金井壽宏のレビュー一覧

  • 完全なる経営

    Posted by ブクログ

    -----
    シナジーを促進するためのベースとなるマインドセット。
    「いいことの量は限られている」と思うか?「いいことは相互に開くことで増える」と思うか?
    前者で捉えているとどんどん視野が狭くなっていく。

    語彙が豊富な人ほど学習能力が高まる。
    世の中に対する認識を高められるから。

    企業秘密は何もない。いい経営管理手法や製造法は継続的に改善が加えられている。他社が模倣しても完成した頃には自社はさらに先に行っている。

    責任をもって与えられたミッションをやりきる、そのことには全身全霊で取り組む。
    ミッションが達成される、とは何かを履き違えないこと。自分が納得するまで考え尽くす、自分の納得する答

    0
    2012年02月16日
  • 完全なる経営

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マズローというと、「自己実現」という概念や「欲求5段階説」が
    有名です。人間の欲求は、生理、安全、所属、承認、自己実現とい
    う5段階からなっており、それらの欲求は低次から高次のものに進
    化する、というものです。自己実現を頂点にしたピラミッドの図で
    描かれ、色々な場面で引用されるので、聞いたことのある方も多い
    ことでしょう。マズローがいなければ、「自己実現」という言葉は
    これほどまでに広まらなかったと思います。

    しかし、マズローその人の著書となるとほとんど知られていません。
    広く名前が知られているのに、原典は読まれていない。古典と呼ば
    れるものはたいがいそういうものですが、マズローの場合、その

    0
    2011年12月29日
  • 完全なる経営

    Posted by ブクログ

    ピーター・F・ドラッカー、またスティーブン・コヴィーらの考えを基礎に置き、またさらに発展させ経営のあるべきすがたを問う一冊。特に上記2冊は日本でもかなり有名であり、多くの人が呼んでいると思われるが、読んでいる人にこの本はふさわしい。また現在の日本的会社風習を打ち破り、個々の人間の自己実現を最大限高める経営が長期的な会社、また地域、そして地球全体に利益と幸福をもたらす信条の持ち主には一読の価値あると思われる。

    0
    2011年05月19日
  • リーダーは自然体~無理せず、飾らず、ありのまま~

    Posted by ブクログ

    僕の好きなリーダー像。
    増田弥生さんの人柄がわかるような語り口で、その内容の面白さにぐいぐい引き込まれた。
    個人的にドラッカーよりおもしろかった。

    0
    2019年01月16日
  • サーバントリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    表面だけのリーダシップ論やHowToレベルのもっともらしいトンドモ論が多いこの手のテーマ。そのような状況の中、リーダシップの本質に見事に焦点をあてた貴重な一冊です。
    サーバント・リーダシップは、日本人の性質にとてもあっており(もっと言うと、日本人に受け継がれてきている感覚そのものに近い)、日本が国際社会でいかに振舞うべきかのヒントも与えてくれている。
    リーダシップとは何かをこれ一冊で十分に理解できる良書です。

    0
    2010年11月07日
  • 完全なる経営

    Posted by ブクログ

    ---
    「個々のセラピストの力ではどうすることもできないような問題でも、良き共同体、良き組織、良きチームが解決してくれるのである。(『完全なる経営』P6)」
    ---
    うーん、共同体はともかくとしてマズローは組織にそういうものを求めているのか。それは間違いな気がするな。組織は従業員の人格には関与しない。重要なのは成果をあげられるかどうか。企業は、慣れ合うために存在しているのではなく、成果をあげるために存在しているのであって、マズローが期待しているものを求めるのならそれはプライベートで求めるのが妥当のように思う。パーソナリティ障害は、よい組織によって少しは改善されるかもしれないが、それ以上に企業に

    0
    2010年08月15日
  • リーダーシップ入門

    Posted by ブクログ

    リーダーシップの実践のための入門書というより、リーダーシップを研究するための人の入門書という印象。
    リーダーシップを研究しようとする人は、ぜひ目を通すべき。
    これまでの実践家のリーダーシップ、学者の研究内容がコンパクトにまとまっています。

    0
    2010年05月17日
  • リーダーシップ入門

    Posted by ブクログ

    『リーダーシップの旅』という共著が意外によかった金井さんのリーダーシップ論。この人の文章には独特の「文体」があります。好き嫌いはあるかもしれませんが、その独特さも含めて私は割りと好きです。

    目立つ論旨をいくつか挙げると、フォロワーの能動的な役割の強調している点や、多数の研究との比較を通して三隅二不二(じゅうじ、と読みますが読み仮名がなかったのは不親切)のPM理論に多かれ少なかれ集約できると主張している点が挙げられます。あとはTPOV (Teacheable Point of View)という言葉を通して、リーダーシップの言語化を促しているところでしょうか。この点については、優れた会社の社内

    0
    2009年12月26日
  • サーバントリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    ゲラを読んでくれた書店さんのコメントです。


    「私はまさに今、人の心をひとつにまとめる必要に迫られているが、何故そんな状況になっているのか考えていなかった。ただ自分にその能力が無い、もっと能力を磨かなければと、まるで見当違いの問題を解こうとしていたのかもしれない。
    本書は「リーダーシップを身につけるための本」ではなく、それを必要とする人間の性質がどんなものなのかを理解するための本だ。ピーター・センゲ氏の「多くの人はリーダーという言葉は上司をさすものだと思っていて、変革を起こせるのも上層部の人間のみだと思っている」という言葉は、私たちを鋭く貫いていると感じる。それは私たちが抱える、一番の問

    0
    2009年12月06日
  • 完全なる経営

    Posted by ブクログ

    あなたが知っている(と思っている)「自己実現」は本当の「自己実現」とは違うかもしれません。

    この本には、マズロー本人が本当に世の中に伝えたかった「自己実現」とはどういうものなのか、ということが詰まっています。

    タイトルからもわかるように、経営に活かせることができる経営書でもありますが、人間のあり方を説き、よき人間が作る組織・社会がよき経営のあり方につながる事を人間性心理学の観点から、非常に重みを持って伝えてくれる良書です。

    現在、私たちが生きる社会に「健康な人」は何人いるのでしょうか。
    なぜ、「健康な人」として成長できないでいるのでしょうか。

    このような問いについて考えるよいキッカケと

    0
    2009年10月28日
  • 組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト

    Posted by ブクログ

    前回のコメが08年1月でした。そこからHRMを専門にするようになって1年半。
    この本に書かれている組織における個人、評価、力の活かし方を体系的に学べるところ、最新の理論とその構築される過程が丁寧に書かれている本です。
    現場で働いていて組織のそもそも。。。を知りたくなった人、HRMを中心にMBAや経営学を専攻したい人の足がかりにおすすめ!

    0
    2009年10月04日
  • リーダーシップ入門

    Posted by ブクログ

    現代のリーダーシップの体系的な理論を学ぶことができ、なおかつ自分なりのリーダーシップを身につけることができる。

    0
    2009年10月04日
  • 組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト

    Posted by ブクログ

    組織を動かしていくのは人で、それを支えるための仕組みがある。もはや人事部署だけではなく(そんなことは幻想だと思っているので)、自分がどうしたいのかを考える上で参考になる一冊。とても分かりやすい言葉で書かれているのも、専門家に向けてかかれているわけではなくて、働く人一人ひとりに向けたものだからなんだと思う。

    0
    2009年10月04日
  • リーダーシップの旅~見えないものを見る~

    Posted by ブクログ

    リーダーは、リーダーになろうと思ってリーダーになるものではなく、自ら行動を起こすことで、結果としてリーダーになる。リーダーシップは学んで習得するものではなく、私たち一人一人の生き方の中にあるもの。つまり、今までの、そして、これからの人生が問われている。

    ノブレス・オブリージュを背負うリーダーになるのは難しいが、少しでも近づけるよう、歩んでいきたい。

    0
    2025年12月13日
  • 働くひとのためのキャリア・デザイン

    Posted by ブクログ

    キャリアの転機が迫るので、ようやく手に取った。まさに「節目」のタイミング。

    ・トランジションのモデル
    “転機は終わりから始まる”。次に進めないのは、終わらせられていないから…という指摘が刺さった。

    ・ミドルのキャリア
    中年期は「第二段ロケットの噴射時」。踊り場のようで、でも黄金期でもあるという視点にワクワクできた。

    ・章ごとのエクササイズ
    キャリア棚卸しに役立ちそう。

    社会も自分も変化のさなか。
    読み返したくなる「キャリアのヒント」が詰まっていた。
    大学教授の視点、回りくどさも面白かった。

    0
    2025年11月30日
  • 問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる

    Posted by ブクログ

    「謙虚に問いかける」ことがなぜ大切なのか、どう有効なのか具体的な場面ごとに丁寧に説明していました。
    謙虚に問いかけることで相手の事情や思っていることを理解でき、それを元にどのように対処するかを決めることができるのはそのとおりだと思いました。
    「謙虚な問いかけ」「診断的な問いかけ」「対決的な問いかけ」の例はとても参考になりました。謙虚に問いかけるつもりでいても、自分が心から謙虚になっていなければ、相手に寄り添わなければ、「謙虚な問いかけ」のつもりが「対決的な問いかけ」になりかねない。これは気を付けていきたいと思いました。
    一方、この本はおそらくアメリカ人に向けて書かれたもののようで、冒頭からアメ

    0
    2025年11月24日
  • 戦略人事のビジョン~制度で縛るな、ストーリーを語れ~

    Posted by ブクログ

    人事の仕事に興味があり、試しに。
    自分が思っていたよりも相当難しい、そして会社を動かすことのできる職種と理解。同時に自分に向いているのか分からなくなった、そんな気持ち。もう一度読み直してみようかな。

    0
    2025年10月10日
  • リフレクティブ・マネジャー~一流はつねに内省する~

    Posted by ブクログ

     企業内人材育成の著作が多い中原 淳(*東京大学准教授)とリーダーシップ論の金井壽宏(*神戸大学教授)の対談により、ミドルマネジャーによる部下育成を背景に、特定のテーマ・キーワードに対し、それぞれがアカデミア実績の中から理論を紹介していく形式。教育学あるいは経営学の代表的理論を垣間見て、それを現代論点に繋げる思考過程は有用性が高い。さらに、ワークショップや取材で彼等自身が使用する方法あるいは情報収集が散りばめられ、実践的な香りもする。2021年の今でも研修に関わる人は、ここまで立ち返って現代を見つめても良いのではないか。
    *執筆時点

    0
    2025年10月08日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

    Posted by ブクログ

    ちゃんと読み返して深く理解したい一冊。

    謙虚なコンサンルティングには、診断的なアドバイスではなく
    ・謙虚な問いかけをとおした
    ・アダプティブムーブの実行
    ・それを行うための、積極的な気持ちと好奇心
    ・そしてそれを実行するための個人的な関係をクライアントときづく事
    が大切だと学んだ。

    まずは自己開示などから、関係を構築するところを実践したい。

    0
    2025年09月07日
  • 引っ張るリーダーから支えるリーダーへ サーバント・リーダーシップ入門

    Posted by ブクログ

    公務員の昇任試験対策として読んでみた。サーバントとリーダーシップは相反するものと考えていたが、日常的にはフォロワーの奉仕者として支え、ここぞというと時には先頭に立って舵をとるという姿勢で臨むという。また、資生堂の元社長である故池田守男氏との対談はサーバントリーダーシップを実践するのには有益である。

    0
    2025年08月17日