若竹七海のレビュー一覧
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「このミステリーがすごい!2026年版」を見て、手に取る。しかし、この本はシリーズで、有能だけど、運の悪い女探偵・葉村晶を知っていないと面白さ減でした。でも、この本だけでも充分面白かったです。ただ、探偵も50代になって、体があちこちガタがきており、ピンチがすぎて推理が冴えないこと多かった。…有能だったころの小説読みたいな。
気になるタイトルは、牛馬の飼料入れ=まぐさ桶なのですが、そこに、餌には関係ないのに食べるのを邪魔する嫌な犬のようなヤツのことを指すそうです。沢山いる登場人物で誰がそうなのか?事件はどう解けるのかという展開。
ガタピシ探偵がコツコツ仕事をしていき、同じような目線で話を追えて、 -
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ネタバレ50代になった葉村晶。最初の紹介文もどんどん長くなっていく…一緒に歳を重ねているのが分かる、同じ世界に存在しているのを感じる好きなシリーズ。
不運すぎるのは相変わらずで、冒頭でいよいよ最後なのか?と思ったけど、やっぱり生き残るのはさすが。今回は相関図というか家系図を描きたくなるくらい、ぐちゃぐちゃな人間関係だった。人間ってやっぱり一部分しか見れないから、実際どんな人かなんてわからないもんだなと思った。やっぱりハッピーエンドとはいかないのかもしれないけど、このハッキリしない感じも葉村晶っぽくて好き。
同時にいろんなことが起こるのも、何気ないことが伏線になっているのも読んでて楽しい。
探偵だけでは -
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葉村晶シリーズの短編集。相変わらず葉村晶は身体的・肉体的に痛めつけられる運命にあり、とうとう四十肩にまでなってしまう。タフでクールな女探偵だが度重なる不運に同情を禁じ得ない。それぞれの短編は暴力や怒号に満ちているが、真夏の静寂の中で淡々と処理される「日常化された異常性」が恐ろしくもあり、「静かな炎天」というタイトルはとてもシニカルだ。
巻末の「MURDER BEAR BOOKSHOP」店長・富山のミステリ解説は興味深く非常に勉強になるが、作中でしれっと命じる葉村晶への無茶振りは「俺だったらキレるよなぁ」と思いながら読んでいた。怒らずに(本当は怒っているが)仕方なく指示に従う彼女の姿は、非正規雇 -
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葉村晶シリーズ二作目。
相変わらず無邪気で無遠慮な悪意に翻弄される女探偵・葉村晶を単独主役とした連作短篇集。叙述トリックが多めなのはもはや作風と言える。春夏秋冬を通した時間軸のなかで一部連続した事件を描いている。探偵事務所の同僚や友人、宿敵らしい人物も揃ってシリーズとしての世界観が出来上がってきているのを感じる。
前作と比べてより葉村の内面にフォーカスを当てているのが特徴。シニカルなのか天然なのか、ドライなのか優しいのか分からない葉村は、それだけにより等身大の人間らしく、従来のミステリーの名探偵とは一線を画している。
それまで受動的に生きていた葉村にも主体的に探偵を続ける動機が生まれた訳だが、 -
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ネタバレ目次
・まぐさ桶の犬
・第五回・富山店長のミステリ紹介
表題作のタイトルの意味は、馬の飼料が入っているまぐさ桶に居座って、馬が近寄ると吠えたてて飼料を食べさせない犬、つまり、自分が得するわけでもないのに、他人が幸せにならないように邪魔をする人のことだそうだ。
さすが不運を呼び込み人の恨みをかうことでは人後に落ちない葉村晶。
彼女のまわりは人の話は聞かないけれど、自分の言いたいことだけ突き付けてくるような人ばかり。
このまま進めばただのいやミスになってしまうところを、彼女のキャラクターのおかげでストレスは溜まらず、すべての不運を彼女が拾ってくれるので、逆にスッキリするくらい。
でもねえ、も -
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5年ぶりの探偵・葉村晶シリーズ。物語とともにキャラクターも年齢を重ねる珍しい設定の本シリーズ、主人公の葉村は五十代に突入している。原因不明の歯痛に悶え、全力疾走には息も絶え絶え、文章を読むにはさりげなく老眼鏡を取り出す葉山に、少しだけ人生の後輩である私も深く共感してしまう。
今回の葉山の仕事は人探し。3年ぶりの大仕事に張り切る葉山だが、ブランクのせいか、はたまた寄る年波のせいか、やることなすこと上手く行かない。そして、本作でも作者の若竹さんは葉山に、これでもか言わんばかりに次から次へと不幸のボールを投げつけるのである。
登場人物が多く、カタカタ表記も多用されるので、なかなか頭に入ってこなか