金井壽宏のレビュー一覧
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まさにCOACH Aのビジネスコーチングとは?を
すっきりとわかりやすくまとめた一冊。
感覚的には、知識という点でとても基礎的な印象であるが、
改めて、コーチングはその基礎が基本であり、
それがほぼすべてであるといえるほどの根幹ではないかと感じる。
ここで、1つ考えたい視点として、
「プロセス」というキーワード。
プロセスとコーチングを共に考えるとき、
プロセスに働きかけることがコーチングであり、
結果を出すことにコミットするが、
結果にコミットしないということだとわかる。
そして、
そのコミットは現在だけにコミットするのではなく、
むしろ未来にコミットしているのだということも。 -
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1990年代に行われたいすづの企業改革について、その中心人物であるコンサルタントといすづ社員が当時を振り返ったドキュメンタリー。
トップダウンの「やらされる改革」ではなく、社員個々人が自分事と考えて「自発的に進める改革」について綴られた一冊。
21世紀に入った現在でも職場風土の改革は、企業にとって重要な問題であり、一朝一夕に進まない問題。いかにして、個々の自発性を引き出すかについて、とても参考になった。
まずは、事実と自分に誠実に向き合うこと。職場の信頼関係を醸成して、本音で物事が言い合える環境を整えること。
実感していることだが、人間はつくづく感情的な生き物だと感じる。
それぞれの -
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サーバントリーダーシップは「引っ張るリーダー」とは異なった「支えるリーダー」というリーダーシップ像で、アメリカ・AT&Tの経営者であったロバート・K・グリーンリーフ氏が提唱した哲学。長期継続的に存在する(ゴーイングコンサーン)ことを前提とする企業経営において重視すべき考え方で、従来型の権限主導のリーダーシップを否定するものではないと感じました。危機的な状況や緊急事態などはむしろ権限主導のリーダーシップの迅速性が求められる場合もあり、相互補完的なものと捉えるのが良いと思います。また「サーバント」という言葉から「顧客や部下の召使いのように働けばいい」との誤解が想起されかねないが、「イニシア
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ネタバレ自身のキャリアについて考えるための切り口を求めて本書を手に取った。
心理学や社会学の学説を豊富に引用し、著者独自の解説を加えている。正直もう少しページを絞れたのではないかと感じたが、初めて触れる理論も多く、楽しめた。
以下、自分のためのまとめ。
キャリア発達は準備、遭遇、順応、安定化というサイクルを回る。サイクルをより深く回ること、前のサイクルと今のサイクルの関連性を見出し消化することが、キャリア発達のために大切である。
夢、岐路の選択、がんばり、遊び、の流れを繰り返す。岐路の選択には自己決定出来るだけのリアルな情報が必要(RJP)。
まず信じて進むことで、元気良く頑張れる。だから成功す -
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前作、シンクロニシティが面白かったので
その続きとなる、本書である源泉を読みました。
神の啓示と、人のひらめきは何が違うのか?
という疑問を追求するべく、世界中の学問の権威を訪ねたり
自身の人生での出来事を内省したり、とにかく奔走する著者。
それに関して、今作で結論が出ていませんが、
著者の源泉に対する調査と追求の、記録のような本です。
前作のシンクロニシティでは、自分の行動と世界の出来事が
どうしてうまく結び付くのか? という疑問が切り口でした。
今回の源泉では、世界やそこでの出来事における自分が、
時として神の啓示を受けたかのように、すいすいと行動する、
その理由を切り口にしています -
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リーダーシップを学び、自分のものとして培いたい、と
思って読んだ本。ビジネス書というか、著者の自伝本といった印象。
弁護士としてのキャリアを中心に、人生を猛進した著者。
しかし、壮年になってからの離婚をきっかけに、
その人生とキャリアは一変します。
そもそも、著者の原動力というか、その核となる出来事は
同じく弁護士である父の仕事である、と思います。
著者は、その父の仕事を垣間見たことで、強烈な思いを抱きます。
「なぜ、人は、同じ人に対して、極めて残酷になれるのか?
二度と悲惨な出来事を起こしてはいけない。
そのために、人はリーダーシップを学び、発揮しなければならない」
原文ママではありま -
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毎日毎日、自分は一体、何をやってるんだろうか、
せっかく生まれてきたからには、自分にしかできない何かを
成し遂げたい、時々そういう気分になるときがある。
たいていの場合、目の前のことを一生懸命やってやり過ごすか、
あるいは少し手を止めて考えても、すぐに考える暇もなくなるほど
忙しくなるか、そうやってちゃんと考える時間はなかなかできない。
この本は、そういう人には痛烈だ。
作者は、突然使命感を持って、それを天命だと信じて、
未知の世界に飛び込むと、なぜか良い出会いに恵まれて、
いろいろ勉強しながら大成功する。
で、本当のリーダーとは、人知を超えた意思と通じ合って、
その意思を実現しようと一 -
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柴田昌治さんの本は、「なぜ会社は変われないのか」に始まり、多数読ませていただきました。当時、組織における様々な問題は、個々人の能力アップによって解決できるものだと思っていた自分にとって、人間同士の関係性、組織風土にフォーカスした作品に、衝撃を受けた記憶があります。それだけインパクトがありました。
一方、金井教授は、キャリア論・組織論を中心に、こちらも多数の本を読みました。
このお二人による作品読まないわけにはいきません。
この著書は「なぜ会社は変われないのか」で語られているストーリーを、実際のモデルとなった人物の証言を交え、実態に迫るという、興味深いものでした。現実は、以前の著書で書かれ -