あらすじ
アサーションとは「自分も相手も大切にする自己表現」である。
人はひとりで生きているわけではない。人との関係の中で育ち、成熟していく。そのためにコミュニケーションは誰しもが必要なものなのだ。
もし、私用があるのに残業を頼まれたらどうすればいいだろう? 引き受けるか? 断るか? 正解があるわけではない。自分はどうしたいのか? 自分が思うように動くことができればいいのである。そのためのコミュニケーション術として活用していただきたいのがアサーションである。
本書は、アサーションの平木典子先生と経営学組織行動論の金井壽宏先生とのコラボレーションにより、心理学と経営学の架け橋となる1冊に仕上がった。
感情タグBEST3
対談形式ならではの読みやすさ
アサーションではドラえもんのしずかちゃんの話はよく出てくるようですが、金井先生との対談型式での平木先生のお話のオチが大変興味深かったです。
対談だからこそ、読者は一歩踏み込んだところまで知ることができるのかもと感じました。シロートがすみません。
Posted by ブクログ
「非主張的自己表現」で『安眠ガイド』とリンク。日本人特有の「自分の気持ちを抑えて言わなくても伝わるだろう」ではなく、でも怒ったり感情的になったりするのでもなく、ちゃんと気持ちを伝えることが重要。女性で出世するタイプの一つとして挙げられている「男性を凌駕しようとする女性」、いわゆる「男性化」は、朱野帰子『わた定』や碧野圭『駒子さんは~』にも同じような主題があったような。日本人のビジネスパーソンは感情を伝えるのが苦手で、奥さんにすらありがとうが言えない男性社員もいるとの話に驚き。たしかにいそうだけど、そういう人は一体どこで安らぎを得るのだろう。
Posted by ブクログ
機会があって、アサーション(アサーティブコミュニケーション)について勉強しました
ビジネスにはロジカルコミュニケーションも当然重要ですが、アサーションも実践することで、より良い人間関係や職場環境の形成に繋がりますね
Posted by ブクログ
本書は、組織行動論とカウンセリング心理学のコラボで、アサーションを解説。
格差、見通しのつかない未来、ネット・メール等顔の見えないコミュニケーション・・・。
自分は優秀だと思っている人は「もっと上昇してやろう」と前向きになれるが、そうでもない人は、「どうせここまで」とあきらめ感を持ってしまう時代。価値観も生き方も生活スタイルも多様化する中で、人と人がコミュニケーションをとり、理解を深めることが難しくなっている。
そんな時代、組織がパフォーマンをあげるには、構成員がアサーション(自分も相手も尊重する自己主張の仕方)を身につけることが鍵。
とは言っても、難しい・・・。
国権の最高府で議論される国会議員こそ、こうしたスキルを身につけてほしいとも思った。