金井壽宏のレビュー一覧
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1.自分の行っていることがしっかりと人の役に立っているのかを科学的視点から分析したくなったので読みました。
2.本書は組織心理学の祖として活躍している著者が「人を助けること」についてどのような考えなのかを述べています。
人を助ける=支援というキーワードを紐解きながら、日常でのシーンを事例にして役に立っているケースと経っていないケースを比較しています。
役に立っている状態には必ず7つの原則が守られており、それを保つために4つの問いかけの順番を守っています。本書ではその原理原則とともになぜ役に立たない支援が出てしまうのかも述べています。
3.日常を振り返ると「問いかけの数」が少ないことに気づき -
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タイトルの通り、問いかけることについて深く掘り下げた一冊。
問いかける(質問する)ことが相手よりも下の立場に降りることになる、だから多くの人は自分が話をする方にまわろうとする…という価値観がベースになっているのだけど、そこはあまり共感できなかった。けれども、確かに質問をしているふりをして自分の考えを主張しようとしたり、相手の間違いを指摘しようとしたりしていることは、確かにあるなと思った。
謙虚に問いかけること、純粋に相手に興味を持ち、相手との関係性や相手自身の学び・気づきを促すために行うことはかなり難しく訓練が必要。そのために今、ここに意識を向ける、というマインドフルネスや、問いかけることで生 -
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ネタバレ聖書の一節に「受けるよりは与える方が幸いである」とある。与えられることよりも与えること、愛されるより愛すること、尽くされるより尽くすこと。ここにサーバント(奉仕)の心を基盤にした「サーバント・リーダーシップ」の精神を見いだすことができる。
サーバント(奉仕者)リーダーにとって大事なことは「①ミッションの名のもとに(共通の目的に向かって)、②フォロワーが自発的についてくる風土作り。そのためリーダーは③「大きな夢やビジョナリーなコンセプトをもち、④「信頼性」(credibility)を得つつ、⑤フォロワーが話しやすい状況を作り積極的に傾聴する」ことである。
サーバントリーダーシップは、キリスト教的 -
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支援者の役割には3種類あり、支援者は、その時々の状況に応じて、それらの役割を選択しないといけない。
1) 専門家の役割; 必要に応じて専門的な情報やスキルを提供する
2) 医師の役割; 患者の状態を診断し、診断結果に応じた処方箋をつくる
3) プロセス・コンサルタント; プロセスに着目し、プロセスに働きかけることにより、クライアントが問題を解決していくことを支援する
専門家の役割がうまく機能するのは、クライアントの側が、どのような支援が必要なのかが分かっている場合。
医師の役割がうまくいくのは、クライアント、すなわち患者が診断結果に信頼を置いている場合。
そのような場合ではなく、例えば、ク -
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以下の考え方が大変参考になった。
◯キャリアは歩んでみなければわからないモノであり、
アップもダウンも無い
◯キャリアに方向感覚(現実味のある夢)を持つ
◯節目だけはキャリアをデザイン
◯デザインしたらその方向に力強くアクションをとる
◯節目間ではキャリアのことを深く考えすぎず、
ドリフト(流れに身を任せること)や偶然の機会を
楽しみながらキャリアに取り込む
おそらくこのレビューを読まれている方は、
キャリアの節目に立っていると思います。
この書籍を読むことで、
過去のキャリアや未来のキャリアを見つめ直し、
『キャリア・デザイン』してみてください。 -
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ネタバレクライアントを支援するとはどういうことか気づかされた。
コンサルタント(自分) の手助けによって、クライアント(相手) が、 (1)問題の複雑さと厄介さを理解し、 (2)その場しのぎの対応や反射的な行動をやめて、 (3)本当の現実に対処すること が、本当の支援なのである。
支援者としての私自身の経験から言えば、重要なのはおそらく、どんな問題に悩まされているかをクライアントが隠さず話せること、それも遠慮なく安心して話せることだった。
新たなスキルのうち最も重要なのは、これまでとは違うタイプの「聴き方」である。このスキルの向上をテーマとする書籍やプログラムを検討してわかったのだが、新たなタ -
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「非主張的自己表現」で『安眠ガイド』とリンク。日本人特有の「自分の気持ちを抑えて言わなくても伝わるだろう」ではなく、でも怒ったり感情的になったりするのでもなく、ちゃんと気持ちを伝えることが重要。女性で出世するタイプの一つとして挙げられている「男性を凌駕しようとする女性」、いわゆる「男性化」は、朱野帰子『わた定』や碧野圭『駒子さんは~』にも同じような主題があったような。日本人のビジネスパーソンは感情を伝えるのが苦手で、奥さんにすらありがとうが言えない男性社員もいるとの話に驚き。たしかにいそうだけど、そういう人は一体どこで安らぎを得るのだろう。