若竹七海のレビュー一覧

  • まぐさ桶の犬

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    3.5

    正直に言うと、今回はシリーズの中では少し期待外れだった。
    というのも事件の中心にある後継者問題や血縁をめぐる話は、あまり自分の好みではないんですよねー。
    登場人物同士の複雑なつながりも、途中から覚えることを諦めてしまったほど。
    それでも、不思議と嫌いになれない。むしろ好き。
    その理由は、事件ではなく登場人物にあるのかもしれない。
    特に、京都の人にしか通じないような、あの嫌味っぽい言い回し。何がどう嫌味なのか全部は理解できていないのがちょっと辛いところだけれど、会話の棘の鋭さが好きなんです。

    今回も相変わらず傷だらけで、うまくいくこともあればうまくいかないこともあって、理不尽な目に遭

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    2026年06月05日
  • まぐさ桶の犬

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    五十代の葉村晶に会えるなんて!
    心も身体も良い感じに疲れが染み出している探偵が、またもや酷い目に遭いまくり、その災難ぶりに笑わずにはいられない。私も葉村さんを見倣って、熱い湯に浸かり、美味しいカレーを食べて、本書ともども布団にぶっ倒れる一夜を過ごしたいな。

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    2026年05月28日
  • プレゼント

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    しばらく葉村晶シリーズを休んでいたので再開しようと思い、手に取りました。『依頼人は死んだ』と『悪いうさぎ』を読んでたんだけど、この『プレゼント』が最初だったみたい。

    『プレゼント』には、葉村晶シリーズと御子柴刑事シリーズの短編が交互に出てきます。御子柴刑事シリーズは知っていたけど、読んだことはないのでまた読んでみたいと思います。小林警部補とコンビを組んでいるのだけど、どっちが主人公なんだろうか?小林警部補が面白いんだけど。

    葉村晶は本当にツイてないね。不幸ばかり。でもいつも危ない目に遭っても、問題解決。そこがすごいと思う。先に読んだ2作品でもツイてない探偵と思ってたけど、最初からだったとい

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    2026年05月26日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    初めての作家さんが多かったが、いずれも猫をよく観察していて、ほのぼのとネコの温もりが伝わってくる楽しい掌編揃い。“ネコさえテーマにすればたいていの小説は面白い”か。今朝も4時半に起こされたけど「ネコは夜行性ではなく薄明薄暮性。一番活発になるのが、薄く明るくて薄く暮れた時」知らなかった…。老ネコと暮らして「かつてのこと、先のこと、そんなことを考えることなく、いまを悠々と生き切っている。できることに目を向け、登れない場所には踏み台を用意すればいい」短編もいい。

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    2026年05月08日
  • 猫さえいれば、たいていのことはうまくいく。  肉球の巻

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    6人の作家による猫に纏わるアンソロジー。

    個人的に良かったのは、前半3作!

    大山淳子「シロネコマサト」
    1日100円で、どんなものでも預かってくれるお店
    「あずかりやさん」の看板猫・社長。

    竹岡葉月「猫をかぶれば」
    「猫をかぶる」ことでコミュニケーション能力が上がる
    奇妙なサービスを提供する猫カフェ。

    音はつき
    「人間やめたマヌル先生が、保健室でお待ちしてます」
    中学校の保健室に代替要員としてやってきた、しゃべるマヌルネコ。

    浜口倫太郎「爪切りのニャンニャンパーク」

    若竹七海「散歩する猫」

    村山早紀「猫さえいれば大丈夫」

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    2026年05月06日
  • まぐさ桶の犬

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    「このミステリーがすごい!2026年版」を見て、手に取る。しかし、この本はシリーズで、有能だけど、運の悪い女探偵・葉村晶を知っていないと面白さ減でした。でも、この本だけでも充分面白かったです。ただ、探偵も50代になって、体があちこちガタがきており、ピンチがすぎて推理が冴えないこと多かった。…有能だったころの小説読みたいな。
    気になるタイトルは、牛馬の飼料入れ=まぐさ桶なのですが、そこに、餌には関係ないのに食べるのを邪魔する嫌な犬のようなヤツのことを指すそうです。沢山いる登場人物で誰がそうなのか?事件はどう解けるのかという展開。
    ガタピシ探偵がコツコツ仕事をしていき、同じような目線で話を追えて、

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    2026年05月01日
  • まぐさ桶の犬

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    ネタバレ

    50代になった葉村晶。最初の紹介文もどんどん長くなっていく…一緒に歳を重ねているのが分かる、同じ世界に存在しているのを感じる好きなシリーズ。
    不運すぎるのは相変わらずで、冒頭でいよいよ最後なのか?と思ったけど、やっぱり生き残るのはさすが。今回は相関図というか家系図を描きたくなるくらい、ぐちゃぐちゃな人間関係だった。人間ってやっぱり一部分しか見れないから、実際どんな人かなんてわからないもんだなと思った。やっぱりハッピーエンドとはいかないのかもしれないけど、このハッキリしない感じも葉村晶っぽくて好き。
    同時にいろんなことが起こるのも、何気ないことが伏線になっているのも読んでて楽しい。
    探偵だけでは

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    2026年04月29日
  • 静かな炎天

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    葉村晶シリーズの短編集。相変わらず葉村晶は身体的・肉体的に痛めつけられる運命にあり、とうとう四十肩にまでなってしまう。タフでクールな女探偵だが度重なる不運に同情を禁じ得ない。それぞれの短編は暴力や怒号に満ちているが、真夏の静寂の中で淡々と処理される「日常化された異常性」が恐ろしくもあり、「静かな炎天」というタイトルはとてもシニカルだ。
    巻末の「MURDER BEAR BOOKSHOP」店長・富山のミステリ解説は興味深く非常に勉強になるが、作中でしれっと命じる葉村晶への無茶振りは「俺だったらキレるよなぁ」と思いながら読んでいた。怒らずに(本当は怒っているが)仕方なく指示に従う彼女の姿は、非正規雇

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    2026年04月23日
  • 依頼人は死んだ

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    葉村晶シリーズ二作目。
    相変わらず無邪気で無遠慮な悪意に翻弄される女探偵・葉村晶を単独主役とした連作短篇集。叙述トリックが多めなのはもはや作風と言える。春夏秋冬を通した時間軸のなかで一部連続した事件を描いている。探偵事務所の同僚や友人、宿敵らしい人物も揃ってシリーズとしての世界観が出来上がってきているのを感じる。
    前作と比べてより葉村の内面にフォーカスを当てているのが特徴。シニカルなのか天然なのか、ドライなのか優しいのか分からない葉村は、それだけにより等身大の人間らしく、従来のミステリーの名探偵とは一線を画している。
    それまで受動的に生きていた葉村にも主体的に探偵を続ける動機が生まれた訳だが、

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    2026年04月23日
  • まぐさ桶の犬

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    読みやすいエンタメ小説。中年女性の探偵が主人公って読んだことないから新鮮だったー!運悪すぎの更年期探偵。ハラハラするけど本人は割とケロッとしている…
    家系図が欲しくなる登場人物の多さ。
    人ってイメージだけでは分からないよなぁなどと思った。

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    2026年04月11日
  • 七つの大罪

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    傲慢、怠情、憤怒、嫉妬、強欲、色欲、暴食の七つの大罪をテーマに、「7」に関連する作者さんを集めて作られた短編集。個人的には中山七里さんの傲慢「罪の名は傲慢(プライド)」、川瀬七緒さんの憤怒「移住クライシス」、嫉妬「オセロシンドローム」が好きで、中でもカモシダせぶんさんの色欲「父親は持ってるエロ本を子どもにみつからないようにしろ」(タイトルからおもしろい)が一番好きだった。短編集なのにミステリ要素があって、「え!この人が?」とどんでん返しや伏線があり面白い。

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    2026年04月04日
  • 七つの大罪

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    岡崎琢磨さん、川瀬七緒さん、そしてカモシダせぶんさんのが面白かった!
    みんなそれぞれ趣向が違ってるけど、好き。

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    2026年03月27日
  • 猫さえいれば、たいていのことはうまくいく。  肉球の巻

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    大山淳子さんのが読みたくて
    あずかりやさんの社長目線で面白かった
    他のも良かったけど若竹さんのはちょっとどう解釈してよいのか  ワカリマセン

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    2026年03月04日
  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~

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    一読しただけだと、いまいち?だったが、二度読むと、張り巡らされた伏線に気付けて、おもしろさが倍増!
    元警官の大道寺圭が職を辞した後に、自著が原因で巻き込まれた事件の数々に、「大道寺圭最後の事件」を交互に収録しているのが絶妙。
    それにしても、大道寺さん、奥さんと恋人が殺されてかわいそう。敵が撃てて良かった。

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    2026年03月03日
  • 猫さえいれば、たいていのことはうまくいく。  肉球の巻

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    短編ごとに星をつけさせてくれー!!!
    よい短編もあれば「なんなん?猫は?これでいいと思ってる?」ってなる短編もあります。
    でも好きな作家さん知ってる作家さんを見れるのはいいですよね。
    短編はなー上手い下手分かれますよね。

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    2026年02月28日
  • まぐさ桶の犬

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    ネタバレ

    目次
    ・まぐさ桶の犬
    ・第五回・富山店長のミステリ紹介

    表題作のタイトルの意味は、馬の飼料が入っているまぐさ桶に居座って、馬が近寄ると吠えたてて飼料を食べさせない犬、つまり、自分が得するわけでもないのに、他人が幸せにならないように邪魔をする人のことだそうだ。

    さすが不運を呼び込み人の恨みをかうことでは人後に落ちない葉村晶。
    彼女のまわりは人の話は聞かないけれど、自分の言いたいことだけ突き付けてくるような人ばかり。
    このまま進めばただのいやミスになってしまうところを、彼女のキャラクターのおかげでストレスは溜まらず、すべての不運を彼女が拾ってくれるので、逆にスッキリするくらい。

    でもねえ、も

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    2026年02月23日
  • 古書店アゼリアの死体

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    葉崎市のシリーズ第二弾です。コージーミステリーです。
    一作目と同じ駒持刑事がいて、五木原巡査部長という新人と捜査します。地元の名家、前田家に関する殺人です。今回も複雑な人間模様と過去のことや会話や捜査のうまさで、頭がぐるぐるなってしまいました。
    とても長い小説でした。
    ロマンス小説のこともたくさん出てきたのですが、そちらはさっぱりわからなかったです。
    また、続きも読もうと思います。

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    2026年02月22日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    好きな作家さんの話が短編集になって詰め込まれてて得した気分になった。
    やっぱり猫って独特の雰囲気があって
    何か悟っている様子があるけどどの話もそれが忠実に描かれてきてやっぱり猫っていいなと思った

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    2026年02月21日
  • 七つの大罪

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    短編集は途中で飽きたり面倒になったりしなくて読めるから結構好き。七つの大罪にかけて七に関係ある作家さんたちのそれぞれの罪。川瀬さんが元々好きだからかもしれないけど、1番面白かった!

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    2026年02月15日
  • 七つの大罪

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    キリスト教で戒められている七つの大罪(
    傲慢、怠惰、憤怒、嫉妬、強欲、色欲、暴食)を題材に、「七」に縁あるミステリー作家が紡ぐアンソロジー短編集。
    題材が題材なだけあってなかなか嫌な展開の話が多く、どんでん返し系にも関わらず爽快感よりも陰鬱な気持ちが上回った。特に「移住クライシス」(憤怒)は余韻も含めて最悪な読後感だった。もちろん、面白かったのだけど、うーん。
    試みとしては大変面白かった。ぜひまた別の企画を組んでほしいとは思った。

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    2026年01月31日