若竹七海のレビュー一覧
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名前に7があるなど七に縁持ち作家による、七つの大罪がテーマの七つの短編集(岡崎さんは作家紹介読むまで何繋がりかわかりませんでした)。大罪ネタなだけに、スカッと爽やかな話ではありません。読みごごち重視の人には向かず。でも、どの作家さんも工夫が見られて面白かったです。殺人も強姦もエロも色々出てくるので高校以上向け。
「罪の名は傲慢」中山七里
古手川や渡瀬が最後に登場します。地位のある男が立場を利用して一服盛り、女性を犯す。しかし女性はめげずにすぐに訴えるための行動を起こす。お互いの行動や立場、発言、マスコミの報道のあり方。真実は?
「手の中の果実」(怠惰)岡崎琢磨
七歳の息子、櫂は学校に行きたがら -
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若竹七海作、日本が誇るハードボイルド。
葉村晶に会うたびに、上のように思います。
この語り口のうまさ、乾いていながらじわじわしみてくる毒。ああ、ハードボイルドだなあ。
しかし、事件そのものは、やはり日本を意識させる。
もしも、この事件を扱う探偵が葉村晶ではなく、どちらかというと安楽椅子探偵に近い探偵だったら、もし、頭なんか搔きむしりながら解決する探偵だったら、このじめじめしたバックボーン、いやらしい人間の悪しき本性、これぞ横溝作品、なんて言いたくなるし、現代日本の裏側をついてくるあたりは、これぞ松本清張作品と言いたくなるかもしれません。
そのじめじめを襲ってくる激痛で解決してしまうのが葉村晶な -
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ネタバレ葉村晶シリーズが好きで順番通りじゃないけど3冊目。
面白くて一気に読んじゃうんだけど、やっぱり後味が悪いというか悲しいというか…でも今回はもやもやする感じはあんまりなかった気がする。
今回は一段と不運に見舞われてた気がする。落ち着く暇がなくて、ずっとハラハラしながら気づいたら読み終わってた。次も早く読みたいな〜
他のミステリー作品も出てきたので、紹介されてた本もいつか読んでみたいと思った。
【追記】前作で長谷川探偵調査所に何があったのか気になってあとから前作を読んだけど、特に何もなくて、本当に前作を読んでなくても問題なかった。 -
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ネタバレアンソロジーのタイトル通り「七つの大罪」なので、後味悪い物もありますが、その中でもホッコリだったのが岡崎さんの「手の中の果実」
子供ながらに機転の効く子ですね。それを見破ったのもまた親ではなく子供。
登校拒否の理由が判って一安心でした。
川瀬さんの「移住クライシス」
発達障害の子の為田舎に越してきて、息子は少しずつ笑顔が増えてきた。だがそんな矢先、息子の音也は川で溺死してしまった…
音也が亡くなってからなぜかストーカーのごとく、吾妻家に嫌がらせをしていたお婆さんを疑い始める吾妻。真実はとても残酷でした。ゾッとしたラストが『憤怒』ですね… -
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ネタバレ5年ぶりの葉村晶シリーズ。
葉村も50代に突入して、体力気力に衰えが見えてきているものの、不運さはかわらずに満身創痍となります。
メインの事件は人探しから大きな事件に発展してしまい、途中下車もできたのに探偵の業ともいえる探求心のためとんでもない目にあいます。
サブストーリーでも複雑な家族関係に振り回され、さらには近所のトラブルにも巻き込まれ、最後はコロナにかかるという常時天中殺状態です。
地の文でのハードボイルドっぽい葉村の毒のある言葉が好きで、そのおかげでこんなに不幸な目にあっても元気をもらえます。
60代に入る前に短編と長編をもう一つづつ出してほしいな。