゃないけどね。
    今回は長編ということで、笑ありミステリありサスペンスあり恋愛あり?で、読み応えたっぷりだった。
    消えた女子高生と病んだ大人たち。次々と勃発するトラブルと謎、謎、謎。友達のみのりんにも胡散臭げな春が到来。どれも気になるけど、とりあえず頑張れ葉村晶!という気持ちで読破。
    今回心にトラウマを負ってしまった葉村晶。次回作に生かされるのかな?すぐ読みたい。

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    2020年11月11日
  • 静かな炎天

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    ネタバレ

    葉村晶の5作目。

    冒頭の葉村晶の少々情けない日常からの、
    事故への、そして被害者のバッグを探す流れは美しいとも言えよう。
    ペールブルーに染められたホースヘアーの生地、
    べっこう風の持ち手。

    同じブルーでそろえた手帖を探すために、
    コンビニの飛び込みバイトまでやって、
    犯人を追いかける。
    同じ「青」好きとしては惹き込まれる話だった。

    昔の同僚村木に頼まれた調べ物のせいで、
    バイト先の本屋に捜査官たちがあふれかえったのも面白かったが、
    ハードボイルド作家の先生になりすました死者が誰だったのか、
    の調査も面白かった。
    死者の正体が過去の知人だと思い追悼するたびに、生き返る。

    それにしても(一

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    2020年09月19日
  • 錆びた滑車

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    葉村晶シリーズ第5弾
    長編がやっぱり好き
    今回もしっかり不幸に愛される探偵だった
    でも不幸な目に遭うのは身体だけにしてほしい
    いやそれも可哀想ではあるのだがちゃんとタフだからなんとかなるし なんとかする

    あんたもね、探偵

    束の間とは言え 魔法のような時間を過ごした者には堪える
    どんな経験をしても 心はタフになれない

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    2020年09月15日
  • 悪いうさぎ

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    ネタバレ

    葉村晶の3作目。

    冒頭、ストレスは女友達との長電話で解消する、とあった。
    あれ、葉村晶、そんな友達いましたっけ?
    と思ったら、同居人かつ大家の友達と同居生活を解消して、
    長電話をするようになっただけだった。
    そうだよね。

    金属メッキ工場と言えば青酸カリ、
    骨折と言えば白骨死体の身元判明、
    猟銃と言えばマンハンティング。
    ミステリー好きならこれくらいの連想ゲームはできるので、
    結末に意外性はなかった。
    娘を殺してしまった父親は可哀想だったが。

    好みで言わせてもらえば、
    友達の恋愛に、少女の失踪と殺人、同業者の暴虐、
    それに本人の惑いと長編にしても盛りすぎじゃないか、と思う。
    もしくはもっと

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    2020年09月03日
  • 錆びた滑車

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    今年初めに彼女(葉村晶)のことを知ってから、ずっと人生を追いかけてきた。そして現代に近づいてきた。2018年8月文庫書き下ろし。物語は、その冬の真っ最中に終わる。2017年秋には、東京オリンピックのことも知っていたし、40代中頃だと言っていた。物語の最後には、吉祥寺の知る人ぞ知るミステリ専門古書店の二階に探偵社を兼ねて住み着くことになった。いよいよ逢いにいけるかもしれない(←いや、ムリだけど)。

    「世界で最も不運な探偵」という冠はそのままに、けれども今回の解説子はそのことには触れずに「古今東西の推理小説や、場合によっては映画に関する蘊蓄」を持つ「マニアックな探偵」として紹介している。ちょっと

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    2020年09月01日
  • 悪いうさぎ

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    葉村晶シリーズ第2弾
    面白い
    葉村晶がとても好き
    今回とっても探偵っぽいというか よくもまぁこんなにも酷い目にあってもよく死なないなぁと
    何度となく抱きしめてあげたくなる
    絶対ウザがられるだけだろうけど
    まだまだ続くのが嬉しい
    でもこの先あまり傷つけないであげてほしい
    心も身体も

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    2020年08月21日
  • プレゼント

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    ネタバレ

    あえて、辛いと言おう。
    宮部みゆきは心が揺さぶられ過ぎて、辛いことがある。
    それは、人の心や人の世の
    暖かさと冷たさを行ったり来たりするから。

    それに比べると、
    「冷たさ」ばかりを感じるこの作品集は、
    その変わらぬシニカルさが心地よい。

    「海の底」は短いながらも伏線の回収も鮮やかだし、
    ホテルのエグゼクティヴデスクの女性のキャラクターも
    思い込みが強い編集者の設定も見事。

    「トラブル・メイカー」はそのシニカルさが少し崩れて
    甘さが顔を出したのが、印象的だった。
    面白かった。

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    2020年08月16日
  • 暗い越流

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    短編集。全部葉村晶ものかと思って読んだら、あれれ?となり、よく見たら三編は葉村ものでなく、それでも不気味なイヤミスでした。葉村もの二作目で、やっとあの古本屋が登場します!

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    2020年06月15日
  • プレゼント

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    ネタバレ

    葉村晶と小林警部補の話が交互に繰り広げられる短編集。
    葉村がまだ少し若い頃でなんだか感慨深かった。
    ドラマで見た姉の話はこれかあとようやく見つけた感じ。
    相変わらず葉村のところには理不尽な人々が現れる。
    対して小林警部補の話は、先に犯罪というか事件の当事者から始まる。サスペンスドラマのよう。
    全体的にダークというかシニカルというか、そんな雰囲気を醸し出してるような感じだけど、文章がテンポ良く読みやすかった。

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    2020年05月23日
  • 錆びた滑車

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    これは今までで、もっとも悲劇的な内容でした
    序盤に事件が起き、中盤は割と淡々と捜査が進み、終盤に何度も展開が転びます
    探偵ものらしい小説になっていました

    警察があまりにも間抜けとか、語りすぎる証言者など定番とも言える突っ込みどころも
    今までの長編作品と比べると、うまく収束しているように感じます

    言いたいことをぐっと耐える大人な主人公が魅力

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    2020年05月10日
  • 暗い越流

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    表題作の浮かび上がった事件と、そこから繋がってしまった悪意のどん詰まり感にゾワゾワする。
    最後の頁の怖さは「幸せの家」「狂酔」も、それぞれ自分の想像力でダメージを受ける。
    人の、感情は、蔑ろにしてはいけない。
    「蝿男」「道楽者の金庫」は葉村晶シリーズ。
    他三編と同じくゾワゾワするような怖さもあるけど、葉村の不運エピソードが毎度ながら痛そう・キツそう極まって、事件の惨さが中和されてる(気がする)。『悪いうさぎ』でのトラウマ・トラブルもまだ残ってた。ハードボイルドじゃなくてハードモード。

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    2020年05月07日
  • 静かな炎天

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    設定が安定したからか、主人公も探偵稼業と雑用に邁進しています
    すっきり解決しないエピソードもありますが、洞察と推理は探偵らしくなっていますね

    かつての同僚が登場する4話、依頼者に振り回され続ける5話、葉村らしさ全開の6話と後半が面白いです
    結局、どっちなのか、どうなったのかが気にはなりますが

    ボソボソと主人公が吐く毒が、作者の本音のようでなりません

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    2020年05月06日
  • プレゼント

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    ドラマを見終わって、原作の一巻目は買ったもののずっと読まずにいたのですが、読み始めたら、ドラマの世界そのままのような、あっさりと書かれているけれどもむむっとうならされる短編集。はまりそうな予感がして、全巻購入してしまいました。これから葉村晶の半生を読むのが楽しみです。

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    2020年05月04日