楠木建のレビュー一覧
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やはり楠木先生は一貫してるなぁと。
論理、ストーリーが大事。
今回グローバル化の論理の安田隆二教授の英語に勇気づけられた。
独自のクセのある発音で、文法もわりと不正確。
もちろんそんなことは気にせずよくしゃべる。
羨ましい。
一回聞いてみたい。
割とそろそろ英語をなんとかしないとなぁと思っているけど、ネイティブがやはり非ネイティブに合わせるべき。
あと航空業界のチャプター11申請のカジュアル。
「ちょっとダイエットに行ってくる…」という感覚も面白い。
日本がポートフォリオ経営よりも専業の方が向いてるのか、は少し懐疑的。
アメリカのポートフォリオ経営で有名なGEも3Mも事業を売却しているイメージ。
日本の商社とか上手くやっている気がする。 -
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信念と価値観は分けて考えればいいと教えてくれた。
自分の価値観を守りながら、考えや判断はその都度柔軟に変えていい。
先入観、偏見、憎悪、誰にでもその考えにとらわれる可能性がある。
本当の目的を意識して、自分がどうありたいか再考し続けることが大事。
年に2回のキャリアチェックで、仕事で不満があっても退職を毎日のように考えなくなるらしい。
再考することはたくさんあるし、大きな問題は定期的に決められたタイミングで再考していきたい。
【傲慢さとは、無知に確信を足したものだ】
【自分は誰なのか、アイデンティティを問う時、あなたの信念ではなく、価値観に基づいて自分を定義するべきだ。価値観とは、人生の中核となる原理である。それは優秀で寛容であることかもしれないし、自由で公正であることかもしれない。または安全・安心で誠実であることかもしれない。このような価値観を自分のアイデンティティの基底におけば、柔軟な心を保ち、視野を広げるための最善の方法を喜んで受け入れられるはずだ。】
【自分が間違っているかもしれないと気づいた時、「私には自分の意見を言う権利がある」と弁解するのが一般的だ。しかし、私はこの言葉を以下のように修正したい。そう、私たちには自分の頭の中に意見を持つ権利がある。そしてもし、その意見を声高に表明する際には、ロジックと事実に基づいた根拠を準備し、議論の筋道を他者と共有し、より有効な論拠が見つかれば自分の考えを改めること。】
【地上にいる時、宇宙飛行士は星のことばかりし私たちの多くが星マニアだからし考えているわけだが、実際、宇宙で見る星は地球で見る時と全く同じだ。むしろ、驚くほど違うのは地球だ。地球の姿が世界観や人生観を変えてくれる。私が宇宙から地球を初めて眺めたのは、初乗船で出発後十五分ほど経過した時だった。手元のチェックリストから目を上げると、いつの間にか窓の真下に、一部分が太陽に照らされている地球があったんだ。
私の足元あたりでアフリカ大陸が、まるで旅客機の下を流れる街のように動いていた。地球を九十分で一周すると、地球をうっすらと囲む青色の円光が見えた。その薄くて壊れそうな青い層の下に人類が生きていると思った時、宇宙からはっきりとわかったんだ。地球のこちらの端にいる人とあちらの端にいる人は相互に結ばれているのだと。人々を隔てる国境などないのだと。人類はその層を共有していて、その下に私たち皆が生きているんだ。】
【忘れないでください。旅行中であっても、あなたはあなたであることに変わりありません。あなたの国にいる時、あなたが悲しい人であれば、勇んで飛行機に乗ってイタリアに来ても、あなたは前と変わらず悲しい人のままです。場所が変わっても、あなたは変わらないのです。】
【自分の選択肢や可能性について再考するための、最もシンプルな方法は、日々の行動を疑問視し、見直すことだ。】
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ネタバレ【要約】
現代社会における成功の鍵は「他者との関わり方」にある
人間を他者とのやり取りのスタイルに基づいて「ギバー(与える人)」「テイカー(奪う人)」「マッチャー(バランスを取る人)」の3タイプに分類し、誰が最も成功するのかを膨大な調査と事例に基づいて解き明かす
①人間関係における3つのタイプ
・ギバー(与える人):
他者の利益を優先し、受け取る以上に与えようとする人
全人口の約25%を占めると言われている
・テイカー(奪う人):
常に自分の利益を最優先し、与えるよりも多くを受け取ろうとする人
全人口の約20%を占める
・マッチャー(バランスを取る人):
「損得のバランス」を重視し、何かをしてもらったらお返しをし、何かを奪われたらやり返すという公平さを重んじる人
全人口の約55%と、最も多いタイプ
②ギバーの二極化:成功するギバーと失敗するギバー
最も成功を収めるのはギバーであるが、最も失敗するのもまたギバーである
・失敗するギバー(自己犠牲型):
自分の利益を完全に度外視して他者に尽くしすぎてしまう
頼み事を断れず、自分の仕事やエネルギーを消耗させ、最終的にはテイカーの餌食となって燃え尽きてしまう
・成功するギバー(他者志向型):
他者の利益を考えつつも、自分の利益や目的も決して見失わない
自分と相手の両方が勝つ「Win-Win」の関係を構築し、全体の「利益のパイ」を大きくすることに貢献する
###成功するギバー(他者志向型)になるためのステップ
(1)「自己犠牲」から「他者志向」へ意識を変える
最も成功するのは、自分の利益を無視する「自己犠牲型」ではなく、自分と相手の両方が勝つ(Win-Win)ことを考える「他者志向型」のギバー
・「パイを増やす」考え方:
限られた利益を奪い合うのではなく、協力によって全体の利益(パイ)を大きくすることに注力する
・自分の利益も追及する:
他者に貢献しながらも、自分自身の目的や報酬を明確に求めることが、燃え尽きを防ぎ、成功へのモチベーションを維持する鍵となる
(2)「テイカー(奪う人)」を見極め、適切に対処する
成功するギバーは、誰にでも無条件に与えるわけではない
テイカーに搾取されないための防衛策を講じている
・テイカーの見分け方:
自分より目下の人や利害関係のない人(店員など)への態度が悪い、SNSのアイコンが自分自身の過剰なアップ写真である、会話で「私(I)」を多用する、といった特徴に注意する
・「マッチャー」として振る舞う:
相手がテイカーであると判断した場合は、無条件に与えるのをやめ、「相手がしてくれた分だけ返す」というマッチャーの戦略に切り替える
・寛大さの余地を残す:
ただし3回に1回程度はギバーに戻り、相手に名誉挽回のチャンスを与える「しっぺ返し戦略」が有効
(3)効果的な「ギブ」の習慣を取り入れる
日常の行動において、持続可能で効果的な与え方を実践する
・「5分間の親切」から始める:
誰にでもできる小さなしぐさ(同僚への助言や情報の共有など)を意識的に行う
・「まとめギブ」の実践:
1週間のうちに少しずつ与えるよりも、特定の日にまとめて親切を行う(1日に7つなど)方が、自分自身もやりがいを感じやすく、幸福度が高まるという研究結果がある
・「弱さ」を見せる:
自分の苦手なことや弱さをさらけ出し、他者に頼ることは、相手に活躍のチャンスを与えることになり、結果としてチーム全体の総力を引き出す「ギブ」になる
(4)自己管理(セルフケア)を徹底する
与えすぎて自分が消耗しないよう、境界線を設定することが不可欠
・「ノー」と言う勇気:
自分の仕事やエネルギーが損なわれる場合は、適切に断る境界線を持つ必要がある
・エネルギーの管理:
自分の限界を理解し、休息を取ることもギバーとして成功し続けるための義務であると考える
(5)長期的な視点を持つ
ギバーの成果はすぐには現れないことが多いが、長期的には信頼や強固なネットワークという大きな資産となって返ってくる
「忘れた頃に大きなテイク(見返り)が返ってくる」という時間差の法則を信じ、目先の損得にとらわれずに行動し続けることが重要
③なぜギバーが成功するのか
長期的にはギバーが最も大きな成功を収める理由は、以下のポイントに集約される
・信頼と人脈の構築:
ギバーは強固な信頼関係を築くため、他者からの協力やサポートを得やすくなる
・ネットワークの質:
ギバーが作る人脈は長続きし、価値の高いものになる
テイカーの成功は、マッチャーによる「復讐(引きずり下ろし)」によって短命に終わることが多いのに対し、ギバーの成功は周囲から応援される
・才能の開花:
ギバーは他者の潜在能力を見出し、育てることに長けているため、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができる
★結論
独り占めしようとするよりも、周囲に与え、全体を豊かにする人こそが、最終的に最も大きな成果を手にする -
Posted by ブクログ
人のタイプにはギバー・マッチャー・テイカーがある。
(個人的にはこれにエネルギーを奪う人・与える人の2パターンも絡むかもと思っている)
大抵の人がマッチャーに当てはまる。マッチャーは公平性を意識した行動をとる人たちで、損得でギブ&テイクのバランスをとっている。
テイカーは自己中心的な行動で、常に自分に有利になる条件で行動している人たち。
ギバーは相手に自分のスキルなどを与え続ける人たちだが、他者志向と自己犠牲の二つに分類される。
ギバーになるには時間がとてもかかる。即効性を求める場合は損得勘定などが動くのでなりにくい。
もっとも生産性の高いエンジニア、もっとも生産性の低いエンジニアともにギバーであることに驚いた。後者は自己犠牲でギブしているんだろうなと思った。
私はたぶんマッチャーなんだろうなと思ったが、役職に就いて人に与える行動が増えてきた。ギバーになりつつあると思った。
同時に心や時間に余裕がないとギバーに徹することは難しいなと思った。
終盤では、マッチャーやテイカーがギバーになれる行動について紹介されていた。
それがフリーサイクル(たぶん中古品のリユース)というボランティア活動。
参加し始めた際のテイカーは何かを得ようと動こうとするが、受け取った相手から感謝された瞬間、気持ちに変化が現れるようだ。そこから純粋な親切心が出てくる。
他者志向のギバーは相手のことを観察・理解し、そこにあわせた親切を積み重ねていた。それが楽しいと思ってやっていた。
成功するためにギバーになろうとしてはいけないと思う。それこそ自己犠牲側のギバーやテイカー・マッチャーになりかねない。
まずは相手・周囲が何に困っているのか、嫌なのかを把握することから始めよう。 -
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ネタバレ悲観的な自分が変わるべきなのかを模索している中出会った一冊。
うまく行かないと思うことが普通とする本書や長谷部誠さんの「こころを整える」で、常に最悪を想定するなどの悲観的な考えがある一方、辻秀一さんのいうようにポジティブの方が良いという考えや引き寄せの法則などもある中で、結局どっちの方がいいの? と思った。
そんな時にふと思い出したのが所ジョージさんとか明石家さんまさん。彼らはだめで元々という一見悲観的な考えがベースな気がするが、でもポジティブな印象を受ける。それはいい意味で過信しておらず、世の中の流れに対してコントロールしようとしていない。ただそれをも受け入れて楽しむ遊び(余白)を持っているのかなと。
結局、ありえないくらいの絶望があるときは、落ち込んでもいいし、苦しみ喘いでもいいと思う。ただ、だめで元々だし、その経験をするから足元にある大切なものを見ることができるのかなと。他の本の感想のところでも書いた気がするが、闇が深いほど小さな光に気づくことができる。あとは世の中の流れに対して身を委ねてみる、手放してみることが大事なのかなと感じた。もちろん、毎日、自分のことを押し殺す必要はないと思う。大事なのは多くの選択肢を持っておき、不完全な自分だからこそ、状況に応じてそれらを使い分けることが大事なのかなと思った。
長くなって申し訳ないが、本書は絶対悲観主義についてもっと掘り下げて色々知りたかったなという印象。著者の方の人生観みたいな部分へと話が逸れていってしまい、絶対悲観主義の部分が少し掘り下げが少なかったように感じた。面白い内容であるからこそ、もっと深堀したかった。 -
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久しぶりに面白かった本。
情けは人の為ならず、と言ってしまえば全て完結してしまうと書かれていた通りの内容ではあったが、GIVERであることで生まれるメリットを上手く具体的に説明している。
自称GIVERの私からすると、なるほど、やはりGIVERである事はいい事なんだな、と自己肯定出来たので面白かったのかもしれない。
突拍子もない提案をした際に周囲が味方してくれる、薄いつながりを復活させやすい、などは確かに、、とストンと腹落ちした。
TAKERは100m走であれば有利だが、マラソンではGIVERに勝てない。それは会社や社会で生きていくためには必須の考え方だろう。
ただし、バカなお人好しにはならぬよう、自らの成果につながる強かさも大事だ、そのバランス感覚を磨かねばならない。 -
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読者からの質問に答える形で、仕事に対する悩みを解決する本。
たくさんの事例が掲載された本。
そのため、基本的には最初から読むというよりは、目次から気になる内容を探して読むのが望ましい。
気になった内容として。
ジャーナリストになりたいという質問。
回答として、
ジャーナリストは、「自己宣言的職業」。
資格も届け出も必要なし、会社に在籍したままで大丈夫。アウトプットがすべて、仕事をしながら書ける。健康で平和ならなんとかなる。
本回答のように、基本的には好きにしてください
といいながら、単刀直入に回答されるのが印象的である。
世の中の人たちは、同じような悩みを抱えているので、自分の当てはまる事例から読んでみるのがオススメである。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人をgiverとtakerとmatcherに分類して、どのような振る舞いをする人が成功できるのかを、事例とともに述べている。
人は本来giverである部分を持つはずだが、仕事になるとmatcher/takerになってしまう傾向がある
ただただ自己犠牲するgiverになるのは避けるべきだが、最も成功するのは懸命なgiverであるといった内容だった。
より豊かな人生、成功のために、giverになることを意識してはどうかといった締め方になっているが、結局自身の成功のためにgiverになるというのは、真にgiverと言えるのだろうかという疑問はもったが、話としては興味深くおもしろかった。
職場のtakerにはぜひ読んで欲しい -
Posted by ブクログ
自分が勝手に想像していた内容とは違っていたが、企業の競争戦略を立てている業務を担当されている人にとっては、相当勉強になることが書かれているのでは、、と思った。
マブチモーターやスタバの例がわかりやすく、読んでいて面白かった。
また本筋とは若干ズレるかもしれないが、本作の中で、特に腑に落ちた部分は以下。
具体化事象の背後にある論理を汲み取って、抽象化することが大切。
具体的事象をいったん抽象化することによってはじめて汎用的な知識ベースとなる。
抽象化と具体化を往復することで物事の本質が見えてくる。
顧客調査でニーズを聞いてもコンセプトに使える良い情報は仕入れられない。顧客は買うことと消費することにのみ責任があり、ニーズをまとめる責任は負ってない。
情報のインプットが多くなるほど、常識が強化され、キラーパスの発想が貧困になりがち。 -
Posted by ブクログ
人はギバー、マッチャー、テイカーのいずれかに分類可能だという。本書は豊富な事例を元にこれら3タイプを分かりやすく解説するとともに、読者自身が一体どのタイプに当てはまるのか自ずと気づかせてくれる。私自身はギバーでありたいと思ったがどうやらそうではなさそうだ。それはそれで残念ではあるものの、臨機応変にタイプを切り替えることも可能なようで、その前提としてまずは客観的に自分自身を見つめ直す良い機会になった。訳者の前書きにもあるように「情けは人のためならず」、本書の趣旨はこの言葉に集約されるのではないかと思うが、その過程においてどう振る舞うかが重要で、結果他者の幸福と自身の幸福は両立できるという点に救いを感じた。基本的に事例の紹介に終始するので、実践編があったら読んでみたい。