若竹七海のレビュー一覧
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葉埼市内にある三つの高校のうちの一つである葉埼山高校に通う三人娘。
不運なお嬢様テンコ、ヤンキー娘のユーリ、歩く平均値ことミサキ。
この個性にあふれた三人が、毎回奇天烈な事件に巻き込まれる痛快コメディ(?)のような青春ミステリ。
不運すぎるくらい不運続きのテンコと、毒舌極まりないユーリの掛け合いが面白おかしく、ハチャメチャだけど、二人の良さにしっかりと気づいているミサキは、ほんとうにいい友達を持ったよね。
出会いから卒業まで、春夏秋冬と思い起こせばあっという間の三年間。
三人で行った卒業旅行には、最後にじんとくるものがあって良かった。
この奇妙で熱い三人の友情が一生続きそうで、ちょっと -
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ネタバレ葉村晶シリーズ、長編が2作続いた後の短編集。
正直、やっぱりちょっと何か物足りない。
長編の方が好き。
四十肩に苛まされ、富山店長には何かとこき使われ、内面と口先の鋭さとは裏腹に芯にある優しさに周囲からつけ込まれる、書店探偵葉村晶の事件簿。
気になってはいたものの、中々手が出せないでいる『レベッカ』が早く読めよと言わんばかりに最初の1編に出てきたのには驚き。
そればかりでなく、巻末の”富山店長のミステリ紹介”が意外にも(と言うと失礼かもしれないが)守備範囲が広く、端的ながらうんちくが利いた一味違うブックガイドとなっており、読みたい欲求を掻き立てられる。
協力者のお名前もあったけど、若竹さん -
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人口約30人ほどに対して、約100匹の猫が住んでいるという猫島。
〈猫のため息〉という名前の入江で、ナイフで刺された猫のはく製が見つかる。
その後、マリンバイクで暴走する男と崖から降ってきた男との衝突事故が起こり、二つの事件のつながりはあるのか?
猫好き猫マニアが続々と訪れる通称猫島は、みやげ物も何もかも見渡す限り猫だらけで、店も観光スポットにも猫という名がついている。
最初は事件の真相を追うというより、猫島観光を楽しんでいるような気分で、巻頭にある〈猫島観光マップ〉を何度眺めたことか。
潮が引いて道ができれば、島に渡って行けるなんて、考えただけで楽しそう。
猫アレルギーの駒持警部補と、お -
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ネタバレ刊行当時13年ぶりの葉村晶(その間短編は2本ほど発表されているらしいが)。
なんと四十歳の坂を越え、職業も長谷川探偵社が廃業したことにより、ミステリ専門古書店"MURDER BEAR BOOKSHOP"でアルバイトをしていた。
なんか探偵じゃない葉村を見るのって『プレゼント』の頃を思い出す。
13年ぶりかぁ。
リアルタイムで待っていたら待ちくたびれる、というか完全にそれまでの過程を忘れてしまうだろうから、ある程度出そろったところから月日を物ともせず、ずんずんと読んでいく今の読み方ができて幸運。
さて、今回は葉村が古書店で働いているということもあり、ほんのりビブリオ風味。 -
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ネタバレ目次
・哀愁のくるみ餅事件
・根こそぎの酒饅頭事件
・不審なプリン事件
・忘れじの信州味噌ピッツァ事件
・謀略のあめせんべい事件
広域犯罪を捜査するために警視庁の置かれた捜査共助課。
現場で捜査もするけれど、県と都の調整と根回しも大事な仕事。(やりがいはない)
長野県から出向してきた御子柴刑事は、甘党の上司に振り回されながら、こつこつと仕事をこなしている。
ほのぼの系の作品にもできるところを、若竹七海はちょっといや~な感じに落としてくる。
解決のめどが立った事件を長野の元上司に報告すると、事件の見え方が変わってくる。
というパターンの連作短編集で、とても読みやすくて面白いんだけど、最近ちょ -
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ネタバレ好きな作者だったので。
元警官で犯罪をテーマにした実話の本を書いた主人公。
その「現在」と、
警察を辞めるきっかけとなった最後の事件という「過去」を
行ったり来たりするお話。
新婚で妊娠中の妻を強盗犯にひき逃げされ殺された、
ということがわかってからは、
主人公がその過去の事件の犯人なのではないかと、
ハラハラしながら読んでいた。
そういう意味では、
作品の順番は違った方が良かったのでは。
一つ一つの話は面白かったが。
ミステリ作家の角田港大先生とか、
葉﨑の名家前田家とか、
最後には葉﨑市を訪れたりと、
いわゆる「葉﨑市シリーズ」がちらちら出てきて
楽しかった。 -
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「葉埼市シリーズ」第二弾。
各章に有名な映画をもじったタイトルがつけられていて、目次を見ただけで面白そうです。
勤め先が倒産、泊まったホテルが火事、怪しげな新興宗教に勧誘され、二階から飛び降りて左足首を捻挫したという不運続きの相澤真琴が、葉埼市の海岸で人間の死体を発見してしまう。
さらには〈古書アゼリア〉の店番をすることになり…。
ユーモア・ミステリーなので、物語は軽快に進んでいくのですが、終盤に近づくにつれ、葉埼市始まって以来の名家、前田家にまつわる凄まじい過去が明らかになっていきます。
シリーズものだけあって、前作で登場した「鬼頭堂」や、「黄金のスープ亭」や、その他の人物が、長い説明もな -
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ネタバレダークな話とは聞いていたが。。
のっけから負の塊みたいなのとの衝突と負傷。
次いで相次ぐ毒親達。
葉村晶の切れ味なくして、この胸クソ悪さは乗り切れなかったところ。
本筋の女子高校生のきな臭い失踪事件もさることながら、相場みのりの陥った泥沼、事件関係者の抜き差しならない状況、とにかく人間の黒い部分ばかりがまき散らされている今作。
これまでの作品に出てきた面々が三々五々出てくる展開には、”やっぱりシリーズ物は順番に”だなと思いを強くした傍ら、あの悪魔との対決なのかと思っていただけにそこは肩透かし。
モジュラー型の様相も呈し、次作以降への伏線も感じつつ事件は終結。
いわゆる”イヤミス”ってやつな -
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砂井三琴という辛夷ヶ丘署の女性刑事(じゃなかった、生活安全課の警察官でした。)が登場する短編集。
シリーズものなのかな。
背が高くて、傍若無人で、めんどくさがりやな、悪い警察官。
若竹さんの短編は面白いなぁ。
特に面白かったのは、次のふたつ。
「黒い袖」(妹の結婚式の世話人を任された姉が、新婦立てこもりや新郎立てこもりなど、コミカルなトラブルを解決するけど、その裏で本物の事件が起きていた)
ラストの姉の正体?にも、びっくり&納得。
「きれいごとじゃない」(親子で清掃業を営む主人公が、砂井に潜入捜査協力を依頼された。近所で起きた老女殺人事件と、砂井が追っている強盗事件の二つの事件が -
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ネタバレ好きな作者だったので。
資産家の戯れなのか。
山の別荘で開かれる降霊会に招かれ、
いや金と力にものを言わせ集められたのは、
誘拐犯を父に持つメイドに至るまで過去に秘密を持つ者ばかり。
はたして霊媒師は「本物」なのか、
誘拐され戻っていない男の子はどうなったのか、
資産家のも目的は何なのか。
そして、殺人。
最初のあたりは、
名前がでてこないシェフが怪しいと思ったら、
やはり他の人物と関係があったか、とか
これが伏線なのか? これも手掛かりなのか?と
きりきり舞いしながら読んでいた。
途中から心霊要素が強くなってからは、
さらにちょっとついていけなくなる。
探偵役の主人公だと思っていたの