若竹七海のレビュー一覧
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葉村晶シリーズを読みたくて、第一作から手を出してみた。
葉村晶のお話と、小林警部補のお話。
8編の短編集。
どれも読みやすくて面白い!
大掛かりな推理や謎解きはないけど、スイスイ読んでって、最後に「あ、そういうこと?!」と驚きがある。
一つ一つの話がとても短くて、ダラダラ無駄な記載がないのも好感。
こういうタイプのミステリー、好きです。
小林警部補は、犯人が分かっていて推理していくと言う「古畑任三郎パターン」。
第二話から、小林が自転車に乗って登場してまさに古畑だったな。
小林警部補も気に入ったのですが、若竹さんのwikiを見るとシリーズ化はされていないようだ。小林ではなく、小林の部下の御 -
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のんびりふわふわ楽しめました。人が死んでいるし、天変地異はあるし、それなのに、のんびりふわふわで良いのかな、と思いつつも、のんびりふわふわ楽しめました。
カバーに長編推理小説と書いてあります。その通りです。しかし、ちょっと長いかなあ?と思いました。目次は日付入りなので、それを見ても9日間の出来事です。ちょっと描写がのんびりしているかなあ、でも、それがこの本の良さなんだろうなあ、と思いました。
細かいエピソードをあちらこちらにちりばめながら、最終的な大団円にもっていって、鮮やかにおさめるのはさすがだなあ、と思います。
しかしながら、この本の中での最大の謎は解決されません。登場人物たちには解決した -
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ネタバレシシドカフカさん主演のドラマ、録画したものも少しずつ見ている。イメージはとても合っている。本の葉村晶の方が、もう少しベージュで薄汚れてて、疲れて郊外を歩いていそう。この本だと、糞が混ざっているであろう池の泥水を飲んでしまい肺にまで入っていくようなイガイガした苦しさや、年越しの冷え切ったビル、災害級の雨、のような悪臭や不快感、寒さ冷たさ、大きな音まで自分も感じてしまう気がする。老眼疑いも、すぐに思いつかなかったこともあったけどそれでも、打つ手も打ってる、有能な探偵ぶりも健在だった。カズレーザーさんのお勧めで知り、シリーズ始めから読み始めて最新刊まで追いついた。同年代。これからも読みたい。
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本シリーズを初めて読んでから約20年。ほぼ自分と同じように歳を重ねて40代になった葉村さんに親近感を禁じ得ない。思えば若竹七海さんの作品も90年代に創元推理文庫版『ぼくのミステリな日常』を手にしてずっとだから相当に長い。好きな作家の新作を定期的に読めるのは幸せだと思う。
本シリーズはトリック重視の本格ものではなく、ソフトなハードボイルドという感じ。何せ最近の葉村さんは推理を働かせる前に調べ物はネット検索。これがスパスパとヒットして、葉村さんの検索能力が意外に高いことがよくわかる。一匹狼の葉村さんは逞しく時代に順応しているのだ。
基本的には常識的な一般女性である葉村さんが、ドンパチ騒ぎや殴り合 -
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ネタバレ葉村晶の5作目。
冒頭の葉村晶の少々情けない日常からの、
事故への、そして被害者のバッグを探す流れは美しいとも言えよう。
ペールブルーに染められたホースヘアーの生地、
べっこう風の持ち手。
同じブルーでそろえた手帖を探すために、
コンビニの飛び込みバイトまでやって、
犯人を追いかける。
同じ「青」好きとしては惹き込まれる話だった。
昔の同僚村木に頼まれた調べ物のせいで、
バイト先の本屋に捜査官たちがあふれかえったのも面白かったが、
ハードボイルド作家の先生になりすました死者が誰だったのか、
の調査も面白かった。
死者の正体が過去の知人だと思い追悼するたびに、生き返る。
それにしても(一 -
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ネタバレ葉村晶の3作目。
冒頭、ストレスは女友達との長電話で解消する、とあった。
あれ、葉村晶、そんな友達いましたっけ?
と思ったら、同居人かつ大家の友達と同居生活を解消して、
長電話をするようになっただけだった。
そうだよね。
金属メッキ工場と言えば青酸カリ、
骨折と言えば白骨死体の身元判明、
猟銃と言えばマンハンティング。
ミステリー好きならこれくらいの連想ゲームはできるので、
結末に意外性はなかった。
娘を殺してしまった父親は可哀想だったが。
好みで言わせてもらえば、
友達の恋愛に、少女の失踪と殺人、同業者の暴虐、
それに本人の惑いと長編にしても盛りすぎじゃないか、と思う。
もしくはもっと -
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今年初めに彼女(葉村晶)のことを知ってから、ずっと人生を追いかけてきた。そして現代に近づいてきた。2018年8月文庫書き下ろし。物語は、その冬の真っ最中に終わる。2017年秋には、東京オリンピックのことも知っていたし、40代中頃だと言っていた。物語の最後には、吉祥寺の知る人ぞ知るミステリ専門古書店の二階に探偵社を兼ねて住み着くことになった。いよいよ逢いにいけるかもしれない(←いや、ムリだけど)。
「世界で最も不運な探偵」という冠はそのままに、けれども今回の解説子はそのことには触れずに「古今東西の推理小説や、場合によっては映画に関する蘊蓄」を持つ「マニアックな探偵」として紹介している。ちょっと