楠木建のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の言いたいことを書いた読みやすい本。
新規事業の人、管理職(マネージャー)、日頃仕事に鬱憤がある人に読んでもらいたい。
・印象的なこと
1、p.14
優れた戦略をつくるために必要なのは「センス」。スキルとセンスをごっちゃにすると、スキルが優先し、センスが劣後する。
2、p.22
客観的なものだけで判断していくと、同じような結論に至る。それだけでは他社との差別化を可能とする面白みのある戦略にならない。好き嫌いにこだわることが重要である。
3、p.28〜
ハンズオンを目的に、「何をやらないか」をはっきりさせる。垂直的・水平的分業による形式的な線引きではあり得ない。
4、p43〜
そ -
Posted by ブクログ
【星3.5】
AI・DXなどその時代ごとの雰囲気に流されず、物事の本質を掴むことが重要。そのためには近過去を紐解き、歴史から学ぶこと(逆タイムマシン)が効果的である。
まとめるとそんな内容だと思う。
1例として現在叫ばれている「少子化問題」について、一時代前は人口増加が問題視されていたことが書かれてある。
おっしゃる通りであり、おかげで歴史を学ぶ意義を強く認識することができた。いい内容である。
ただ、その内容に比しては本の量が多すぎると感じた。要は冗長感が強い。半分の100ページぐらいで十分ではないだろうか?
あと、著者お得意の「ストーリー」の話も随所に出てきて話の纏まりも今一歩。
いい -
Posted by ブクログ
結局なぜこんなに売れるようになったのか、よくわからなかった。。。
…ドイツ人経済哲学者のゲオルク・フランクは、…こうした世間からの関心こそが新しい経済の通貨になっていると説く。「私たちは情報社会に生きている。そして情報から身を隠す場所がないことに気付づいている。情報社会における希少資源は、情報そのものではなく、情報を利用し、選択し、処理・加工する能力だ。要するに、人々の関心こそが希少資源である。しかし、この関心を向ける対象が増えれば増えるほど、この資源はますます希少となっていく。」
■楠木建 解説より
本書から学ぶべき本質的な論点はスポーツ・マーケティングでもビジネスモデルでもない。 -
Posted by ブクログ
偉大なイノベーターには、次のような共通点がある。
【孤立意識】
・ほとんどのイノベーターが、児童期や青年期に長い時間を1人で過ごし、関心があったものを追求している。
・孤独な時間は、他人からの影響を受けずに、自分の考えを築くことを可能にしてくれる。
【並外れた自信】
・革新的なイノベーターは、高い「自己効力感」を持つ。すなわち、自身の能力や職務に強い自信を持っている。
・自己効力感が高い人は、一風変わったアイデアも自分なら実現できると考える。だからこそ仕事に普段以上の努力を傾け、失敗に直面しても諦めずに取り組み続ける。
【高遠な目的】
・イノベーターの多くが理想主義を追求し、高い目標へと邁 -
Posted by ブクログ
途中まで。
■教養の定義
・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです
・自由でない状態は奴隷の状態
・自らの選択肢を増やしてくれるもの
・ワクワクして楽しいもの
知りたい、興味を持ったことを
その時に調べてみる、詳しい人に聞く
→岩盤に突き当たるまで徹底的に
→その積み重ねで教養が身につく
■品があるの定義
→欲望への速度が遅いこと
→→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
→→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話
抽象度が高ければ高いほど実は実用的
→普遍的だから
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Posted by ブクログ
イノベーターと呼ばれる偉人をケーススタディ的に分析し、イノベーターに必要な資質、我々が参考にすべき点を紹介した一冊。イノベーターになるためには特別な能力、性格などの資質に加え、場所や人などの外的環境を活用する(外的環境に恵まれる)ことが大切だと説く。
実は社会人留学時、著者の授業を受けたことがある。いずれ読まなければと思っていたが、参考になるのか懐疑的で積読状態が続いていた。イノベーターの人選については、現代社会で変革を起こした方々に絞った方がよいと思ったが、幸い、私自身というより息子の育て方にヒントがあった。一見するとマイナスに思える個人の資質が、コインの裏表のようにプラスに転じたケースを本