金井壽宏のレビュー一覧
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■概要
組織とは何か、なぜ組織変革が必要か、変革の動機付け、
変革の阻害要因、変革に必要なビジョン、リーダシップ
について述べられている。
当たり前だが、組織変革は、組織にいる「個人」が
変わらないと達成されない。
個人をいかに巻き込んでいくかがポイント。
ダイバーシティとインテグレーションが叫ばれる中、
組織の方向性を示すビジョンが重要となってきているが、
組織変革においてもビジョンの重要性を感じた。
■仕事に活かせる点
プロジェクトを実施する上でのステークホルダーへの動機付けや
躓くポイントの整理等の参考にしたい。
(山)
・・・・・・・・・・・
■仕事に活かせる点
金井 -
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著者は金井氏である。京都大学出身で、MIT、基本的には学術系である。
よって、リアルなビジネス現場の声からというよりも研究って感じ。
あまり役に立たないかもな・・・と一抹の不安(笑)
本書のポイントは冒頭に記載されている通り、個人の視点に焦点を当てている。
さらに、ダーバーシティを認め、安定的よりもイノベーション、ミドルの役割、
そう言った事に着眼している。であるから、組織形態の話とかはほとんど出てこない。
(実はちょっとだけ記述されているけど無いに等しい)
つまり、ネットワーク型組織、事業部制、カンパニー制、機能制とかそういった事を
期待すると痛い目を見る。これらを期待するなら、「組織の -
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最近、マズローの欲求5段階説を基にして「仕事における欲求段階」を自分なりに定義し「仕事の持つ可能性」を見出すという、『いったいなんのことだかわからないプレゼン』をしました(´・ω・`)しかしまぁやってみると案外おもしろくて、資料として読んだこの本も結構おもしろかったのでご紹介まで。いやしかしまだこれ全部読んでないんですけども。文字がいっぱいあって読めないという中学生のような壁にぶち当たりましたが、大人なので「忙しいから」という言い訳をします。必要な部分以外は『ぱらぱらと』読んだのですが、やはり「自己実現」という言葉に弱いのは政策科学部病でしょうか。自己実現の先にあるのは「自己を超越し他者のため
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ネタバレ忙しいから絵(ビジョン)が描けないのではなく、描けないから忙しいだけだ
「そこに行きたい」という熱い気持ちや情熱(パッション)、「なぜそこに行きたいか」を語る使命(ミッション)や夢、「そこはたどり着けばどのようなところなのか」を目に見えるように(ビジュアルに)描かれたビジョン、「そこに行ける」という自信と勇気、「どうしたらそこに行けるかを示す」シナリオやステップ(足取りの展望)——変革はくぐっているときにはたいへんであっても、変革がかなったときに、それは、それを推進した個人にとっても、組織にとっても、かけがえのない経験となる。(「まえがき」より)
組織変革をする重要性、その方針、対する反抗、 -
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ネタバレリーダーシップとは何か、マネジメントとの違いは何かが明確となった。夢や志を持って大きな絵を描いて、自ら進んでいく、結果的にそれはリーダーとなっているということ。まさにいい子ちゃんで、自分の信念は特に持たず、組織の為に頑張っていて、不毛な忙しさに囚われている自分にとってとても耳の痛い内容だった。
ただ、大企業で官僚的な会社においてそのリーダーシップを発揮しようと思うと非常に難しい。まさに本書で述べられている信用の蓄積が目的になってしまっている。
重要なのは立ち止まって自分を振り返ること。一皮剥けた経験は?そこに自分が本当に望んでいたものがあるかどうか、見つけられれば夢や志を持つことができる。
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支援を人間関係の側面から再定義し、支援とは何かという問いに向き合う本。支援を大きく、①クライアントが必要としている具体的な知識や具体的なサービスという形で支援を与える専門家、②クライアントの状態を診断し、処方箋や専門的なサービスを与える医師、③実際に必要なものを判断するため、共同で調べることによってクライアントを参加させ、情報をすべて打ち明けてもらえるほどの信頼関係を築くプロセス・コンサルタント、に大別しており、状況に応じたこれらの使い分けが肝要としている。
最後に並べられているプロセスコンサルタントの10原則は定期的に見返したいキラーフレーズに満ちている。特に「問題と解決に向き合うのはあくま -
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100人の社員に対して何を言えば良いのか。迷う。何が正解なのか分からない。すごいことを言って、惹きつけなければならない気がして。私にはそんなことできない気がして。
◯すごいリーダーシップ、というのはない。幻想。結果論としてのコアコンピタンスはあるかも知れないが、結果論に過ぎない。
◯リーダーシップのフェロモンは、能力やスキルではなく、人が自分自身の魂を磨く旅をする時に他の人を感動させる何か。どうしてもやりたいと感じ、できると感じる何か。
◯沼を渡ろうと決断するるのは自分一人だが、やがてリーダーの背中を見て人がついてくる。リスクを冒してまで行動しようとする人の背中に、フォロワーはエネルギー -
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本書のキーワードは「謙虚に問いかける」だ。
内容も共感する部分も多く欧米と日本の文化の違いを感じざるを得ない。
謙虚さは日本人には馴染み深くDNAにすり込まれてすらいるようだが、どちらかと言えば「遠慮」に近いかもしれない。
最近はディベートのごとく言い負かす、喋り倒すことが目につくため改めて「謙虚に問いかける」 は意識しておくべき。
必要以上に話し手にならず、カウンターのように反射的な言動をとらず、相手が何を求めているのかを理解し、一拍置いてポジティブな謙虚さを持って良質な会話へとつなげていきたい。
傾聴だけでなく、問いかけることも意識しよう。
「謙虚な問いかけ」は相手への興味を示すと共に -
Posted by ブクログ
リーダーシップ論ではなく、役に立つリーダーシップ開発論を求めて書かれている。
そうした実務家による経験集がまとめられている。
邦訳はないものの以下モーガンマッコールによる書籍の紹介
Lesson of experience
①アジェンダ(大きな構想とその実施細目の両面を示す)を構築し実施する。 ②ひととの関係を扱う。 ③基本価値に基づいて行動する、それをほかの人びとに伝達する。 ④エグゼクティブとしての資質を試される、それを高める。 ⑤自分について深く知り、個人的な自覚を高める。 ⑥ほかの人びとへの依存状況に対処する。 ⑦経営幹部らしい深い思考をする。