あらすじ
社長がすなわち凄いのではない。新人でも「社長目線」を持てれば凄いのだ。名立たる外資系企業で本社人事部門トップになった女性社員と気鋭の経営学者が、リーダーの本質を探る。
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Posted by ブクログ
・ThinkよりFeel
・Celebrating Failure
→よかったね!で、次はどうする?
・「成果」と「主な役割」を言語化して提示する
→その時の、その組織に自分が就いている職務がある必要性は何か?自分がいなかったら会社はどうなるのか?を上司に示す。
・グローバルリーダー
①専門家 × 仕事が超一流
②人間力 :言ったことはやりとげる
③コミニュケーション力:言いたいことを伝えれるか(比喩)
・指示待ち→自分でやる
Posted by ブクログ
本書はグローバルリーダーとしてアメリカ等世界各地で活躍した増田さんの実際の経験談と神戸大学の金井先生のまとめ、対談からなるリーダーシップに関する著書である。ポジティブで元気づけられ、すがすがしい読後感を持てた。
非常に印象的なのがタイトルの「リーダーは自然体」にもあるとおり、増田さんは日本人としては稀にみるグローバルで活躍された方であったにもかかわらず、そのキャリアの積み方や、その時々の本人の行動は本当に素直で自然体であったことだ。最後の章で彼女は「ロールモデルをもつということは、その人みたいになろうとすることではなくもっと自分らしくなること」と述べている点もなるほどと思えた。
リーダーシップというのは端的には「言いだしっぺ」になることであるが、それが難しいのは結局のところ自分で自分を枠にはめてしまっており、「自分のような立場の人間がこんなことをしていいのだろうか」などと思い込んでしまうところにある。
増田さんがリーバイスでリージョナルのリーダの役割で転職した際に、「組織における自分の価値はなにか」と考え、改めて苦手な英語力などに臆することなく等身大で自信を持って活躍されたところなど非常に勇気づけられる。自分自身も外資系企業の日本法人に勤めているが、「日本人が日本人であることに誇りと自信を持って100%自分自身であることで世界に貢献する」という彼女のアイデアは改めて考えさせられるし、元気づけられる。
またリーダーシップを発揮できる前提として、自己理解と自己受容が大事であるという主張も非常に納得感がある。まず自分自身(自分らしさや自分のこだわり、組織の中での存在意義)を知り、自分には何が欠けているかについても含めて素直に受け入れる。組織に貢献するためにそれを自己の成長につなげようと努力する。自分を巻き込むことなしに他人を巻き込むことなどできないからである。