金井壽宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
国内企業の経営幹部の仕事を通して「一皮むけた経験」を44のケースを挙げながら、働く大人の発達課題とその取り組みへのヒントが盛り込まれている。
どのケースも節目となる経験、例えば異動、新規事業開発、海外勤務、降格、昇進から、そこでの辛い状況、修羅場を以下4つのパターンの行動(組合せ含む)で乗り越えてきたと説明している。
①学習などによって自己の新たな強みをつける。
②性格など自己変革を行う。
③助言を求めるなどによって新しい状況への対応をはかる。
④部下を増員したり、他に任せたりすることなどで自己の能力不足を補う。
節目で現実を直視した上でこのような行動を取っていたとの共通項が示されているが、本書を読んで特に銘記したいと感じたのは「節目の局面から逃げない」ということ。辛く、困難な状況においても、逃げずに自分の使命や責任を自覚して行動した人だけが「一皮むける」経験を獲得する。局面を自分のステップアップに繋げるも、捨てるも己次第なのだと改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
2026/05/05
医者ではなく支援者として、解決させることそのものを目的とせず、相手が"適応しながら進んでいける"状態にするために"一緒に道を探す"ような支援をする。
2020/07/12
・謙虚なコンサルティングに必要なのは、人間関係、信頼、率直さの3つ。
・3つの前の前提に、積極的に力になりたいという意志→好奇心、が必要。
・レベル2の関係性になって初めて解決に迎える(論理でいける、と過信しない)
・レベル2の信頼:約束をして守ること
・レベル2の率直さ:取り組みに対してお互いに協力し嘘をつかないこと
・雑談を場つなぎとかアイスブレイクのためにやろうとするとズレる。相手と信頼関係を結ぶための自己開示や興味の理解が大事。
・なぜかを問うときは、コトとトキで考える。
1.対象は何が最適か?状況、その人の感情、行動
2.時制は何が最適か?過去、今、今後 -
Posted by ブクログ
ネタバレ従来とは異なるコンサルティング手法について語る本。日本の大企業向けコンサルティングには当てはまらないことも多いと感じた。組織戦略やPMOをテーマとする場合には納得感があるかもしれない。
内容が凄く目新しいわけでもなく、綺麗に体系だっているわけでもないが、実際のケースが多く書かれていて興味深い。困ったときにヒントを探してぱらぱらめくると良さそう。
==内容まとめ==
「謙虚なコンサルティング」とは、クライアントが①問題の複雑さと厄介さを理解し、②その場しのぎの対応や反射的な行動をやめて、③本当の現実に対処すること、を支援すること。コンサルタントは答えを出すのではなく手助けをする。
コーチングや傾聴のような手法。
聞き方には三種類ある。
①自己中心的に聞く
・自分の知識や経験、スキルと照らし合わせて支援方法を探しながら聞く
・クライアントの本当に言いたいことが聞けない可能性があるので、良くない
②内容に共感しながら聞く
・問題の要素にフォーカスして聞く
・「従業員エンゲージメント」が本当に心配だ
③人に共感しながら聞く
・クライアントの感情にフォーカスして聞く
・従業員エンゲージメントが「本当に心配だ」
質問の種類
①謙虚な問いかけ
・支援者が答えを知らず、クライアントが自由に答えることができる
・基本的な情報を得るために、ここから始める
②診断的な問いかけ
・支援者は一定の考えを持ち、対話を始める
・概念:「なぜ」×過去/現在/未来
・感情:「どのように感じたか」×同上
・行動:「どんな行動をとったか」×同上
③循環的な質問/プロセスへのフォーカス
・その依頼はどんな結果を招く可能性があるか
・目的は?/集まった情報をどうするのか?/長期的な展望は?
④示唆的な問いかけ
・提案やアイデアを質問の形でソフトに伝える
・早すぎると信頼を損ねるため、タイミングが重要
・信頼関係ができるまでは、示唆的な問いかけを用意して待つべき
⑤プロセス指向の問いかけ
・次の3つのうち少なくとも1つを行う
- クライアントの問題分析の焦点を変える
- クライアントの支援して欲しい事柄を変える
- 今この場でのクライアントとの人間関係を確認する「私は役に立っていますか」
支援の場では、顧客と仕事の域(レベル1)を越えた個人的な話のできる信頼関係(レベル2)を築くことが有効。
そのために「謙虚な問いかけ」を行う。
しかし、そこにはリスクもあり、そもそもレベル2の関係が不要なこともある。
顧客の目的は当然尊重すべきだが、そのためのプロセスは間違っていることが多い。
そのプロセスのオーダーを変えるには、レベル2の関係が必要。
==考えたいこと==
「誰かに支援やサービスを頼むとき、その人を信頼できるかどうか、その人が本当のことを言っているかどうかを、どのような方法で判断するか」
「どんな種類の会話ができれば相手を信頼できると思えるようになるか」 -
Posted by ブクログ
「戦略人事」について知りたくて、まず初めに手に取った本。
(新書だし、読みやすそうだし…。)
著者は、GEやLIXILの人事責任者として活躍した人。
「戦略」と名が付いているだけあって、さすが話がロジカルに進んでいきます。
また、意外に浪花節なところもあって、一般人にも共感できる部分も多いのではないかと思います。
人事の仕事すら、よく知らなかったけれど、
そんな自分にも十分読めて、学びのある本でした。
GEのイメルトも辞めちゃったし、ちょっと内容が古いところはありますが、
些末な部分なので、(「戦略人事」について知るという目的においては、)気にすることはないでしょう。 -
Posted by ブクログ
ちょっと難解。精読というレベルでは読み切れなかった。
自分の身の回りに起こった出来事や聞いたことをどう解釈するか。自分の取った行動が後に誰(あるいは自身)に対しどのように影響したかについて意味付けできるか。一見取るに足らないようなことでも「人生における暗示・示唆」と運命的なものとして捉えられるかどうか。
これらの姿勢や考え方がなければ、おそらく「シンクロニシティ」の概念は生まれなかっただろうと思う。
著者は様々な体験から、この世界を秩序だてている原理は「つながり合い」であり、リーダーシップを語る上で欠かせないものであることに気付く。
そこから自らの果たすべき使命を見出し、一心に邁進することにより、その思いが相手に伝わり、さらに別の人にも波及していく…つい先日読み終えたばかりの「仕事は楽しいかね」と合わせて、“巡り合わせ”について考えさせられる内容だった。
※ついでに書いておくと、「仕事は〜」にはこんな言葉も書かれている。「僕たちは失敗するのを怖がりすぎて、それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ」
「宇宙というつながり合う世界に足を踏み入れようと思うなら、人生の流れに身を委ねる」という、本書に書かれている内容と重なっているのもSynchronicity…なのでしょうか^^;
こういう内容はストーリーをもって語られるべきもので、リーダーシップ論のような体裁だとたぶん読者には伝わらないだろう。
何せ内容が哲学的かつスピリチュアルな要素を多分に含んでいるので…