楠木建のレビュー一覧
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結局なぜこんなに売れるようになったのか、よくわからなかった。。。
…ドイツ人経済哲学者のゲオルク・フランクは、…こうした世間からの関心こそが新しい経済の通貨になっていると説く。「私たちは情報社会に生きている。そして情報から身を隠す場所がないことに気付づいている。情報社会における希少資源は、情報そのものではなく、情報を利用し、選択し、処理・加工する能力だ。要するに、人々の関心こそが希少資源である。しかし、この関心を向ける対象が増えれば増えるほど、この資源はますます希少となっていく。」
■楠木建 解説より
本書から学ぶべき本質的な論点はスポーツ・マーケティングでもビジネスモデルでもない。奇想天外な会社に見えるレッドブルだが、その実、創業者絵あるディートリッヒ・マテシッツは、商売の原理原則に忠実な王道を行く経営者である。それだけに、彼の思考と行動からは普遍的な教訓が引き出せる。私なりに汲み取った重要な論点を順に見ていこう。
第一に、ビジネスはそれを始める動機が大切だということ。…
第二に、ビジネスの端緒となるアイデアはオリジナルである必要はないということ。…
第三に、経営における「独立自尊」の重要性である。…
第四に、内部開発への強いこだわり。ここにレッドブルの戦略ストーリーの最大の特徴がある。経営に必要な機能を手っ取り早く市場で調達し、内部開発にかかる時間を節約しようという経営スタイルが多いなかで、レッドブルは正反対の構えを崩さない。…多くの飲料ビジネスを行う企業と同じように、レッドブルは生産や流通の機能を外部化している。しかし、ブランド構築のためのマーケティングという競争力の中核部分については、時間をかけてでも社内でじっくりと開発していくという戦略である。短期的な成長を求めて、M&Aに手を出すこともない。
…
レッドブルのような長期内部開発志向がなければ、スポーツ・マーケティングはペイしないほど高い買い物になりがちだ。いまの時点で一番人気があり、マスメディアで露出の高いアスリートを探し、辣腕エージェントと交渉し、契約していたのでは、お金がいくらあっても足りないだろう。
上場しないという基本方針は、レッドブルの内部開発路線にとって決定的に重要な意味を持っている。四半期ごとの利益や成長を求める投資家の圧力にさらされてしまえば、レッドブルがやったような、一見して迂遠な経路をとる内部開発志向のマーケティングはできなかっただろう。マテシッツは、「その量を計ることも金銭で買うこともできない抽象的な要素こそが、企業の成功の基礎となる」と考える。「見える化」の逆を行くものである。
最後に、…マテシッツの経営スタイルには、伝統的なヨーロッパの経営にみられるような独自のこだわりがあるということ。マテシッツの経営には、アメリカ企業にありがちな「なりふり構わず」というところがない。マテシッツはきわめて「非アメリカ的」な経営者だといってもよい。 -
Posted by ブクログ
偉大なイノベーターには、次のような共通点がある。
【孤立意識】
・ほとんどのイノベーターが、児童期や青年期に長い時間を1人で過ごし、関心があったものを追求している。
・孤独な時間は、他人からの影響を受けずに、自分の考えを築くことを可能にしてくれる。
【並外れた自信】
・革新的なイノベーターは、高い「自己効力感」を持つ。すなわち、自身の能力や職務に強い自信を持っている。
・自己効力感が高い人は、一風変わったアイデアも自分なら実現できると考える。だからこそ仕事に普段以上の努力を傾け、失敗に直面しても諦めずに取り組み続ける。
【高遠な目的】
・イノベーターの多くが理想主義を追求し、高い目標へと邁進する。そして目標を達成するためなら、報酬や家族との時間を犠牲にしてでも、並外れた努力をする。
【時代がもたらす機会】
・イノベーターは、ちょうどいいタイミングで、ちょうどいい場所に居合わせる。インターネットの出現や石油危機など、大きな変化が起こる時に新しいニーズが生まれる。それに呼応してイノベーションを起こすことが多い。
【リソースへのアクセス】
・様々なイノベーターの生涯を見ると、資本や教育よりも、生育環境や優秀な人々との出会いなど、技術と知性に関するリソースの方が大きな役割を果たしている。 -
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途中まで。
■教養の定義
・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです
・自由でない状態は奴隷の状態
・自らの選択肢を増やしてくれるもの
・ワクワクして楽しいもの
知りたい、興味を持ったことを
その時に調べてみる、詳しい人に聞く
→岩盤に突き当たるまで徹底的に
→その積み重ねで教養が身につく
■品があるの定義
→欲望への速度が遅いこと
→→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
→→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話
抽象度が高ければ高いほど実は実用的
→普遍的だから
■パターン認識を広げ、判断力を鍛える
歴史や経験に学ぶ
ドイツや日本
→精神論だから負けた、ではなく、負けが濃厚になる上で精神論になっていった
教養がある人はパターン認識の引き出しが豊か
→多くのパターンから物事を捉えているためジタバタしない
優れたリーダーは、新しい事象に直面しても、どこかで見た風景、いつか来た道、として捉えてる
→ブレない
■人間観をもて
・人間は賢いと思うか
・人間はおろかだと思うか→出口さんはこちら
→優れた部下がいても人間が進言したくらいで世の中変わらない
→世の中を変えるためには仕組みを変えないといけない
人間は多面的で一貫性がない
■デジタル
デジタルは効率を上げられるが効果に関わるものは期待していない
マイナスをゼロにしてくれるが
ゼロから1を生み出すことはない
基本的には時間と空間を縮めるためのツール
何をするか
ということは同時に
何をしないか
を決めること
よのなかにはトレードオフしかない -
Posted by ブクログ
イノベーターと呼ばれる偉人をケーススタディ的に分析し、イノベーターに必要な資質、我々が参考にすべき点を紹介した一冊。イノベーターになるためには特別な能力、性格などの資質に加え、場所や人などの外的環境を活用する(外的環境に恵まれる)ことが大切だと説く。
実は社会人留学時、著者の授業を受けたことがある。いずれ読まなければと思っていたが、参考になるのか懐疑的で積読状態が続いていた。イノベーターの人選については、現代社会で変革を起こした方々に絞った方がよいと思ったが、幸い、私自身というより息子の育て方にヒントがあった。一見するとマイナスに思える個人の資質が、コインの裏表のようにプラスに転じたケースを本書で紹介されていた。子供の長所を見極め、伸ばす環境を整える大切さを感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良し悪しではなく好き嫌いで物事を捉えようというメッセージにはとても共感できた。
著者の好き嫌いについて語る、という体でさまざまな(主に経営学の)話題について思うところを述べていて、納得することもしないこともあった。何でも組み合わせれば良いものが生まれると思った丸投げする「シナジーおじさん」批判と、組み合わせではなくストーリーが重要である、という意見は私も会社での経験からなるほどそうだな、と思った。あとはブラック企業とホワイト企業が存在するのではなく、(法律の範囲内で)多彩な働き方の会社が存在するだけであり、各自性質に合うところを選べば良いのだという言説もまったくその通りだと思った。
自分がやりたいことをやりながら、それを需要のある層に当てていって仕事を成り立たせている著者はすごいし、私もそのようにしなければ今の生き苦しさはずっと続くだろうタイプの人間なので見倣いたいが、どうにも著者のことは好きになれないという感覚が読めば読むほど強くなる本だった。