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仕事の最強論理は「努力の娯楽化」!
20万部突破のロングセラー経営書『ストーリーとしての競争戦略』の著者が19人の経営者・プロフェッショナルに迫る「好きこそものの上手なれ」の内実。登場する経営者・プロフェッショナル:宮内義彦、玉塚元一、為末大、磯崎憲一郎、高岡浩三、鎌田和彦、高島宏平、中竹竜二、野口実、篠田真貴子、仲暁子、広木隆、大山健太郎、常見陽平、中川淳一郎、杉本哲哉、丸山茂雄、木川眞、米倉誠一郎。巻末には、著者自身へのロングインタビューを収録。
才能の源泉には、その人に固有の「好き嫌い」がある。とにかく好きなので、誰からも強制されなくても努力をする。それは傍目には「努力」でも、本人にしたら「娯楽」に等しい。努力をしているのではなく、没頭しているのである。そのうちにやたらに上手くなる。人に必要とされ、人の役に立つことが実感できる。すると、ますますそれが好きになる。「自分」が消えて、「仕事」が主語になる。ますますうまくなる。さらに成果が出る。この好循環を繰り返すうちに、好きなことが仕事として世の中と折り合いがつき、才能が開花する。才能は特定分野のスキルを超えたところにある。(「まえがき」より)
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Posted by ブクログ
好きなことを仕事に!
と言われるが、好きなことってなに?
得意と具体的にどう違うの?
そう思ったことはないだろうか?
本書は19名の方と対談をし、これまでの生き方や仕事観を聴くことで、その方の好きなこと・嫌いなことをを知っていくというもの。
本書は全491ページ、背表紙は3センチというぶ厚さ。
はじめから読もうとすると挫折しそうになる厚さなので、目次から、気になった方を見つけて読んでいくという方法をお勧めしたい。
「好きなこと・嫌いなことが書かれている」と伝えたが、かなり細かく書かれている。
例えば“ピーマンが嫌い”という表現ではなく、“焼いたピーマンは好きだけど生のピーマンは嫌い”といった、好きだけど、この条件下では嫌いという感じ。
自分も好き嫌いを洗い出したことがあるが、こんな細かい条件付きで出していなかったので、細分化が足りなかったなと学びになった。
(ちなみに本書にピーマンは出てこないことを伝えておく)
最後の章で
「自分の好き嫌いに目をつぶって何かをやると、そのうちに何が本当に好きか分からなくなってしまうのではないか。」
と著者の言葉が書かれている。
おとなになるにつれて「これが好きと言ったら馬鹿にされるのでは」と思い、好きに蓋をしてしまったり、「好きなことをしたいけれど、やらなければいけないことが先」と自分を後回しにしてしまうことがある。
私ももれなくそのパターンなのだが、
「蓋をしたままでは好き嫌いの感度が鈍くなったままだ!これから自分の好きに生きたらいいじゃないか!」
と言われているような気持ちになった。
また、「仕事には好き嫌いの自己認識を深める旅みたいな面がありますね。やっていくうちにだんだん好き嫌いのツボがわかってくる。自分の土俵の輪郭がだんだんと見えてくる。」という言葉もある。
この“好き嫌いの自己認識を深める旅”というワードチョイスが個人的には好きだ。
自由さを感じさせられる。
まだまだ、人生これから。
自分を深める旅に自由気ままに、自分のペースで出てみよう!
Posted by ブクログ
好きってなんだろう。改めて問われると即答できない。無邪気にあれが好きこれが好きと言いづらいというか、本当に心から好きなものがわからなくなっているってのもあるかもしれない。そもそも社会人になって最初の配属の時点で全く希望していない部署だったし、好きで今の仕事が始まった訳では全くない。だからといって嫌いという訳でもないけれど。とりあえず食らいつきながらやってみたら嫌いではないし向いてない訳でもなさそうと思ってこの世界で仕事をし続けているということかな。結果的にこの世界での経験が自分の武器だし、意義とか目的とか考えると結構好きな部分もあるんだよね。この本で出てきた人のように昔から首尾一貫して好きなことの本質が変わっていないみたいな感じでは全然ないけど、結果として自分の蓄積してきた経験とそこから繋がっていきそうに思える道筋がまぁそこそこ好きかなと思えることはそれなりに幸運に恵まれているってことなのかもしれない。
Posted by ブクログ
この著者の本は全般的に好きなように生きなさいと言われている感じがして、読んでて心地よい。実は、身も蓋もない結構厳しいことを言ってたりもするのだけども。
この人の好き嫌いが大事と言う本は前も読んだことがあるのだが、この本は、ビジネスを中心にスポーツ、学問、芸術の各分野で有名な方々への、好き嫌いと生き方をテーマにしたインタビューの形式をとっていて、非常に読みやすかった。
好き嫌いや考え方はもちろん人それぞれだけど、
著者の質問による誘導で、それぞれの人の芯にある軸みたいなものがあぶり出され、そして多くの場合それは好き嫌いに基づいていたりするので面白い。
物事ってもっと好き嫌いで決めていって良いんだ。
という主張はどこまで出来るかは自問自答しつつ。
色々と勇気づけられる。
人の評価や選考は好き嫌いで決める。
と言い切る経営者やマネージャーの話はなかなか目からウロコ。でも人間そういう人の方が信頼できるよね。
Posted by ブクログ
楠木教授と各業界、特に経営者として活躍される第一人者との対談をまとめたもの。
ネスレ日本の高岡さんが面白かった。
・宮内義彦
「経営者というのは、事業へのミクロの精通と、企業のトップとしてのマクロ観、この2つを持たないと間違える危険性があると思いますね。ミクロはともかく、マクロ観を培う勉強というと、何もわからないわけです。ものすごく茫洋として幅が広い。実際には興味のあることの積み重ねでしかないと思いますね。」
・玉塚元一
「…『玉塚君、君は何をやりたいんだ』と聞かれて、僕は『経営者です。商売人になりたいんです。』と答えました。すると、『経営者や商売人なんて、コンサルタントがなれるもんじゃない。なけなしのお金を出して、場末にお店を開いて、一生懸命考えてやったんだけど、シャッターを開けてみたら、誰も来ない。なんで来ないんだろうか。1人来て、2人来た。けれども、何も買わないで出ていってしまった。商品が魅力的じゃないのか、価格が高すぎるのか。それを悩み続けながら、胃の痛む思いをしながらやらない限り、経営者にはなれないんだ』と言われました。」
・高岡浩三
「このカギは、アンバサダーの方に当社は謝礼を払っていないことです。『オフィスでおいしいコーヒーを飲むための世話係になる』という人の善意が、どれだけビジネスモデルとして機能するか、最初の頃は手探りでした。ところが意外や意外、アンバサダーをやってくださる方は非常にモチベーションが高かったし、同僚の皆さんにも歓迎された。
プラスの効果としては、そこでコミュニケーションが生まれたことです。PCとモバイルフォンの時代、オフィスで会話する機会が少なくなってきています。あっても喫煙所くらいですが、スモーカーは減少傾向にある。ところが、コーヒーマシンが置いてあると、そこにみんなが集まってちょっとした話をする。オフィスの雰囲気が良くなるし、モチベーションも上がるということがわかってきたのです。」
「私たちにとってのヒット商品の定義は、新しいセグメントを作ることです。たとえば、『ネスプレッソ』『ネスカフェ ドルチェ グスト』は、一杯ずつ抽出するカプセル式のコーヒーマシンというセグメントです。…レギュラーコーヒーのなかで、新しいセグメントを作ったということです。現在、日本でのシェアは90%ですが、最初はセグメント自体存在しなかったのですから、ゼロです。ゼロから作って、競争相手がいないなかでシェアを大きくしていくと、利益率が圧倒的に高くなります。」
・仲暁子
「ダイバーシティの定義を、自分の都合の合うように言っていますよね。ゴールドマン・サックスってすごいダイバーシティのある会社だったのです。でも、そのダイバーシティのなかで、みんなが持っていた価値観というのは一緒で、みんな競争が大好き、お金が大好き、自分が死ぬ気で働くのが大好きという。その中に、黒人とかヒスパニックとか、女性とかがたくさんいたというダイバーシティなのです。」
(楠木)
「それは大切なことですね。要するに、経営の本質は多様性よりも統合ですからね。仕事の組織として成果を出す以上、経営において一義的に大切なものは統合に決まっている。パッとしない会社は、共通の価値観で人々をしっかりグリップできない、すなわち統合能力がないところ。それができないのを正当化するために、ダイバーシティとかいう人がいますが、これもう最悪ですね。」
Posted by ブクログ
好きを仕事にしようと言われるとなにが好きなのかわからなくなるけど、楠木さんとかみたいにゆるくでも前に進みながら嫌いなことや気分が乗ることを知っていく、それを積み重ねながら徐々に好きなことにシフトしていくって生き方は自分にもできそうだと思った。たぶんその際に大事なのは自分を客観視することで、意識して自己分析するというよりは、気分が乗っている時とか逆の時とか何かを感じた時とか何らか心が動いているときにこれが自分の特性なんだと感じとる力が要ると思った。日頃から本とか映画とかいろんなコンテンツを通して人の考えに触れること、それを通して自分の考えを振り返ることが大事で、楠木さんはそれを呼吸するようにやっているんだろうなと思った。
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