あらすじ
社長がすなわち凄いのではない。新人でも「社長目線」を持てれば凄いのだ。名立たる外資系企業で本社人事部門トップになった女性社員と気鋭の経営学者が、リーダーの本質を探る。
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経歴含め取り組まれてきたことはとてもすごいと感じるが、自然体でそれを成し遂げているのがさらにすごいと感じた。
本にも書かれていますが 「doing」で示すリーダーではなく「being(在り方)」で示すリーダーなんだろうなと思った。
ロールモデルやリーダーシップの考え方についても根底にあるのは自分らしくというアイデンティティをしっかり持つことなんだろうなと感じた。グローバル企業で働いてきたからこその姿だなと思うし、自分も自分らしさとはなにか。を持っていたい。
私のやりたいことにも通じるものがあり、共感できるポイントが多かった
育成する=その人の可能性を最大限に引き出し、能力を最大化する
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上司の勧めで読み始めたが、今思い悩んでいる自分にとって、とても良い本だった。どの章も気付きが沢山あったが、特に終章内の問いにはハッとさせられた。「現在、会社からあなたが去ったら、職場から何が失われますか。」「あなたが会社を去って5年後、あなたは会社に何を残した人物として紹介されたいか。」どちらも答えるのがとても難しいが、それこそ私がぼーっと働いている証拠なのだろうなと痛感した。
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リーダーシップは筋肉みたいなもので、適切にトレーニングすればどんどん大きくなっていく。つまり特定の誰かしか持っていない才能のようなものではなく、発揮できていない人は鍛えていないだけなのである。
会社や家庭、趣味を共有する人たちの中で、自分がその集団にいなければその集団は何を失うか、そして自分がその集団を去った後にもその集団に遺るものは何かというこの二つを念頭に置くことで、そこでやるべきことが見えてくる。
さらに、自分の周りの上司や同僚、部下、家族を自分のクライアントとして考えることで、相手が求めているものは何か?今必要なことは何か?ということを考えるようになるし、それが分かると、自分の能力の現在地と成し遂げる必要があることとの距離が分かる。
これはアドラー心理学における自己受容である。
自己受容を通して人の役に立つ、このことをこの本は著者の経験を持って教えてくれる素晴らしい本です。
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非常に参考になった。
増田さんは自分の存在意義や仕事の目的を丁寧に言語化していた。これは難しいが真似したい。
自分にどのような価値があるか、言語化し内省し続けるクセをつけたいと思った
また、価値の発揮の仕方も上手いと感じた
小林塾紹介の本
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面白かった。
「本を推薦する本」に載っていて、
興味が湧いたので、読んだのですが、
期待以上でした。
下町出身のミーハーOLが
NIKEアジア地域の人事部長にまでなります。
最後の質問の章は、シビれました。
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先日読んで感銘を受けた『リーダーの仮面』とタイトルからして主張が真逆だが、同じ人事業界の人間としても、この著者(増田弥生さん)は素晴らしい。リーダーとしても、人事のスキルも、いかに自分が中途半端かと痛感させられる。
自然体の自分を理解し、良いところも悪いところも含めてまず受け入れる、自己理解→自己受容がリーダーの成長に繋がるのだということ。
また、グローバルチームを率いた経験は、昨今のテレワーク中心の組織運営にも参考になる。
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共感できる。大局観と人間関係形成の絶妙な距離感と感性を持ち合わせている人なのでしょう。それを意識せずに普通にできるところがすごい。運動神経の感覚に近いような気がする。
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BPR(business process reengineering
->coaching, career counseling, change management
->organiztion develpment
->HR
facilitation, coaching, consulting, competency development, team development, etc.
日本人特有の思いやり深さ、謙虚さ、段取りのよさ、何でも許容する柔軟性
influence withoug authority (権威なき影響力)
リーダーにはフォロワーに対する認知が常に求められる
walk the talk (言行一致)
コミュニケーションとは、自分の思いが相手に正確に伝わり、それが相手の具体的な講堂につながって、ようやく完結するもの
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増田さんの人生の選択のしかたがとても軽やかですごく素敵。仕事をしないこともキャリアの一つだと痛感。そして、役職がなくともリーダーシップをもって仕事に取り組めるというところも学び。
Posted by ブクログ
・ThinkよりFeel
・Celebrating Failure
→よかったね!で、次はどうする?
・「成果」と「主な役割」を言語化して提示する
→その時の、その組織に自分が就いている職務がある必要性は何か?自分がいなかったら会社はどうなるのか?を上司に示す。
・グローバルリーダー
①専門家 × 仕事が超一流
②人間力 :言ったことはやりとげる
③コミニュケーション力:言いたいことを伝えれるか(比喩)
・指示待ち→自分でやる
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自分のもとめる(足りない)リーダー像がここにある。リーダーはポジションではない。だれでも自分を理解し、自分のやりたいことを人に対して真摯にコミュニケートしていけばリーダーになれる。もっと早くやみたかった本だけど、いまだから響きくのかな。
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非常に大きなインパクトを与えてくれた一冊でした。
肩書きや学歴、出身地といった属性ではなく、「何が嬉しいか」「どんなときに奮い立つか」「何に対して怒りを感じるか」「何を大切にして生きているか」といった「こだわり」こそが、周りの人を巻き込む原動力なのだと気付かされました。
また、リーダーとは決して特定の人に与えられる任務ではなく、誰でも・何処でも、自分から手を挙げて「自分ごと」として行動することでおのずとリーダーシップを発揮できる機会が得られるもの・・・人材を育てるにあたって是非肝に命じておきたいフレーズです。
Posted by ブクログ
機会があって増田弥生さんのお話は聞いたことがあるし、リアルに対面しているので普通に受け入れられるのだけど、この本だけ読むとちょっとびっくりしてしまう人のほうが多いんじゃないか、とは思った。
もちろんそうならないようにうまく工夫されて作られた一冊ではあるのだけど…
日本人だから、とか、女性だから、とかいうExcuseはまったくゼロでこういう結果を残してきている彼女は、生まれ持ったリーダーシップはかならずあるはずで、それを伸ばせる環境に巡り会えたということなんだと思う。
僕は、誰にでもリーダーシップがあるというのは幻想でしかないと思うので。
Posted by ブクログ
リーダーに必要なこと
「自己理解」
「自己受容」
そして
「周囲からのフィードバック」
人を理解するには、まずは自分を理解するところから。
ものすごく勉強になった。
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僕の好きなリーダー像。
増田弥生さんの人柄がわかるような語り口で、その内容の面白さにぐいぐい引き込まれた。
個人的にドラッカーよりおもしろかった。
Posted by ブクログ
リーダーシップ研修の課題図書だったため、読みました。
グローバル企業の人事トップである著者と自分の所属している小さな組織とは余りにかけ離れていて、参考にはならないと思ったのが最初の感想ですが、コミュニケーションの考え方に、なるほどと思うところがありました。
コミュニケーションは相手に動いて貰えて初めて伝わったと言えるという考え方が、そのとおりだと思いました。チームを動かす、組織を動かすことの難しさに日々直面していますが、どうすればよいのか、ひとつのロールモデルを知ることが出来ましたので、読んで良かったです。身近にメンター的な存在がいない女性リーダーには一読を勧めます。
Posted by ブクログ
こういう素晴らしい経歴の人もいるのかと感じた。
帰国子女でもない。
最初から海外で働いた訳ではない。
大学を卒業し、新卒でリコーに入社。
ここから社会人生活がスタートして、どういう運命の巡り合わせでこのようなキャリアにつながっていったのか。
一瞬羨ましいと思いながら、ただの運だけで掴んだ訳ではないことは当然に想像できる。
本書では「自然体」という言葉だが、相当な努力を重ねたに違いない。
よくもこのキャリアをつかみ取ったものだと感心してしまう。
本人はあくまでも謙遜しているようだが、先々での出会いの中で、彼女の魅力に引き込まれた人々が彼女を必要としていったのだろう。
本書はリーダーシップ論であるが、究極言えば話をしていることは単純なことだ。
・構想する
・実行する
・人間関係を大切にする
当たり前のことだから「自然体」という言葉で表現しているのだろう。
「当たり前のことをやってきただけなのだ」と。
しかしこの当たり前のことが出来ないから、日本でリーダーが育たない要因でもある訳なのだ。
本書内で出てくる例だが、子供の頃に公園で遊ぶ時に、その日の遊びを何にするか自然発生的に決まる。
自然発生的と言いつつも、誰かが「今日はこれで遊ぼう」と言い出す訳で、皆がそれに付いていく。
それこそがリーダーシップなのだという。
つまりリーダーの一丁目一番地は「これをやろう」と構想することなのだ。
どうしても「組織運営」がリーダーとして必要なことと思われてしまうが、それは「マネジメント」であって、リーダーシップの本質とは違う。
どんな立場だろうが、何歳だろうが、「こういうことをやってみたい」という構想なしには、リーダーになることはあり得ないのだ。
著者はそういう意味で、元々これら資質を持っていたのだろう。
リコーに入社後も当時若手社員でありながら、上司に様々な提案をしている。
日本ではいまだに「みんな仲良く。和を乱さず」的なところがあるので、今までと異なる提案をすることには抵抗を感じてしまう。
しかし、それらの認識は今後変えていかなければいけない。
彼女のような存在は非常に貴重で、大切なのは、そういう資質を持つ若手社員を潰さないことだ。
彼女は上手に潰されずに社会人人生を歩めた訳であるが、それは人間関係を大切にしたからに他ならない。
リコーとAT&T合弁会社への出向。リーバイスへの転職。ナイキへの転職。
運をつかんだと言えばそれまでであるが、その時々の出会いに対して、本当に真摯に誠実に相対したことが結果として表れている。
本書を読んで感じたのだが、リーバイス社が世界規模でリーダー育成、人材育成に取り組んだというのが意外だった。
日本企業でここまで本気で取り組んでいる会社があるのだろうか。
他社の状況は分からないところだが、私の会社でいうと、まったく無い。
(それこそ、これから作成していかなくてはいけない)
そもそも入社時プログラムすらも確立されていない。
企業の歴史と文化、ミッション・ビジョンを、最初の入社時に説明しなくてどうするのか。
「リーバイスのリーダーとしてこうあるべき」
これも含めてきちんと教育していこうという姿勢はさすがだ。
この分野の日本企業の遅れは10年どころではないだろう。
この時リーバイスは、アジア新興国の成長で、経営的にも好調で安泰。
アメリカ本社から形だけの現地社長を送り込むだけでも、十分に会社としては成長していけたはずだ。
それなのに、会社は現地社員の成長が重要と位置付けた。
そのリーダーとしての白羽の矢が著者に向いた。
当然、アメリカ本社での要職についた日本人は彼女が最初だ。
アジア小国の日本。さらに女性。英語も決して堪能ではない。
それを偏見の目で見るのではなく、逆に可能性を見出せる点が強い。
リーバイスは後からグローバル企業になっただけで、始まりは小さな家族経営の衣料店だった。
(ゴールドラッシュ時に、ジーンズを売り出したのが始まりという話は本当だ)
やはり経営者の器というか、将来へのビジョンを見通せる力が日本企業はまだまだ弱い。
とにかくこの分野については追い着くところから始めないとと思う。
自分でももっと勉強していきたいところだ。
(2021/7/16)
Posted by ブクログ
よかった。
増田弥生さんやばい。
私も体感したのと同じことも書かれており、
シンパシーもやばい。
前提がわからないから、自分のoutputは的はずれだと思い込んでいたし、理解力がなくついていけないと思い込んでいたし、自信がなかった。なので自分から何かを発信たり創意工夫するのではなく、与えられたものをどうこなすか、というマインドセットだったが、自信を持てるようになってからは、何かに遠慮するのではなく、自身の考え、価値観を持って発信できるようになった。
Posted by ブクログ
influence without authority 権威なき影響力
会社員である前に人間である。
RICOHでのキャリアの話の部分は飛躍しているような印象をうけたので、もう少し詳し説明が読みたかったかな。
ただ、全体としては、対談形式・時系列でやわらかい文調の中でいたるところに重要なtipsが散りばめられていて非常に勉強になる。特に印象に残ったのが文頭の2つ。
日本の慣行制度では、家族的に、(与えられた)役割・役職をまっとうするのが今まで良しとされてきたけど、今、それは確実にくずれている。そこで必要になるのは、与えられた権威ではなく組織の中の1人(=会社員)としてではなく、個としてのリーダシップを発揮し、周囲に影響を与え巻き込んでいける能力だと思う。
Posted by ブクログ
本書はグローバルリーダーとしてアメリカ等世界各地で活躍した増田さんの実際の経験談と神戸大学の金井先生のまとめ、対談からなるリーダーシップに関する著書である。ポジティブで元気づけられ、すがすがしい読後感を持てた。
非常に印象的なのがタイトルの「リーダーは自然体」にもあるとおり、増田さんは日本人としては稀にみるグローバルで活躍された方であったにもかかわらず、そのキャリアの積み方や、その時々の本人の行動は本当に素直で自然体であったことだ。最後の章で彼女は「ロールモデルをもつということは、その人みたいになろうとすることではなくもっと自分らしくなること」と述べている点もなるほどと思えた。
リーダーシップというのは端的には「言いだしっぺ」になることであるが、それが難しいのは結局のところ自分で自分を枠にはめてしまっており、「自分のような立場の人間がこんなことをしていいのだろうか」などと思い込んでしまうところにある。
増田さんがリーバイスでリージョナルのリーダの役割で転職した際に、「組織における自分の価値はなにか」と考え、改めて苦手な英語力などに臆することなく等身大で自信を持って活躍されたところなど非常に勇気づけられる。自分自身も外資系企業の日本法人に勤めているが、「日本人が日本人であることに誇りと自信を持って100%自分自身であることで世界に貢献する」という彼女のアイデアは改めて考えさせられるし、元気づけられる。
またリーダーシップを発揮できる前提として、自己理解と自己受容が大事であるという主張も非常に納得感がある。まず自分自身(自分らしさや自分のこだわり、組織の中での存在意義)を知り、自分には何が欠けているかについても含めて素直に受け入れる。組織に貢献するためにそれを自己の成長につなげようと努力する。自分を巻き込むことなしに他人を巻き込むことなどできないからである。
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自然体とは言え、すごいキャリアや成果の出し方であることは間違いない。
ロールモデルや、メンターや、フィールドバックについての学びも多く、再読決定。
リーダーシップを全員が発揮することの重要性、自分のリーダーシップ開発は実践あるのみ、かつ終わりのない旅だとしっかり胸に刻みました。
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増田弥生さんというリーバイス、ナイキで人事の幹部になった女性と、「リーダーシップの旅」という自分が大好きな本を書いた神戸大学の金井教授の共著。
リコーでファイル整理とかお茶くみとかやっていた女性が、外資系のリーバイス、ナイキで幹事になるという
増田さんの輝かしいキャリアを増田さん自身が、振り返っていくスタイル。
ジャンルとしては、リーダーシップの本。
でも単純にキャリア開発の視点からもめちゃくちゃ面白いです。
なんといっても、リーバイスからナイキへ転職する際に、約3年間のフリーター期間があるところ。
金井先生が「キャリアの空白期間」が呼んだのに対して、はっきりと「自分にとって必要な時間だった」と仰る増田さんが印象的。
金井さんの著書「リーダーシップの旅」が”Doing”の本だとすれば、今回の本は”Being”の大切さを説いた本でした。
行動はリーダーとして絶対に欠かせない要素。
同時に、常に自分らしく在ることも欠かせない要素。
そうしてリーダーが自分らしくいれば、フォロワーも自分らしくいられるはずで、それは結果的に個々人が持っている力を最大限発揮することにつながっていく。
リーダーシップに興味がない人ほど読むべき本です。
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尊敬する金井氏と増田氏によるリーダーシップについて言及した本。
前半は半生においてリーダーシップを発揮してきた増田氏にインタビューを行い、実生活でどんな意識をもち、どんな行動をとってきたかについてが書かれている。
後半はそれを踏まえ、両著者の考えるリーダーシップについて紐解いていく。
増田氏は知らなかったが、理論、言動に非常に共感し、感銘を受けた。差別ではなく女性の著者でこれほどに憧れる人は初めてだったように思う。
個人的に、リーダーシップとは人として生きていく基軸であるように思う。私はリーダーになりたいわけではなく、この理論で大事とされているものを理解し、実践できる人物でありたい。
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ご本人がどのようなキャリアを歩みリーダーシップを発揮したのかを時系列に語っており、それを通してリーダーシップについて考えられる。
細かなスキルではなく、その人の根底に定着している考え方が大きいと感じた。
著者の場合、父親が小さな頃から折に触れ自分で考えるよう促したなどのエピソードを話していたがまさにこういった部分なのだと思う。
自分を知り、受容することの大切さも最後に書かれていて、自然体でリーダーシップの基本と感じた。
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本質的な問いを自身や周囲に自然に行えることは、自身を、周囲を変える、動機付ける力になる。適切なフィードバックとリフレクション、アクションプラン...。基本を忠実に繰り返すことでのスパイラルアップ。自身に足りないものを無理なく補完しながらも自分らしく生きようと思える一冊。
Posted by ブクログ
・グローバルな組織で運用する制度のプラットフォームはシンプルさが必要
・人生は見切り発車の連続。謙虚な気持ちを持ちつつ、勇気を出して背伸びをし、自分に足りないものを埋めようと努力することで人は成長する
Posted by ブクログ
アジア人初のポストで、リーバイス、ナイキの人材開発を担った増田さんのリーダーシップ実践の「旅」。リーダーシップは特別な事ではなく、誰ものテーマであり、誰もが実践できると著者はいう。若い頃から大局的な視野がもて、チャレンジを恐れない彼女の自然体で進む姿。そして全てを学びにつなげようとする姿勢に感銘を受けました。ともすれば、視野が狭くなるのと新たな仕事への感謝とコミットメントを心がけなければと感じさせられました。
Posted by ブクログ
力づくではなく、自分のいいところも悪いところもさらけ出して、一緒に成長していく。そんな自然体なリーダーシップを発揮してこられた方のキャリアをベースに、キャリア論に詳しい金井教授の解説が述べられている。
○幼い頃から、父が物事を本質的に見ようとするクセと自分の思いを言語化するくせをつけてくれていた
○もし、この地球上にナイキという会社がなくなったら、人類は何を失いますか
○成果と主な役割を言語化して提示する
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著者は、前ナイキのアジア太平洋地域人事部門長。
リーコー→リーバイス→ナイキと、超一流企業を渡り歩きながら、世界規模で、リーダーの発掘と育成に取り組んできた著者の経験からは、真のリーダーとなるためのヒントがたくさんありました。
なぜ、お茶くみやコピーとりをする、普通のOLだった著者が、リーダーシップを身につけることができたのか。
そのポイントは、どうやら「実行」と「発信」にありそうです。
著者は本書の中でこう言っています。
「リーダーシップは絵を描いてその実現のために人を巻き込むこと」
つまり、自分が良いと思ったことを「実行」して、それを「発信」することで、周りを巻き込む。
実際著者がリコー時代に最初に行ったことは、資料置き場の整理からでした。
資料置き場を整理して、それをみんなに使ってもらえるように周りに発信した。
これがこれが著者にとってもリーダーシップの原点になったわけです。
このことからもわかるように、リーダーシップは生まれ持った才能ではありません。
本人の自覚次第で、誰にでも身につけることができる。
だからこそ、意識してリーダーシップを磨くことは非常に意味があることなのではないでしょうか。
本書を読んで、ますますそう思いました。