金井壽宏のレビュー一覧

  • 組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト

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    2004年発刊の書籍で、おそらく2010年ころに読みたい本リストに入れ、実際に購入したのは2020年1月。そんな本をさらに一年寝かせてやっと 2021年1月に読み終わった...

    が、むしろこのタイミングで読むことで得られる気づきが大きかったと思う。本書の言葉を借りれば、読み手としての自分のレディネスも整った状態、というか。

    この本に挙げられている個々のキーコンセプトのそれぞれは、たぶん組織で仕事する上ではこれからも重要だと思う。
    人と議論してみたいと思って、自分の組織で読書会を呼びかけてみたよ。どうなるか楽しみ。

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    2021年01月24日
  • 人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

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    「支援」をテーマにした良書。支援とは道を教えるという簡単なことから、組織コンサルのような高度な支援も含まれる。

    今の自分の仕事という観点、マネージャーとして良いチームを築くという観点、プライベートでの人間関係の観点、あらゆる社会的関係に適応できる考えだった。

    専門家型・医者型・プロセスコンサルの3つの型を知ること。
    まずは控えめな質問から始めること。
    自分が支援者になる場合、クライアントが一つ低い位置にいると認識していることを常に意識し、対等な関係を築く努力をすること。

    定期的に読み返したい本。

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    2021年01月21日
  • シンクロニシティ[増補改訂版] ― 未来をつくるリーダーシップ

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    この本では、著書のリーダーシップをめぐる旅について、シンクロニシティを鍵として書かれている。
    恐らく、賛否両論となる本だと思う。哲学や社会学のバックグラウンドがあったため、私はスイスイ読めたが、こうした分野に馴染みがないと、とっつきづらいかもしれない。決して読みやすい本でも、リーダーシップについてのノウハウが書かれたお手軽な本でも、ない。
    特に世界的に分断が進む今だからこそ、多くの方に読んでもらいたい。

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    2020年12月26日
  • 組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト

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    組織行動について古典的な理論から実践まで、俯瞰して学ぶことができた。普段実践の中に生きていると、ともするとこう言った理論面からの考察が疎かになる。こう言った書籍で自分のやっていることを一般化することも大切だと思った。

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    2020年06月27日
  • 人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

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    p41 われわれの自尊心の基盤となるのは、礼を言われることにより、要求していたものが受け入れられ、肯定されたと、絶えず認識することだ。

    p46 他人を信頼するとは、われわれがどんな考えや感情、あるいは意図を示そうとも、相手はこちらをけなしたり、顔を潰したり、自信を持って言ったことを利用したりしないと思うことだ。

    p111 プロセスコンサルタントの役割の適用の前提

    p119 自殺志望の患者にこう尋ねた。「あなたのすべてが自殺を願っているのですか。それれとも、あなたの中には自殺を望まない部分がいくらかあるのでしょうか。ちょっとでいいですから、自殺を望んでいないあなたの部分と話させてください」

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    2020年06月05日
  • 完全なる経営

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     「それでは貴方が仕事を通して叶えたい自己実現を教えて下さい。」と聞かれた時、私達はどのように答えるだろう。


     〝仕事を通じての自己実現は、自己を追求しその充足を果たすことであると同時に、真の自我とも言うべき無我に達することでもある。〟(マズロー)


     マズローのいう、仕事を通じての自己実現とは「仕事という外の世界と私という内の世界が一体化する」という事である。
     仕事の社会的価値を見出し、その価値を自己に取り入れれた時、その人は社会的価値を内包した価値ある自分になるのである。
     「まず隗より始めよ」という言葉がある。
     他人の仕事にケチをつける事に専念するのではなく、自分の仕事にはどの

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    2020年05月17日
  • シンクロニシティ[増補改訂版] ― 未来をつくるリーダーシップ

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    物事をなそうとするとき、不思議と色々なことが同時に起き、また様々な人々との出会いや協力が起きることがあります。その不思議な力を信じることで、自分の内なる声に従うことで、強力な力を発揮する方法について書かれています。リーダーシップに対しての世間の見方とは違う側面を知ることができます。そのシンクロニシティという考え方が、著者にどのような影響を与えたのか。初めから満帆に進んだわけではなく、紆余曲折を潜り抜けた先の成功ではありますが、根底にその考え方が揺ぎ無くあったことが、読んだ人間にとって励みになると思います。
    理屈で理解しにくい部分も多いのですが、著者の伝記という形で読むことで、自身の人生の中でど

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    2020年03月12日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    発売後、わりとすぐに購入していたけどずっと積読していた本。コンサルとしての独立二年度目に入るということで改めて自分の姿勢を見直すヒントを得たいということで久しぶりにシャイン先生にお頼りすることに。

    この本は何というか、シャイン流のプロセスコンサルテーションの注釈本という気がします。あくまで本論はこれまでの著作であって、そこに書ききれなかったけどわりと大事だよという点であったり、最近他分野で色々言われているエッセンスをプロセスコンサルテーションの範疇に統合するとこんな感じ、というところでしょうか。シャイン先生自身は「まったく新しい」とも言っているので読み取り方が浅いのかもしれませんが。

    とい

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    2020年03月04日
  • サーバントリーダーシップ

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    ”著者が使命感をもって広めようとした「サーバントリーダーシップ」の論文集(マズローの『完全なる経営』のようなテイスト)。この時期に出会えてよかった!
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    T:
    P:
    O:
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    ・リーダーがフォロワーに尽くすのがいちばん自然だとさらりと述べた。そして、「導くこと」と「奉仕すること」は両立する、と自信たっぷりに、これまたさらりと述べたのであった。(p.6 監訳者序文)
    ・ガンジー:われわれを破壊させる7つのもの→★*L
     ・労働なき富
     ・良心なき快楽
     ・人格なき学識
     ・道徳なきビジネス
     ・人間性なき科学
     ・献身なき信仰
     ・理念なき政治
     (p.26 前書きに代えて by ステ

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    2019年08月15日
  • 問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる

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    職場の上司の勧めで手に取りました。
    良書だと思います。人間関係や生き方の規範となる本。
    本書では率直な意見を交わすことのできる人間関係を構築するための問いかけの心構えが説かれているいます。

    以下一部抜粋
    信頼関係の構築には謙虚に問いかけることが求められる。
    自らを弱い立場に置いて問いかけることで、支え合える組織を作る。
    弱い自分を見せることが関係性を深めるうえで最も重要。

    職場でのトラブルで最も多いとも言われる人間関係。
    ストレス過多な現代社会で仕事をしているすべての人におすすめしたいです。

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    2019年05月17日
  • 人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

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    「支援をする・される」という所に焦点を当てている本。訳本でもあり読み進めるのが少し大変ですが、支援を意識することがある人は読んでおいたほうが良いかも。
    私たちの職業は診断・治療をするという立場で仕事として支援をしているけども、日常に当てはめた場合はまず「プロセス・コンサルタント」という立場で純粋な質問をし続け、一段下になったクライアントを同じ立場に戻してあげることが大事なのですね(仕事の上でもそうかも)。そして、親切な押し売りはありがちだけど、効果を生まないということ。

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    2018年11月04日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    これからのコンサルティングのあり方に触れる一冊

    コンサルティング業務に関る者として、題名に惹かれジャケ買い。
    『謙虚なコンサルティング』と聞くと、クライアントの言う事を素直に受け入れる
    御用聞きの様なコンサルティングスタイルの様に聞こえるがそうではない。

    原題は、“Humble Consulting: How to Provide Real Help Faster”なので、
    本当の意味合いとしては、『控えめなコンサルティング』といった方がしっくりくる様な気がする。

    今までのコンサルティングと言うと企業の課題に対して、状況を把握→課題の抽出→対応策の検討→クライアントへの提案と言った、コン

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    2018年10月12日
  • 人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

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    冒頭に「役に立つ支援と、役に立たない支援とがある。」という一文にドキッとし、一気に読んだ。示唆に富んだ内容が続き、「どうしたらあの人の役に立てるのだろう?」という本質に踏み込める一冊。

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    2018年05月10日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    かなり凄い本だと思います。レベル2の関係、パーソナライゼーション、アダプティブ・ムーブ、プロセス。
    基礎となるのは、①力になりたいという積極的な気持ち(commitment )、②クライアントに対する思いやり(caring )、③そして何より好奇心(curiosity )。
    そうだよね、好奇心だよね、と得心しました。最近そこが弱ってるなぁと反省。他の著書も読んでみたいと思います。

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    2018年04月25日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    組織文化を中心とした心理学者で現在MITの名誉教授である著者による企業や幹部へのコンサルティングの事例を通して、それぞれの成功と失敗の分析、学び、まとめ、読者への提案という形式で、著者が謙虚なコンサルティングと名付けたアプローチの内容が語られている。
    どんなに正しい処方箋でもクライアントが受け入れ、実行しなければ、コンサルティングとしては失敗であり、その組織を熟知しているわけではないコンサルタントがいきなり分析と診断を提供しても成功するとは限らない。そうした状況では、役に立ちたいという意志、好奇心、共感をもって、まず相手との忌憚のない対話ができる関係(レベル2の関係)をつくること、そのうえで真

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    2018年02月06日
  • シンクロニシティ[増補改訂版] ― 未来をつくるリーダーシップ

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    この本は良書です。でも、合理的に考えるとよくわからない本なので、頭で考えるのではなく感じることが重要だと思います。リーダーシップの「あるべき(Being)」を考える上では非常に参考になる書籍です。

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    2017年12月15日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    いま70代とかの大先輩コンサルタントは、「正解を教える」「若輩者を指導する」というコンサルタントスタイルだったし、今でも、「私は何でも知っています」という「絶対的な自分」を演出するコンサルもいる。

    が、コンサル10年目にして、そーいうのはなんか違うよなーと、思っていたところに出会った本。

    コンサルと経営者の間には壁がある。
    そして、コンサルがすべてを解決できるわけではない。

    この本に書かれている通り、謙虚になって、お互いに持っているものを持ち寄って良いものを作り上げていこうとする姿勢がすばらしいなと。

    さっそく、見込み客であるクライアントを食事に誘い、本当はどうなりたいのかを知ることに

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    2017年07月31日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    コンサルティングというよりはコーチングに近いことが言われているのかなと思った。ただいずれにしても、相手が得たい答えは相手の中にしかなく、支援者はそれを一緒に探すというよりは、相手が見つけられるようにサポートする、そのための質問を投げかける、見つけるためのプロセスの支援をするというスタンスが何より大事なんだと思った。

    そしてこの本では、そのスタンスをどう取るかよりも、どんな問いかけをすればいいのか、様々な具体的ケースを取り上げながら説明されている。最初のケースの「それであなたはどうしましたか?」という問いかけはシンプルだけど秀逸。

    P.242の”内容に関して、実行可能かつ有用な提案を外部の支

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    2017年07月16日
  • 謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

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    コンサル業界で働く私にとっては非常に有用な書籍であった。(もちろんコンサル業界でなくても有用かと思う)
    過去コンサルとは、「クライアントの一段高い位置からクライアントの問題を診断し、課題を特定、課題の実行責任はない」というものであった。一方謙虚なコンサルとは、「クライアント自身が納得感のある解を自ら探っていけるよう支援」することであり、役割が変わりつつある。謙虚なコンサルになるには、レベル2の関係、すなわちクライアント自身の懸念を打ち明けられるような個人的な関係を初めから築くことが重要である。それには、なんとかして役に立ちたい、誠実な好奇心、思いやりのある姿勢を持つ必要がある。(とはいえ、馴れ

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    2017年07月12日
  • 新1分間マネジャー

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    アカツキ社にて、マネジメント入門書として読まれていると知り購入。ストーリー仕立てで取っ付きやすくしながらも、エッセンスが過不足なく詰め込まれている様に思いました。問題や目的の言語化を促し、行動にフィードバックを返しながら、心を通わせること。とにかくこれに尽きるということがすっとインプット出来ますね。

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    2017年07月09日