金井壽宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレコンサル業界で働く私にとっては非常に有用な書籍であった。(もちろんコンサル業界でなくても有用かと思う)
過去コンサルとは、「クライアントの一段高い位置からクライアントの問題を診断し、課題を特定、課題の実行責任はない」というものであった。一方謙虚なコンサルとは、「クライアント自身が納得感のある解を自ら探っていけるよう支援」することであり、役割が変わりつつある。謙虚なコンサルになるには、レベル2の関係、すなわちクライアント自身の懸念を打ち明けられるような個人的な関係を初めから築くことが重要である。それには、なんとかして役に立ちたい、誠実な好奇心、思いやりのある姿勢を持つ必要がある。(とはいえ、馴れ合いやえこひいきを生むようなレベル3の親密な関係はビジネスには向かないことも言及されている)これにより謙虚なコンサル自らが解を導き出すのではなく、時にはクライアント側のアダプティブムーブに導きつつ、クライアントと協働していくのがコンサルには求められる。
高いフィーをもらっているコンサルだからこそ自ら価値を提供するという考えにシフトしがちであるが、クライアントをより一層高みに連れていくために、(コンサルよりも現場に詳しい)クライアントと協働していく姿勢が必要であることを改めて実感した。 -
Posted by ブクログ
今年のワールドマーケティングサミットで著者が登壇されてサイバーエージェントにおけるマカロンを始めキャッチーなネーミングの人事施策を話されているのを聞いて、なんてクリエイティブな人事なんだろう、と驚いた時に、そう言えばそういう題名の新書でていたなと思い出して、積読リストから引っ張り出しました。折しも、働き方の問題が社会問題として顕在化するタイミング。「終わらない仕事」については主に36協定の順守などの時間の問題として語られていますが、もちろんそれを前提条件として、仕事の質の問題についても考えられなくてはならないと思います。そして、質の問題は個人のモチベーションの育成と関係し、モチベーションの育成は組織のコミュニケーションに負うことを改めて感じます。まさに、本書の副題の 「個人を伸ばす、チームを活かす」はすべての会社の経営問題になっているし、ますます重要なテーマになっていくハズです。まさに著者の命名による「コミュニケーション・エンジン」としての人事部の存在は上がっていくし、人事部を超えた会社経営のど真ん中に来ると思われます。ということで、社内のコミュニケーションを活性化させる施策にもクリエイティビティが大切になる時代。さあ、人事部もコピーを書こう!
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2016年2冊目。
尊敬する先輩 Yさんの本棚にあったので、
迷わず購入・大好きな出版社 英治出版さんの本でも
あった。
【謙虚に問いかける技術】
問いかけるとは何か?をとことん深掘りしている一冊。
普段、後輩にどのような質問をしているのか?
自分の知識を引け散らかすような質問をしていないか?
改めて考える機会になった。
”自己表現”ばかりにこだわるのではなく、
あえて"問いかけることで、へりくだることで相手の考えを知る"
"技術"というよりも、
"相手を知るための心構え"の大切さを教えてくれた一冊。
○謙虚さは3種類存在する
1.基本的な謙虚さ(社会的な立場で生ずるもの)
2.任意に示す謙虚さ(優れた人を前に生ずるもの)
3.今ここで必要な謙虚さ
=>私があなたに対して抱いている思い
○質問するという行為
=>会話の相手に力を与えると同時に、
一時的に自分を弱い立場に置くことになる。
○問いかける行為
=>相手に対して興味や好奇心を抱くという立場から始まる -
Posted by ブクログ
神戸大学の経営学教授によるキャリアデザイン論。
大学で経営学を専攻していたこともあり、名前は知っていたけど、多分著作を読むのは初めて。
自身のキャリアの中途ではドリフトされるまま(流れに身を任せる)で良いけど、節目節目にはしっかりと自身のキャリアについてデザインしていきましょう、という論旨。
社会人4年目となり、今の業務については慣れてきてはいるけど、本当にこのままでいいのかな等とぼんやり考えていた時期であったので、この本に出会えてよかった。中々、自身の強みや入社の目的等について振り返るきっかけも作らないし、自省が苦手ではあるのだけど、もう少し考えてみたいと感じられた。また、いわゆる自己分析ではないけど、客観的に自分の強みがどこにあるのかについて考えるにあたり、アシストしてくれるような本があれば読みたいと思う。 -
Posted by ブクログ
組織が人々を「力」で「操る」のではなく、「奉仕」によって「導く」ことを通じて、社会により大きな価値を生み出すべきであると提言した、リーダーシップ論の古典。
組織が大規模化するにつれて官僚化・非人間化・凡庸化していくことに対し、著者は、傾聴や共感、直感を大切にしながら、謙虚に気づきや学びを求める「奉仕型」リーダーこそが、フォロワーの信頼を得て、有能な「トラスティ」(取締役会や理事会など)とも協調しつつ、よりフラットな組織を導くことにより、従来の「パワー型」リーダーが率いるピラミッド型組織よりも、社会にとって意義のある貢献ができると主張する。
原文は著者による1970年代に書かれた論文や講演録であるが、驚くほど今日の社会環境でも有効な示唆に溢れており、聖書や詩からの引用もあって味わい深い。自己実現や成長の機会によって従業員に「奉仕」する組織こそが、サービス・商品提供を通じて社会に「奉仕」できる。「企業倫理」や「CSR」といった狭い文脈で片付けるのではなく、「真に高い成果を出すための実践的リーダーシップ論」として、座右に置きたい。 -
Posted by ブクログ
4年振りに再読。
医師やコンサルタントといった専門家による公式なものから、職場の同僚のちょっとした相談や手伝い、家庭での家事や介護など、人間関係のあらゆる場面で必要な「支援」を上手く行うことで、よりよい協力関係を築くための指南書。
往往にして支援が失敗する理由として、著者は支援者・被支援者それぞれに陥りがちな罠があると指摘し、特に支援者には、適切なコミュニケーションによって被支援者との間の認知的・感情的ギャップを克服し、相互理解と信頼関係を土台に、被支援者と共に考え、解決策を探求する「プロセス・コンサルタント」の役割が重要であると説き、その手法は組織のマネジメントにおいても有効であると主張する。
本書は社会人・家庭人の両面において、自分の人格形成、意識と行動に多大な影響を及ぼした一冊なのだが、読み返すとまだまだできていないことが多いことにも気づく。人を助けることにも、人に助けられることにも、もっと上手くならねばとの思いを新たにした。 -
Posted by ブクログ
2015.3.30
2年目の終わり、ボディーブローのように効いた。
今の仕事は、自分がうまくできるし好きだと思ってやっていることなのに言いようのない違和感を常に抱えている。
得意なことを好きなことだと言い聞かせてきためっきがものの見事に剥がされた。
「なにがほんとうのところしたいことなのか」
「なんでもいろいろ試してみる二十代」
若いときの最大の誤りは、いろんな生き方、働き方があるのに、キャリアの早い時期に、「これしかない」と思ってしまう場合だ。
自分をそこで磨きたいというところではとことん努力する(よいガマンをする)のが大切だ。
その仕事では自分の望むことは実現できないと思ったら、へんに勤めあげるのは美徳などと言って現実にいやいや慣れ合う(わるいガマン)のは、よしたほうがいい。 -
Posted by ブクログ
本家『サーバントリーダーシップ』よりも読みやすく分かりやすかったです。
理論的な側面を金井氏が固め、ご自身の経験を資生堂の元社長 池田氏が語る構成になっています。そのため全体を通じて、腑に落ちるという印象がありました。
リーダーシップを相互作用的で動態的な現象と捉えている点は、非常に興味深いと同時に、一つの真理のように思います。
本家ではあまり読み取れなかった(理解できなかった)サーバント・リーダーシップと変革型リーダーシップが両立するということについて、非常に重点的に解説されています。この相反すると思われるテーマに対し、むしろサーバントなリーダーこそ変革に向きだと本書は唱えています。
グリーンリーフ氏が提唱した「支える」役割を果たすリーダーの在り方は、組織で活動をする自身にとっても、なるほど同意できる点が多数あります。
旧来の「オレについてこい!」型一本槍のリーダーにはなんとなく破綻の予感がありませんか? それを感じたときには、サーバントなリーダーというのが一つの進路のような気がします。
<目次>
Ⅰ サーバント・リーダーとは何か
1 リーダーシップに対する幻想と誤解
2 リーダーシップはフォロワーによって認められる
3 ロバート・K・グリーンリーフの「サーバント・リーダーシップ」
4 サーバント・リーダーシップの特徴と誤った解釈
Ⅱ サーバント・リーダーの経営改革
1 サーバント・リーダーシップを生き方の基本姿勢に
2 資生堂が目指した「店頭基点」の経営改革
3 逆ピラミッド型の組織で店頭が、そして社員が変わる
4 サーバント・リーダーシップ理論との出会いと社内への浸透
5 私が考えるサーバント・リーダーの条件
6 『武士道』に「接ぎ木」の精神を学ぶ
7 「奉仕と献身」の精神を経営に生かす
Ⅲ サーバント・リーダーシップと使命感
1 企業のなかでのサーバント・リーダーシップ
2 社会のなかでのサーバント・リーダーシップ
3 日常生活のなかでのサーバント・リーダーシップ
Ⅳ ミッションで支えて組織と人を動かす
1 池田守男さんのリーダーシップから学ぶべきこと
2 どんな経験によってサーバント・リーダーへと育っていくのか
3 サーバント・リーダーシップの表現型はいろいろ
4 〈ミニ版〉サーバント・リーダー入門